2008年02月05日

ブライダル好適品

この春のブライダル向け新商品を2点ご紹介致します。
ブライダル向け新商品とは 披露宴会場よりお招きしたご来賓方にお手土産としてお持ち帰り戴く記念品のことを指しますが 普段より食器が身近な存在の女性にとりましては 私達の業界の品でも比較的選び易いのではないかと思っています。
そこで今年の春は ご存知撫松庵の「竹籠付煎茶碗揃」を選んでみました。
もちろんモチーフは桜であり パッケージも桜色を採用して この季節ならではの記念品に相応しい一品となっています。 
直径約8cmとやや小振りなところが上品です。

一方 食器に疎い(失礼)男性へのお手土産となりますと 何方も大変悩まれるところであります。
男性に向けて悩まず品選びの決め手となる品という視点から採用致しましたのが 写真の「K‐studio:カップ&ソーサー」です。
白磁のカップ・ソーサーに 焦げ茶の木製ホルダーと木製スプーンの配色も落ち着いたものとなっています。
このデザインも楽しめるソーサーはおつまみプレートとして 亦ホルダーはおつまみカップにと多目的にご利用出来そうで 戴いて嬉しい一品となるのではないでしょうか。
このメーカーの品は「わかやまグッドデザイン・2004」にも選ばれています。

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2007年12月31日

除 夜

今日は大晦日。
泣いても笑っても この一年は今日が最後の一日。
中でもトドの詰まりの年の改まる夜は除夜。
この108声の鐘の音を聞きながら 往く大年への惜別の情が湧いてくる方もたくさんみえることでしょう。
或いは感傷に浸らず 来る年への希望に満ち満ちた人も多いかも知れません。
毎年の事ではありますが 今夜の私達は女性は家庭の正月準備 男どもは初売り(4日)に向けての店の準備と暫く残業が続きます。
そうして ゆっくり落ち着くのが除夜の頃。
108個(12月,24節気,72候の合計数)の煩悩全てを 鐘の響きにのせて吹き払うのだそうで どちらかと言えば私は感傷的になってしまうほうです。
しかし 来る年からは次世代との合作による店づくりが始まります。
暫く現役を続けねばなりませんが 更に皆様のお役に立つ店を目指す所存でございます。

私達共々息子夫婦にも倍旧のお引き立てを賜わりますことを念じながら そろそろ今年も大過なく過ごせた事に感謝しつつ 今年最後のブログを閉じます。
 
では皆様 良いお年をお迎え下さい。

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2007年08月01日

当店の沿革

今日から8月。
他の月とは違ったイメージを持っておられる方が多いのも この月のように思います。
夏休み,夏祭り,甲子園と爽やかな話題もありますが やはり2度の原爆記念日を経て終戦に至った月であることを思い起こすからではないでしょうか。
もう一つ 私共にとって8月は特別な意味があります。
当店の創業は明治5年8月5日であり それまでの生業であった寺子屋を学校教育制度の発効と共に 廃業せざるを得なくなった日でもあります。。
当時の屋号は初代仲助の父・九郎兵衛の頭文字の九を採って「やま九」と称していました。
これが3代目の父の代まで続きましたが 何故か父は途中でスギノトーキと全てカタカナに変えてしまいました。(理由は聞かず仕舞いでした)
陶器の文字が入ってないため 何を扱っている何屋さんなのか分らないという難点がありますが もう40年以上この屋号を使っています。
昭和57年に組織を一新した際 今のスギノトーキのロゴに変更して現在に至っていますが このカタカナ「スギノトーキ」は全国でも一社 私共のみでございます。
ですからこの「スギノトーキ」で検索していただければ このホームページへストレートに到達します。
因みに漢字「杉野陶器」は 全国で数年前までもう一社ございました。
もっとあるのかも知れませんが 決まってそこの荷物や伝票の誤配がございましたので記憶しています。

従軍,復員,そして戦後復興(戦災にて全てを焼失)という青年時代を送った先代でしたが 戦後生まれの私はその逆のコースを辿ってきたように思います。
街も店もお取引先も仕入先も販売形態もすべて変ってしまいましたが 変らぬ真理というものがあるはずで 残りの人生にひとつでも多く見つけられればと願っております。
140余年に亘りご贔屓賜りましたこと厚く厚く御礼申し上げますと伴に そろそろ潮時 お後がよろしいようで5代目の出番です。
代替わり致しましても引き続き倍旧のお引き立てを賜わりますよう よろしくお願い申し上げます。
ブログは続けますので こちらもよろしくお願い申し上げます。

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2007年01月20日

陶雛 展示中

今年も各地から陶雛の新作が入荷いたしました。
当店のショーウィンドーにも展示中です。(写真)
外景が反射して見難い写真で申し訳ありませんが 何箇所かに分けて展示しています。
店の顔でもあるショーウィンドーは 出来れば一週間毎にディスプレーを変えたいところですが 入口を商品が塞いでいてそれもなかなか叶わないのです。

と これは言い訳でありまして 実のところ年と共に身体が動かず億劫になってきただけのことなのですが こうしたお店は意外に多いようです。
もう一つ白状しますと この写真を撮るためにウィンドーガラスを拭いたのですが 写真に収まる所だけを綺麗にして 全面拭く事をしないのです。
一寸見には気付きませんが よく見れば斑模様は明らかです。
こんな事で良いのかと反省しながら書いています。

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2006年11月16日

鰹 節

鰹節は背中側を雄節 お腹側を雌節と呼び分けており 二つ合わせて「鰹夫婦節」(かつおめおとぶし) つまりお幸せなお二人をあらわす象徴なのです。
亦 二つ合わせた形が亀の甲に似ていることから 「幾久しく」という意味も込められています。
下の写真をご参照ください。 左/雄節・右/雌節です。

更に 江戸期には「勝男武士」の字を当て 戦の縁起物として戦勝の報奨品にも用いられていました。
このように鰹節は伝統的に今でもお目出度い席には欠かせないものとなっています。
実際のお料理におきましても 一番出汁,二番出汁をとる基本は昆布とこの鰹節です。
お二人のお幸せと共に美味しさもお裾分けしてください。

  PRODUCED BY SEALUCK.CO.LTD

シーラックは鰹の水揚げ日本一の漁港・焼津港からの贈り物です。

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2006年09月16日

名披露目

和風のコーヒーカップや茶碗蒸しスプーンとして 自家用で買っていかれる方もみえますが 主として私共では結婚式の名披露目用として販売させて戴いています。
名披露目とはご両家のご親族や縁の方に対して 新郎新婦のお二人が夫々の挨拶代わりに名前を披露する名刺のような物とご理解いただけば結構です。

これも引出物の中の一つで 過っては専ら風呂敷が用いられていましたが 今では風呂敷に代るお二人のアイデアを活かしたこのような何か小さな物が使われています。
当地では これに朱文字で二人の名前を書き記し名披露目としていますが この名披露目は記念品との兼ね合いで選ばれるケースも多く 先程申しましたように仮に蒸し碗や和風のカップなどを記念品に選んだ場合など このスプーンセットが名披露目であればお誂えという事になります。

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2006年09月03日

キバナコスモス

今朝の新聞に愛知県日進市の愛知牧場で 5千平方メートルの広さを埋め尽くしたキバナコスモスの畑の中に巨大迷路がオープンしたとの記事がありました。
自然の中の50万株ものコスモス畑では人の目の高さで咲いているそうで とてもその比ではありませんが 本日店内を秋色に染めるべく女房殿がセッセと衣替えに取り組んでおります。

商品は早くも土鍋を中心に据え 人気の焼酎サーバー,あったか酒器などの呑器で夜長の長月の憩いシーンを演出して参ります。
追っかけ商品もご紹介申し上げますが 来る10月6日(金)より9日(祝)までの4日間 秋刀魚をテーマにした器特集を組んだ恒例の秋の売出を開催いたしますので 奮ってご来店賜りますようお願い申し上げます。

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2006年08月31日

織部・フラワーコンポート

本日は私共の棚卸し決算日 元より木曜定休ですのでお休みさせていただいてます。
今期は なんとか僅かではありますが前年をクリアしたようで安堵しているところです。
これも偏に日頃ご愛顧いただいております皆様のお陰と改めて感謝申し上げます。
なかなか物販小売業まで 好転していると言われている景気の恩恵に与れない現状ですが 更にご期待に副える品揃えと誠意を込めての提案を目指して参りますので 来期も倍旧のお引き立て賜りますよう切にお願い申し上げます。

さて写真は織部の小さなフラワーコンポートです。(辺・15cm)
真ん中に見えるのは陶器製のオアシスで これなら楽に生けられますし取り外せますので 水を張って花びらを浮かべても良いでしょう。
グリーンの織部ですから 白い可愛い花が似合うかもしれません。

邪魔にはならないサイズですので 食卓に置かれて夕餉の会話に花を咲かせましょう。
但し 夕餉の会話に成績や宿題の話題は禁物です。

投稿者 Sugino : 06:13 | コメント (0) | トラックバック

2006年08月26日

プランター

本格的なガーデニングに取り組んでおられる方もおみえでしょう。
素人の私がこの分野の事を書くのは不謹慎と思っていますが 倉庫には常滑焼素焼と信楽焼生子の植木鉢の過剰な在庫があり この在庫処分に役立てたいという気持ちから 1ページ充てることにしました。
(ご存じない方が多いので敢えて発表します:植木鉢扱っています:サイズもいろいろ)
先代の店づくりのコンセプトは「陶器製の物は全て扱う」ことだったようです。
まだまだ他に 以前は陶器製の建築材料(タイル,土管,レンガなど:今は完全に無くなりましたが)まで扱っていました。

写真は小人のプランター
ガーデンアクセサリーとポットが一体となったもので 一寸メルヘンチックな雰囲気です。
可愛い庭に 可愛い花が似合うのではないでしょうか。
この夏場でしたら 来年春開花のパンジーやデージーの種まきから始められたら如何でしょう。
余計なお世話かも知れませんが 手引書によりますと種まきは上に土をかけないで新聞紙で覆い 水遣りは鉢底から吸水となっています。

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2006年08月20日

業務用小物

当店では 予てより業務用の小物等も取り扱っておりますのでご紹介させていただきます。
写真はメニューブックと席札ですが 他ホテル旅館の客室用品,店頭サインやイーゼルなどの店頭用品,メニューボードやプライススタンドなどのPOP用品,テーブルトップアクセサリーなどのテーブル用品,ボトルキーパーなどのドリンク・バー用品,レジ回りの豊富な種類のカタログスタンドやお会計用品,更に会席マットや敷紙,掛紙,クリアシートなどの演出小物が含まれています。

こうした小物も時にはお店の顔となりますので ご相談賜れば最善のご提案をさせていただきます。
最後に貴店の益々のご発展,ご繁盛をお祈り申し上げます。

投稿者 Sugino : 13:25 | コメント (0) | トラックバック

2006年07月30日

送賓グッズ

披露宴が締められ愈々お開きです。
新郎新婦のお二人は たくさんのゲストを玄関で夫々の両親と伴にお見送りしなければなりません。
「おめでとう」「ありがとうございます」と言葉は交わしますが 何分たくさんのゲストです。
言葉足らずでのお見送りとなってしまいます。
そんな時お役に立つのが 送賓用の品々。
ささやかながら お二人の心からの「ありがとう」をサポートします。

カタログは「プチ・スィート」。
送賓用品は元より 二次会パーティーから名披露目,宴会演出用品までキメ細かくフォローします。
カタログ「プチ・スィート」もお役立てください。

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2006年07月05日

今秋挙式予定のお二人へ

毎年6月は仕入先の展示会、そして7月には結婚式場のお客様向けの展示会と続きます。
それぞれの式場はこの秋以降挙式予定の方に向けて会場等のPRを行なうのですが 10年前と比較しますと結婚式事情というものが本当に様変わりしてしまいました。
その当時まではホテルか互助会運営の式場という方程式が成り立っていましたが その後は結婚式=お二人の事情を最優先した結果どのような式場でどのような形式の披露宴になるのか予想できない となっています。

私共はそこで記念品等を展示しアドバイスを行なうことを業務としていますが これがお客様が最も迷われ先送りされるところであります。
それもその筈ご予算もあることですし お招きしたお客様全員に満足いただける品を選ぶということは殆ど不可能な事なのです。
それでもお手土産ですから選ばないという訳には参りません。
では何を基準として記念品を選べばよいのかと申しますと 単純明快で先ずはお二人が気に入ったものということになります。
しかしこれは必要条件ではありますが 十分条件とは言い切れません。
実は皆さんが迷われるのはこの段階なのです。
十分条件を満たそうとしますと どうしてもご招待された夫々のお客様にまで踏み込んでしまいます。
これは先程も申しましたように 殆ど不可能な事なのです。
私がここで何時も申し上げるのは 選んだ品をお二人がどの程度気に入っているのかということです。
充分に気に入っているのであればそれが十分条件を満たす事になり 結果としてお二人のセンスの押し付けになるのかもしれませんが記念品とはそうしたものなのです とアドバイスしております。(殆どアドバイスになっていませんね)

写真はこの秋と来春に向けた記念品を夫々一つずつ選ばせていただきました。
これは100%私共のセンスの押し付けではありません。
秋向けに選んだのは40年前(それ以前かもしれません 私がこの仕事に就いた時既に店内にありました)より私共の店で扱っていました萩焼の片口鉢です。
ですから私の個人的な好き嫌いではないということがお分かり戴けると思います。
来春向けに選んだのはこの6月に発表されましたばかりの新商品で 「はなうらら お花見パーティー」という商品です。
この商品が40年続くかどうか分りませんが(今はギフト商品のサイクルが非常に短いので恐らく長くて数年) 未だどのご家庭にもないスタイルの商品という事で選びました。
陶器とガラスのコラボレーションです。
どうぞご参考にしてください。

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2006年07月02日

商品カタログ

私共は協同組合「趣味の百撰会」という団体に所属しています。
この組合は共同仕入れ事業を柱として 北海道から沖縄に至る全国主要な都市に一店舗づつ 計100店舗程のお店が加盟しています。
共同仕入れの他 販促や売出しの企画 商品カタログの製作などを行っていますが カタログは毎年更新しています。
その為毎年3月から準備をして この7月に新カタログ(4種:ギフトミュージアム,スィートメモリー,フローラルフローラル,プチスィート)を発表します。
写真は「ギフト・ミュージアム」

今年も新カタログ(来年7月まで有効)が出来ましたので この場をお借りしてご紹介申し上げます。

<ギフト・ミュージアム>

和,洋食器からインテリア,キッチン用品に至る贈答品の総合カタログです。
245頁、1651点 掲載

<フローラル・フローラル>

慶事用の引出物を中心に 二次会などにもご利用いただける品を掲載したカタログです。
65頁、324点 掲載

<スィート・メモリー>

慶事の引出物を中心に 各ページ毎にこだわりのタイトルリードを付け 更に写真だけで分り難い商品についてはキャプションを添付して より丁寧な商品案内を心掛けています。
113頁、406点掲載 

<プチ・スイート>

宴会演出用品から 名披露目,送賓用品をキメ細かくフォローするカタログです。
56頁、200点 掲載

カタログご希望の方 メール便にて送付いたしますのでメールもしくはファックスにてお申し込み下さい。(無料です)

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2006年02月12日

当店の包装紙

この包装紙は昭和57年より使用しています。
(この年は私共が店舗を建て替え 組織も一新しロゴを作り変えた年でもありますが)
慶事用,仏事用,一般贈答用と三パターン作りまして 写真は慶事用ですが他 紺とグレーの仏事用,小豆とベージュの一般贈答用とあります。
この一般贈答用に使用している小豆色(このサイトの店名や左側の帯の色)が私共の店のテーマカラーで 店舗内什器,伝票類,車輌等の店名などあちこちで使用しています。
古来薬効があり、その赤い色が魔除けになるといって祭事に用いられたり、栄養価も豊富で珍重され お目出度にはつきもののお赤飯の材料でもある小豆のご利益を授かるとともに 印刷しても余り退色しない色ということで使わせていただいております。(正確にはDIC-○○番なんですが忘れました)
更に包装紙の模様を良く見ていただきますと(写真をクリックして下さい) カタカナの「ス」を箱で囲ったのが私共の店のシンボルマークですが これはスギノトーキの「ス」であると同時に 心をこめて(店のキャッチフレーズ)包装して閉じた包装紙の端の模様でもあるのです。
亦 私共は包装に先立ち 今ご紹介したテーマカラーの小さな栞を 検品の証としてお買上品の中に入れさせて頂いています。
お蔭様でもう何枚使ったのか分かりませんが 20数年使って参りますともうスッカリ私共の顔に違いありません。
この包装紙の条件反射でお蔵入りとなるか 直ぐにでも解きたくなるか 今後も心をこめて包装して参ります。

実は私共の現在の店舗やロゴ,包装紙等 これも先にご紹介致しました治郎さんの作品です。

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2006年01月05日

スギノトーキの名物「信楽大土瓶」


当店先代の店主が、信楽の窯に「看板用に・・」と依頼して作ってもらった「大土瓶」です。
直径が90cm、全高が120cmの土瓶です。 どれだけのお茶が入るかと申しますと、1石(180リットル) ・・、まあ、普通の家庭のお風呂一杯分。
つまり、普通のお湯のみ1000杯分のお茶を入れることができます。茶葉の量が大変でしょうけどね・・
子供さんならこの中に 楽に入れますよ。

投稿者 Sugino : 16:19 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月03日

ネットショッピングと陶器

ネットショッピングは 特に若い人達の間で確実に一般化しているようです。
私達がこのサイトを開いたのは この流れに対応するということも含まれていますが 第一義にはこのスギノトーキの存在を知ってもらうということです。
止め処なく移り変わるトレンドに 歴史が埋没してしまうのではないかとの不安すら覚える昨今ですが ささやかなコミュニケーションが図れればいいと思っています。

さて陶器について話を進めますと 陶器は厳密に申し上げ未だ人手に頼るところが多く(だから味わい深いものといえるのですが) 現在の製陶技術をもってしても近似のものは出来ても 二個として一緒のもの(同一品)はつくれません。
その上 いくら便利なツールのインターネットといえども 手に持った感触を味わうことは出来ません。
毎日使い込む食器にとって 実はこの触感は非常に大切なものです。
亦 いくら写真の技術が進歩しても 実物の持つ微妙な味は表現できません。
人が物に惚れるのは 正にこの微妙な味です。
恐らく陶器をネットショッピングされた方の多くは ご自分にとって好都合に解釈された結果 ガッカリされた経験をお持ちではないでしょうか。


毎日何度も手にする食器
実は飯碗,湯呑,皿,鉢,丼といった食器を使うということには二つの側面があります。
一つは調理された人が盛り付けるという作業 料理映えがするか どの料理だったら似合うのか 他の食器と喧嘩しないか などの問いにキチンと答えてくれる食器。
もう一つは盛られた料理を食する側のもので 食器を持った時よくシックリと手に馴染む大きさや重さや形であるか 亦視覚的にも料理を美味しそうだと感じるかということです。
この二つの条件を満たした食器が 使い勝手のいい食器といえるのです。
ですから実際に見て触れて買い物されることをおすすめします。

この様な次第で店頭販売のみとし このサイトはPR手段とさせていただきました。

投稿者 Sugino : 13:58 | コメント (0) | トラックバック

2005年12月10日

メッセージカード・サービス

フランスの作家 ビクトル・ユーゴーが「レ・ミゼラブル」を出版した際 その売れ行きを案じて出版社に出した手紙です。
 文面は「?」とこれだけ。
 出版元の返事も「!」とあるだけでした。
もちろん「!」は「素晴らしい売れ行きだ」との返事だったのですが 疑問符と感嘆符だけの手紙のやり取りにもかかわらず 両者の意思が充分に通じ合う素晴らしい手紙の一例です。

スギノトーキでは贈り物に一言添える 「メッセージカード・サービス」 を行っています。  どうぞお申し付け下さい。

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2005年11月17日

新年おめでとうございます


あけましておめでとうございます

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます

私事で恐縮ですが 本年は余り年回りが良くないようです。(もっとも信じていませんが)
私はこのところ 毎年年始めにまた1年という年を重ねたのだから プラス1年分を身に付けるようにと願うことにしています。
 (もっとも体力だけは確実に落ちていますが)
それで今年は秘かに(?公開しているじゃないか)厨房に入ってみようかと決意しているところです。
以前「貴方つくる人、私食べる人」というフレーズが席捲していた時代がありました。
今のご時勢で この様な言葉が平気で飛び交うことはないと思いますが 当時なぜこのフレーズが流行語にまでなってしまったのか 詳しくは思い出せません。
食品会社のCFではなかったかと記憶していますが 違いますか。

今 台所に山と積まれた食器の残骸を見ながら「食事をつくることって何だろう」「食べることって何だろう」「ご馳走さまって何だろう」などと思いを馳せています。
そうして漸く つくることと食べることは別々の世界ではないということに気付いたのです。
そうなんです 「料理あっての器、器あっての料理」
この器で毎日商いさせてもらってる以上 料理をつくる方の立場や気持ちを理解することが出発点だと気付いたからなんです。
 恥ずかし~い。

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2005年11月12日

当店所蔵の錦手尺五寸火鉢


現在では、殆どのご家庭で見かけなくなってしまった火鉢ですが、これは戦前有田で焼かれ疎開していて戦災を免れたものです。
私共では暖房器具ではなく、お店のシンボルとして店頭ディスプレー等に利用しています。
常滑焼,山水画火鉢は 8号(径26cm)~18号(径54cm)商品として扱っております。
<関連商品>
鉄瓶 保温灰 五徳 火箸 灰ならし 有り

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ごあいさつ

人はいつの時代も、古いものと新しいものとの狭間にあり、更に充実した暮らし方を求めて、行ったり来たりして参りました。
やがて其処に道ができ、調和の世界が開かれたのです。その世界が美であり、その集積が文化となり脈々と受け継がれています。
私達はこの文化の粋を求めて、ひたすら日本の食卓を探し続けて参ります。
当地,四日市で創業以来130余年の陶器店,スギノトーキをよろしくお願いします。

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