2008年02月17日

「食器を揃える」

所帯を持たれますとその日から食器が必要となり いろいろと揃えなければなりません。
何をどう揃えていくかは皆さん夫々ですが 飯碗から選ばれることが多いようです。
そしてこの飯碗も新婚当初は写真のようにペアーで選ばれますが 2度目以降の補充には同一品がなくなってしまうこともあり 夫々めいめい持ちとなることが多いようです。
このようにめいめい持ちとなる食器は 数ある種類の食器と言えどもそう多くはありません。
飯碗,湯呑に箸とマグ この程度ではないでしょうか。
しかし洋食器に至っては全て同一柄に同一形状で これさえ決めれば後はどのサイズを選ぶかという点でで全て決ってしまいます。
他の和食器に致しましても同一の器なら 皿にしても鉢にしても家族バラバラという事は殆どありません。

では何故この4点がめいめい持ちとなったのでしょう。
私も今迄この点気にしたことがなかったのです。 
ですが 最初に飯碗から選ぶ方が多いと申し上げましたが この段階から既に食器の優先順位を知らず知らずに決めているのではないでしょうか。
主食を盛り使用頻度も最も高いものという意識が 潜在的にあるからではないのかと思うようになって参りました。
マイカップやマイグラスの感覚と一緒ですね。
仮に間違えて使おうものなら ご本人から白い目で見られてしまうかも知れませんのでご用心。
なんとも取り留めの無いページとなってしまいました。 ご勘弁下さい。

投稿者 Sugino : 08:23 | コメント (0) | トラックバック

2008年01月20日

子供食器について

子供食器について 普段接客する中で感じていることをお話しようと思います。
子供さんの食器をお買い求めに来られるお母さん方のお話を聞かせて戴きますと そのご家庭の教育方針がおぼろげながら見えてきます。
大抵「○○○の食器ありますか」と先ず尋ねられ<この場合の○○○とはTV(?)の人気キャラクター> 扱ってなければ「○○○でないと愚図るのよ」と一言仰りながら 踵を返して帰られます。
私共は既に成人した子供ばかりなので ○○○と尋ねられても「○○○って何でしょうか」
 と問い返すことになります。

或いは「割れない食器はありませんか」ともよく聞かれます。
これも無くはないのですが 然程たくさん扱っているワケではありません。
そこで大人用の小振り目の食器をご紹介しますと 「これは子供にはもったいない」とのご返事が返ってきます。
本当は私共でも子供さんの成長に見合ったサイズの食器を揃えておけば良いのですが つくり手でもない私共がそれを探すのは至難の業です。
(一部入子椀とかサイズ箸というのはありますが この入子椀というのは特に子供さんを意識してつくった物ではありませんので 小付,中付,向付 あるいは小丼,飯椀,飯丼のようにお使いいただけば 成長の早い子供さんが使い切らない内に 使えなくなってしまうという無駄も省けます)
先程の話に戻りますが お母さん方の「子供にはもったいない」という感覚には疑問を感じています。
確かに子供さんに高価なものを与えても 価格価値は理解されないと思いますが 心地良く使えるものについての子供さんの感覚というのは 大人のそれより遙かに鋭いのではないでしょうか。
亦 子供さんに粗相は付き物。
子供さんの粗相によって無くした器と それによって子供さんが学習していくという価値と どちらが大切なのでしょう。
弁解がましいページとなりましたが どうぞ子供さんを見下さないで欲しいと思っています。

投稿者 Sugino : 07:45 | コメント (0) | トラックバック

2007年12月14日

食器のコーディネート

プロのお店でもない限り 一般のご家庭の食器棚にはそう沢山の食器が収まるものではありません。
ですから殆どのご家庭で 食器は収納棚からはみ出しているのではないでしょうか。
こうした食器棚の奥まったところに収まった 普段殆ど使われることの無い食器を引っ張り出し 料理が先にありきではなく この器だったらどんな料理にしようかなどというパラドックスを取り入れられると このように無駄な食器は無くなる筈で 食卓も新鮮な景色となるのではないでしょうか。
その食器を主役に脇を固める食器をコーディネートするのも 楽しい作業となるかも知れません。
この年末の掃除には食器棚も忘れず取り組んでみて下さい。

その場合テーマ付けをすると案外上手くできるかも知れません。
例えば「渋め」「モダン」「華やか」「スッキリ」「シャープ」などといったキーワードの中から一つを選んで配膳してみるのです。
こうした埋もれた財産を活用できるよう工夫することは省資源にも繋がりますが 「おやっ 今日は何の日だっけ」などと飛び交い 何より毎日の食卓がイベントを開いているようで楽しくなるのではないでしょうか。
もう一度食器棚を見直してみましょう。

投稿者 Sugino : 05:04 | コメント (0) | トラックバック

2007年11月13日

今月の「なんでも四日の市」

「なんでも四日の市」につきましては以前ご紹介いたしましたが 毎月最終日曜日に当商店街を会場に開催され 既に20年以上を経ています。
当時としましては この地域の草分け的なフリーマーケットでありました。
年々出店者も増え 会場も広がって参りますと同時に 市民の間にも定着したイベントとして認知されてまいりました。 
何事も継続させることは大変なエネルギーを必要としますが 大切なことだと思っています。

文字通り古着,骨董を始め何でも揃う市(いち)でありますが 例年,年一度(秋)は四日市市中消防署のご協力で防災意識の啓発を目的に消防広場が同時に開催されています。
そして20周年を迎えた2年前より 年一度「四日市よさこい祭り・やったろ舞」を開催していますが 今年もこの11月に市(いち)の日程(25日)に合わせて3点セットの同時開催となりました。
100店を超える出店者と 100組近くのよさこい出演者でスケールアップします。
9時より16時まで雨天決行で 当商店街と致しましては本年最後のイベントとなります。
どうぞご期待下さい。
ご来場 心よりお待ち申し上げます。

投稿者 Sugino : 07:47 | コメント (0) | トラックバック

2007年10月10日

湯呑とティーカップ

店内でお客様に食器をお勧めする場合 私共では「どうぞ手にとってご覧下さい」と声をかけます。
それは私たち日本人は食事をする時 殆どの器を手にしながら料理を食べるという習慣を持ち 手にした時の感触を大切にするからに他ありません。
しかし西洋料理となると 飲み物以外は食器を手にして料理を食べるということは先ずありません。
心当たりを思い出してみましても 手付きのスープカップぐらいでしょうか。
そればかりか 世界各地では料理を手掴みする文化というのも彼方此方で見られます。

そういえばコーヒーや紅茶にミルクなど 全て手付きのカップですが 日本茶の湯呑には手がありません。
何故でしょうか。
尤もティーカップに日本茶を入れても美味しそうではありませんが これも日本人はお茶の温度を掌で確かめながら 味わうという事なのかも知れません。
日本人は五感を大切にする繊細な民族なんですね。

投稿者 Sugino : 07:20 | コメント (0) | トラックバック

2007年09月10日

サプリメント

「健康」という言葉が時代のキーワードとなって以来 健康器具や食品 それに健康飲料といった商品を製造販売するビジネスが 拡大の一途を辿っているかのようです。
その一端でしょうか このところサプリメントの広告をよく見かけます。
そこで気になる事は このサプリメントさえ採れば 食事をしなくて良いと思わせる表現が目立つということです。
サプリメントとは飽くまで栄養補助食品なのであって 規則正しくバランスのとれた食事さえしていればそれだけで充分な筈です。

何か本末転倒のような気がしてならないのですが 幸い我が家では仕事柄規則正しくとは参りませんが 女房殿の三度三度の手料理で こういったものには一切お世話になっておりません。
亦 料理もプラスチック容器やペットボトルが開発されて以来 安易な出来合い品で食事を済まされている方が増えてきたように思います。
料理をつくるということは 無限の可能性を持った大変創造的な作業です。(三度三度ではそうは言ってられないかも知れませんが)
そして出来た料理を盛りつけることも 美的感覚が要求される大変知的な作業です。(これも日常に忙殺されてとてもそんな悠長なことは言ってられないかも知れません)
その上 完成品を「美味い」と言って認め合う人たちがいれば 大変張りの持てる作業でもあります。(せめて感謝の気持ちを込めて後片付けくらいはお手伝いしましょう) 
そして反省することも忘れずに どうぞ美味しい手料理をより美味しくいただくために 食器をもう一度見直してください。

投稿者 Sugino : 04:17 | コメント (0) | トラックバック

2007年08月02日

スイカ料理

今月のコーヒーブレイクは 季節柄スイカ料理と参りましょう。
えっ スイカ料理って何ですか と思われるでしょうね。
皆さんは冷やしたスイカは果肉を食べるのであって それ以外に調理などすることはないと思ってみえるでしょう。
そして食べ終わった後の皮は 当然のことながら捨てていますよね。
これが勿体ないのです とは漫画家でエッセイストの赤星たみこさん。

彼女によれば スイカの皮は食物繊維やビタミンにミネラルが豊富に含まれた栄養素の宝庫だそうで 種以外全て食べ切ってしまうというのです。
先ずは「スイカレー」
ご家庭のカレーに ミキサーで粉砕した細かな皮を入れて煮込むだけ。
ミキサーにかける時水を足さないと動かないので この時だけ少量の水を使うのですが 後はスイカの持っている水分だけで充分。
すっごくコクのあるカレーに仕上がるそうですので 是非お試し戴き暑さを吹き飛ばして下さい。
次は「スイカジュース」
こちらは外部の硬い皮だけ削ってジューサーにかけ これにレモンとハチミツを加えますと 夏向きのサッパリした爽やかなジュースとなるそうです。
皮だけ使えば薄いグリーン 赤い実が加わっていれば薄いピンクとなり これを凍らせてシャーベットにしても美味しく戴けるそうですよ。
こちらもどうぞお試し下さい。
料理も常識を打ち破るところから創作されるようですね。

投稿者 Sugino : 06:31 | コメント (0) | トラックバック

2007年07月04日

遺伝子組み換え作物

ここに米国からのレポートがあります。
私達は遺伝子組み換え作物といえば 「何となく不安である」とのイメージを持っていますが 何がどう不安なのかハッキリご存知の方は少ないように思われます。
ところが米国に処を移せば 市場にはこの作物が溢れんばかりに積み上げられています。
マダマダ予測の付かない未知の要素の多いこの作物に対して 日本では消費者の食の安全性を慎重に最優先する立場が採られていますが 米国では生産者のメリットが配慮された結果のような印象を受けます。

生産者サイドの論理は 「害虫駆除のため殺虫剤をまけば地下水が汚染され 雑草を排除するため畑を耕せば土壌の養分まで雨に流されます。
この点この作物は害虫に強い抵抗力を持ち 不耕起といって畑を耕す必要がないのがプラスとなっているのです」 となっています。
この報告も真実を確かめる必要がありそうです。

投稿者 Sugino : 06:44 | コメント (0) | トラックバック

2007年06月05日

トマトの話

世界で一番消費されている野菜といえば 何だかご存知でしょうか。
答えはタイトルのトマトですが 日本でも売上高トップの人気野菜であります。
原産は南米だそうですが メキシコで栽培が始まり15世紀にはヨーロッパへ そして17世紀には日本へと伝わって参りました。
何れも当初は有毒な植物と誤解され 観賞用として栽培されていたようですが 食用となった初期においても 日本では専らケチャップやソースなどに加工され その後生食用となったと言われています。

赤色野菜の代表で真夏の太陽を浴びて育ったトマトはリコピンを多く含み 強い紫外線から細胞膜を守り 身体を錆び付かせない抗酸化の効果があります。 
人気野菜だけに品種改良も盛んに行なわれたくさんの種類があるようですが 生食用の大半は「桃太郎」という品種で 酸味が抑えられ青臭さも少なく アミノ酸の旨味成分をたくさん含んだ美味しいトマトです。
亦 選ばれる際には臭いが強く濃い緑色のヘタを持ったものが新鮮で この夏には是非パスタやサラダなどにドンドン使ってください。

写真の白のパスタ皿とサラダボールは トマトの赤を引き立て食欲をそそります。

投稿者 Sugino : 05:17 | コメント (0) | トラックバック

2007年05月02日

食の環境考

ゴールデン・ウィークの中休み 2回目のコーヒーブレイクと参りましょう。
生前の父は一日四食はザラで(家族は三食ですので一食は外食でした) 軍隊仕込の食事のせいかそのスピードも速く 可也の健啖家であり亦美食家でもありました。
私達子供の誕生日や運動会やテストの日,そして何かとハレの日など 自分でステーキを買って来ては私達に食べさせるのです。
それを見届けるのが楽しみの一つであったのかも知れません。

ところでこの牛肉が地球環境にとっては 大変な負荷を与えているという事をご存知でしょうか。
実は牛肉1Kgを生産するために 何と10Kg以上の牧草やコーンといった餌が必要なのです。
1Kgの肉といえば精々4~5人分程度ということですが 穀物であれば10人分以上の食糧となり 広い牧場を穀物畑にしてしまえば 遙かに多くの飢饉が救えるという見方も出来ます。
私は特にベジタリアンではありませんし また特にBSEが怖いと思ったこともありませんが 環境悪化の歯止めとして一考の価値があるように思いますが如何でしょうか。

昨日のブログ 「黙って写すな 菖蒲がない」と女房殿に叱られました。
お詫び申し上げます。

投稿者 Sugino : 07:57 | コメント (0) | トラックバック

2007年04月07日

ハムレットの悩み

今月から3時のコーヒーブレイクに 肩の凝らない話を一話ずつしてみます。
ニュースソースはその日の新聞や雑誌であったり様々ですが 自分自身の体験談も時折織り交ぜながら 一寸商いから離れてご紹介して参りますので どうぞ気楽に読んでみて下さい。
カテゴリーは「コーヒーブレイク」です。
コーヒーカップも毎月替えてご紹介して参ります。(矢張りどうしても商売っ気が入ってしまいます)
どうぞお楽しみに。

鯛や鰯に鮪といった魚類は一般にも良く知られているところで 老化防止に効果があるといわれるDHA(ドコサヘキサエン酸)という脂をたくさん含んでいます。
一方魚に責任は無いのですが 人工的につくられた化学物質・ダイオキシンも 焼却施設などで発生したものが川を通して海へ流れ 魚に蓄積されてしまっているという事実もあります。
ここで「食べるべきか 食べざるべきか」と自問することになるのですが 概ね皆さんが毎日食していますように 結論はリスクよりも便益の方が遥かに上回っているという研究結果が出されているのですから 問題なしとしましょう。
このように残念ながら私達が毎日食している物の殆どは こうしたプラスとマイナスの要素を含んでいるのです。
食の安全は全人類の願いでありますが 過っては見栄えなどを気にして農薬をふんだんに使い生産された野菜や果物も 今では安全を最優先してつくられたものを 高級食材と呼んでいる国もあるようですよ。

投稿者 Sugino : 04:14 | コメント (0) | トラックバック