« 花 台 | メイン | 油絵キーボックス »

2007年12月02日

金襴手

ご存知「いい仕事してます」の中島誠之助氏監修による 備前の金襴手シリーズです。
17世紀には釉上に赤,緑,黄などの顔料で絵付けをする「色絵」 そして釉下の染付と色絵で描く「染錦」と 本場中国に勝るとも劣らない素地と絵付けで 主にヨーロッパに向けて伊万里港より出荷され西欧の人々を魅了して参りました。
それに金彩を加え 更に華やかさに磨きを掛けたのがこの「金襴手様式」と呼ばれる紋様です。
この「からくさ美術館」は全て当時の復刻版ですので 「染錦窓絵霊芝文」と名付けられていますが どの部分をとりましても当時の絵付けの技法が読み取れるようになっています。

例えば「染錦」に就きましては先程注釈を加えましたが よくご覧戴きますと割紋様といわれる区画紋様の中に染付の草花紋と色絵の雲紋それに松竹梅紋が交互に描かれているのがお分かり戴けると思います。
このように窓に見立てて花などを描いたものを窓絵と言っておりました。
亦 僧侶の持つ如意棒の頭が長寿を得るといわれる霊芝の形であることから 吉祥の印とされ「霊芝紋」と呼ばれてきました。
このように伝統的な絵付け技法を全てタイトルに使いますと こんな長い名前となってしまいます。
往時を偲びながら ハレの食卓に是非ご利用下さい。

投稿者 Sugino : 2007年12月02日 08:26

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.sugino-toki.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/864

コメント

コメントしてください




保存しますか?