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2006年01月10日

クリスタルガラス

クリスタルガラスは既に耳慣れた言葉となっていますが 未だ一部の方に丈夫な強化ガラスという誤解があるようです。
これは普通のソーダ石灰ガラスに酸化鉛を加えることにより 質感に富み 透明度が高まり 表面光沢の優れたガラスへと変化します。
この状態のガラスをクリスタルガラスといいます。(特に強化加工する訳ではありません)
更に表面にカッティングを施しますと ガラスを通した光の屈折が微妙に変化して澄み切ったきらめきが生まれます。
 クリスタルガラスとカッティングは抜群の相性です。

余談ですが ガラスを漢字で「硝子」と書く事から ガラスの主原料は硝石(硝酸ナトリウム)であると誤解されている方がいますが これも間違いです。
硅石や硅砂を原料とし そこに含まれる硅酸分を溶かして固まらせたもので ソーダ灰やカリといったものを副原料として加え 溶解(1300~1500度C)し易くしています。
ガラスはこの他 使用目的によりクリスタルガラスの様に これ以外の酸化物も加えられます。

クリスタルガラスの生命は あくまでもその澄み切った透光性にあります。
傷の修復は出来ませんが 落ちにくい汚れの付着については レモンの切れ端に塩を乗せて擦ってみて下さい。
 見事に復活します。
良い食器を使うということは 自然によく手入れしてよく使い込むことになり その心の張りが暮らしを豊かにしてくれるのです。

投稿者 Sugino : 2006年01月10日 14:21

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