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2007年04月02日

桜 餅

当地では2月の暖冬が一転3月の冷え込みで 桜の開花が平年並みとなっています。
ところで桜餅は関東と関西では若干の違いがあり 厳密に言えば別個のお菓子のようです。
それも江戸中期に関東で生まれたのを皮切りに どちらもお互いに影響し合って現在の形となっているため どちらもルーツからは可也違ったお菓子になってきたようです。
例えば関西は粒餡を使っていたのが 今では関東風の漉し餡になってしまったり 皮に道明寺粉を使った関西風桜餅を 関東の人がこの桜餅を道明寺と呼ぶように(関東は小麦粉を使い 今では逆に道明寺の呼称は関西では余り馴染んでいません)なっています。
桜餅に関して当地は関西文化圏といえますが 道明寺でも通じているところがあって 丁度分水嶺的な地域なのかも知れません。

葉は関西では元来は椿の葉を使っていたようですが 今では関東同様塩漬けした桜の葉を使用しています。
亦 この葉は元は容器であって食べていなかったようですが 今では一緒に食べてしまう方も沢山みえます。
ただ 塩漬けしますと分解生成された物質に毒性を有するものがあり 一度に沢山食べない方が良いようです。
尤も葉っぱを食べなければ問題ございませんが ダイエット中の方はご用心。
この桜餅には勿論写真の桜柄の銘々皿をお使い下さい。

投稿者 Sugino : 2007年04月02日 06:37

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コメント

遅いレスですが
元祖は江戸だから生まれたときから「桜餅」で、関西は変わり桜餅なので材料名から「道明寺(桜餅)」といいます。
これは関東の販売区分ではありません。
関西では道明寺が本物の桜餅だと思いこんでいるから道明寺の名を使わないだけです。
和菓子業界では昔からちゃんと区別してますけど。
http://www.wagashi.or.jp/calender.htm
http://www.wagashi.or.jp/origin.htm

投稿者 桜江 : 2008年03月18日 12:00

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