2008年03月15日

京都の春

京都は四季折々何れも美しい街ですが ほぼ真ん中に位置する円山公園の枝垂桜は 名所の桜としても市民や観光客に親しまれた古木(樹齢は分りません)です。
特に夜にはライトアップされ かがり火に映し出されたその姿は 古の京の都を彷彿させ幻想的な世界をつくり出します。(開花は全国平均の3~4月)
もちろん本物には敵いませんが 京焼の枝垂桜シリーズをご紹介します。

居ながらにして 円山公園の夜景をお楽しみ下さい。
お茶とお茶請けも良し ビールにおつまみも良し。
どうです お花見気分に浸れましたか。

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2008年03月01日

雛祭りの卓景

未だ寒さが行きつ戻りつのこの頃ですが そんな中でも日に日に春の実感は深まって行きます。
早いものですね。
もう三月です。
月の初めのこの雛節句は長かった冬ごもりに終わりを告げる絶好のタイミングでもあります。
そして一斉に全ての生命が芽吹き 春の慶びをうたう祝宴となります。
非毛氈を敷いて雛を飾り 散し寿司に白酒を用意致しましょう。
チョット小道具が煩いようですが 如何にも雛祭り。
これくらいはご愛嬌ということで ご勘弁下さい。

雛祭りイメージの 卓景提案でした。

ボンボリや金屏風などの卓上装飾小物 扱っています。

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2008年01月22日

俳句と日本料理

伝統あるヨーロッパでも 密かに日本の文化がブームとなっているようです。
島国である日本の文化は なかなか外国と地続きの大陸国では理解され難い面が多いと思われますが 何故かその一つに日本料理と共に俳句があるのだそうです。
微妙なニュアンスを持つ日本語を外国語に置き換えることは 至難のように思われますが 五・七・五と最も短い言葉でその時々の情景や心情を表す俳句は 日本の美を象徴するものであり たどたどしくも理解され得たのかも知れません。
例えば今なら厳寒の候などと挨拶しますが これが冬の入口では向寒の候 出口では余寒の候などと同じ寒さでも多種多様な表現をします。
そして俳句には季語という隠し味を忍ばせますが このように微妙で繊細な表現は日本ならではのことで ここに興味を持たれたのではないしょうか。

プロの料理人はこの点にも心を砕きます。
食材は旬のものを選びますが 季語となる走りのものを忍ばせる計らいも忘れません。
こうした大見得を切る大陸文化とは対称的に慎ましやかなところが 受けているのかも知れません。

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2008年01月05日

人日の節句

中国よりいろいろ伝えられたものの中に 伝統的な年中行事を行なう季節の節目となる日としての節句があります。
年間通して5日ありますが その中の最初の節句がこの人日の節句(1月7日)であります。
何故 人日(じんにち)と言うかと申しますと 中国では正月の1日は鶏,2日は犬,3日は豚,4日は羊,5日は牛,6日は馬の殺生をしない日と決まっていまして そして7日が人日 つまり犯罪者の処刑を行なわない日となっているのです。
(日本でもこの極刑に対する処遇の是非が 問われ続けて参りましたが)

この節句の内容も殆どそっくり中国伝来と言えますが 日本と中国では多少採取される植物も違いますので 日本では七草粥という形となり これを食して祝う日へと変化していったようです。
丁度 年末から正月にかけて酷使してきた胃腸を休めるためにも 過ぎたるを正す絶好のタイミングですね。
七草粥のイメージ写真を掲載させていただきました。

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2008年01月03日

迎春の卓景

年の始めを寿ぐにはお目出度尽くしが相応しいかと存じます。
玄関や客間に加え 食卓にこそそのようなご配慮が必要なのではないでしょうか。
松に金屏風 白木の三宝に朱の器 鏡餅に屠蘇の水引飾り。
あとはご自慢のお手製おせち。
ほんの少しご用意していただけば もうお正月気分ですね。

何も海外で過ごすばかりがお正月ではありません。
古来日本では若水を汲み上げ 点て初め,飲み初めの大福茶(おおぶくちゃ)を祝い 同じ若水で雑煮を献上して祝う習慣がありました。
襟を正して 静かに気持ちも新たに正月を祝っても良いのではないでしょうか。

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2007年12月30日

大晦日

明日は大晦日。
泣いても笑ってもこの一日です。
明晩はNHK恒例の「行く年,来る年」を見ながら 往く大年を惜しみつつ 来たる新年に期待の思いを馳せながら 全国各地の除夜の鐘を聞くという方も多いことでしょう。
今年一年無事であったことを感謝しつつ 年越しソバでも召し上がりながら 静寂の中 響く音色に心洗われる一時をお過ごし下さい。

今年一年の皆様から戴いたお引き立を心より感謝申し上げ 来たる新年も倍旧のご愛顧を賜りますよう どうぞよろしくお願い申し上げます。

ありがとうございました。

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2007年12月28日

干支の食器

お正月の習慣は夫々のご家庭の事情から色々あると思いますが 過っては毎年食器(飯碗と湯呑)を替えるという方がたくさんいらっしゃいました。
普通は破損した時に買い換えますが これ等の方々は壊れなくても何はともあれ三ヶ日は新しい食器を使うというものです。
その後は破損した時の予備として保管しておくのだそうですが。
暮れのこの時期に必ずご来店され 飯碗と湯呑をご家族分買って行かれますので 私共と致しましては毎年新柄との入れ替えが必須となります。
その上毎日使っているものですから 形状や大きさそして重さが極端に違ったものは敬遠されます。

過っての商いはそうした点でも 接客経験から自然に夫々のお客様の好みを頭の中にインプットして 仕入れの目安としていましたが 今はそのような習慣をお持ちのご家庭は皆無となってしまいました。
写真は来る年の干支茶碗と干支湯呑。
ご家族の干支に合わせて買って行かれる方も見えますし 12支揃えられた方も見えます。
来年はスタートの子年ですから 挑戦されては如何でしょうか。
置物と違って 年中12支揃えています。

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2007年12月26日

オードブルタワー

ホテルやレストランのパーティーやバイキング会場で時折見掛ける このオードブルタワー 正に空間利用の申し子のようなパーティグッズですね。
色彩から中華料理を連想されるかも知れませんが 和洋何でも構わないと思っています。
ましてホテルやレストランの専売特許でもありません。
狭いテーブルが立体的に広く使えますから 大勢ご招待されてホームパーティなど開かれてみては如何でしょうか。

大袈裟すぎるなんて尻込みしないで ホスト,ホステス役のチョットした緊張感を味わい 来場者のサプライズを期待してみるのもお楽しみです。
さて パーティが始まれば「どれにしようか」などと グルグル回してばかりいる人をよく見かけますが 回転は時計回りと決めておきましょう。
夫々が組み立て式ですので ご使用後の収納は組立て時ほど嵩張りません。
二段もございます。 
写真の洋風オードブルスタンドもご参考にされて テーブルサイズや人数に応じてお選び下さい。

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2007年12月24日

日本海のおせち料理

日本各地ではその地域の風土に育まれた独特の郷土料理があり おせちも例外ではありません。
しかしながら陸路,海路が開かれることにより 地域間の交流が深まると共に地元との融合が始まり 微妙に変化していったのも事実です。
ここにご紹介するおせち二様は北前舟が伝えた京文化と 厳しい冬の生活から生まれた地元の生活の知恵が結晶したものと言えるではないでしょうか。

<石川:鱈の子まぶし>

初雪後の鱈は特に身が締まって美味しく 丁度お正月にかけての冬の能登の代表的味覚とされています。
鱈の刺身は昆布締めにして 硬くならないよう下拵えしておきます。
盛り付けましたら 丁寧に炒ったタラコをその上にまぶします。
味も見た目も上品な逸品です。

注 : 刺身は雌雄合体の雄の身が良いとされています。

<新潟:氷頭(ひず)なます>

新潟は米処であると同時に 鮭の宝庫でもあります。
雑煮にも勿論この鮭が使われますが 北海道から新潟にかけておせち料理の一つとして欠かせないのが この氷頭なますです。
氷頭とは氷のように透き通った 鮭の鼻先の軟骨部分を指します。
薄切りにしたこの部分を 塩をして酢で洗い 更に酢に漬け置いた後 大根と合わせて調味料(酢,砂糖,塩)で和えます。
彩りや香り付けに 柚子やイクラが加わることもあり コリコリした食感が身上です。

残念ながら何れも食べたことなく 聞きかじりのご紹介で申し訳ありません。
「我が家のおせちはもっと美味しいよ」と言われる方 どうぞご紹介して下さい。

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2007年12月22日

盛器二様

貴方のご家庭でのおせち料理は何方がつくられますか。
若しお母様がつくられるのでしたら貴方もお手伝いをなさるか 亦は 手分けして何か1~2品でもMYおせちを加えられるのがベストかと思います。。
でも昨今はホテルや料理屋さんから取り寄せられるか デパートやスーパーの出来合いで済まされる方が多いかも知れません。
それにおせち自体召し上がらない方が多いとも伺っています。
折角夫々の料理に意味を持ち 時節々々で根付いた日本の食卓風景です。
常々 何とか後世へ繋がっていって欲しいと願っているのですが。

さておせち料理ですが 初日の元旦は良しとして 当然の事ながら2日目,3日目ともなりますと しっかり重箱に収まっていましたお料理も次第に貧相になって参ります。
そんな時にはこの回転オードブルに移し変えて戴くと 更に豪華に復活すること請合います。
こちらは直径33cmのものから45cmのものまで そして2段3段のタワー式(後日ご紹介します)のものまで何種もございます。
亦 おせちに飽きましたら 合間々々に魚介料理や鍋物などのメニューをを挟まれては如何でしょうか。
その際には この朱塗の大杯盛器がお役立ちです。
お正月を一層お正月らしく演出してくれるでしょう。
サイズは一人用の20cmから多人数用の66cmまで10数種ございます。
亦 この盛器は本体と浜が脱着可能で 夫々積み重ねが出来ますので収納スペースが省けます。
そして写真のような食材を盛る場合は 目皿も別売致しておりますのでどうぞご利用下さいませ。

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2007年12月20日

アットホーム・クリスマス

クリスマスが近づいて参りました。
私共では仕事上のお付き合いで 毎年何組かのパーティー券が回って参ります。
然しながら私共が出席したことは殆ど無く 私共のお客様に代理出席していただいております。
皆様におかれましては クリスマスはいかがお過ごしでしょうか。
若し家庭サービスに徹しておられるなら ここにシャンパングラスとキャンドルスタンドをご用意致しましたので 是非使ってみて下さい。

静かにクリスマスキャロルを流し 灯りを落として極上のドンペリで乾杯と参りましょう。
食事も出来れば普段ぽく無い料理なら 言う事ありません。
チョット贅沢できる 家族水入らずのホームパーティーも悪くないことでしょう。

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2007年12月16日

シャンパン・タワー

ホテルなどのパーティー会場でこれを見かけた方もいらっしゃるかと思いますが 灯りのデモンストレーション「シャンパンタワー」と申します。
ソーサー型のシャンパングラスを10段積み重ね 頂上のグラスにシャンパンを注ぎます。
最初は白色光のみが常灯しますが(写真) タワー全体が氷の城のようにライトアップされています。
そして シャンパンが注がれた瞬間にサイドスイッチをオンにしますと ライトは青→緑→黄→赤と変化しながら点灯,消灯を繰り返し 見る人を飽きさせません。
思わず見入ってしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

タワーが崩れると大変ですので このタワーに使うグラスの台座(裏)には 透明なポリマーが滑り止めとして4ヶ所(一個のグラスは4個のグラスに載せられます)接着されています。
このポリマーは下の4個のグラスの内側にはまるようになっていますので タワーの振動に対しても安全なのです。

さてここで質問です。
このように(底辺は10個のグラス)グラスを積み上げますと グラスは何個必要でしょうか。


A : 385個

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2007年12月02日

金襴手

ご存知「いい仕事してます」の中島誠之助氏監修による 備前の金襴手シリーズです。
17世紀には釉上に赤,緑,黄などの顔料で絵付けをする「色絵」 そして釉下の染付と色絵で描く「染錦」と 本場中国に勝るとも劣らない素地と絵付けで 主にヨーロッパに向けて伊万里港より出荷され西欧の人々を魅了して参りました。
それに金彩を加え 更に華やかさに磨きを掛けたのがこの「金襴手様式」と呼ばれる紋様です。
この「からくさ美術館」は全て当時の復刻版ですので 「染錦窓絵霊芝文」と名付けられていますが どの部分をとりましても当時の絵付けの技法が読み取れるようになっています。

例えば「染錦」に就きましては先程注釈を加えましたが よくご覧戴きますと割紋様といわれる区画紋様の中に染付の草花紋と色絵の雲紋それに松竹梅紋が交互に描かれているのがお分かり戴けると思います。
このように窓に見立てて花などを描いたものを窓絵と言っておりました。
亦 僧侶の持つ如意棒の頭が長寿を得るといわれる霊芝の形であることから 吉祥の印とされ「霊芝紋」と呼ばれてきました。
このように伝統的な絵付け技法を全てタイトルに使いますと こんな長い名前となってしまいます。
往時を偲びながら ハレの食卓に是非ご利用下さい。

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2007年11月16日

京都の秋

東本願寺の銀杏,光明寺や永観堂の紅葉などなど 秋の京都は見所,名所が数々あり 夫々に趣を変え甲乙付けがたいのですが やはり渡月橋一帯の嵐山の紅葉は圧巻で 皆さん異論のないところでしょう。
シーズンともなりますと まるで錦の織物のような山々を愛でつつ散策される人々で後が絶えません。
まさに錦秋の二文字を絵に描いた光景に 暫し呆然自失となります。

京都の春のコラムでも本物の自然には敵わないとコメントしましたが ハラハラと舞い散る落ち葉のような柄の食器ではとても歯が立ちません。
でも近場にこのような自然がなければ せめて食器に小さな秋を運んでもらいましょう。
今年は長い秋が楽しめそうですから。
京都・清水焼の食器です。

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2007年11月03日

炊き込みご飯

秋は目移りするほど食材が豊富 それだけに毎日日替わりで違った料理が食べたくなるのも頷けます。
決して欲張りなのではありません。
先ずはお米からして新米の時期であり そして食品店には海,山の幸のオンパレード。
今日はこのお米と旬の食材を組み合わせて 秋をご飯に炊き込む 炊き込みご飯と参りましょう。
相性の良い組み合わせのご指導は テレビ,雑誌など幅広くご活躍の藤野嘉子さん。

先ずは「鮭とワカメ」
鮭の紅とワカメの深緑の色彩も美しい秋の一膳です。
次は「キノコとクルミ」
滋味豊かなシメジと香ばしいクルミのコラボレーション。
クルミは炊き上がりに加えて 香ばしさを生かしましょう。
更に「サツマイモと黒ゴマ」
サツマイモの自然な甘さと黒ゴマの風味がベストマッチ。
ゴマは半摺りが良いそうです。
まだまだありますよ。 次は「栗とチリメンジャコ」
ほっくりとした甘味の栗とチリメンジャコの塩気が絶妙のバランス。
そして「根菜(ゴボウと人参)と高野豆腐」
栄養バランスのとれた精進ご飯の極めつけ。
最後は五目ご飯
ここでは炊き込むと癖の無い品の良い旨味が引き出せる 貝柱が使われていました。

如何です。 想像しただけでも片っ端から食べたくなってきませんか。
レシピは割愛させていただきましたので 夫々のご家庭の調理法で順番に試してみてください。
色々書き立てましたが 当家では今日は初孫の宮参り(忌明けの祝い)。
三十日目は過ぎていますが 赤飯を炊いて祝うことになっています。
残念。

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2007年10月24日

吹寄せの器

吹寄せとは秋風によって吹き集められた落ち葉や木の実を総じての呼称ですが 転じてこのような材料を使ったり模ったりした料理や和菓子のことも指しています。
秋になると料理屋さんや和菓子屋さんで この名称を前菜や干菓子などに取り入れ メニューや品目に季節料理(菓子)として載せたり 或いは店頭に貼り出しているお店がありますが 如何にも商店街ならではの秋の演出です。  
亦 私共の業界でも小皿や箸置などの小物に この吹寄せがいくつか見られます。

写真は陶器とガラスの小皿に箸置で 小皿は冷たいイメージのスキ・クリスタルに上手く淡い中間色の色付けをして季節に叶うよう配慮されています。
陶器(土物)の小皿の形状は木の葉型で5枚とも同一形状ですが ポイントの花柄に季節の花を5様にあしらい 色彩の変化をお楽しみいただけます。
亦 箸置は小振りながらこちらも意識して交趾色を使い テーブルのアクセントを担うよう工夫されています。
吹寄せは全体の調和を乱すことなく 食卓に変化を持たせようという日本人の感性から生まれた知恵ではないでしょうか。
こんな小物で深まりゆく秋を感じていただけたらとの提案です。

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2007年10月22日

豊穣柿

実りの秋は果物も豊富に出回ります。
その代表の一つに柿が挙げられますが この時期に田園地帯を走りますと結構庭に植えてみえるお宅が多いのに気が付きます。
実が付くまでに8年待たねばならないのでしょうが 私など素人は葉っぱの状態では何の木だか判別できませんので ここへきて初めて気が付くのです。
さてこの柿の木 日本原産だとか中国から渡来したものだとか言われていますが 数千年前からの遺跡より種が発見されるなど 可也古くからのお付き合いであったようです。
私共も時折頂戴しますが 偶にしっかり渋いものに当ったりすることもあり これらを外見から見抜く事はできません。

そこで渋抜き(脱渋)の方法を調べましたところ 比較的簡単な方法がありましたのでご紹介させていただきます。
先ず渋柿をビニール袋に入れ 焼酎を振りかけて袋の口をキッチリ閉め保存します。
柿は干し柿があるように保存食としても利用されていますので こうすれば即効は期待できませんが渋が糖に変化して甘くなります。
市販されています「さわし柿」や「たる柿」は ビニール袋に替わって樽を使い同様に渋抜きしたものです。
亦 柿の葉は葉が茂った時に摘み 水洗いの後陰干しして乾燥させます。
ある程度乾燥したところで紙袋に移し 口をしっかり閉めて吊るしておきます。
これを1cm幅位に切り茶缶に入れておけば 何時でも煎じて召し上がっていただけます。
実と同様 ビタミンCを豊富に含んでいますので 高血圧の予防に二日酔いや風邪の抑止に効果があるともいわれています。
こちらも併せてお試し下さい。
尚 柿の種はビールのおつまみにどうぞ(?)

* 写真は甘~い豊穣柿の銘々皿です。

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2007年10月15日

時ならざれば食せず

「時ならざれば食せず」という言葉がございますが このホームページをご覧になられた方は 既に「旬」という言葉が何度か出てきたことにお気付きのことでしょう。
今でこそ 栽培法や捕獲技術や冷凍保存技術の進歩に依り この「旬」が定かでなくなってしまったようですが 懐石料理の基本精神は殊更贅を求めず季節の恵に感謝するという まさにこの「旬」の食材を生かすことにあったはずです。
例えばこの時期から初冬にかけて「旬」であった鮭など 土地の漁師さんは川を遡る直前のまさにこのタイミングで沖獲りしたものが最高だと仰ってみえます。

こうした自然の摂理を経験から大切にしてきた知恵も これからはお役に立たなくなってしまうのでしょうか。
文明の進展と地球の存続が対立のアンチテーゼであってはならず 亦デリケートな日本の季節感を失わないよう調和を保つためにも どちらが優先されるべきものかは自明の理であります。
もう一度この「時ならざれば食せず」という言葉を噛み締めてみようと思っています。

写真は瀬戸焼「織部葉型皿」
 野山を彩る樹木の葉のような自然をモチーフに認めた食器は 和食器に多数見られます。
 亦 更に器の中にこの自然の葉っぱを盛り込み 料理の個性を引き立てるということまでして見せます。
 こうした伝統的手法は 日本料理の他見ることが出来ないものではないでしょうか。
 鮭は秋味の別名があり 取り分けシンプルな塩焼きが横綱。
 写真のお皿を焼物皿としてご利用下さい。

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2007年09月19日

お手軽塩辛

スルメイカはこれからが美味しい季節です。
我が家では胴とえんぺらは殆ど刺身か塩焼き 足は塩焼きか天ぷらになりますが イカを捌く際 足を引っ張りますと一緒にワタが抜けてきます。
今日はこのワタを使った鈴木登紀子先生による塩辛のレシピをご紹介しましょう。

<材料>

・ 新鮮なスルメイカ・・・・1ぱい
・ 塩 ・・・・・・・・・大さじ 1/2
・ 酒 ・・・・・・・・・大さじ 1/2
・ 七味唐辛子・・・・・・・・・少々

① 捌いて取り出したワタは付いている墨袋を取り除きます。
② ワタをアルミ箔にのせて塩を振り ふんわり包んでオーブントースターで12~3分焼きます。
③ ボールに移して酒を加え 解すように混ぜます。
④ イカの胴は皮を剥いて開き 1/2ぱい分を食べ易い長さの細切りにして ③に加えて和えます。
⑤ 器に盛り 七味を振って出来上がりです。

どうです。 お手軽な上 然程塩気が強くなくワタ本来の味が楽しめるそうですよ。
盛り付けは 同色系秋色の切立小鉢を選んでみました。
萩焼の大胆な刷毛目が鮮やかな小鉢です。
今夜は酒肴に悩まなくても済みそうでしょうか。

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2007年09月15日

洸琳窯

白磁に染付で繊細な筆遣いの波佐見焼・洸琳窯の製品です。
モチーフは替わっても薄手の磁器に か細いほどの線描のタッチは何時も変わらず 故に長年に亘り固定したファンを掴んでいます。
今回のモチーフは秋の七草の一つである桔梗を使用していますが 形状まで桔梗となって まさに秋の食卓の主菜の器に相応しいものとなっています。
こうした形状の食器は怖くて使えないと仰る方も見えますが 先入観を捨ててどうぞ一度使ってみて下さい。
堅く丈夫な磁器ですからなかなかの強度があり 少々乱暴に扱っても平気なのがお分かり戴けると思います。
食卓に並べられますと 「小さい秋見つけた」となりますよ。

季節を気になさる方はこちらの2点。
どちらも洸琳窯の製品で松がモチーフとなっていますので 時知らずの器です。
まん丸ではなく形に変化がありますが ご覧のように収納性は良いですよ。

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2007年09月14日

時知らずの器

味わい深い生地に北哉窯(清水焼)ならではの力強いタッチで描かれた抹茶碗。
色絵の六瓢の絵柄で 季節を問わずお使い戴けます。
元より瓢箪から駒の言葉があるように 欲張りな六つの吉運を運んでくれる無病息災に通じるという縁起の良い絵柄です。
径12cmとやや小振りながら深みもあり 女性でも点て易く飲みやすい形状です。

こちらは夫婦揃(清水焼)
飯碗,湯呑の4点の絵柄は夫々春夏秋冬の草花をモチーフにしていて こちらも四季問わずご利用戴けます。
生地はガタ彫になっていて 掌にシックリ馴染みます。
百花繚乱の清水ならではの艶やかで雅な世界です。

このように時知らずの器は 何時でも気遣うことなく気楽に使えますが 凝り性の方にはチョット物足りないかも知れません。

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2007年08月09日

笹舟皿

立秋とは名ばかりで 毎日暑~い日が続いています。
地球温暖化なんて生優しい言葉でなく 地球灼熱化と言って欲しいぐらいですね。
毎年の事ながら夏はご家族の健康を司る主婦の皆さんにとって ご苦労が絶えない時期でもあります。
取り分け食事には 大変気を遣われていることとお察し申し上げます。
そこで食欲をそそる方法として食材選びはもちろんですが 食器の選択をお役立て戴けたらと思っています。
例えば涼やかに盛り付けるばかりでなく 量的にもあと一口に留めることをお勧めします。
その為には 器も適量を盛り付けるに相応しいやや小振り目のサイズが必要です。
そして形状としては写真のような木の葉型なら 両端の遊びの余白が充分生かせます。
主菜とはまいりませんが 先ずはこの器で先付を出されてウォーミングアップしてみて下さい。

先付用の写真は 有田・林九郎窯の木の葉皿。
下の笹舟皿には 冷奴に辛味を効かせた明太子を天盛しては如何でしょうか。
この辛味が暑気を払ってくれますよ。

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2007年08月03日

枝豆について

日本全国で梅雨が明けましたが またまた台風が上陸とあって真夏の太陽が2日と続かない今夏ですね。
天候は兎も角私などこの時期 店の定休日ともなれば朝昼晩とビール片手の一日となってしまいます。
デパートの集計でも 毎年貰って嬉しいお中元の筆頭となっているビールですが おつまみとなると何と言っても枝豆が筆頭でしょう。
私の場合は勝手に飲っているのでしょと無視され おつまみはございません。

もし市販の枝豆を買われるなら是非枝付きのものをお求め下さい。
鮮度が違いますので美味しさも一入です。
そして盛り付けに至るまで枝を少し付けておけば ボリュームもあってお洒落な一品となります。
亦 両サイドを切って茹でれば塩味を効かすことも出来ます。
茹で方は水洗いの後 塩を振ってサヤをこする様に揉み タップリの熱湯にそのまま入れて好みの硬さとなるまで茹で ザルに揚げもう一度塩を振って冷蔵庫で冷ましましょう。
ここで気を付けたいのは水に浸けて冷まさないこと 見た目の色も悪くなり 何より塩気も甘味も抜けて台無しにしてしまいます。
盛り付けの器は硝子の小鉢がベストかと思いますが 何かお手軽すぎて物足りないとお感じの方には 秋を先取りするような(写真)冒険をされるようお勧めします。
焦げ茶と緑の対比が暑気払いとなるでしょう。

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2007年07月22日

涼一味

夏場,冬場と言う言葉がありますが これは直ぐに過ぎ去ってしまう春先や秋口といった言葉に対して 「長丁場」という言葉に代表されますように 凌ぎ難いスパンが長く感じられるところから生まれた言葉のように思います。
特に古来 日本人はこの夏場を如何に快適に過ごすかという事に終始腐心して来たようです。
今でこそスイッチ一つで適温が得られますが 電気仕掛けの無い頃ではあの手,この手と縦横に知恵を働かせており 今でもその名残を垣間見ることが出来ます。
例えば 縁側の障子や部屋を隔てる戸などを取り払って広く風通しを良くし 更に家具や調度なども少なくして簡素な設えとしてきたのもその一つと言えるのではないでしょうか。

梅雨空の鬱陶しい毎日ですが そろそろ梅雨も明け本格的な夏を迎えるでしょう。
食卓も視覚の上で涼一味を提供する工夫が必要です。
硝子器でなくてもこんな器なら一服の涼味を感じていただけそうですし 周囲を厚化粧の食器で囲ってみますと その効果が際立つ陶器の親子鉢です。
あれもこれもは必要ありません。
一点で充分です。 そんな器を探してみましょう。

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2007年07月18日

アイスクリーム

洋風冷菓の代表を一つ挙げるとなれば 誰しも異存なくアイスクリームとなるでしょう。
過っての子供達(私たちが子供の頃)にとっては夢や憧れの対象でありましたが このように単純な図式が成り立たなくなった今の子供達に 何か寂しさや悲しさを感じるのは私だけでしょうか。
紙カップやコーンのような容器であれ どんな器で出されようともアイスクリームさえあれば良かった当時の子供達を懐かしく思い出しています。
愛おしさすら感じています。

その後は 喫茶店やレストランなどでもアイスクリームが出されるようになり そこはそれプロのお店。
アイスクリームに相応しい器を使い アイスクリームもバニラばかりでなく モカや挽き茶などの種類も揃え その上パフェやサンデーにまでバリエーションを広げて参りました。
それにカキ氷やシャーベットにフラッペのような凍らせた冷菓も揃えています。
これでも今の子供達は感動しません。
この飽食の時代に食の感動は望めないのでしょうか。

感動のアイスクリームを一つご紹介しましょう。
滋賀県の東近江市にある 「池田牧場」のイタリアンジェラードです。
此処は実は親戚であり 身内贔屓ですみませんがどうぞよろしく。

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2007年07月06日

冷茶碗とソバ千代口

夏が来れば思い出したように冷茶とソーメンですね。
これに応える器が冷茶碗でありソバ千代口であります。
これらは明らかに季節商品でありますが 夏の暑さ如何で売れ行きがはっきり左右される商品でもあります。
何れも陶器に漆器そしてガラス器という素材の製品がありますが 最も需要の多いのはやはり時節柄ガラス器のようです。
暑ければ当然使用頻度も増えますし 素材的に最も華奢で尚且つ積み重ねたりしますので(ガラス器は段差を付けたスタッキング可能な物でない限り重ねないで下さい くっ付いて外れなくなります) 扱いも乱暴になりがちで破損需要が発生します。
破損による同一品の補充は単品扱いのものでない限り 不可能なことが多いのです。

こんな次第の商品ですが ご紹介するのは一器でどちらにも両用できる器です。
私共としては両方お求め戴き兼用されたくないのですが 何れも和風仕様ですのでどちらに使われても違和感はありません。(品名にどちらを付けようか迷っています)
一番大きいグラスは品名がロックグラスとなっていますが ツユ鉢として大きめが欲しいという方には8oz入る(普通の冷茶碗やソバ千代口は6oz)このグラスがお勧めです。

* くっ付いたグラスを外す方法は以前にも書いた記憶がありますが 内側のグラスに氷水を入れ更にその2個を内側のグラスにお湯が入らないよう温かめのお湯に浸けてみて下さい。
膨張率の差によってコソッと外れる筈ですが 物理的に外そうとしますと怪我しますよ。

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2007年05月12日

五月の器

五月はお茶の世界でも夏の装いとなる季節で 新緑という瑞々しいイメージがあります。
入梅前の時期であり そよぐ風にも香りを感じる一年を通して最も凌ぎ易い季節ですね。
(と これは例年の五月ですが 実は当地での今年の風は少し荒れています)
こんな爽やかな季節に相応しく 食卓にもグリーンのガラス器を取り入れられては如何でしょう。
キュウリにピーマン そら豆にグリンピースやさやいんげん等 緑の野菜も旬を迎えます。
それなら一層グリーン尽くしと参りましょうか。

目の疲れを癒し安息をもたらす色。
静かで落ち着いた印象の色。
フレッシュで生命の息吹を象徴するかのような色。
この暖色,寒色の何れにも属さない中間色のグリーンにはそんなプラスイメージがあり それもガラス器であるところが まさに五月の食器と言えるのではないかと思います。

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2007年04月30日

八十八夜

早くも今日で4月とお別れですね。
ゴールデンウィークも後半に入ろうとしています。
立春から数えて八十八日目に当る日を八十八夜と呼び 毎年5月2日前後となります。
あと3日ほどで立夏を迎える時期でありながら 「八十八夜の別れ霜」などと呼ばれる農家泣かせの遅れ霜が発生することも多く 注意を喚起するためにこの暦日が作られたともいわれています。
この日を境に茶摘は最盛期に入り この日に摘んだお茶は最上とされ八十八という縁起のよい数字から長寿が授かるかも知れません。

亦 八十八の数字の組み合わせは米の字ともなり 茶農家に限らず全ての農家に農繁期がやって参ります。
そうでした 世界最長寿国の日本です。
米寿の方も可也いらっしゃいますね。
お茶の美味しい万古の煎茶器を使って 一休みと参りましょう。

(湯呑の底の白化粧は新茶の色を愛でるための施釉です。)

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2007年04月02日

桜 餅

当地では2月の暖冬が一転3月の冷え込みで 桜の開花が平年並みとなっています。
ところで桜餅は関東と関西では若干の違いがあり 厳密に言えば別個のお菓子のようです。
それも江戸中期に関東で生まれたのを皮切りに どちらもお互いに影響し合って現在の形となっているため どちらもルーツからは可也違ったお菓子になってきたようです。
例えば関西は粒餡を使っていたのが 今では関東風の漉し餡になってしまったり 皮に道明寺粉を使った関西風桜餅を 関東の人がこの桜餅を道明寺と呼ぶように(関東は小麦粉を使い 今では逆に道明寺の呼称は関西では余り馴染んでいません)なっています。
桜餅に関して当地は関西文化圏といえますが 道明寺でも通じているところがあって 丁度分水嶺的な地域なのかも知れません。

葉は関西では元来は椿の葉を使っていたようですが 今では関東同様塩漬けした桜の葉を使用しています。
亦 この葉は元は容器であって食べていなかったようですが 今では一緒に食べてしまう方も沢山みえます。
ただ 塩漬けしますと分解生成された物質に毒性を有するものがあり 一度に沢山食べない方が良いようです。
尤も葉っぱを食べなければ問題ございませんが ダイエット中の方はご用心。
この桜餅には勿論写真の桜柄の銘々皿をお使い下さい。

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2007年04月01日

野 点

今日は4月1日。 新年度のスタート日でもあります。
気持ちも新たにブログを綴って参ります。
さて 野点は自然を相手にした茶会ですが 土を掘って石を積み上げ炉となし(ポットのお湯もよし) 腰下げの道具で一服点てます。
謂わば野趣がいのちの茶会でありますが 野掛茶(南方録にはふすべ茶と記されています)とも言われています。
この野点においては約束事のようなものはなく 自由気ままな流儀で結構なようですが 真の格式をわきまえた上でこそ許されるのであって 基礎なくして応用はあり得ないのです。
写真はもっとくだけた野点弁当 花見の必携品です。

わきまえているか否かというところで 作家の故城山三郎さんが旧国鉄時代の総裁・石田禮助さんの生涯を綴った小説 「粗にして野だが卑ではない」の石田さんの生きざまを思い出しました。
野点弁当 こちらも流儀などありませんが 屋外であることをわきまえて戴きましょう。
こちらには三段の箱に収まる陶製の中子皿 そして姉妹品の瓢型の信玄弁当(写真)も別売しております。

投稿者 Sugino : 08:23 | コメント (0) | トラックバック

2007年03月26日

草 餅

草餅づくりに挑戦してみませんか。
この桜の時期ともなれば ヨモギの香り一杯の草餅が素朴な味わいのお菓子ですね。
上新粉をお湯でこねては蒸し水をくぐらせてはこね これを柔らかな腰のあるお餅になるまで充分繰り返します。
ヨモギは茹でてアクを抜き 細かく刻んでお餅に加えて更にこねましょう。
お餅が出来ましたら 小豆餡を入れて包みましょう。
これで自家製草餅ができました。

濃い目の番茶を淹れてお三時と致しましょう。
この桜の菓子皿に菓子箸を添えて。
ワイワイガヤガヤ 皆で賑やかなお三時にしては如何ですか。
評判良ければ お客様にも出してみましょう。
うっかりするとスルッと逃げてしまいそうな春の気配を しっかり捕まえて食卓を彩って下さい。

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2007年03月16日

春の小鉢

酢の物や和え物も夕餉には一鉢欲しいところです。
素材は何と言ってもその時期の旬のものを使い 季節が感じられるような彩を心掛けてください。
小鉢物は素材と合わせ酢や和え衣との組み合わせによって いろいろな味が楽しめるところが良いですね。
しかし生の魚介やサッと火を通した生に近い野菜などの組み合わせになりますので 素材の鮮度に大きく左右されます。
そういう意味では対面販売の魚屋さんや八百屋さんで 相談しながら買い求められたほうがハズレが少なくなるかも知れません。

味付けは春から夏にかけては酢を多目に酸味を効かせ 秋から冬は抑えた方が季節に適って美味しく戴けます。
亦 盛付けは和えてから時間をおきますと水っぽくなりますので 下ごしらえの後は冷蔵庫に入れて 戴く直前に再度水気を切ってから和えて盛付けます。
合わせ酢は素材を盛付けた後 器の渕から注ぎ 和え衣は一緒に和えるか或いは材料にかけるか 亦は先に敷いてから材料を載せるという方法もあります。
季節柄 卵黄を使った和え衣が華やいだ小鉢になると思いますが 如何でしょうか。
小鉢はそろそろ桜前線が近づいて参ります。
この時期ご紹介する器がどうしても桜尽くしとなりそうですが 是非写真の小鉢を使ってみてください。
桜の食器は当店でも可也揃えています。どうぞごゆっくりお気に入りをお選び下さい。

投稿者 Sugino : 04:27 | コメント (0) | トラックバック

2007年03月07日

骨蒸し

鯛の旬は初夏に産卵を控えた晩冬から初春に掛けてのこの時期です。
王様である上祝宴には欠かせない食材で 貝塚から鯛の骨が発見されたとありますから 日本人とは随分古いお付き合いをして来たようです。
亦 このは捨てるところがない魚とも言われておりますように 頭から尾びれに至る隅々まで無駄なく食して参りました。
刺身良し、塩焼き良し、煮魚良しとどんな調理法にも日本人の食感に適った魚です。
今日はその鯛を使った料理と器を一つご紹介します。

兜蒸し(骨蒸し:兜蒸しと骨蒸しは違った料理なのかも知せれませんが 知識がありませんので曖昧なまま同一料理として使わせていただきます)という料理です。
鯛の頭を縦半分に割って(1頭で2人前)蒸した料理で アラには違いありませんが旨みが凝縮された場所でもあり絶品です。
大きいのでこの様な器(径20cm程の蓋向)を使います。
今は鯛のアラも魚屋さんやスーパーでも値打ちに販売されていますから 是非挑戦してみてください。
ここでご注意いただく点は 頭は硬いので怪我をなさらないよう是非切れ味鋭い丈夫な出刃をご用意願います。

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2007年03月02日

夢見月

この3月を象徴するかのような音楽に ストラヴィンスキーの「春の祭典」という管弦楽がありますが 長かった冬ごもりに別れを告げ 一斉に全ての生命が息吹き 抑え切れずに躍動する季節であります。
(と 本来の3月はこのような季節であるはずですが 今冬は各地から異変報道が届けられました。)
亦 この3月は別名「夢見月」とも呼ばれていますが これは翌4月に本格的な春の新年度を控え 期待に胸を膨らませるというタイミングから こう名付けられたのではないかと思われます。

私共にも今春巣立ちの卒業生が一人いますが この3月のテーマカラーははんなりとしたピンクか朱色で決めてみましょう。
もちろん食卓もこのやよい色でテーブルを華やかに染めてみようと思います。
テーマフラワーは チョット先取りして桜で如何でしょうか。
今冬の異変はこの桜にも影響があるはずですから。

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2007年02月23日

志野・織部

織部と志野は相性が良いという事を以前にも述べました。
写真の付出皿は幅7cm弱と細長いお皿ですが 志野織部が市松模様で均等に掛け分けられています。
数えてみましたら 当店にはこうした商品が20点程ありました。
そしてこの掛け分けの比率を替える事によっても 亦掛け分けの仕方(デザイン)によっても 出来上がった器の趣が異なったものとなり こうして陶器の世界も際限なく面白さの広がる世界なんだと思いました。

亦 器を「織部・志野」と表現するか 「志野・織部」と表現するかで 明るい春先からのイメージとなるか 色濃い秋口からのイメージとなるか 使い手も迷ってしまうところとなります。
でもこんな器ならただ切るだけの単純な料理「いたわさ」も ご馳走に見えませんか。

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2007年02月13日

白 魚

昨日は名代の伯母の命日で 一周忌の法要が営まれ私も出席して参りました。
そしていつものようにお勤めの後には 食事会が開かれました。(写真は本文とは無関係です)
いつもの席にいつも主役の本人がいらっしゃらないのは寂しい限りですが この世の習いと諦めねばなりません。
ところでこの席の料理が何とシラウオ尽くしの会席で 私など何時も呑む方に忙しく殆ど料理に手を付けないのですが 昨日に限り最後の甘味に至るまで全て食べ尽くしてしまいました。
この解禁明けのシラウオ料理をご紹介します。

先ず先付ですが シラウオの紅梅煮と名付けられ紅白二色(にしき)の佃煮に菜の花が添えられていました。
次は温かい椀盛 椀ダネはシラウオ真丈 梅生麩や新竹の子(これも暖冬の副産物でしょうか)に芽葱に柚子が 香りと彩を添えていました。
向付はもちろんシラウオのあしらい 焼き海苔が添えられ包んでワサビ醤油です。
続いてシラウオ鍋 白菜,豆腐,しらたき,三つ葉が具材に添えられ次第に身体が温まって参ります。
更にシラウオと菜の花の揚げ物。
圧巻はシラウオとゆばの卵とじ この炊き合わせの美味しかったこと。
自宅待機の家族に持ち帰れなかったのが残念です。
そしてとどめはシラウオの釜飯 とこんな具合で久し振りに贅沢な時間を過ごさせていただきました。
伯母さん どうもありがとうございます。 

ところでこのシラウオ。 シロウオとの違いをご存知ですか。
どちらも汽水域に生息する半透明の魚で 春にはどちらも産卵のため川を遡上する春を告げる魚と言われています。
魚体や生態や名前が似ていても 実は全く別の固体だそうで(私は今迄同じ魚だと思っていました) シラウオはシラウオ科の魚で白魚と書き シロウオはハゼ科で素魚と書きます。
成魚ではシロウオは6cm シラウオは10cmとややシラウオの方が大きく 亦華奢な女性の手を「シラウオのような手」と形容する事もあったり 佃煮でお目にかかったり(実は昨日まで私はこれしか知りませんでした) こちらのほうが圧倒的に身近に感じる魚です。
どちらも漁が始まり新鮮なものは酢醤油などでの踊り食いに人気があるようですが 寿司ダネや椀ダネそれに揚げ物,煮物と なんでもござれだったんですね。
もう一つ紛らわしい魚にシラスというのがありますが これも別の固体で鰯の仲間の稚魚だそうです。

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2007年02月03日

雪見酒

例年なら只今「厳寒の候」とご挨拶しなければならない時期ですが どうしたことでしょう。
暖冬の今年は特に「地球温暖化」という言葉が毎日のように飛び交っていますが 温暖化という言葉には優しい響きがあってどうも切迫感がなくていただけません。
近年当地では滅多に拝めなくなった雪ですが それでも子供の頃は暮れから3月にかけて数回の出会いがありました。
雪の苦手な都会では日常を最優先するあまりに麻痺するのであって くすんだ都会も日常を離れれば白銀の詩情に満ちた風景となり ノスタルジーさえ覚えます。(こんな暢気なこと言ってられない方もたくさんみえるかと思います)

茶の世界では雪の茶会には花を入れずに花入のみを飾るというのが約束だそうで 雪を六花と言い花に見立てる程 雪に入れ込んでいます。
この雪を楽しみ雪景色を愛でる茶会も風情のあるものでしょうが 芯から温まる雪見酒は如何でしょう。 
少しくだけますが 雪を愛でる心は同じかと勝手に思い込んでいます。
街中では直ぐにワダチの跡などが出来て興醒めの宴になるかもしれませんが シンシンと降る雪の中で静寂の時間を過ごすのも乙なものですよね。(その気になり雪景色に酔いしれて書いています)
今日は豆撒きの後 花見酒,月見酒と参りましたので 雪見酒といきたかったのですが残念です。

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2007年02月02日

稲荷寿司

稲荷神社の総本山は京都の伏見稲荷大社ですが 屋敷神として企業などでは工場敷地内に祀ってみえる所もたくさんあり 社は無数と言ってもいいほどです。
本来は農耕を司る神であったようですが 今や産業全般の神と信仰されるようになり このように広まって参りました。
ご存知この神の使いである狐は こうした稲荷神社の門前に狛犬に代り鎮座しており その好物である油揚げも供えられるようになっております。

この伏見稲荷大社の祭神が降りたのが 和銅4年(711年)の旧暦2月の初午の日であったことから この日に五穀豊穣を祈念する「初午祭」が行なわれ 江戸の頃より使者の好物に肖って稲荷寿司を食べる習慣が出来たようです。
この稲荷寿司は味濃く煮含めた油揚げと サッパリとした寿司飯のハーモニーがポイントでしょう。
亦 忘れてならないのは盛り付けです。
シンプルな料理だけに写真のような落ち着いた盛皿を使われれば 黄金色の稲荷寿司と大皿の織部の色の対比がお楽しみ戴けます。
最後に口直しの紅生姜を添えることもお忘れなく。

* 織部角盛皿(発売後10年を経過しています)

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2007年01月29日

もみじ卸し

天ぷらや鍋料理を美味しく召し上がるには 食材や調理と共にツユも大切な要素となります。
ポン酢を使われる方が多いと思いますが このポン酢にもみじ卸しという組み合わせを使われる方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。
「大根と人参を一緒に卸すと栄養を損なう」ということが言われていますが 確かに人参には大根のビタミンCを破壊する酵素が含まれています。
しかし酢にはこの破壊を食い止める働きがありますので ポン酢にもみじ卸しも理に適った組み合わせということになります。

私達は知ってか知らずしてか この理に適った食生活をして参りました。 
今このようにキチンと伝わり広まったものもある事に気付かされましたが 中には風評被害のように誤って伝えられたことも沢山ありました。
私達にそれを見抜く力があれば兎も角 情報源としてのマスコミの責任には大きいものがあります。
是とする立場があれば非とする立場が必ずあるのですから この両者をキチンと検証された上で報道される事を願って止みません。
話を戻しますが 天ぷらの戴き方にはレモンのような柑橘類でサッパリと召し上がっていただくか 挽き茶塩や山椒塩で風味を楽しんで戴くのもよろしいかと思います。
因みに上の写真の器は天皿や鍋の対となる呑水(トンスイ)です。
下の写真はもみじ卸しに欠かせないストッパー(シリコンゴム)付の卸し器です。

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2007年01月03日

松の内

松の内とはお正月の松飾をつけておく期間 つまり15日までをこう呼びますが 近頃は仕事始めが5~7日ということもあり そう何時までもお正月気分ではいられないという事情の方が増え 七草粥の7日(7日正月)を目処にされているようです。
さて 三ヶ日間の来客にははおせちでおもてなしをしますが 明けてのおもてなしはどうすればいいのでしょうか。

残っていれば7日まではおせちでいいと思いますが なくなれば暮れにご紹介しました二色(にしき)とか源平といって紅白の色の取り合わせ料理を供します。
この代表がなますで人参もしくは生肉(紅)と大根(白)を千切りにして 酢で締めたものを言います。
これは縁起のよい紅白の水引に見立てた料理で 無ければ他の材料を細造りにして 紅白に組み合わせてください。
器はまだまだお正月の延長で こんな器で演出されても良いですね。
晴れやかな気持ちになりますよ。

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2006年12月26日

源平と二色

源平とは源氏と平家の旗色から出た言葉ですが この紅白の二色を生かした料理をこの世界では源平と呼んでいます。
お正月のおせち料理の一つに大根と人参,或いは大根と小海老,亦は大根と干し柿の紅白ナマスがありますが これなどその代表と言えます。
古来日本人は新鮮な生を酢で食するというナマスを 食生活の知恵として知っていました。
暴飲暴食の後のお腹や肝臓に優しい酢であり 生ものでも酢で調理すれば安心して食べる事ができます。
どうぞ源平時代の武人の浪漫を偲びながら この小鉢を使って召し上がって下さい。

これとよく似た言葉に「二色・にしき」というのがありますが お正月は何事もお正月らしく芽出度く設えるのが仕来たりとなっていて 食卓も例外ではありません。
紅と白,金と銀など いかにもご祝儀の組み合わせの器(写真)を使ってみて下さい。
おせち料理を前菜風に盛り付けてみるのも 一計かと存じます。
「二色・にしき」は錦に通じたお目出度い言葉なのです。

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2006年12月24日

林九郎窯

有田は17世紀初頭 朝鮮の陶工・李参平が肥前の泉山に良質の白磁鉱を発見し 天狗谷に窯を築いて以来 旧鍋島藩の強力な庇護の下 御用窯として質の高い磁器製品を多数産み出して参りました。
広い意味での古伊万里は 柿右衛門様式,色鍋島様式,古伊万里様式と大別されますが 東インド会社を通してヨーロッパに渡り 王侯貴族の東洋趣味もあって次第に装飾性を重視する美術品へと変質して参ります。

然しながら 江戸中期以降になりますと海路も整備され 江戸庶民の間にも広く生活食器として浸透してくるにつれ 染付磁器への回帰が始まりますが 決して色絵の古伊万里が絶えた訳ではなく 現在に至るまで時空を超えてその価値が認められ 暮らしの器としての役割をも果たしているのです。
そんな古伊万里様式の伝統を受け継ぐ窯として「林九郎窯」があります。

迎春の器として1組加えていただけば 食卓はもうお正月気分。

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2006年12月22日

重箱の活用

重箱といえば1年1度の出番というご家庭も多いかと存じます。
お正月用の華美で大上段に構えたようなデザインのものでは そうなってしまうのも止むを得ないことかも知れませんが 写真のようなシンプルなデザインで持ち出して傷付けても然程気の傷まないものであれば 年中出番があります。
例えば行楽のお弁当 これなら既に皆さん実証済みかと思いますが 意外に洋風料理にもよく調和します。

サンドイッチやオードブルにサラダなどです。
サンドイッチなど乾き易い食品を蓋が守りますし 朱の器とパンの白さを組み合わせた色調も絶妙です。
決して奇異な組み合わせではなく 日本ならではのアイデアではないかと思います。
おせちに限らず和風,中華風にも揚げ物や点心 氷を敷いてのお刺身など これも既に実証済みの方が多いかもしれませんが 普段の料理がまるで別メニューのように見えます。
固定観念や既成事実で生活を送ることは 気が楽なことかも知れませんが どうか身の回りの道具を今一度見直して 放っておかずに一工夫してみてください。
新しい発見が 生活に張りをもたらしてくれますよ。

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2006年12月21日

メリー・クリスマス

師走に入り 街中では何処へ行ってもジングルベル。
辟易されている方もいらっしゃるでしょうね。
でもこの日ばかりは 定石通り先ずはシャンパンで乾杯と参りましょう。
 「メリークリスマス」
人を呼ぶとなると ホスト,ホステスの気構えが必要で大変なようですが 気のおけない友人であれば適度な緊張があって良いかも知れません。
静かな会話の前奏に始まり 次第に盛りあがってなかなかお開きできないって事にでもなれば成功ですね。

会話の中心は腕によりをかけたメインディッシュでありたいのですが そのためには写真のような小道具が必要です。
女性の中にもお酒や食器にうるさい方が増えています。
出来るだけテーブルに熱い視線が送られるよう 気合を入れて準備しましょう。
家族だけのいつもと違ったクリスマスになるかも知れません。
近頃 法事でもない限り我が家に人が集まることがありませんので。

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2006年12月17日

冬至の南瓜

今年の来る22日は冬至に当ります。
「冬至の南瓜は風邪をひかない」と言われていても この真偽を疑っている方もみえるようですが この日は我が家では必ず煮た南瓜を一品添えます。
夏野菜である南瓜が冬でも美味しく食べられるのは 南瓜の貯蔵性にあります。
こうした野菜は他にも 冬瓜のように夏が旬の野菜でありながら冬の保存食としていたものがあります。
寧ろ取れたてより澱粉質が糖分へと分解され 甘みが増して美味しくなるようです。
こうして南瓜は冬場の貴重な食糧確保に一役買ってきました。

亦 南瓜はビタミン類が豊富な健康食材ですが お肌の強ーい味方,βカロチンも豊富に含まれた美容食材でもあります。
このβカロチンは脂溶性なので油で調理したほうが吸収率が高くなり 特に皮の部分にその栄養分が多い事から 出来るだけ皮ごと調理するのが良いようです。
となりますと その献立は皮付き南瓜の薄切り天ぷらなども良いようですね。
南瓜の天ぷら 召し上がられた事ありますか。

この日のお風呂は勿論「柚子湯」です。

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2006年12月01日

お歳暮

今日から師走。 また一年が終わろうとしています。
去年も同じ台詞を言ったかも知れません。
過ぎ去る一年を締め括る行事も多く 迎春の準備もあってこれから何かと忙しい毎日であろうと存じます。
東洋にはこの締め括りの月に歳暮を贈るという慣わしがあって 元は新しい年を迎える歳神様への供え物を親元へ贈るという行事でした。
従って贈る品も塩鮭,餅,数の子などの正月食品が中心でありました。

しかし今では贈る品も日用雑貨や嗜好品など範囲が広がり 贈り先も日頃お世話になっている方へと広範囲になり 何かと出費も嵩む時期であります。
恩を受けた方が恩人に対して贈るのが礼であり 年長から目下の方に対してはお年玉として正月にお返しするのが習いでありますが 忘れてならないのは相手の心を我が心とすることであります。
生ぐさものであれば 熨斗の替りに生ぐさものでない何かを添えて贈るのが決まりで この添え物には私共の食器をお使い戴ければ幸いです。
さて 今年は如何致しますか。

写真は 乃りたけ・銘々皿揃・・・お正月のおもてなしにお使い戴けます。

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2006年11月28日

飾り皿

写真の大皿は食材や料理を盛ったりする盛皿ではなく 床の間などに飾っていただく飾り皿で 概ねポイント柄ではなく写真の様に皿全体にモチーフが描かれる事が多いのが特徴と言えます。
サイズも色々ありますが1~2尺のものが多く 全体柄となっていますので色彩的にも床飾りの中にあって 他を圧倒し存在感があります。
春は桜 夏は流水 秋は紅葉 冬は雪持といったように四季折々の代表的な図柄もあり 季節や節目節目に応じて取り替えてみてください。
この図柄は「美男かずら」 果実が柄の先に多数球状に付き 晩秋には紅熟して美しい彩を見せてくれます。

<美男かずら>

もくれん科の常緑樹 夏には淡黄白色の鐘状花を咲かせ 実は晩秋が見頃で茎を水に浸して得たねばり汁が鬢付け油の代用となることから この名前が付けられたとも言われています。
 別名:サネカズラ

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2006年11月26日

燗 瓶

今日はもう11月最後の日曜日 やがてカレンダーは残り一枚となってしまいます。 
熱燗の恋しい季節がやって来ました。
冷えた身体を温めリラックスした気分に浸るには この熱燗で一杯が最も手っ取り早い方法ですね。
それも直ぐにという方にはこの酒燗器。
耐熱陶土を使っていますので直接ガスレンジでも電子レンジでも いずれもOK!
どちらも2合用 丁度身体を温めるには程よい大きさです。
なかにはこの季節を待ち焦がれていた方もみえるでしょう。

私も過って下宿のお世話になっていた時代があります。
当時はバス・トイレ付きなんて洒落た部屋などなく 銭湯通いをしていました。
この季節になりますと 決まって銭湯の前にはおでんの屋台が店を開いていて 時折湯上りにおでんをつまみながらの一杯が楽しみでありました。
(神田川のような甘い思い出はありません)
おでんの鍋には写真のアルミ製酒タンポが掛かっていまして これを見られた方の中には私同様ノスタルジーを覚えたのではないでしょうか。
芳醇な香りに仕上げる錫であれば最高ですが ここは屋台 私の趣味で在庫しています。

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2006年11月14日

ヒレ酒

晩秋から春先までのこの短い期間が旬のフグ(九州や下関では「フク」と濁点が入りません)ですが 人も温まりたいこの季節に 絶好のタイミングで現れますね。 
今HUGUと入力変換しますとフグの次に河豚が出てきました。 きっと提灯の様に膨れるからこの字が当てられたのでしょう。
さてあぶったヒレに熱燗を注いだフグの「ヒレ酒」ですが その仕上がりは材料のヒレと熱燗のマッチングにあるといわれています。
ヒレも素材と同時にそのあぶり加減が大切で お酒の方もヒレの旨みを充分引き出すためには 口当たりも優しく香味を抑えた淡麗なお酒がいいとされているのです。

このコースの前菜は何と言っても「フグの煮こごり」。
細かく切ったフグの皮や身ををダシに入れ 火にかけよく冷やして出されるゼラチン質を活かした料理です。
サッパリとした味とツルンとした食感が 熱燗によく調和します。
次第に温まってまいりましたが フグの隠語は「鉄砲」。
「テッサ」「テッチリ」の語源とされていますが あんな愛嬌のある顔をしていて当れば死ぬのですから怖いですね。 
でも不思議なのはテトロドトキシンを抱えたフグが死なないのは何故か 何故人は棺桶置いてでも食べようとするのか 私はそれ程美味だとは思いませんが。

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2006年11月05日

牡蠣のみぞれ和え

海のミルクと言われるカキの美味しい季節となりました。
苦手の方もいらっしゃるようですが 我が家では新鮮であれば勿論生(ナマ)で戴きます。
レモンやスダチに梅肉も相性が良いのですが 大根おろしに酢を含ませたミゾレ和えも冬の味覚の一つです。
カキの剥き身のヌメリや汚れを落とす際にも 大根おろしをまぶして冷水の中でよく洗い キッチンペーパーなどで水気を拭き取る方法があります。
真っ白なお料理ですので 芽たで等を天盛されると良いでしょう。

生ガキ(オイスターカクテル)はお酒の肴としても贅沢で乙な味ですが あとはフライやグラタンに土手鍋など でもこれらは素材に対してチョット勿体ない調理法ですね。
カキは加熱すると身が縮んでしまいます。
ふっくらしたカキフライは 衣をつける直前にサッと湯通しします(長時間は禁物)。
これだけのことでふっくらしたカキフライが出来上がります。
お試し下さい。
亦 生カキのパックには「生食用」と「加熱調理用」のどちらかが表記されていますが これの違いは鮮度ではありません。
食品衛生法の基準による養殖海域の水質によるもので 生で食べる場合は必ず生食用を選んでください。
カキはしっかり火を通せばあたる心配はありませんが 加熱し過ぎると先程申しましたように 身が縮んで堅くなるので調理の際の見極めが大切です。

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2006年10月30日

筑前煮

実りの秋の食材をふんだんに盛り込んだ筑前煮。
鶏肉,サトイモ,椎茸,人参,コンニャク,牛蒡・・・なにやら山の幸総出演
元は名前の示すとおり九州地方の郷土料理だったのですが 今や全国区の家庭料理となって参りました。
これだけ贅沢な味を一鉢に詰め込んだ筑前煮は 秋の花形メニューの一つでもあります。
夫々にジックリ味を含め 最後の仕上げは冴え冴えと茹で上げたサヤエンドウの青みで決まります。
普段のおかずとしてばかりでなく お祝い事にもチョットしたパーティーにもこの賑やかさがお役に立ちますね。

<サトイモのぬめり>

ぬめりのあるままサトイモを煮ますと 直ぐに鍋から吹きこぼれてしまいます。
このぬめりは次の方法で取り除いてください。
① 煮る前に充分塩もみする
② 初めから調味料を加えて煮る
③ 一度サッと茹でて水洗いし 改めて調味料を含めて煮る。

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2006年10月21日

土鍋パーティー

当地では珍しくカラッとした晴天が続き有り難いのですが 朝夕と昼間の寒暖差が10度ほどあり晩夏と晩秋が同居しているような毎日です。
どうぞ健康管理にご注意下さい。

土鍋が恋しい季節となりました。
食卓の中心に据えた土鍋を囲む楽しみは 何と言っても家族の団欒です。
お喋りも然ることながら 美味しい鍋料理を更に美味しく戴くには幾つか気を付けて頂きたい事があります。
先ずは鍋の大きさにも限界がありますので 一度に食べ切れる量を入れ煮えたものから順に戴くようにします。
次には浮いたアクはマメに取り除きます。 どんなお料理でも煮炊きするものはこれが大切ですが ツユも一緒に戴くのであれば特に丁寧にすくい取りましょう。
亦 骨や殻付きのものを材料にした場合は殻入れを用意しておきましょう。 取ったアクを捨てる器にもなります。
最後に好みもありますので 薬味はたくさん揃えておきたいですね。

楽しみはまだありましたね。
仕上げの雑炊です。
具の旨みが溶け込んだツユは ご飯や麺を加えて卵でとじアサツキなどの青みを散らして出来上がり。
誰が考えたのでしょうか 無駄なく全てを使い切ってしまう料理です。
ダシ入れ,殻入れ,アク取りの鍋用小物も掲載しておきます ご参考に。

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2006年10月09日

名残月

10月は茶事の世界に於いて名残月と呼ばれ 風炉から炉に移る直前に茶事(名残の茶事)が催されます。
そして11月には炉を開き その年採れたお茶を詰めた茶壷の口を始めて切り 挽いて出す口切の茶事へと移ります。
その頃には一年間楽しんで用いた前年のお茶もいよいよ底をつき そのお茶に対してそして5月に開いた風炉にも別れを告げる茶事で締め括ります。
深まり逝く晩秋への惜別の気持ちも手伝って 名残惜しい文字通り「名残の茶事」となります。

私達は茶事のみならず 人に出会い,そしてもてなし,お開きを迎える。
この瞬間 お互いに名残惜しいという気持ちが自然に起こるような そんな出会いを大切にしたいと誰もが願っています。

意識して紅葉を続けました。今年はこの「雲錦手・清水抹茶碗」にて紅葉を終えます。

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2006年10月07日

雲錦手

春は桜 秋は紅葉と夫々の季節を代表している日本の風物です。
雲錦手とは花(桜)を雲,紅葉は錦の比喩で 乾山,道八と続く京焼の伝統的意匠であり これによって日本の一年を表現している欲張りな絵柄です。
中国伝来の図柄と違い これこそ日本人の観察力と感受性そして表現力によって生まれた絵柄といえます。

四季を通して使えるという安心感もあって 結構あちこちで見掛けられる筈です。
この他 植物文ではススキと月の「武蔵野」,紅葉と流水の「竜田川」などが 陶器の上絵文様としてよく使われています。
外食されるときは 料理だけでなく器の方にも目配りしてみてください。
或いは料理と器を一体として眺めてみてください。 新しい発見があるかもしれません。
私など料理ソッチノケで器に見入ってしまう事もシバシバです。

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2006年10月05日

紅葉狩り

今朝の新聞では東北地方の「秋・旬景」がレポートされていました。
やがては当地にも紅葉前線が北から降りて参ります。
私共の商店街には 欅やハナミズキといった落葉樹が植えられ 春に芽を出し夏には日傘となりますが 秋が深まるにつれ紅葉し冬の落葉と同時に日差しが街路に差し込んで参ります。
例年の事とはいえ この寸分違わぬ絶妙の自然の節理に素直に感嘆しております。

当市は西に鈴鹿の山々(鈴鹿国定公園)が迫った(車で30分)港湾都市ですが 晴れた日にはこの市街地からでも山々の紅葉をハッキリ望むことができます。
近場でありながらこの時期仕事でもない限り行くことがないのですが 遠景の限りにおいても鮮やかな黄色と赤の極彩色が確認できます。
暮れには山頂付近が雪化粧をする僅かな期間ですので 代わりに食卓に写真の紅葉皿を並べて「紅葉狩り」を楽しんでおります。

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2006年10月03日

紅葉と鹿

10月の花札には紅葉と鹿が描かれています。
「奥山に 紅葉踏み分け なく鹿の 声聞くときぞ 秋は悲しき」 と歌われていますように 鹿にとって秋は交尾期でもあり 雄が雌を呼ぶ求愛の声といわれています。 
この10月の花札をテーマにした長角皿がこれです。
因みに無視することを「シカト」と言いますが この10月のシカからの由来でこの鹿は正面を見つめないで横を向いています。

もう一つは 清水焼の菓子鉢です。
こちらは言わずと知れた嵐山の紅葉がテーマとなっています。 
紅葉を際立たせるため 全体に白化粧が施されています。
10月のお茶は名残 栗鹿の子などのお菓子と共にうつわでも秋を満喫してみませんか。

投稿者 Sugino : 06:42 | コメント (0) | トラックバック

2006年10月01日

秋の食卓

早くも10月がやって参りました。
感傷的な季節感とは裏腹に 秋はベテラン主婦でも献立に迷うほど山海の幸が巷間に溢れて参ります。
実りの秋に感謝し しみじみと味わい深い献立を用意しましょう。
酢の物なら少し酸味を控え優しい酢加減とし 味付けはコクのあるしっとり味が季節に適っています。
食材が多い事はありがたいのですが ここぞとばかりに食卓を賑やかに派手な演出をしてしまっては 返って季節感が損なわれるかもしれません。

昨年の11月にこのブログをスタートさせ やがて1年となります。
この一年で改めて感じました事は 四方を海に囲まれ身近に山々と接した日本であればこそ四季折々に食材も移り変り 夫々の四季が食卓でも楽しめることにあります。
この国に生まれて良かったと本当に実感しています。

投稿者 Sugino : 03:53 | コメント (0) | トラックバック

2006年09月24日

秋の売出

新秋の候 平素より格別のご高配,お引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
酷暑続きの一夏でございましたが 漸く秋の気配が感じられる頃となって参りました。
今年も恒例の「秋の売出」を下記要領にて開催させていただきます。
今度の企画はオモテ面に今が旬で栄養豊富な秋の味覚の王様 「秋刀魚」をメニューと同時に特集いたしました。
塩焼きを筆頭に蒲焼丼につみれ鍋 そしてマリネと夫々メニューに応じた器や道具を御用意致しました。
メニューを替え毎週召し上がって戴いても良いのではないかと思っています。

亦 裏面ではここ数年ブームとなっております焼酎グッズと 縁起をテーマに愛らしい鬼の置物や芽出度い出世魚をユーモラスに描いた食器たち それに人気の御木幽石さんの作品を中心に癒しの「和のインテリア」を加えました。
掲載商品の他にも この夏メーカー展示会にて仕入れた新商品が続々入荷しております。
「心和む温かうつわで 笑顔が集う食卓」 私達がいつも願っているテーマです。
どうぞお役立て下さい。
お電話,メールでのご予約注文も承ります。

期 間 : 10月6日(金)より9日(祝)までの4日間
営業時間,営業案内はご案内をクリックして下さい。
会場の当店へのアクセスはこちらをご参照ください。

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2006年09月12日

月見酒

酒徒なれば 何かと理由をつけては酒宴を開くものですね。
お月見もその一つです。
さあ 盃をお酒で満たしてください。
写真の酒器なら 酒盃に満月が写ったように見えます。
両方の月を愛でながら 灯火を消して酌み交わしましょう。
花見酒や雪見酒も情趣がありますが 冴えた月の美しさは決してこれに劣らない肴となります。

亦 陰暦の8月15夜の月が仲秋の名月で(今年はチョット遅くて10月6日だそうです) この夜は衣被をお供えするところから「芋名月」とも呼ばれていますが これに対して9月13夜の月を「栗名月」と呼んでいます。
両方のお月見をされる事をお勧めします。
肴には是非写真の小鉢(竹取物語)を使ってください。 5枚を順番に見ていただけば欠けた月が次第にまーるく満ちていくのがお分かりでしょう。

月々に 月見る月は多けれど 月見る月は この月の月

日本人はこんな言葉遊びをしていたのですから 余裕があったのですね。

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2006年09月10日

「おはぎ」と「ぼたもち」

同じものでありながら 春の牡丹の季節には「ぼたもち」と呼び 秋の萩が咲く頃には「おはぎ」と呼ぶのは 季節の花に掛けた洒落心でしょうか。
あんこは粒あんでも漉しあんでもどちらでもOKですが 牡丹と萩の花の大きさに掛けた呼称であれば 我が家の場合は断然おはぎです。
ぼたもち大ですと大きさにも圧倒され一個がせいぜい おはぎ大ですともう一個,更にもう一個ということになり 確実にそして早期に消化いたします。 
食べ盛りの多かった過っての我が家では 大皿盛してテーブルに置いておけばこちらがご相伴に預かれないうちに空になっていました。

今年もまた秋のお彼岸が近づいて参りました。
仏壇やお墓のご用意はお済ですか。
私共のお墓はコンクリートじゃないので除草も大変。
特に秋のお彼岸となるとお盆から伸び切った草でお墓も隠れそう。
亦 春のお彼岸では花立の水が凍り割れてしまう事があります。
お盆にもご紹介しましたが お墓の「野花立」 取り扱っています。

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2006年09月01日

実りの秋

本日 私達は芽出度く新年度を迎える事となりました。
気持ちも新たにスタートしますので どうぞよろしくお願い申し上げます。
幕開けはまだまだ残暑が厳しい折柄ではありますが せみ時雨に替り微かに虫の音も聞こえてきそうな気配ですので 「実りの秋」と参りましょう。
実りの秋は文字通りいろいろメニューも豊富ですが 「代表的な食材は」と問われれば 秋刀魚とマツタケを挙げる方が多いのではないでしょうか。

マツタケの国産品は雲上の食材となってしまいましたが 外国産でも早期に香りのいい弾力のあるものが出回るようになりました。
料理は何と言っても「マツタケご飯」に「土瓶蒸し」
マツタケご飯ならこの釜飯。
なければこの飯器に移してください。
折角のマツタケ 普段の飯茶碗じゃ風味はあっても風情がありません。
土瓶蒸しはご存知この容器。
スダチや柚子を添えて召し上がって下さい。
一方 秋刀魚の方は我が家では圧倒的に塩焼きとなります。
ただ 一寸長い魚です。
一尾の姿で盛り付けようとしますと 尾頭がはみ出してテーブルを汚す事にもなりかねません。
写真の長皿は ズバリ秋刀魚皿。
この皿なら秋刀魚も立派な一品料理ですが 普段の三品盛りもこなせます。
この時期ばかりの出番ではありませんので是非お揃え下さい。

余り行儀良くはありませんが 佐藤春夫さんの「秋刀魚の歌」を口ずさみながら「いただきます」

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2006年07月26日

染付サラダ鉢

サラダの語源は塩だという説があるそうですが 確認していません。
そういえば英語のソルトと発音が似ているともいえますが。
そうであれば 野菜と塩の組み合わせがスタートだったのかも知れません。
スタート以来料理のバリエーションが少し広がってきましたが 夏こそふんだんに野菜を摂らねばなりませんので 一日一度はサラダメニューが欲しいところです。
サラダボールといいますと 洋食器かガラス鉢亦は漆器の寄木鉢を連想されるかもしれませんが このような染付磁器のボールも和風サラダには似合います。
和風サラダと言いましても 和食の中の一つの献立というのではなく むしろ洋風料理のための日本人の工夫として生まれた献立でしょうか。
見た目も涼やかですので これならガラス鉢に引けをとりません。
夏向けの菓子鉢としてもお使い戴けます。 お試し下さい。

尚ドレッシングは好みがありますので 2種以上は欲しいところです。
写真のガラス製ドレッシングポットの他片口の付いた湯冷ましなども ドレッシングポットとして使えますのでご利用下さい。

投稿者 Sugino : 08:14 | コメント (0) | トラックバック

2006年07月06日

土用丑の日

夏のスタミナ料理 うなぎの蒲焼です。
本来 土用は立春,立夏,立秋,立冬の季節の変わり目前18日間の事を指しますが 今日では立秋前の18日間のみを土用と呼んでいます。
土用の入り(ほぼ7月20日前後)から明けるまでの丑の日(今年は7/23と8/4)に うなぎを食べるという習慣はどうして出来たのか存じませんが 夏負け予防の古人の知恵であったのでしょう。
うなぎにとっては災難でしょうが 栄養価の高いうなぎには諦めていただく他ありません。

陶器の蓋付丼でも構いませんが 塗りの「うな重」を使っていただけばうなぎ屋さんに入った気分になれるかも知れません。

<山椒>
うなぎと山椒の相性は 味というよりむしろ健康上の補完関係にあったようです。
胃腸を整え 肉や魚の臭みを消し 保存効果もあり 山椒の若葉は木の芽和えに使われ 木は堅いのですりこ木に加工されます 

<三度楽しめる名古屋のひつまぶし>
一杯目は蒲焼したうなぎを細かく短冊状に刻んでご飯に載せて出されるので それを杓子でかき混ぜて食べる。
二杯目は更にネギや山椒の薬味を載せて 味の変化を楽しむ。
最後はだし汁かお茶が添えられるので それをかけお茶漬けのようにして食べる。
名古屋に来られましたら 是非一度召し上がって下さい。

投稿者 Sugino : 09:27 | コメント (0) | トラックバック

2006年07月03日

小 付

「山椒は小粒でピリリと辛い」と言いますが 食卓での山椒は写真の小付です。
例えば「夏のテーブル」というコラムにも載せましたが 夏のテーブルの演出はとかく白,藍といった磁器ものや硝子器で纏めがちになります。
その中に赤絵やグリーン交趾の小さな器を一つ配する事によって 見違えるほど全体がピリッと締まります。

控えめな器でありながらこの効果は見逃せないところです。
これは白磁や染付のもつ包容力にも因るところが大きいと思われます。
料理も器の持つ雰囲気に合わせて 夏にはピリッとした辛味やスッキリした酸味を効かせた一品が期待を裏切りません。
更にご馳走の後にはよく冷えた麦茶とフルーツのデザートで余韻を楽しみましょう。

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2006年07月01日

ソーメン

梅雨の真っ只中 何もしなくても気だるくなるこの季節 食欲も減退します。
こんな時は ツルツルと食べ易い麺が我が家でも好評です。
ソーメンの決め手は何と言っても「ツユ」
(当市のソーメンは 美味しい特産品「大矢知ソーメン」です)

<分とく山・総料理長「野崎洋光」さんおすすめの「ツユ」>
* だし(昆布と鰹節),ショウユ,みりんの比率(この順)

・ ソーメン  4:1:1(氷を張った場合はやや濃い目、追い鰹)
・ ひやむぎ 6:1:1(具も一緒につけて食べるのでやや薄目、追い鰹)
・ 茶そば   8:1:1(そば自体に味があり塩分も含まれているので更に薄口)
・ 汁うどん 15:1:1(この場合はみりんではなく酒)
・ 汁そば  15:1:1(こちらはみりん)

おすすめの薬味(5種ミックス)

 基本はねぎ(小口切り)と生姜(みじん切り)
 これにプラス みょうが(小口切り),大葉(千切り),貝割菜(根を切って3等分)
 冷奴や鰹のたたき そして鍋ものにと活用できる
 混ぜ合わせ水にさらした上 水気をよく切って密封容器に入れ冷蔵庫で保存すれば1週間はもつ。 ということで一度お試し下さい。

家族で大鉢盛という方 左の唐草大鉢(径29cm)はいかがでしょうか。
軽く5~8人分は一鉢でフォローします。
(家族ですら食を共有しあうことが難しくなった今 こうした食材はこの食べ方で是非残したいものです)

ところで「七夕ソーメン」というのがあるそうですが ご存知ですか。
ソーメンを天の川か織り糸に見立てての事かと思いますが。
時期的にはタイミングが合いますので 如何でしょう。
7月7日は「ソーメンの日」?

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2006年06月18日

スイカ・メロン皿

今日は朝からソワソワしている方が多いかも知れません。
それはさておき 産地ではスイカの出荷を迎え 大変お忙しい頃かと存じますが 今日はスイカに纏わるエピソードをご披露させていただきます。
スイカ・メロン皿 確かにこんな名前の一寸大き目のガラス皿が有りました。
私がこの仕事に就いたころの懐かしい皿です。
今は何処のカタログにもこの名前では載っていないでしょうが(こんなネーミングでは売れないでしょう) 当時はそこそこヒットした商品でした。
あの頃は何でもそこそこヒットしていて それも懐かしい思い出です。

子供たちが巣立った今 スイカとなりますともう殆ど子供時代の思い出しかありません。
しかし今でもスイカと子供時代は確実につながり 被りついて口の周りに種を一杯くっ付けていた原風景が甦ってきます。
食べた場所やら 眠くもないのに昼寝をさせられ誰と何をして遊んでいたかなど 昨日の事のように思い出せます。
これは私達世代の誰もが共有している 夏の子供の生活パターンだったのかも知れません。
その時は確かお盆のような物の上にドサッと並べられていたと思いますが おもてなしには写真のやや大き目のフルーツ皿にメロンスプーンを添えてお出し下さい。

<追伸:ガク紫陽花・その2>

今度は嫁の出番です。
今朝 植物図鑑を持って店にやって来ました。
何事かと思いましたが 昨日の「ガク紫陽花」の記事が気になったらしく 図鑑で調べたようです。
その図鑑によれば 「紫陽花は野山に自生しているガク紫陽花をもとにして 日本でつくられた花。 大きな花びらのように見えるのはガク。 この大きな花には雄しべや雌しべがないので実がつかない。 人のための飾り花。 雄しべと雌しべが揃った両性花は 飾り花の集まりの中央部につく」とありました。
私のほうが当っていたわけですが 額という字はガクに当てた当て字じゃないかと思われます。
以上 訂正してお詫び申し上げます。

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2006年06月17日

ガク紫陽花

梅雨の花 紫陽花が今どこも見頃となっています。
写真は当店の「ガク紫陽花」。
自宅の花でありながら ガク紫陽花のガクを今日の今日まで花びらを保護する外側のガクと思い込んでいましたら 女房殿に笑われました。

周囲の大きな装飾花が額縁に似ているところからガク紫陽花と言うそうで 漢字で書けば「額紫陽花」となります。
お陰で今日は額紫陽花を至近距離から見つめる事になりました。
女房殿はご近所の方にもお裾分けしていたようですが 海老,鯛だったようです。
そこで 店内に紫陽花の食器はないかと探しましたが 写真のマグを含めて3点のみ(こればかりはナマの本物の方が良いですね。)
土壌によって花の色が変わるところから花言葉は 「移り気」
だから あんまり採用しなかったのかな と思いながらも 以前はもっと店内に紫陽花柄があったような記憶があって 一寸癪だからと更に調べてみましたところ ありました。
額紫陽花の花言葉 「控えめな愛」。

商店街のプランターもくたびれ果てたパンジーから やっとベゴニアに替わりました。

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2006年06月13日

露 打

懐石においては 夏場は配膳前に膳や器に茶筅で水を振り掛けます。
これを「露打」といいますが 振りかかった露によって膳には清らかな清涼感が漂います。
私の日課は店先の清掃から始まるのですが その際に打水をします。(ホースではなく手桶に柄杓を使えばいいのですが)

これはお客様を迎える礼儀というよりも 埃抑えのつもりでしているところが 未だ未だなんでしょう。
この打水と同じ効果が露打にあります。
膳ばかりではありません。懐石の器は使用前に必ず水に通す決まりがありますが これは器をいつまでも大切に使う為という実利の他に 清浄な水でお客様をお迎えするという心じゃないかと思われます。

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2006年05月26日

夏のテーブル

6月は衣替えの季節です。                            
茶事においては既に5月より炉が風炉へと夏の装いとなっていますが ご家庭の食卓も涼しげにお料理の着物の衣替えといきたいですね。
失われがちな食欲と涼しさを ガラスの器と伴に 涼しげな寒色系のテーブルマットやナプキンをセッティングして取り戻しましょう。
見た目の涼しさも大切に 冷えたビールばかりではこの夏乗り切れません。
亦 全てを硝子器や寒色系でまとめるより 例えば赤絵の小鉢ですとか花の装飾を1点加えますと テーブルがピリッと引き締まります。

夏の太陽をいっぱい浴びたきゅうりや茄子にオクラ,ピーマンなどの夏野菜 海のものでは鯵,かます,スズキ,鱧などが旬を迎えて美味しくなります。
日本は夫々の季節に必ず美味しいものがあって幸せですね。

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2006年05月15日

梅 干

世界は広しと言えども 日本ほど漬物の種類が多い国は他にないでしょう。
亦いくら洋食通の方でも 日本人は「あの漬物で白い飯が食いたい」と漏らしてしまうのです。
元来漬物は保存食として利用されてきたものですが 生の野菜が持っている本来の栄養素を損なうことなく むしろ発酵で生まれる酵母や乳酸菌が付加された健康食品であるといえます。
しかし漬物好きの方にとってはそんなことよりも コッテリした料理の後のサッパリした対極の食感が魅力なのでしょう。
昨日沖縄が梅雨入りし前線の北上とともに 亦その代表の一つである梅干作りのシーズンとなりました。

近頃の減塩ブームにあって 減塩漬け(梅の10%程度の塩)に挑戦したけれどカビさせてしまった という失敗談を時折耳にします。
塩(20%程度が目安)を減らした場合は 重石を掛け早く水が揚がるようにするのが良いでしょう。
亦 梅干はその酸味により酸性食品と誤解されている方が見えますが 立派なアルカリ食品です。
人間の体は酸性とアルカリ性のバランスが大事なのですから コッテリしたもの(大抵は酸性食品)の後 漬物を食べるということは理に適ったことです。

梅漬けの道具は甕の他に重石、落し蓋、水抜き等が必要です。
サイズと伴に全てそろえてございます。
亦 甕は写真の半胴型の他切立型、ガラス蓋漬物器もございます。
店頭にてご確認下さい。 (特別価格にてご奉仕中)

投稿者 Sugino : 13:10 | コメント (0)

2006年03月02日

預ける

懐石にはいろいろと約束事があって大変だと思われている方も多いことでしょう。
私もその一人ですが。
約めて言えば その約束事の多くは長い歳月の中で収れんされ 無理無駄を省き去った簡素なもてなしであり もてなし,もてなされる人の心の行き着いたエッセンスであると思われます。
それだけに奥深いものであるとも言えます。                    移り行く季節に折り目をつけ 主客ともども心を尽くす茶事。
この心のかよい合いを一座建立という言葉で表現しています。
ここに人と人の交流の基本を見る思いがします。
商いも一期一会 かくありたいと思うばかり。 付焼刃を承知の上で書かせていただきました。

写真は 「面取風炉釜セット」 茶事では五月より炉が風炉へと変り万事夏の装いとなります。

元より私自身茶の道を修めた者ではありませんが 日頃の商いの中で目にし耳にするものの大半が 元を質せば茶道に辿り着いてしまいます。
ここでは日頃の商いを通して気付いたことに 少しずつ触れていくことにします。

<預ける>

調べますと 「お点前中道具類を仮置きすることを預けるという」とあります。
私共の扱う商品の中にも 預け鉢やお預け徳利というのがあります。
これも茶道の「預ける」という言葉が基本で 亭主が「勝手でお相伴致しますから どうかごゆるりと」と挨拶して預けていく大き目の徳利 そしてやや大振りな鉢のことを指しています。
この預け鉢に盛られた肴を強肴(しいざかな)と言い 留節の竹箸が添えられます。
これは心ゆくまで美味しくお酒を味わうための肴 酒を強い勧める肴ということからこう呼ばれています。
魚菜の炊き合わせや酢のものなどを盛ります。
因みに肴は辞書を紐解きますと「酒菜」からきた字で 主の酒に対して副の食べ物という意味であるようです。
もっともこの副には 酒盛りの余興としての演芸等も含まれているらしく 必ずしも食べ物とは限らないようです。
 今夜も旨い酒と肴に巡り会えるでしょうか。

投稿者 Sugino : 14:48 | コメント (0) | トラックバック

2006年02月11日

硝子器について

透明で冷たく手荒く扱えないはかなさを持つ硝子器。
食器の中で最も華奢な硝子器は それ故に他の器にはない異質の魅力があります。
壊れ易いゆえ愛おしく思うと同時に 私達が硝子器に対して要求するのは 素材の持っている透明性であるのですが 今仮に此処で硝子器の無い暮らしを想像してみる事にしましょう。
不便な事は勿論ですが 日常がひどく濁り澱んだ世界に見えてくるのではないでしょうか。
硝子は純粋な透明性を追求してつくられますので 不純物の付着は目立ちます。 間違っても汚れ易いのではありません。
従って硝子器の使用に際しては明るい清潔さを保つため 常に磨かれていなければなりません。
こうした事からも 硝子器が現代生活に及ぼした「清潔感」とも言うべき意識をもたらしたのは 大きな功績ではないかと思われます。

見るからに涼しげなところから夏の器と考えがちですが 冬でも土物の器の中に一つ硝子の皿に色鮮やかなフルーツなどが盛られているのは 見た目にも新鮮で気持いいものです。
逆に夏だからといって 硝子器ばかりをテーブルに並べてしまっては 何ともお手軽なようで工夫が足りません。
難しいようですが 予め幾通りかの組み合わせを整理しておく習慣を身につけ 感性を磨き 叶わぬことなら水平思考による突発的な幸運にも期待してみましょう。

* 写真は 800mlデキャンター  ¥12.600-

投稿者 Sugino : 14:14 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月21日

花見酒

いよいよ桜前線も北上して参りまして 花見のシーズンに入ろうとしています。
日本の国花でもあり 古くは花といえば桜を指したほど日本人に親しまれてきた花ですが 花は塩漬けにすれば桜湯となり 葉はこれも塩漬けにして桜餅となり 何れもその香を大変好んで参りました。
木は均質でこれも美しく版木の最適材とされてきましたし また昨年ご紹介しました秋田・角館の樺細工もその樺を使った伝統工芸品となっています。
つまり日本人は桜の全てを愛し 知り尽くした上で付き合ってきたといえます。

さて散り往く桜の花びらに諸行無常の人生を垣間見て もののあわれを感じながらも例年の恒例行事として 花見酒を酌み交わす方もみえるのではないでしょうか。
今年は是非写真の酒器を使ってください。

「酒なくて 何のおのれが 桜かな」

* 大和路半酒器(ドーナツ型銚子 1、グイ呑 2)   ¥8.925-

もう一つの花見の名所をご紹介します 三滝通り(市役所東の南北道 当店のアクセスマップをご参照下さい)
今年も此処を会場として「エキサイト・バザール(さくら祭)」が開催されます           期間:4/8(土),9(日) 2日間


これは花見団子でしょうか?
昨年 年末に食べられないお餅を紹介しましたが これも残念ながら食べられない団子です。
陶器製の箸置で 団子の串は食後使用していただく妻楊枝が差し込んであるのです。

お値段は食べる団子より小さくてもお高くて 5客セットで2,625円

投稿者 Sugino : 14:06 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月20日

春の売出しのご案内

早春の候 皆様いかがお過ごしでしょうか
朝夕に寒さを感じるものの 日毎に春の息吹が実感できるこの頃でございますが 本年も恒例となっております「春の売り出し」を開催させて戴きます。
今回のテーマは「料理と器の相性」ということで チラシのオモテ面には春から夏にかけてのメニュー(レシピ)と器をセットで提案をさせて戴きました。
お節介と言われるかもしれませんが どれも肩肘張らないメニューと器です。
それともう一つ 季節柄パーッと明るく涼やかな器を中心に掲載致しました。
手前どもの秋の売出しまで向う半年間 ご利用戴けるのではないかと思っております。
どうぞお試しいただきまして この春から夏を乗り切って下さい。
また 3月は卒業,4月は旅立ちのシーズンでもあります。
店内には はなむけに相応しい贈答品も多数取り揃えてございますので この機会に是非ご利用下さいますようお願い申し上げます。

* 期 間 : 3月17日(金)~19日(日)まで 
        営業時間は 9:00~19:00です
        営業の詳細,地図に附きましてはトップページのボタンをクリックしてご参照下さい
* 尚 期間中は店内全ての在庫品を2割引させて戴きます
        但し 赤札商品は除きます

<麺メニュー特集> (数字の単位:cm)

 01 粉引小鉢揃(5客 14.5×12.5×5)  ¥1.800-
 02 便利小鉢揃(5客 身8×6.5)    ¥2.500-
 03 豆型三品皿(1枚 27×9.6)    ¥240-
 04 磁器ポット(1個 有田焼 400cc)  ¥1.500-
 05 白磁長角皿(1枚 38×18.5)    ¥1.480-
 06 青流麺皿(1枚 22.8×5)      ¥280-
 07 青流8.0浅鉢(1枚 24.5×7.8)   ¥490-
 08 金魚大鉢(1個 有田焼 24×7)   ¥2.800-

<和の器でごちそうパスタ>

09 粉引楕円盛鉢(1客 32×13×4)     ¥880-
10 白釉舟型鉢(1客 33×10×4)      ¥280-
 11 藍刷毛舟型鉢(   〃  )      ¥280-
 12 白磁取分揃(大1枚33×16,小5枚14×14)  ¥2.200-
 13 9寸平鉢(1客 26×6.5)        ¥2.300-
 14 サラダボールセット(1客 28×8)    ¥2.000-
 15 京風平鉢セット(5客 15×4.8)     ¥1.980-

<元気が出る・・・どんぶりでごはん>

 16 青流姫丼(1客 13×8)          ¥240-
 17 青流種丼(1客 17×8.8)        ¥240-
 18 青流6.5ボール(1客 19.5×7.4)     ¥380-
 19 お茶挽き棒(1本 有田焼12.5×3)     ¥920-
 20 手付お茶挽き鉢(1客 有田焼15.8×5.5)  ¥1.200-
 21 こますじ反鉢(赤)(1客 13×8)      ¥980-
 22   〃   (染)(  〃  )      ¥980-
 23 ホワイト釉5寸深皿揃(5客 有田焼16cm) ¥4.380-
 24 ブルー    〃  (   〃   )  ¥4.380-

<涼しげなおもてなし・・・ガラスデザート鉢

 25 平茶碗一珍(赤)(1客 14×5)     
           ¥1.200-

 26   〃  (緑)(  〃  )    
            ¥1.000-

 27 平茶碗ドット(赤)(1客 〃 )    
            ¥1.100-

 28   〃   (緑)(  〃 )     
            ¥1.000-

 29 水玉デザート(青)(1客 10.8×7.5) 
            ¥480-

 30   〃   (白)(   〃   )  
             ¥480-

<癒しの涼風インテリア>

 44 金魚鉢セット(小) 金魚
         径8.5cm ¥880-

 45    〃  (大) 蛙
         径12cm ¥1.180-

 46    〃  (特大) 蛙
         径15cm ¥1.880-

<スローライフ・・・お酒のひととき>

 31 染渦冷茶揃(ポット1個500cc,湯呑2個)  ¥3.600-
 32 盆付冷酒揃(冷酒器1個280cc,盃2個)   ¥2.900-
 33 金魚半酒器(片口鉢1個150cc,盃2個)   ¥2.380-
 34 水玉一口ビール(白)(1個 6.2×11.2)   ¥380-
 35     〃   (青)(   〃   )   ¥380-

<おつまみがあるとうれしい>

 36 ホワイト片口鉢(S)(1個 8.8×5.5)  ¥390-
 37    〃   (M)(1個 11×6.5)   ¥550-
 38    〃   (L)(1個 16×8)     ¥990-
 39 十草長角皿(1客 有田焼28×9)   ¥2.000-
 40 山路  〃  (    〃    )     ¥2.000-
 41 十草角取皿(1客 有田焼14.5)     ¥1.470-
 42 山路  〃  (    〃    )     ¥1.470-
 43 木の葉小皿揃(5客 7×16.5)     ¥2.100-

* チラシ掲載商品の価格は全て値引きした税込価格です

投稿者 Sugino : 10:27 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月09日

桃の節句

桃の節句の定番料理は何と言っても五目チラシに蛤の潮汁 そしてお酒は白酒。
色鮮やかなチラシ寿司は大皿盛しますと それだけで食卓が華やいだひな祭りになります。
具に決まりなどありませんが 丁度産卵期前の身が充実して美味しい貝類が旬を迎えます。
清まし汁だけでなく お寿司に取り入れてもいいのではないでしょうか。
具沢山の場合 寿司飯は酢を控え目にあっさり仕上げた方が具の持ち味が引き出せます。

どうしても器屋としては膳の話になってしまいますが 何故ハマグリかと申しますと 旬ということもありますが ハマグリは貝殻を二枚に離してしまいますと 他の貝では絶対に合わないのです。
そこで女性の貞節のシンボルとされてきました?

投稿者 Sugino : 21:04 | コメント (0) | トラックバック

春の食卓

日本には春から夏 そして秋が来ればやがて冬へと移ろう四季があるように 食材にも旬の時期があります。(近頃は温室栽培や冷凍技術により それも適わない事が多くなりましたが)
そんな食材を生かすのは器次第ということになりますか。
否々 それ以前にいくら高価な器で高級な食材であっても つくり,盛り付け,セットする人の人柄が反映されるものと心しなければならないでしょう。

水ぬるむ春は多くの生命が息吹く匂やかな季節です。
食材と伴に食卓にも華やいだ季節感が欲しいところです。

<商品のご紹介>

* 大和桜三角皿揃(辺18cm 5客)    ¥10.500-
* 深緑釉箸洗い揃(高10cm 5客)    ¥13.650-
* 梅枝 箸置  (1客)        ¥483-
* 手造りガラス一輪生(高12cm)     ¥1.575-
* 麻マット(長辺45cm 萌黄)      ¥840-

<春が旬の食材>

 めばる あいなめ さより たちうお はまぐり あさり あおやぎ 小柱 赤貝
 ふき うど キャベツ 空豆 グリンピース グリーンアスパラ わらび 竹の子
 たらの芽 ふきのとう

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2005年11月25日

迎 春(その3)


<雑煮椀>
お正月の必須アイテム「お雑煮」ですが、その土地や家庭によって角餅か丸餅か 餅は焼くのか煮るのか すまし仕立てか味噌仕立てか味噌は赤か白かナドナド千差万別のようです。
写真は木質の山中塗稲穂紋様の雑煮椀ですが、これ一つで暮の年越しソバから明けて7日の七草粥、11日の鏡開きと4度の出番です。
普段なら椀ものとして 炊き合わせなど盛りつけても良いでしょう。
蓋物は蓋を開ける楽しみがありますよね。
* みのり羽反雑煮椀揃(径13cm、5客)      ¥10.500‐
* 欅線引きおもてなしトレー(長辺30cm、1枚)  ¥800‐(特別価格)

<七草粥>                                              春の七草は せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな(かぶ)、すずしろ(大根)です。
七草すべて入手することが難しい場合は、あり合わせの野菜で良いのです。
負担をかけた胃を休ませ、不足しがちなビタミンを補うという生活の知恵なのです。

<鏡開き>
10日飾りといって、鏡餅は11日に飾りを解くと同時にお汁粉にしたりお雑煮にしていただきます。
歳神へのお供物をいただくことにより 家族の一年の無事息災が約束されまた食べ物を大切にする心掛けを見ることができるのです。

投稿者 sugino : 17:33 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月23日

迎 春(その2)

<おせち料理>
おせち料理はお正月に主婦の手が省けるように保存食としてつくられました。
お重は本来五段重が正式ですが現在は殆どが三段重です。
一の重には祝肴を 二の重には口取りや甘味のものを詰め盛りし 三の重には焼物そして与の重には煮物を混ぜ盛りします。(最後のお重は控えの重です)
おせち料理こそ夫々の家族の味をいくつか加え伝承していきたいものですね。
角重は縁高に円重は中高に盛りつけると見栄えしますよ?
<金閣銀閣三段重 乃りたけ製 ¥157.500‐>

<屠蘇三献>
新年を寿ぐ祝酒 お屠蘇は元旦から三ヶ日にかけて戴く薬酒です。
山椒、肉桂、防風などを調合した屠蘇散(ティーバッグの形で薬局で扱われています)を清酒に浸してつくります。
時間は2~5時間(好みに合わせて調節して下さい)正式には家族の無病息災を祈念して年少者から年長者へと順番に盃を廻します。
この際三ッ重ねの盃を一人が上から順に飲み干し(屠蘇三献)次の方へ廻しますが
他の盃を用意して家族が同時に乾杯しても良いのではないでしょうか。

投稿者 sugino : 13:36 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月22日

迎 春(その1)

お正月 何と待ち遠しい日だったことでしょう。それが今では 毎日がハレの日なのか 特別な1日ではなくなったような寂しい気持ちにさせられます。
ここでは お正月を復活させる小道具をご紹介します。
・重箱と屠蘇器
会津塗(木製)溜沈金宝来松6.5三段重  ¥47.250‐
     〃         〃   屠蘇器  ¥84.000‐


・食用純金箔「金の舞」                                          食用の純金箔です。おせち料理の仕上げやお屠蘇など飲み物に浮かべると、ぐっと華やかになり、引き立ちますよ。
0.1g紙筒入         ¥1.050‐

投稿者 sugino : 14:12 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月05日

クリスマス特集(その3)


<空間利用>
パーティーとなれば テーブルの上には食器が満載。
そこで このプレートスタンドが活躍します。
お気に入りのプレートを置いて,ケーキやクッキーを盛れば もうすっかりパーティー気分。


* 21cm用2段    ¥6.300‐
* 27cm用2段    ¥7.350‐
* 21cm用3段    ¥8.400‐
* 27cm用3段    ¥9.975‐
(プレートは付属していません、組み立て式ですので収納便利)
<関連商品>
ケーキナイフ、ケーキサーバー、ケーキフォーク、ケーキスプーン 有り

<プラターについて>
洋皿の中でも28cm以上のものはサービスプレートとかプラターと呼ばれています。
タイプはラウンド型(丸)とオーバル型(楕円)が普通ですが
多分に装飾的な性格の強いお皿です。
ですから洋食器の中でも 他の食器と独立させ ひと味違った冒険もできます。
おもてなしやパーティーに欠かせないこのお皿。
ぜひ 2~3枚お揃え下さい。

* ノリタケボーンチャイナ
    花更紗(4409) 36cmオーバルプラター ¥10,500‐

投稿者 sugino : 20:11 | コメント (0) | トラックバック

クリスマス特集(その2)


<キャンドルの効果>
聖夜 普段と違ったディナーを演出するには チョットした小道具があれば OK !
照明を少し落し 部屋のコーナーにスタンドを置いて テーブルにはキャンドルの灯りはいかがでしょう。
チラチラと震えるキャンドルの炎は 不思議な優しさが感じられ 美しい奥様にハッとされるのではないでしょうか。


* クリスタルキャンドルスタンド     ¥3.675‐
* クリスタルワイングラス(145cc)   ¥1.995‐

<マイグラス・コレクション>

口(くち)が広く 大きな氷の入るオールドファッショングラス。
なにもウィスキーのオンザロック専用というわけではありません。
使い始めると何でも入れてしまう使い勝手の良いグラスです。

* カガミクリスタル <マイグラス・コレクション>
      1個 ¥3,675‐~¥15,750‐
     貴方のイニシャルをサンドブラスト加工します。
      1文字 ¥525‐ 、2文字 ¥735‐ 
    

投稿者 sugino : 19:31 | コメント (0) | トラックバック

クリスマス特集(その1)

光陰矢の如し 気が付けば早12月。
お歳暮、年賀状、忘年会やお正月の準備と何かと気ぜわしい師走です。
おっと、もう一つありましたね。                       
子供さんにとって気になるサンタさんからのプレゼント。
年中行事は例年通りという方へ スギノトーキからのクリスマス提案です。

<シャンパングラス>
シャンパングラスには フルートタイプとソーサータイプの2種類があります。
ソーサータイプのグラスは 宴席での乾杯グラスとしてお馴染みですが 使い道はそればかりではありません。
底にクラッシュドアイスを敷いて 山海の珍味やチーズなどを乗せれば
もう立派な器です。

* アイスクラッシャー  ¥ 6.825-

投稿者 sugino : 17:25 | コメント (0) | トラックバック