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2006年10月09日

名残月

10月は茶事の世界に於いて名残月と呼ばれ 風炉から炉に移る直前に茶事(名残の茶事)が催されます。
そして11月には炉を開き その年採れたお茶を詰めた茶壷の口を始めて切り 挽いて出す口切の茶事へと移ります。
その頃には一年間楽しんで用いた前年のお茶もいよいよ底をつき そのお茶に対してそして5月に開いた風炉にも別れを告げる茶事で締め括ります。
深まり逝く晩秋への惜別の気持ちも手伝って 名残惜しい文字通り「名残の茶事」となります。

私達は茶事のみならず 人に出会い,そしてもてなし,お開きを迎える。
この瞬間 お互いに名残惜しいという気持ちが自然に起こるような そんな出会いを大切にしたいと誰もが願っています。

意識して紅葉を続けました。今年はこの「雲錦手・清水抹茶碗」にて紅葉を終えます。

投稿者 Sugino : 2006年10月09日 02:38

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