2008年11月23日

小田巻き蒸し

カテゴリ:[店主の独り言]

食卓に チョットおかずのボリュームが足りないなと感じた時 或いは茶碗蒸しの具が心細い時など カミサンは茶碗蒸しにうどんを入れます。
実は昨晩もそうでした。
つまり小田巻き蒸し(麻糸を巻いた苧環:オダマキに由来するそうです)です。
茶碗蒸しの具は私共で特別なものはなく 平均的だと思っていますが このうどんを入れる時だけは 卵地に合わせる出汁を少し濃い目にしているようであります。
入れるうどんは大抵スーパーの茹で麺ですが 当地に近い名古屋の名物うどんである きしめん(この場合は大抵戴き物です)の場合もあります。
うどんと言えば 地方発,全国区の筆頭は香川の讃岐うどんでしょうか。
足踏み熟成を繰り返してつくるそうですが 太くてコシが強い麺ですね。
このブランド 目下商標権で係争中のようでありますが どうなりますことやら。
これとは反対に細いけれどコシが強い 秋田の高級ブランド稲庭うどんも全国区です。
話題がうどんに移ったところで うどん料理を並べますので 今日のランチはこの中から選んでみて下さい。 
煮込みうどん かけうどん 鍋焼きうどん 焼きうどん 釜揚げうどん うどんすき 狸うどんに狐うどん。 
さて どれに致しましょう。

続きを読む "小田巻き蒸し"

投稿者 Sugino : 06:49 | コメント (0) | トラックバック

2008年11月20日

秋田の郷土料理

カテゴリ:[店主の独り言]

コーラスグループ・デュークエイセスの古いヒットナンバー 「日本の歌」の中でも歌われていました秋田の特産品(と言いましても食品ばかりですが) ショッツル,ハタハタ,キリタンポでありますが 今日はこの三つを話題に致します。
先ずはショッツル。
実は私は以前 ショッツル=ショッツル鍋であると誤解しておりました。
皆さんはご存知かと思いますが ショッツルは鍋料理ではなく ハタハタを塩漬けして発酵させて出来た魚醤のことであります。
このような魚醤文化と言えるものが今も残っているのは 日本や中国を含め東南アジアの沿岸部を中心にした地域であります。
タイのナンプラーやベトナムのニョクマムは 日本でも瓶詰めで販売されている世界的な調味料でありますが 他にもフィリピン,カンボジア,ラオス,ミャンマー,インドネシア,マカオなどにも 同様の魚醤があるのです。
多くはイワシなどの小魚やその内臓を利用してつくられますが 何れもアミノ酸や核酸といった成分を豊富に含んでいるため 濃厚な旨味を持っています。
亦 塩味を効かす料理にも用いられるなど 調味料的な役割も同時に果たしています。
日本では過って能登半島の魚汁(いしる) 香川のいかなご醤油と共に このショッツルが三大魚醤の一つに数えらた時代がありました。
このショッツルを煮汁にハタハタを煮込む鍋がショッツル鍋であり そしてここ秋田でこのハタハタはご飯に漬け込まれて ハタハタ寿司という押し寿司ともなります。
これはご当地秋田ではお正月には欠かせない 伝統的な行事食となっています。
さてそして最後のキリタンポ。
これは何方もご存知でしょう。
流石に米どころ秋田ですね。
炊いたご飯を潰して秋田杉の太い串に塗り付け 炉辺で立てて焼く秋田の郷土料理です。

続きを読む "秋田の郷土料理"

投稿者 Sugino : 04:14 | コメント (0) | トラックバック

2008年11月11日

豚 汁

カテゴリ:[店主の独り言]

今も昔も変わらぬ家庭料理の人気メニューに 豚汁を挙げる方も多いことでしょう。
豚汁と書くのですから汁物には違いありませんが 一品のおかずにカウント出来るところが この豚汁の良いところです。
これだけ広く続いて愛されてきた料理ですから 夫々のご家庭でも豚肉以外の具材は 創意工夫の跡を残して種々様々でありましょう。
基本的には赤味噌仕立てであると思いますが 具材の野菜によっては夫々のご家庭のカラーやら郷土色やら季節感などを盛り込んで 如何様にも仕上げることが出来ます。
栄養バランスの取れる料理ですから 多種多様な野菜を出来るだけたくさん盛り込んでみて下さい。
ところがこの豚汁 最近の我が家の食卓では 豚(トン)と見掛けなくなっていましたので 早速催促してみましょうと思っていましたところ 昨日出ました。
カミサンは自分で仕込んだ麹味噌が 出来上がるのを待っていたようであります。
そしてこれと同じタイミングで 何と嫁の実家から八つ頭が送られ まるで豚汁をつくりなさいと言われているような一日でありました。
ドンピシャのタイミングが三つ続いたことになります。
次は鹿児島の黒豚を使って と申し添えておきましょう。

続きを読む "豚 汁"

投稿者 Sugino : 06:35 | コメント (0) | トラックバック

2008年11月02日

常夜鍋

カテゴリ:[店主の独り言]

これも一つの鍋料理ですが 豚肉とホウレン草が具の定番です。
しかし鍋料理に決まりなどありませんから お好みで白菜や椎茸などのキノコ 豆腐にシラタキ 鳴門にカマボコなど 何でも加えちゃって結構です。
唯 豚シャブなどと呼ばれることもあるように バラかロース肉の薄切り 若しくはシャブシャブ用の肉を使って下さい。
鍋には昆布を敷き 水にお酒(水を使わない方,お酒の代りにビールの方,これも色々あるようです) それにニンニクの薄切りを入れて煮立て 材料を加えます。
召し上がり方はシャブシャブと同じで ポン酢ショーユか胡麻ダレなどのタレにつけて 食べるのが一般的なようですが これも決まりではありません。
名前の由来は 毎晩連続メニューであっても 食べ飽きないというところから名付けられたようであり 向田邦子さんがこよなくこよなく愛された鍋だとも言われています。
鍋の最後は鍋雑炊で決まりです。

続きを読む "常夜鍋"

投稿者 Sugino : 05:01 | コメント (0) | トラックバック

2008年10月31日

有機野菜

カテゴリ:[店主の独り言]

私たちの食生活のルールは 規則正しくいろいろな野菜を摂取することが一番 と申し上げても過言ではないでしょう。
国内でも産地の偽装表示が発覚したり 輸入された食物にはあってはならない有害物質が過剰に混入されていたりなど 弥が上にも食の安全に関心が寄せられています。
我が国には食品の安全性を確保するために 「食品衛生法」や「JAS法」などの法律が制定されていますが これらの法律に基づいて食品の表示制度も制度化されています。
私たちはこの表示を目安に より安全性の高い食品を買い求めています。
冒頭申し上げた野菜につきましては 品種なども目安の一つではありますが 育てた肥料や土壌にも気を配らねばなりません。
その目安となるのが 有機栽培農産物という表示であります。
この表示には厳格な規定がありまして 化学的に合成された肥料や農薬を使わずに 堆肥などによる有機農法でつくられ 2年(多年生植物は3年)以上経過した畑で栽培された野菜のみに表示が許可されます。 
この他 特別栽培農産物という野菜もございまして これは減農薬,減化学肥料で栽培された野菜を指しています。
これらの野菜は安全性という点では 一般の野菜より遥かに信頼が持てる野菜に違いありませんが だからと言って味が良いという保証にはなりません。
安全性と味覚は別次元のものとお考え下さい。
では何処でその野菜を求めればよいのか という問題がございます。
まさかその都度 生産農家まで尋ねて行く訳には参りませんから よくご存知の農家で市(いち)に出品されていれば その市の開催日にお求めになれば良いでしょう。
若しも手近なところで市が開かれない地域であれば 良い青果店を見つける他ありません。
良い青果店というのはキチンと勉強されていて 市場でも必ず味見され 産地や調理法など聞かれたことには 正確にお答えされています。

続きを読む "有機野菜"

投稿者 Sugino : 05:45 | コメント (0) | トラックバック

2008年10月22日

近頃気になること

カテゴリ:[店主の独り言]

ファーストフードにコンビニそして自販機の氾濫は 私達の生活様式を大きく変えてしまいました。(冒頭この様な書き出しですが 決して商いの上でこの三者を恨んでのことではありません)
それに伴いプラスチックや発泡スチロール それに缶や紙が大量消費されるようになっています。
これ等は何れも大量消費材であり また中には再生の出来ない素材もあります。
喩え再生されるものでありましても 使用後は捨てるという行為が伴います。
使ったら捨てるという行為は 使っては後始末を付けて次にまた使うという行為と根本的に相容れない異質なものであります。
これを繰り返して参りますと つくり出された物質に対して何の感情も持てない麻痺人間になってしまうのではないでしょうか。
例えば新聞 再生可能物として回収日に出されますが 以前はもっともっとスクラップ帖に記事を切り抜いて整理していた方が多数みえました。
新聞紙と言えば只の紙ですが 気になった記事であれば記事の内容と記事を書いた人(記者)との繋がりを簡単には捨て切れないと思うのです。
氾濫するメールによる情報など 狼少年にもなり兼ねない状況です。
捨てる文化は 創る文化にも影響します。
どうせ捨てられるのだからという気持ちが働いて 安易につくってしまうのです。
前段が長くなってしまいましたが もしも使い捨ての容器で食事をされているのでしたら せめて食事時には器に盛り付け直して 召し上がって戴きたいのです。
この機会にもう一度陶器の食器を見直して戴きたくて クドクド書いています。

それともう一つは 近年私共の業界でも中国製品の占める割合が年々増え(どれくらいのシェアーなのか不勉強で申し訳ありません) 材質を問わず家庭用品のカタログを見れば どの範疇のカタログも半数近く(或いはそれ以上か)が中国製品となっています。
私達はこのメーカーカタログから商品を選び品揃えをしているのですが これだけ多くなれば知らず知らずに中国製品を仕入れてしまっても致し方ない状況です。(お断りしておきますが これも中国製品を恨んでの事ではありません また中国製品を意識的に仕入れないという固い意志を持っているものでもありません これは何方にも共通の個人的な価値判断で 何処であろうが良い物は良いと素直な気持ちであります)
得てして私共の品揃えの失敗は 緊急の場合(殆ど毎日こんな状況は起こっています) 商品内容をよく検討せず カタログで安直に商品を選んでしまうことによるものです。
中国にはチョット失礼で不適切な表現かも知れませんが 私共の業界ではプライスで選ばれる中国製品に対して 日本人の繊細で豊かな感性のデザインと確かな品質で選ばれる日本製品 という棲み分けが出来つつあるように思います。
そして元の本歌は中国であった陶器ですが 中国における日本向けの家庭用品は 逆転して日本人技術者の指導による模写となっています。
日本の消費者に支持されるような 製品づくりを指導してきたのですから 近年の品質には目を見張るものがありますが それでも気に入った国内製品にひと度触れた日本人は その違いを見抜く目を持っていると同時に そうした道具と付き合うことの心地良さや豊かさを知っているはずであります。
でもこれは日本の市場においての論理であり 中国では恐らく立場は逆転することでしょう。
そんなことよりももっと危惧されていることは 一人立ちした中国製品には 国内では使われていない有鉛の顔料が 溶出される可能性のある絵付けで 出荷されることもあり得る状況で 今一層 早期の国際スタンダードの確立が叫ばれていることであります。

続きを読む "近頃気になること"

投稿者 Sugino : 07:31 | コメント (0) | トラックバック

2008年10月06日

婚礼料理今昔

カテゴリ:[店主の独り言]

時節柄婚礼の話題が続きますが 婚礼も私達の時代と比較しますと 随分変わってきたものです。
私達の頃は 結婚式場が彼方此方に建ち始めた走りの頃でありましたが 披露宴ともなりますと未だ未だ写真のような和食が中心であったように思います。
日本古来のお目出度い料理ばかりですから 器も負けずにお目出度尽くしとなっています。
形状は扇や結び松葉に巴などを使い 色彩に図柄も紅白に交趾や金彩を用いて 吉祥,鶴亀,桜花などがあしらわれています。
前菜に始まりフルーツで締められるまで どれも手の込んだ食器ですので 一品一品が大変高価なものばかりです。
こんな食器がどんどん納まっていた時代がありましたが 懐かしんでばかりいても致し方ありません。
今は殆どフランス料理か折衷的な料理にに主役を譲っているように思いますが 会場によりましてはガッカリさせられる器とよく出会います。
フォーマルなフルコースであれば 器に対してもどうぞもう少しご配慮なさってください。
一食うん万円の料理であり ご本人たちにとりましては一生に一度 招待客もそう何度も経験できることではありませんから。

続きを読む "婚礼料理今昔"

投稿者 Sugino : 06:22 | コメント (0) | トラックバック

2008年09月22日

緊急ご報告

カテゴリ:[店主の独り言]

写真は民芸陶器の益子焼のようにみえますが実はこれ 先日来お騒がせしておりますメラミンから生成される食器なのであります。
中国に於ける牛乳へのメラミン混入は 牛乳の生産が需要に追いつかず タンパク質の量を偽装するため 人為的に添加された国内事情にあるようですが ギョーザ事件以降も日本は鮮度の維持やコストの面で 依然として中国への食品異存率は高水準にあり 日中の深い結び付きを物語っているようであります。
一方 メラミン樹脂による食器は 当市でも病院や保育園での給食用 或いは回転寿司での盛皿や家庭用食器にまで 数十年に亘って使用されて参りましたが これまで事故の報告は一切ございません。
以前動物実験に於いて ホルムアルデヒドの摂取方法や 非日常的な高濃度且つ長期に亘っての吸入実験の結果を踏まえ 安全性に誤解が生じたことがありましたが 今では世界各国(日本では厚労省,国立衛生試験所)の専門衛生機関が その安全性を保証しています。
1988年には我が国の国会に於いても 食品衛生法の規格基準にも全く問題なく 亦ホルムアルデヒドの溶出についても 自然食品に普通に含まれる量より遥かに少なく これも全く問題なしと 従来の見解が再確認されお墨付きを得ております。
その安全性は 長期使用により古くなって傷んでも また熱いものや酢のものなどに対しても 全く変ることはありません。
そして先程申しましたホルムアルデヒドは 私たちが日常食している食品の中にも 遥かに多く含まれているのですが 体内に入ったとしても 短時間で水と二酸化炭素に分解され そして体外に排出されますので体内に蓄積されることはありません。

続きを読む "緊急ご報告"

投稿者 Sugino : 11:12 | コメント (0) | トラックバック

2008年09月14日

再び品揃え

カテゴリ:[店主の独り言]

毎日接客していて気づかされることが いろいろございます。
初めて来店されたお客様の買い物傾向を見ていますと 価格中心のお買い得商品を探されるパターンが大半であるように思います。
ボクシングに例えるなら 取り敢えずジャブを出して 店の出方(品揃えや接客に雰囲気など)に探りを入れられるのです。
この段階で値打ちな買い物が出来たと判断されれば 次回のご来店に繋がります。
次第にこのように特定店舗での購買経験が増えて参りますと 価格ばかりでなく 品質をもうワンランク上げた商品に目が向かいます。
しかしこの段階に至るには それに該当する在庫を持っているというだけでは 失敗するケースもございます。
それは只単に価格の相違というだけでは お客様に納得していただけず 店側としましても その差は何であるのかという キチンとしたシナリオを持っていなければなりません。
接客であれ POPであれ これこれこのような理由でお薦めしますと ハッキリお伝えしなければなりません。
そして更に来店頻度が高くなってきますと ドンドン品質が重視されグレードが上がって参りますから 店側の対応も更に接客サービスに力を入れねば このお客様の信頼を勝ち取ることは出来ません。
接客の観点ばかり述べて参りましたが 前提としては価格訴求のお客様に対する品揃え そして次のステップは 固定客となっていただくための店からの推薦商品の品揃え 更には高額な商品であっても ご納得買いして戴けるような品揃えと 併せてそれに相応しい接客力が必要なのだと気付かされます。
同一アイテムの中に この3パターンをシッカリとしのばせて扱って参ります。

続きを読む "再び品揃え"

投稿者 Sugino : 06:43 | コメント (0) | トラックバック

2008年09月09日

角 打

カテゴリ:[店主の独り言]

九州や関東の一部に角打(かくうち)と言う言葉が残っているそうです。
この角打という言葉をご存知の方はそんなに多くはないと思いますが どうも街角の酒屋さんで立ち呑みが出来るスペースを指しているようであります。
酒屋さんですから飲み屋(飲食業)さんではありませんので 呑む人にサービスする事はありません。
ですから安くて良い酒が呑めるのです。
大抵は仕事があがった夕暮れ時がピークとなります。
何故ならここで腰を落ち着けて目一杯粘るお客様は殆どなく 大抵本格的に腰を据える前のウォーミングアップのつもりのようですから 滞留時間もそれほど長くはありません。
そしてここに集まるのは常連客が大半を占めているようではありますが 連れ合ってのお客様はまず一組も無く 夫々が単独で来店されているようであります。
兎も角純粋に(?)心地良く酔うことが第一義の目的ですから 一見さんであろうが周囲が誰であっても頓着していません。   
店主もそれを心得 そして軽く客の話に乗ってくれる そうしたスタンスの対応が また明日も来ように繋がっているようであります。
付かず離れず 毎日のお付き合いは斯くあるべし このお手本のような空間がここにあるように思います。

続きを読む "角 打"

投稿者 Sugino : 07:16 | コメント (0) | トラックバック

2008年08月31日

決 算

カテゴリ:[店主の独り言]

私共にとりまして 今期は本日が最終日であり決算日でもあります。
色々ありましたこの一年ですが 残念ながら結果の数字は少々不本意なものとなりそうであります。
とはいえこの一年を振り返って見ますと 何と申しましても私共にとりましての最大のトピックスは 長男の事業継承でありました。
入社以来 素人発想の試行錯誤の連続ではありますが 何時か実を結ぶものが幾つかあるのではないかと期待もしております。
一朝一夕に成就することなど一つもございませんが 今後も今まで同様地道に努力を重ねてまいります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
最後に 今期のご愛顧お引き立てに対しまして心より御礼申し上げますとともに 今まで支えて下さった私共へのご支援ご鞭撻を そのまま次世代へも賜わりますよう 併せてよろしくお願い申し上げます。

続きを読む "決 算"

投稿者 Sugino : 05:43 | コメント (0) | トラックバック

2008年08月29日

合羽橋商店街

カテゴリ:[店主の独り言]

浅草の合羽橋に大阪の道具屋筋 神戸の三の宮に横浜は元町。
ご存知のようにこれらの街はキッチンと言うよりは 厨房で使う道具を販売するお店が集積した街であります。
合羽橋はその近くに友人がいましたので 学生時代に何度か訪れたことがあります。
しかし当時は家業のことなどてんで頭になかったものですから 余り詳しく見学したとは言えません。
今となっては少し後悔していますが。
それでも朧げな記憶を掘り起こしてみますと 先ずはあれだけの同業競合店がひしめく中で よく共存共栄が図れるものだと感心一頻りです。
こういう街では 個店の情報を握るリーダーも大変です。
これはきっと部外者には理解できない 何かノウハウがあるに違いないと思われてまいります。
漠然とした想像に過ぎませんが 専門性を究めるということは あれだけのお店の集積が必要なんだと言うことでもあるわけです。
プロ相手のお店ですから 庖丁専門店であったり 竹籠ばかりを扱うお店であったり コーヒー器具の専門店であったりと 業種の微妙な棲み分けが出来ている事もあるでしょうが 店主の資質による差別化も見逃せないのではないかと思っています。
何しろ合羽橋のお客様は浮気しないとも言われていますから。
しかもここへ行けば 欲しい物が必ず手に入るという保険付きの街に仕上げたということで 商圏は益々広がっていくようにも思われます。

続きを読む "合羽橋商店街"

投稿者 Sugino : 01:27 | コメント (0) | トラックバック

2008年08月23日

ガラス器がお手元に届くまで

カテゴリ:[店主の独り言]

一口に硝子器の製造工程と申しましても 手造りのハンドメイドの物と 高品質をスピーディーに仕上げるマシンメイドの物では多少の違いがあります。
先ず職人の情熱と技術が溢れるハンドメイド製品ですが この場合も厳密に申しますと特殊なもの以外は 夫々の工程を夫々の技術を持った職人が分業して担当します。
棹を吹く人 形を整える人 加工を施す人など幾種かの職人集団による合作である と言えます。
その工程は 溶融→→タネ巻き→宙吹き(或いは型吹き)→留め冷まし(或いは送り冷まし)→火切→口ズリ→口焼→検査→包装→出荷 となります。

そしてマシンメイドは 手作業による工程を機械に置き換えることによって 大量でスピーディーな仕上がりが可能となります。
マシンメイドと申しましても機械を操るのは人ですから 機械の管理など手造りと変らぬ技能士の技が活かされています。
工程は 溶融→成形→仕上げ→徐冷→検査→プリント→焼付け→検査→包装→出荷(流通) という手順に従っています。

続きを読む "ガラス器がお手元に届くまで"

投稿者 Sugino : 06:20 | コメント (0) | トラックバック

2008年08月17日

屋台村

カテゴリ:[店主の独り言]

日頃より商店街役員の皆さんは 市街地商店街の活性化に向けて大変腐心なさっておられることと存じます。
後継者に恵まれなかったり 商業受難の時代にあって過っての賑わいを取り戻そうと必死の毎日であります。
この点は全国的にも共通項として括れるようであります。
空き店舗も増えてまいりました。
来街された方も 定休日なのか空き店舗なのか 判断しきれず困ってみえる状況です。
意欲ある若い方たちの店舗需要はあっても なかなか貸し出されない大家さんが多いのも事実であり 増えることはあっても減ることなどは殆どありません。
こうした店舗は一店に留まる問題ではなく 商店街全体へ影響が波及してまいります。
そこで提案です。
こうした空き店舗を商店街全体でお借りするか 買い上げるかして屋台村のようなイベントスペースにしては如何でしょうか。
機材は私共でご提供できます。
ポップコーン製造機 綿菓子製造機 ホットドッグワゴン フランクフルトクッカー 清涼飲料販売アイスボックスなどです。
あとは店内が手狭であれば オープンカフェのような飲食スペースを街路に設けて 愉快なミニショップ屋台村をつくってみましょう。
でも問題は販売員。
何処のお店も人員に余裕などありませんから アルバイトで賄おうとしますと人件費でチャラとなってしまいます。
ここは出来れば各店店主の輪番制で開業されるのが ベストでしょう。
本来のポジションではない所で馴染みのお客様に発見されれば そのお客様には尚一層の親しみを感じていただけるのではないでしょうか。
この他 テーブルセットに販促用幟旗や提灯に暖簾 インフォメーションスタンドやイーゼル メニューボードなどのホール備品にPR用品なども取り扱っています。

続きを読む "屋台村"

投稿者 Sugino : 05:44 | コメント (0) | トラックバック

2008年07月31日

良い和食器の条件

カテゴリ:[店主の独り言]

例えば良い和食器というものは 西洋料理を盛り付けたとしても映えることがあります。
勿論 和食の会席は前菜からフルーツに至る一連のフルコースとは基本的な違いがありますので 会席で使う器をそのままフルコースに使うことなどないでしょう。
しかし 漢詩の句の配列でいう起承転結の転(メインディッシュの後のお凌ぎやサラダなどに如何でしょう)あたりにそれとなく配置すれば アクセントとしてのその良さを発揮してくれるかも知れません。
元々洋食器には日本の染付に相当するブルー系の食器も多く生産されていますし 灰釉粉引などの土物でも磁器の中にあって 小気味良くパンチを効かせてくれるのではないでしょうか。
亦 チョット逸脱して大皿や大鉢盛りも冒険のようですが 試してみる価値はあるように思います。
その際 若し染付を使われるのであれば 洋食のステーキやブラウンソースなどとの彩りも 鮮やかに調和するよう工夫してみて下さい。

続きを読む "良い和食器の条件"

投稿者 Sugino : 06:53 | コメント (0) | トラックバック

2008年07月21日

金魚の箸置

カテゴリ:[店主の独り言]

ペットを飼ってみえる方に一言申し上げます。
ペットを飼われるのは 飼い主が癒されるために飼われるのであって その為に公共施設が犠牲になっても良いというものではない筈です。
公共施設は 貴方や貴方のペットだけが散歩する舗道ではありません。
どうぞ今日から公共施設の立場で ペットを可愛がって貰えないでしょうか。
毎日商店街の舗道や花壇を掃除していて 哀しい思いを抱くのは私ばかりではない筈です。
その点 この様なペット(小道具)は無害です。
夏のおもてなしに チョットしたこんな小道具は如何でしょうか。
食卓に季節感を出す 最もお手軽な演出小物の一つです。
金魚について一寸調べてみましたら この種の金魚は数ある中の比較的ポピュラーな流金という種類だそうで 中国原産でありながら琉球を経て日本に入ったため この名が付けられたとありました。

続きを読む "金魚の箸置"

投稿者 Sugino : 07:54 | コメント (0) | トラックバック

2008年06月23日

式場食器今昔

カテゴリ:[店主の独り言]

これはある結婚式場が披露宴会場で使用していました有田焼・揃い食器の一部で 焼物皿でございます。
どことなくノスタルジックな柄であり器だと お感じの方もみえるかも知れません。
前菜に始まりフルーツに至るまでひと頃は全てこのように 一つの揃い柄の食器を使用していた時代があったのです。
フォーマルなフルコースの洋食器と同じ感覚ですね。
今では夫々お料理の一品一品に相応しい器が用いられ 会席料理という一連の流れを損なうことなく 演出にも細心の注意が払われるようになって参りました。
何も揃いの食器がお手軽で安易な選択だとは申しませんが 当時と違い今のご時世お客様の舌も目も肥えています。
通り一遍の演出ではご満足戴けなくなった というのも理由の一つでありましょう。
今ではこの様な純和風のお料理を選択される方は少ないと思いますが 何しろ二時間余りで一万円札が紙吹雪の如く飛び散ってしまうのですから シビアになられて当然です。
亦 或いは生き残りをかけた式場間の差別化ということもあるかも知れません。
尤も 基本に帰ればお客様同様 料理にも夫々の持ち味に適った器を誂えるのは当然のことではあるのですが。

続きを読む "式場食器今昔"

投稿者 Sugino : 03:44 | コメント (0) | トラックバック

2008年06月21日

仕入れについて

カテゴリ:[店主の独り言]

丁度今 私共の業界は見本市のシーズンであり 向う一年の業績を占う上でも非常に大切な時期を迎えていると言えます。
しかし「仕入とは」という命題に対して 安易な取り組みは許されない状況にあることも事実です。 
巷に溢れている物の大半は実はあってもなくてもいいものばかりだ とはよく聞かれる話でありますが では何故こんな事になってしまったのか 心当たりを探って見ますと根本的にそれは私たち自身の欲望にあったのではないかと思ってしまいます。
例えば食事。
只単に食べるだけなら 適当なボールかプレートで充分。
否 手掴みで済ませばそれすら必要ありません。
これは一寸極端ですが そのボールやプレートが使い易く美しいものであれば尚満足。
更に楽しく気分よく食事をしようとすれば 食卓全体を見直す必要が出て参ります。
欲望に際限が無い限り このように物は増えるばかりであります。
そうなれば物を増産しなければならず そのためにはそれなりのエネルギーを必要とし 現在地球の問題として問われている環境の負荷を 益々進行させてしまうことになるのは必定であります。
このような二律背反の矛盾を解消するには 偏に私達の欲望が何処で抑えられるかに係っているとも言えます。
今までの消費水準を維持してという前提では 到底不可能なことは自明の理であります。
何も不景気を歓迎しているというわけではありません。
無駄をなくしたい そしてシンプルにという一念です。
この点について私たち商業者にとって出来ることは 仕入れる前に本当にこの商品で良いのかと もう一度振り返ってみることだと思っています。
どの店にも定番商品というのがあります。
これすら既成事実に胡坐という意味で 今一度振り返って見る必要があるように思っています。

続きを読む "仕入れについて"

投稿者 Sugino : 02:57 | コメント (0) | トラックバック

2008年06月15日

昨夜のお酒

カテゴリ:[店主の独り言]

私のお酒とのお付き合いは40年程になります。
若い頃一時お酒を扱う仕事に就いたことがあり 今では余り見掛けなくなりましたが 当時は48cc入のミニチュア瓶というのがありまして 時折これを酒問屋さんが試飲用にと持って来てくれたのです。
ですからこの一時期に 一気にスコッチからバーボン,カナディアンに至る100種を超える ウィスキーを飲んでしまいました。
その頃から35年程になりますか 毎晩お酒とは切っても切れないお友達になっています。
(尤も学生時代から飲酒は始まっていまして 当時は当然親のすねかじり 臨時収入があれば白札 なければレッドかハイニッカでありましたが)
この時の試飲の結果美味しいと感じたウィスキーは シバスリーガルやバランタイン17年など幾つか挙げられますが 若い薄給の私にとっては当時一万円を超えるクラスのウィスキーを 毎晩飲める筈がありません。
そこで試行錯誤の結果決めたウィスキーが サントリーの角瓶でありました。
切らしてしまいますと 梅酒であれ何であれアルコールというアルコールを 手当たり次第に探し回ってしまう私にとって 味は元より理由は経済的なものの他 近場の酒屋さんで何時でも調達できるもの という点でありました。
尤も味に付きましては 味覚というものが極めて個人的なものである以上 その人に合った良いウィスキーというものは人それぞれであります。
亦 それが極上のスコッチであれバーボンであれ 自慢できるものではありませんし 或いは若し一般大衆向けのものであったとしても 何も恥じ入ることではありません。
そうした自分向けのお酒を知っていることの方が大切なのです ?

続きを読む "昨夜のお酒"

投稿者 Sugino : 02:54 | コメント (0) | トラックバック

2008年05月26日

洋食器の揃え方

カテゴリ:[店主の独り言]

洋食器は和食器と違い 基本的には一つの柄で全てのアイテムを揃えるという形式が採られます。
それだけに柄選びが大切なキーポイントとなりますが この点は何時かのお話と重複するかも知れませんが 幾つかの条件をクリアしなければなりません。
その条件とは 先ずは何と言ってもご自身が気に入った柄であること。
次に長く使っても飽きない柄であって 亦どんな料理にも似合うベーシックなデザインであること。
そして食卓や部屋の背景にも調和するかどうかなどを意識してみると良いでしょう。
そんな風に考えてまいりますと 白無地の写真(ナルミ製陶のシルキーホワイト)に落ち着いてしまいます。
勿論単品補充が出来るかどうかは 事前に確認しておいて下さい。(オープンストックのコラムもご参照下さい)
柄が決まれば次はどのアイテムを選ぶかという事になりますが フルアイテム揃った柄ですと5~60ピースほどの点数となり とても全て揃える方はまずいないといって良いでしょう。
そこで当店では使用頻度に応じて絞込みを行なっています。
お勧めは23~26cmのメイン(ディナー)プレート 19~21cmのケーキ(デザート)プレート 19cmのクープスープか23cmのリムスープ そしてカップ&ソーサーの4点です。
柄とアイテムが決まりましたので次は枚数ですが ご夫婦二人暮らしであれば2組で充分です。 
しかし若しお客様をお招きすることがあるとすれば その人数分を買い増しすれば良いと考えましょう。

続きを読む "洋食器の揃え方"

投稿者 Sugino : 03:44 | コメント (0) | トラックバック

2008年05月20日

自然回帰志向の器

カテゴリ:[店主の独り言]

何故 人は土物の器に魅かれるのでしょうか。
石窟から掘り出されたような器であったり 山間に置き去りにされた木片のような器であったり はたまた歳月に身を任せたような窪みを持つ器であったり どれも自然の中に自然に収まったような器が 今何故か人気があるのです。
心の乾いた都会の人にとっては 何処かで自分自身を回復させようとし その結果自然回帰への潜在意識が生まれているのかも知れません。
食卓というほんの小さなささやかな場所であっても 自然をモチーフにしたような器であったり ワザワザ荒削りに仕上げたような器であったり 素朴であればあるほど魅力を感じて取り入れ 優しさを取り戻そうとするのでしょう。

続きを読む "自然回帰志向の器"

投稿者 Sugino : 06:18 | コメント (0) | トラックバック

2008年05月16日

カフェ・オ・レ

カテゴリ:[店主の独り言]

ミルクコーヒーの代表 カフェ・オ・レです。
フランスの朝は このカフェ・オ・レとクロワッサンがないと明けないとまで言われているそうで とっても日常的な飲み物なんですね。
濃い目のコーヒーに 時にはそれ以上の量のミルクを別々に温めて用意します。
そしてこのような大振りのカップに 夫々の好みの割合で入れます。
ところでこのカップは「橋のある風景」というサブタイトルが付けられていますが アビニヨンの橋かどうかは確認していません。
昨日もYahooが配信している 「ちょっと贅沢!欧州列車旅行」という番組を見ましたが 地続きである欧州はほんの一時間も列車に乗れば もう次の世界遺産の地に到着します。
世界遺産でなくとも 町や村のそこいらに歴史がゴロゴロ転がっています。
歴史を感じる風景に郷愁を感じるのは 年の所為なのでしょうか。
笑ってらっしゃる貴方も 何時かは同感することになるんですよ。
二枚目の写真は カフェ・オ・レ用コーヒーポットとミルクポットのセットです。

続きを読む "カフェ・オ・レ"

投稿者 Sugino : 00:56 | コメント (0) | トラックバック

2008年05月13日

接客雑感

カテゴリ:[店主の独り言]

私達小売業に携わっている者は 夫々毎日何人かのお客様と接しています。
お買い物をしていただく事が仕事の第一義でありますが 目的を果たされたお客様が何名かいらしたとしても 果たして本当に接客によって お買い物をされたお客様がどれ程みえたのか検証してみる事が大切だと思っています。
恐らく大半は「これ下さい」 「ありがとうございます」で済んでしまったお客様ではなかったかという点です。
毎日不特定多数のお客様と接するのですから この点は止むを得ない事なのかもしれませんが 全てのお客様がこれであっては何ら自販機と変わりません。
お買い物をされるお客様の手足となってこそ 初めて使命を果たしたと言えるのですが。
然しながらこの様に接客の結果お客様のお買い物が成立したとしても まだまだ検証しなければならないことがあります。
それは気持ち良く買い物されたのか どうなのかという点であります。
以前カリスマ販売員の新聞記事をご紹介したことがありましたが 販売員と言えども人の子であります。
好き嫌いという個性を持っています。
この点が私は販売員にとって 致命的な欠陥となり得るのではないかと思うようになって参りました。
確かに個性によって 人が惹きつけられるという事はあります。
しかし人の好みを押し付けられたと感じられる事はなかったのか と振り返ってみる必要があるように思っています。
つまりお客様にとって買い物という目的は果たしたが 後味の悪さが残っていないかという点です。
店の商品皆嫌いでは商い成り立ちませんが 皆好きというポジションを採ることが大切で 個性は迷われたお客様への伝家の宝刀と心得た方が良いように思います。

続きを読む "接客雑感"

投稿者 Sugino : 08:38 | コメント (0) | トラックバック

2008年04月17日

パール蓋向

カテゴリ:[店主の独り言]

先月パール加工のマグカップをご紹介しましたが 今月のご紹介は同じくパール加工を施したドームのような格好の蓋物です。
さて貴方ならこの器 どう料理されますか。
このような蓋物は今までも何度かご紹介してまいりましたが このタイプは初登場となります。
これまで登場しました蓋物をおさらいしてみますと 口径が6寸程の蓋向に7寸程の骨蒸し そして4寸程の円菓子碗とございました。
何れも身の部分がこのように平らで浅くはなく 料理人が最も心を砕くとされる煮物,炊き合わせ,蒸し物用としての器でありました。
汁気を含んだお料理をカバーするというものであります。
引き換え こちらはサイズも5寸5分と中間に位置し 底部は平らで深さも殆どございません。
しかし渕を少し立ち上げて 汁物にも充分対処出来るようデザインされています。
つまり煮物や蒸し物以外にも 焼物や揚げ物までカバーしようという欲張りな設計の器であるようです。
どうもこれは料理人がどの種の料理であっても 調理直後のベストの状態でお客様に供したいという発想から生まれた 器であるように思われるのです。
料理人の心意気が卓上に伝えられる 貴重なメッセージでもあるのです。
勿論蓋無しでも フルーツやデザート用にお使い戴けます。

続きを読む "パール蓋向"

投稿者 Sugino : 04:11 | コメント (0) | トラックバック

2008年03月22日

ナルミのミラノ

カテゴリ:[店主の独り言]

チョット調べましたところ こちらの生産開始は1972年といいますから 今年で36年目を迎えたことになります。
当初はカップソーサーからのスタートでしたが 云うまでもなく食は人類にとって生命維持のため必要不可欠の営みであります。
この食に手を加えたことによって料理となり 味を楽しむという食文化に繋がってまいりました。
こうした食の流れは食器にも大きく影響を与え このような食の変遷やそして地域差などもあり大きく変化発展してまいります。
料理の魅力を更に引き出し 楽しさを何倍にも膨らませる可能性を持った食器は もう充分食文化の一部となっているのです。
ここで36年という歳月を振り返ってみますと 食も含めたライフスタイルというものが随分変ってきたことに気付かされます。
ナルミはこの変化に応じてその都度アイテムを補強強化してまいりました。
この中にはギフト向けの補足アイテムを追加生産し 比較的短期に役目を終えた商材もありましたが 基本のデザインが変ることはありません。
身の回りを振り返ってみましても 36年という歴史を語る製品はそれ程あるものではないのです。
これが看板商品たる所以です。

続きを読む "ナルミのミラノ"

投稿者 Sugino : 01:23 | コメント (0) | トラックバック

2008年02月13日

エキサイトバザール

カテゴリ:[店主の独り言]

さて 本年も春の名物恒例行事の開催です。
ポスターに掲げてありますように このエキサイトバザールは平成4年4月4日から数えること17回目を迎えます。
トリプル4(フォー)は当市・四日市市の都市名に因んだ数字でありましたが 本年は市制111周年ということでもあり これまた1という数字が四日市の市に通じるという トリプル1(ワン)の記念の年でもあります。
市側もこのバザール開催の日程に合わせて トリプルワンのオープニングイベントを計画しています。
そして バザール実行委員会でもバザールのエリア拡大や 出店者の増員を図って今までに無い規模の催事を計画しています。
こうして本年はここ数年やや縮小傾向にありました催事規模に 歯止めを掛けるばかりでなく飛躍的な動員の増加も見込まれているのです。

続きを読む "エキサイトバザール"

投稿者 Sugino : 05:06 | コメント (0) | トラックバック

2008年02月10日

雪景色

カテゴリ:[店主の独り言]

昨日は調べましたら一昨年の暮れ以来の積雪を観測し ご覧のように雪に弱い当地では 商店街と言えども人も車も疎らな一日でありました。
ご来店の客数も少なく開店休業といった状態で 何度シャッターを降ろそうと思ったことか知れません。
それでも何名かの奇特なお客様がいらっしゃいましたので 感謝申し上げねばなりませんが 中には自転車の方もいらっしゃいまして 流石に帰りは自転車を引いて帰られるようご忠告申し上げました。(お買い上げの荷物は重くて倒れれば危険ですし 荷物も壊れてしまいますので)
亦 山に近い所から車で駆けつけて戴いた方もみえまして 帰路の安全をご祈念申し上げておりました。
そうしてこんな日の翌日は決まって 積雪地帯,新潟や東北からの荷物の荷受は不能となるのですが 今日は幸い日曜日とあって元より入荷予定の運送便はございません。

続きを読む "雪景色"

投稿者 Sugino : 07:10 | コメント (0) | トラックバック

2008年01月11日

箸文化

カテゴリ:[店主の独り言]

2年前 「箸の雑学」というコラムを書きました。 これはその続編です。

食事の際 私達は「いただきます」と箸をいただいてから食事に入ります。
そしてどんな料理であろうと 殆ど箸のみで済ましています。
もちろん東アジアを中心に箸を使う国は他にもありますが 他はナイフ,フォーク,スプーンといったカトラリーとの併用です。
亦 手掴みという国も3割ほどあるそうですが これは文化水準の問題ではなく 多くは信仰や宗教の教義に因るところの習慣なのです。
同様 最初の「いただきます」など 木の文化を育んだ日本ならではの習慣でしょう。

続きを読む "箸文化"

投稿者 Sugino : 07:30 | コメント (0) | トラックバック

2008年01月01日

年頭ご挨拶

カテゴリ:[店主の独り言]

 あけましておめでとうございます。

皆様におかれましても 晴れやかに初春をお迎えのこととお喜び申し上げます。

旧年中は格別のお引き立てを賜わり厚く御礼申し上げますとともに
 本年も変わらぬご愛顧を賜わりますよう よろしくお願い申し上げます。

 初売り : 1月4日(金)

続きを読む "年頭ご挨拶"

投稿者 Sugino : 07:38 | コメント (0) | トラックバック

2007年12月18日

残 心

カテゴリ:[店主の独り言]

残心とは 剣道において撃突のあと直ぐに刀を収めず 敵の反撃に備え静かに後退するよう説き また弓道では急所を射止めたものか 矢の着点を見極めたうえで弓を収めるよう教えているのですが こうした武道の心構えに由来する言葉で 茶の湯の世界では 主客共々互いに心を残しつつ袂を分かつことを指しています。
つまり 亭主は客を引き留めたく思い 客は去り難く思う気持ちを抑えつつ席を立つ この両者の心情を残心と呼んでいます。

続きを読む "残 心"

投稿者 Sugino : 08:32 | コメント (0) | トラックバック

2007年11月30日

お気に入りの食器

カテゴリ:[店主の独り言]

お気に入りの食器というものは 使ってみないことには出会うことはありません。
もし貴方が始めて食器を買い求められるのであれば 一つの選択肢としてお店の方にロングセラー商品を教えて貰って下さい。
ロングセラー商品というのは 多くのリピーターに支持されてきたからこそつくり続けられているのであって 気取らず飽きないという共通点を持っています。 
今後増やしていかれるアイテムとも喧嘩することも少なく 無難なものが多いのです。
亦 何時でも破損や買い増しによる補充ができるという点でも安心です。
そして少人数なら 一寸高価なものを選んでください。
高価なものを選んだという意識は 後々きっとプラスになります。

続きを読む "お気に入りの食器"

投稿者 Sugino : 08:01 | コメント (0) | トラックバック

2007年11月26日

四日市よさこい祭り

カテゴリ:[店主の独り言]

先日ポスターでご紹介致しました11月度の「なんでも四日の市」ですが 先日までの肌寒さは何処へやら 昨日は催事日和の好天に恵まれ盛況のうちに開催されました。
写真はこの催事の一環で 熱気溢れる出演者達の「よさこい踊り」です。
大音響と共に 総勢100チーム,1000人を超える出演者達が 次々と幅員9mの道路を舞台に 所狭しと踊る姿はとても壮観でありました。
然しながら 南北両側は商店街であるのですが 観客は全て商店にはお尻を向け車道に釘付けとなり 本来の商店街活性化の目的からは乖離しているとの店主の声もあり 商店街における開催催事の難しさを痛感する次第となっております。
反面 何の動きも無い街よりは良いという評価も戴いており 微妙な気持ちであります。

続きを読む "四日市よさこい祭り"

投稿者 Sugino : 07:52 | コメント (0) | トラックバック

2007年11月23日

昨日の年忌法要

カテゴリ:[店主の独り言]

昨日は義父の年忌法要が勤められましたので 女房と共に行って参りました。
お勤めの後 住職が標語と法語の違いを説いておられましたので ご紹介させていただきます。
一般に公募したりして 語呂も良くなかなか上手く的を得たスローガンと思われるものでも 「果たして自分に出来るかな」と自問してみなさいと仰ってみえました。
亦 「何時でも自分の力で如何様にでも出来る」と思っていませんか とも問うておられました。
これに対して法語は人が逆らえない真理をサラリと述べています。

続きを読む "昨日の年忌法要"

投稿者 Sugino : 07:47 | コメント (0) | トラックバック

2007年11月20日

一汁一菜

カテゴリ:[店主の独り言]

一汁一菜とは懐石の基本メニューであります。
曹洞宗の開祖・道元は「食事に全身を打ち込むこと そして食べ終わったら知足の心を決断すること」と説いています。
これが禅宗の根本精神であり 草庵式懐石と呼ばれ侘びた文字通り一汁と一品の料理という 懐石の基本精神でもあります。
これが特別な日であったり来客時となりますと 少し贅沢になり箸洗や八寸が加えられ一汁三菜となるのですが これ以上は懐石では過ぎると戒めています。

続きを読む "一汁一菜"

投稿者 Sugino : 04:00 | コメント (0) | トラックバック

2007年11月14日

イニシャルグラス

カテゴリ:[店主の独り言]

先日の日曜日(11日) 叔母の喜寿を祝う会という会が開かれまして ご招待戴きましたので行って参りました。
近頃の長寿には違和感を覚える方も多いと思いますが この叔母も例外ではなく私たちと同年と申し上げても(或いは精神的には私たちより遥かに若いのではないかと) 決して誇張とは思えないくらいの方です。
戦争体験,夫と嫁の夭逝,伊勢湾台風などなど 並みの苦労では語りきれない体験をされてきましたが それらをサラリと云って退ける器量があります。
亦 事業家でしたので 当然ながら現役の間は事業一筋でした。
それがご長男が後継者となられ暫くしてからは 旅行に絵画にフラダンスなどなど 隠れた才能が一気に開花したようなそんな印象を受けました。

続きを読む "イニシャルグラス"

投稿者 Sugino : 08:10 | コメント (0) | トラックバック

2007年11月05日

忘 憂

カテゴリ:[店主の独り言]

憂いを忘れると書く「忘憂」とは。
六朝時代の詩人・陶淵明(陶潜)といえば 「帰りなん いざ 田園まさにあれなんとす・・・」に始まる 「帰去来の辞」を賦したことで著名な方ですが 一度は役人になりながらも 直ぐに世俗的な栄達を嫌って辞し 郷里の田舎へ帰って隠棲します。
その時の心境を述べたものが上記の漢詩であります。
今時の役人(防衛省)に煎じてあげたい言葉だと思っていますが 如何でしょうか。

続きを読む "忘 憂"

投稿者 Sugino : 04:42 | コメント (1) | トラックバック

2007年10月25日

コッペリア

カテゴリ:[店主の独り言]

これは未だ昭和の時代に ノリタケがコーディネーターのフローレンス西村さんにデザインを依頼されて造られた 「コッペリア」という絵柄のカップソーサーです。 
昭和50~60年の時代と言えば 私達の業界ではブライダル市場華やかなりし頃で 食器メーカーは挙って市場へ続々新商品を投入していました。
今は廃盤となりましたが 当時としては10年程継続生産されたロングセラー商品となったもので この商品にヒット商品の要因を見つけてみようと思います。
少々大袈裟かも知れませんが当時の時代背景と申しますか 若者の控え目な奥ゆかしき心情を発見できるかも知れません。
亦 この写真を見られて「家にあるのと一緒だわ」と仰る方も 結構みえるのではないでしょうか。

続きを読む "コッペリア"

投稿者 Sugino : 09:03 | コメント (0) | トラックバック

2007年10月04日

三 絶

カテゴリ:[店主の独り言]

三絶といえば三つの優れたものを意味しますが 一般的には「詩,文,画」が優れていることを指しています。
私の好きなウィスキーでいえば 差し詰め「色,香,味」と置き換えることが出来るかもしれません。
この三拍子揃った琥珀の液体を飲み干した時の心地良さは 何物にも替え難い幸福感であります。
巡り合った本を読み終えた時の充実感 目の覚めるような衝撃を覚えた絵画 詩文の奥深さに納得できた時の満足感 ・・・
三絶は人の心を揺さぶります。

続きを読む "三 絶"

投稿者 Sugino : 06:59 | コメント (0) | トラックバック

2007年09月30日

家庭料理の戴き方

カテゴリ:[店主の独り言]

余計なお節介とお叱りを受けるやも知れませんが お許し下さい。
家族や仲間内では何もしかつめらしく食事をすることはありませんが しかし普段から最小限のルールは守ったほうが いざという時恥をかくこともありません。
今後どんな事態に遭遇するか どんな出会いがあるのか 特にこれからの若い方に心得があるかないかは 慌てず対処出来るかどうかの目安となります。
自分ひとりの世界で社会は成り立っていません。
社会という世界を成り立たすためには 一人一人がどうすれば良いのかもう一度考え直してみましょう。

続きを読む "家庭料理の戴き方"

投稿者 Sugino : 08:00 | コメント (0) | トラックバック

2007年09月26日

愛着のある食器

カテゴリ:[店主の独り言]

毎日お世話になっている小鉢を並べてみました。
皆さんは愛着のある食器というものををお持ちでしょうか。
調理をするそして盛り付ける 更に食後の洗浄,収納とこれらが苦もなく出来る人でなければこのような食器は持てないように思います。
但し出来ればもう一人 良き理解者がいらっしゃれば尚一層苦痛を感じずに続けられるものだとも思っています。
こんなことを書いて挑発するつもりはございません。 どうか誤解なさらないで下さい。
つまり創作意欲が強くて美意識の高い方 そして几帳面な方ではないかと この事が言いたかったのです。

続きを読む "愛着のある食器"

投稿者 Sugino : 04:56 | コメント (0) | トラックバック

2007年08月31日

本日は棚卸し決算日です

カテゴリ:[店主の独り言]

本日は私共の第26期目の棚卸し決算日です。
過っては実地棚卸しでしたから とても7000点の商品を一日で棚卸しすることが出来ず 数日かけて行なっていましたので 厳密な在庫高は把握できず仕舞いでした。
税務署の方 このブログを読まれましても時効成立ですよね 20年以上前の話ですからどうぞご容赦下さい。
PC導入を検討中の当時はまだ奔りの頃でしたが タイミングよく会議所主催のPC教室が開かれ 俄仕込みで操作を習得致しました。
しかし7000点を入力するのは大変なことで 当時は閉店後殆ど夜半過ぎまでパソコンと睨めっこの毎日でした。
詰り年一回の棚卸しのために導入したような次第です。
それが今ではキー一つ叩けば 2時間ほどで自動的にプリントアウトされるのですから 当時の苦労が報われた思いがしております。

続きを読む "本日は棚卸し決算日です"

投稿者 Sugino : 07:22 | コメント (0) | トラックバック

2007年08月26日

最近のケータイ事情

カテゴリ:[店主の独り言]

先日 毎日新聞の囲み記事に 最近のケータイ事情を憂える記者の発言がありました。
ケータイのメモリー機能に頼りきった結果 自分のケータイ番号すら覚えていない方が2割に達しているそうで(私もその一人) しかもそのケータイ 電話としての役割よりも 殆どがメールとして利用されているのだそうです。
凡そ見当は付いていましたがその数は半数を超え 逆にスポーツや旅行に出かける人の数は 年々減少傾向にあるというのです。
この結果総務省は「日本人はアクティブな活動が低下傾向にある」と分析し警鐘を鳴らそうとしています。
会話でのコミュニケーションを避け 物覚えが悪くなり 運動不足で出無精 こんな日本人の行く末を思うとすごく不気味になってくる と結んでいました。

続きを読む "最近のケータイ事情"

投稿者 Sugino : 07:25 | コメント (0) | トラックバック

2007年08月24日

品揃え

カテゴリ:[店主の独り言]

陶器店或いは食器店と申しますと 使い難く盛り栄えのしない器を扱うことは言うに及びませんが 実用性を持った器を揃えたとしても それだけでお客様に十分満足していただけるものではございません。
毎日使うものですので実用性はもちろん必須事項ではありますが 一方で観賞用や蒐集品のように非常に嗜好性の強い面も持ち合わせており この点が非常に厄介な事に個人差もありその幅は益々広がっているようにも思われます。
その上 当市ではここ15年間で陶器店(食器店)が相次いで廃業され この業種のお店が非常に少なくなったため それだけに当店に求められるお客様の要求は益々幅広いものとなっています。

続きを読む "品揃え"

投稿者 Sugino : 06:44 | コメント (0) | トラックバック

2007年08月13日

食器とは

カテゴリ:[店主の独り言]

「食器とは」 私達はこの質問に真正面から取り組んで参ります。
食べ物を入れる容器という用途を超えた パワーをもっていると考えます。
仮に購入された食器に触発されて 料理をつくる事が好きになったとします。
亦 不規則だった食事をキチンと摂る様になったとします。
朝食も飛ばすことが無くなったとします。
或いは食事という日常茶飯事に無頓着だった人が 食事の時間を気にし始め待ち遠しくなったとします。
そして後片付けまで真面目に取り組むようになったとします。
更に亦 家族の団欒が生まれたとします。
こうしたプラスの副作用を起す可能性を秘めている食器。

続きを読む "食器とは"

投稿者 Sugino : 05:42 | コメント (0) | トラックバック

2007年07月24日

じゅんさい

カテゴリ:[店主の独り言]

過ってはあちこちの沼地に自生していた水草の「じゅんさい」ですが 水質汚染の進行と共に年々少なくなり 今では大半が転作水田の沼で人工栽培されていると聞いております。
こうした植物が相当増えてきているようですし 種によっては外来種によって棲息地を失い絶滅の危機にある生物(或いは絶滅してしまった生物)もたくさんいます。
このように理に適った自然の仕組み(生態系)を 心無い(或いは悪意を持たない)人たちが破壊してしまっているのです。
何れは私たち人間に そして地球に大きくシッペ返しされることになるのですが。

「私たちに出来ることは」という取り組みが 全国各地で行なわれています。
子孫のためにも 地球の将来のためにも心しなければならないテーマに違いありません。

続きを読む "じゅんさい"

投稿者 Sugino : 05:26 | コメント (0) | トラックバック

2007年07月15日

「贈り物に心を込めて・・・」

カテゴリ:[店主の独り言]

只今台風4号は潮岬を通過し直ぐ其処まで来ていますが 現在当地は雨も風も全くない不気味な状態です。
どうぞ進路に当る地域の方 呉々もご用心下さい。

さて本日のテーマ 「贈り物に心をこめて・・・」
これは私共の店のキャッチフレーズであり お客様に向けた当店からのひと言メッセージであります。
今日はこの贈り物をするという事について 少し触れてみようと思います。

私達は親しい間柄であればあるほど お互いに意識や気持ちの共有が生まれ 喜びや悲しみ そして感謝の情がごく自然に現れ その気持ちを形として表現しようとします。

続きを読む "「贈り物に心を込めて・・・」"

投稿者 Sugino : 06:18 | コメント (0) | トラックバック

2007年07月12日

賞味期限と消費期限

カテゴリ:[店主の独り言]

日常 私達は言葉の意味を充分理解せず 似たような言葉を同義語のように混同して使っているというケースが多々あります。
タイトルの「賞味期限」と「消費期限」もその一つです。
偉そうなことを申し上げているこの私も 今日までその区別がつきませんでした。
そこで調べてみました。
どちらも食品衛生法の規定に基づく表示ですが 「消費期限」は製造後5日以内と短期間に品質が急速に劣化する食品に対して表示され 消費に適するか否かという意味での区切りとお考え下さい。

続きを読む "賞味期限と消費期限"

投稿者 Sugino : 07:26 | コメント (0) | トラックバック

2007年07月08日

暑中お見舞い申し上げます

カテゴリ:[店主の独り言]

暑中お見舞い申し上げます。
同時に九州地方の豪雨につきましても 被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
当地は山間部ではありませんので土砂災害は避けられますが 伊勢湾台風以来 度々台風の進路となり水害多発地帯ともなっています。

凌ぎ難い夏の暮らしが始まりました。
昨日小暑を迎えましたが 立秋までの凡そ一ヶ月間が暑中となり 平素の無沙汰をお詫びしお見舞い申し上げるのが暑中お見舞。 
私共と致しましては 略式ながらこの書中を以って暑中お見舞いとさせていただきます。
皆様におかれましては お中元を贈り損ねてしまい日頃お世話になっている方に対して 何か品物を添えられてもいいでしょう。
この場合シーズンギフトですから 時候を考慮し家庭用品でも写真の冷茶碗のような消耗品をお勧めします。

続きを読む "暑中お見舞い申し上げます"

投稿者 Sugino : 07:24 | コメント (0) | トラックバック

2007年07月02日

店頭雑感

カテゴリ:[店主の独り言]

当店には7000点程の食器や贈答品があります。
この数が多いか少ないかは兎も角 毎日のようにお目当ての品が無かったのか 唯ぶらりと入ってみたくなったのか 何もお買い物されずに黙って帰られる方が多数みえます。
一言でも言葉を交わせば教えられることもあるのですが 終始無言のお客様では対応の仕様がありません。
放っておいて欲しいと思われているお客様がいらっしゃるのは存じていますが こうしたお客様が一度口を開けば教えられることも多い筈で 如何ともし難いケースが多々あるのです。
恐らく店主を筆頭に店の雰囲気の成せることなのでしょう。
しきりに反省しております。

続きを読む "店頭雑感"

投稿者 Sugino : 08:02 | コメント (0) | トラックバック

2007年06月18日

ウェッジウッド

カテゴリ:[店主の独り言]

ダルトン クラウンダービー ミントン スポードと数ある英国の陶磁器メーカーの中で筆頭を挙げなさいと言われれば このウェッジウッドを挙げる方が多いのではないでしょうか。
日本でもウェッジウッドの製品は一番人気となっています。
18世紀 時の王妃シャーロットから「クイーンズウェア」と命名する事を許された器をつくり 亦ギリシャ神話をレリーフ加工したジャスパーを誕生させています。
このジャスパーの傑作「ポートランドの壷」は 今でもウェッジウッドの象徴と言われている大変貴重な遺産となっています。

続きを読む "ウェッジウッド"

投稿者 Sugino : 08:16 | コメント (0) | トラックバック

2007年05月01日

子供の日

カテゴリ:[店主の独り言]

今日から5月です。 5月といえば「子供の日」。
我が家では末っ子が未だ学生で 他は何とか社会人になっています。
何とか育ったというのが正直な感想ですが 毎年こうして所狭しと有りっ丈の「子供の日」にしています。
これからは我々の時代よりずーっと先が不透明な時代で 子供達が自分を見失わないよう願うばかりで 心配は尽きません。
未知数の子供の頃とは違います。 
子供達にこの錦の御旗のない厳しい現実に立ち向かう勇気が授かっているのか と案じているのです。

続きを読む "子供の日"

投稿者 Sugino : 08:06 | コメント (0) | トラックバック

2007年02月25日

老 舗

カテゴリ:[店主の独り言]

さて この「店主の独り言」というコラムも今回で27回目を迎えております。
結構 独り言の多い店主と思われているかも知れませんね。
今日は最近チョット気になっている老舗についてお話しようと思います。 
当店はただ古いだけでカビが生えてきそうな店ですが 所謂 「老舗」(規定基準は存じません)と呼ばれる企業があります。
そんな企業の経営者の中にも 「昔は良かった」との感想を漏らす方によく出会います。
私自身も実感としてその言葉に納得している一人ですが こうした感想こそが老舗企業の将来を危うくする元凶のように思われます。

続きを読む "老 舗"

投稿者 Sugino : 08:03 | コメント (0) | トラックバック

2007年02月08日

煮びたし

カテゴリ:[店主の独り言]

私事で恐縮ですが(お断りせずとも そもそもブログというのは私事綴りなんですね) 母の実家が農家であったため 未だによく季節の野菜を頂戴します。
今は専業ではありませんので見栄えは余りよくありませんが 何時も採れたての新鮮な物ばかりです。
自家消費し切れないとこうして授かるのです。

続きを読む "煮びたし"

投稿者 Sugino : 06:35 | コメント (0) | トラックバック

2007年01月26日

業界雑感

カテゴリ:[店主の独り言]

この業界の将来を見据えます時 今の食生活の在り方を切り離して考える事は意味の無いことのように思います。
ではどのような食生活がなされているのかと申しますと 十人十色の言葉通り非常に個人的に細分化されているように見受けられますが 実は両極に集約されているようにも思われます。
つまり家庭料理なら量販店の惣菜が主体であり 外食ならば男性客主体の居酒屋やファミレスチェーン店などを選ぶというタイプ。
そして対極は家庭料理でも必ず一品は手の込んだ料理を加え 外食するなら予算に見合ったそれなりの雰囲気と器でもてなしを受けるような店を選ぶというタイプです。

続きを読む "業界雑感"

投稿者 Sugino : 07:47 | コメント (0) | トラックバック

2007年01月08日

飲酒スタイル

カテゴリ:[店主の独り言]

今日は成人の日 祝日ですが式典は3ヶ日に行なったり 自治体次第となっているようです。
そこで 引き続き日本酒の話題を採り上げました。
何ヶ月か前 YAHOO動画(外国映画)を見ていましたら 日本でのロケのようですが外国俳優が枡酒をベッドで呑んでいるシーンがありました。
日本では焼酎の影に隠れて肩身の狭い思いをしている日本酒ですが これが今聞くところによれば海外では急速に非常に高い評価を得てきているようです。
日本食ブームが海外でも定着して 今度は日本酒です。
ここまで来ますと日本の食生活といいますか 食文化全体が輸出されてきたと言えるのではないでしょうか。

続きを読む "飲酒スタイル"

投稿者 Sugino : 05:44 | コメント (0) | トラックバック

2007年01月01日

年頭ご挨拶

カテゴリ:[店主の独り言]

あけまして おめでとうございます。
 旧年中は格別のご愛読,お引き立てを賜わり厚く御礼申し上げます。

本年も更にタイムリーなコラムを掲載し 
 商品紹介をして参りますので どうぞ宜しくお願い申し上げます。

尚 初売りは4日(木)です。

続きを読む "年頭ご挨拶"

投稿者 Sugino : 08:22 | コメント (0) | トラックバック

2006年12月31日

年越しソバ

カテゴリ:[店主の独り言]

今年も残すところ本日のみとなってしまいました。
皆様におかれましては この一年如何でしたでしょうか。
今年も余り良いニュースは少なかったようですが 皆様よりこの一年格別のお引き立てを賜わりましたこと 改めて厚く御礼申し上げます。
例年本日まで営業しておりますが 一年を締め括る大晦日には閉店後 我が家でも縁起を担いで年越しソバを戴きます。
何故ソバなのか詳しくは存じませんが どうもソバのように細く長く達者に暮らせる事を願ってということのようです。

続きを読む "年越しソバ"

投稿者 Sugino : 06:24 | コメント (0) | トラックバック

2006年12月30日

お正月

カテゴリ:[店主の独り言]

近年はお正月と言えども365分の1という感覚の方が多いようで この休暇を利用して旅行に出かけたりといったパターンも一般化しているようです。
私は常々お正月はもっともっとお正月らしくあって欲しいと願っている者の一人です。
旅行に出かけることのないヤッカミから言っているのではありません。
旧来のシキタリ(形式)を整え 新年を迎えるという気持ちを新たにするだけでも意義深いものだと思っているのです。

続きを読む "お正月"

投稿者 Sugino : 06:18 | コメント (0) | トラックバック

2006年12月19日

定紋入重箱

カテゴリ:[店主の独り言]

過ってはお嫁入り道具の定番品であったはずの重箱です。
それも実家の家紋を入れて持参するのが慣わしであり 私共でも何組かの定紋入りの重箱をつくらせていただきました。
こうした婚礼や迎春の仕来たりが 今や殆ど崩壊しようとしています。
この事自体に異を唱えるつもりはございませんが 近年多く見られる家庭崩壊などの遠因となっているのではないかとの疑念を持っています。

続きを読む "定紋入重箱"

投稿者 Sugino : 08:03 | コメント (0) | トラックバック

2006年11月22日

「とどの詰まり」

カテゴリ:[店主の独り言]

物事の終わりを指す言葉に「とどの詰まり」という言葉がありますが ここでいうとどとは海獣のとどではなくてブリやスズキやコノシロと同様の出世魚 ボラのことです。
珍味のところでも触れていますが 卵巣を塩漬けにしてべっ甲色にした珍味 唐墨(からすみ)の元の姿がボラなのですが ハク→オボコ→スバシリ→イナ→ボラ→トドと呼称が変化し これ以上先がないことからこの言葉が生まれたようです。

続きを読む "「とどの詰まり」"

投稿者 Sugino : 07:48 | コメント (0) | トラックバック

2006年11月16日

商店街雑感

カテゴリ:[店主の独り言]

全国的に都市の顔である駅前商店街の崩壊(当市も例外ではありません)が伝えられて久しくなりますが その中身はと申しますと二つあると思われます。
一つは大型店の郊外移転 もう一つは専門店の廃業です。
この二つ目の専門店の廃業について 次世代にバトンタッチするタイミングが近づいてまいりました当店ですので その責任を感じてか最近よく考えさせられます。
そもそも街というものは 夫々の役割を担った商店が集積してそこに人と人が交流するというコミュニティーであったはずです。
私達の子供の頃は 鉛筆買うなら近所の文具屋さん 運動靴も近所の靴屋さんと殆ど近所の専門店で間に合わせる事ができましたし その店のご主人とも親しくなったものでした。

続きを読む "商店街雑感"

投稿者 Sugino : 12:04 | コメント (0) | トラックバック

2006年11月11日

半月両面膳

カテゴリ:[店主の独り言]

この半月型のおもてなし会席膳(リバーシブル・タイプ)。
この商品も扱い始めて20年近くになります。
料理屋さんは勿論 たくさんのご家庭の奥様にもご利用いただき リピートの際に「助かってます」「重宝しています」とお礼の言葉まで頂戴しております。
フェノール樹脂製で当時に比べると少し値上がりしましたがまだまだお値打ちなうえ(当初より特価販売を続けています)丈夫です。

続きを読む "半月両面膳"

投稿者 Sugino : 07:24 | コメント (0) | トラックバック

2006年10月31日

秋化粧

カテゴリ:[店主の独り言]

おもてなしセットの秋ヴァージョンです。
堅い材質の仙台欅で本朱塗の瓢皿に 白刷毛化粧に大胆な筆遣いの有田の湯呑。
自画自賛で読み辛いかもしれませんが 如何にも秋景色の色遣いで組み合わせはなかなか雰囲気があると思いませんか。
この秋のおもてなしにお勧めします。

続きを読む "秋化粧"

投稿者 Sugino : 07:53 | コメント (0) | トラックバック

2006年10月22日

二年目を迎えるに当り

カテゴリ:[店主の独り言]

ブログを始めてやがて2年目を迎えようとしています。
当初PCのトラブルもあり右往左往しながら かみさんに催促され更に治郎さんに下準備の後押しをされ 構想も何も持たないままスタートしてしまいました。
その後も治郎さんには何かとフォローして頂いておりますが 最近漸く他人の書かれたブログを読む余裕も出始め 目標らしきものが見え始めて参りました。
それは難しい事かもしれませんが 読後感としてニヤリとして貰えるブログを目指そうということです。
ここにも意識を共有している同類がいるんだという気持ちを持って貰えるようなブログにしようと思い始めています。
そのためには先ず自分の気持ちを正直に吐き出さなければならないとも思っています。

続きを読む "二年目を迎えるに当り"

投稿者 Sugino : 07:30 | コメント (0) | トラックバック

2006年09月02日

洋食器雑感

カテゴリ:[店主の独り言]

この食器業界もここ数年チョットした異変が起こっています。
特に丸型で大きいか小さいか 或いは深いか浅いかしかなかった洋食器の分野に顕著に現れています。
元よりサイドアイテム的なオブロング(長方)トレーやクレセント(三日月)ディッシュなど テーブルに変化を持たすお皿はありましたが そんな端役の次元ではありません。
歴としたメインとなるディッシュそのものの形状が ラウンドからオーバルやスクエアーへ 或いはティアドロップと呼ばれるしずく型に変形したり 亦はリムスペースを中心から意識的にズラしたり 中に仕切りを設けたり トレーに載せたりと数えあげればキリがありません。

続きを読む "洋食器雑感"

投稿者 Sugino : 13:08 | コメント (0) | トラックバック

2006年08月29日

カリスマ販売員

カテゴリ:[店主の独り言]

時折「カリスマ販売員(店員)」の記事を見かけます。
今日も見付けました。
33歳と若い女性でした。
皆さん揃って仰る事は 「特別何もしていません。ただ私がお客さんであれば何をして欲しいかと何時も考えています」 とのご返事。
何もしていないとは それが日常であり既に身に付いたものとなっているからこそ言える言葉であり その都度正に接客の真髄を教わる思いです。
何時も 不惑をとっくに通り越した身でありながら情けない思いをさせられています。

投稿者 Sugino : 14:12 | コメント (0) | トラックバック

2006年07月07日

暑中お見舞い

カテゴリ:[店主の独り言]

暑中お見舞い申し上げます。

今日は七夕で小暑。
今年も早 折り返し点を通過いたしました。
多少気にしていた年回りのことではありますが 上半期は大過なく終える事が出来ました。
グルメブームが一定の落ち着きを見せて参りました昨今でありますが 今後は器グルメといえるブームが来ないものかと 秘かに期待しております。
そのためにもこのサイトが少しでもお役に立てればと願って止みません。
今後とも 更にタイムリーなサイトを目指して アンテナを張り巡らして参りますので どうぞよろしくお願い申し上げます。
皆様 時節柄どうぞご自愛下さいますよう ご祈念申し上げます。

投稿者 Sugino : 04:10 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月31日

総裁選

カテゴリ:[店主の独り言]

九月の総裁選に向けて次期候補が取沙汰され喧しく報道されていますが 現在の政治家の顔ぶれは当世の鏡でしょうか。
いまいち飛びつきたくなるような方がいらっしゃらない様に思うのは 私だけではないでしょう。
争点として論じられている政策が どれもこれも枝葉末節に聞こえてなりません。
一国のリーダーである以上 一番大切なものを国民に向かってハッキリと明示出来る方でなければ信は得られないでしょう。
全世界より喝采を受けたケネディ大統領の就任演説を思い出してください。
「祖国が貴方の為に何が出来るかより 貴方が祖国の為に何を行う事が出来るか問うて欲しい」

投稿者 Sugino : 10:05 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月21日

TV番組考

カテゴリ:[店主の独り言]

現在我が家には 主のいない子供部屋に一台のテレビがあります。
これは巣立った子供の置き土産でありまして 実は私共夫婦は20年近くテレビの無い生活をして来たのです。
全く不自由を感じなかったのですが あればあったで時折見てしまいます。
それで感じたことは 結構 料理(旅行)番組が多いんですね。
料理番組といいましても 昔日の料理教室ではなくグルメ番組(この様なジャンルがあるのかどうか分かりませんが)とでも言うのでしょうか。
職業柄 器との取り合わせなど勉強しようかなどと思いチャンネルを合わせますと 冗舌なレポーター氏(嬢)の「マッタリとしたジューシイな味」などという 意味不明な言葉がポンポン飛び込んできます。
うんざりしながら他にチャンネルを変えますと ここでもグルメ番組。
製作局が変わっても手法は全く同じ。
遂に 閉口してスイッチを切ってしまいました。

投稿者 Sugino : 14:21 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月19日

合格猫

カテゴリ:[店主の独り言]

受験生の皆さん いよいよ追い込みの時期に入ってまいりました。
私自身も本番直前に風邪をひいた経験があります。
本番まで万全の体調を維持して 全力を出し切ってください。
気の早い「合格猫」が言っています。

続きを読む "合格猫"

投稿者 Sugino : 15:33 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月10日

はなむけ

カテゴリ:[店主の独り言]

春は卒業そして進学,学生から社会人へと巣立つ 言わば旅立ちの季節でもあります。
先人は新たに旅立つ人の門出の祝いに 菜(小松菜)と鶏を炊き合わせて「名を取れ」と励ましてきました。(菜鶏に名取をかけたもの)
 これは日本人が如何に名を大切にして来たかという証でもありあます。
昨年来 耐震強度の偽装やライブドア騒ぎといい モラルに反する事件が相次いでいる中 この菜鶏の炊き合わせが象徴するように 古人は「日本人」という名を汚さない,名に恥じないという事に 大変気を遣ってきた気質であったように思われます。
残念ながら何時からか このモラルというタガが緩んでしまったようです。

続きを読む "はなむけ"

投稿者 Sugino : 10:46 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月09日

「ごちそうさま」

カテゴリ:[店主の独り言]

私達は食事が終われば「ごちそうさま」と感謝の気持ちを込めて挨拶します。
ものの書によりますと この挨拶の謂れはあの足の速い神様「韋駄天」が始まりだそうで 漢字で書きますと「御馳走様」となりますが この韋駄天が馳せて走って食べ物をかき集めた事に由来するといわれています。
つまり おもてなしとは主人自ら走り回って客に尽くせ と説いているのです。
殊更 財力に物を言わせて贅沢な食材を集めるのではなく 足を使い立ち働きでもてなしなさい と言っているのです。
「おもてなし」の真髄を履き違えないようにしなければなりません。

投稿者 Sugino : 15:37 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月05日

用と美

カテゴリ:[店主の独り言]

調理器具や食器をつくる人の中には 「用と美」 この二つのテーマをしっかりと受け止め 本物作りに励んでおられる方が沢山いらっしゃいます。
女性に例えれば「才色兼備」といったところでしょうか。
歴史あるヨーロッパの風土は特にこの傾向にあり 何代にも亘り良い道具を使い込んできました。
日本でもプロといわれる方は道具に拘り 例えば銅鍋一つとっても気に入ったものであれば 何度も鍋底を張り替えて使っています。
そうした道具は 時を経て尚輝き 美しさが増しているように感じます。

 本当に使い勝手がいいものは 姿も美しいものなんですね。

投稿者 Sugino : 14:45 | コメント (0) | トラックバック

食器の贈り物

カテゴリ:[店主の独り言]

私達は毎日欠かさず食事をします。
ですから何処のご家庭にも 割れない限り食器は充足している筈です。
それでも食器を贈り物にしようとしますと 貴方はどのような食器を選びますか。
少なくとも日常食器には無いプラスアルファーの付加価値がないと 贈り物にされることはないでしょう。
でもその付加価値も人によって価値観がバラバラですから 十人十色ということになります。 
販売する側の私達ですらその内の一人一色なのですから 全てのお客様に迎合できるものではありません。
必然 私達を受け入れて戴けるお客様のみが 私共で買い物をされるという事になります。
 (当たり前のことですが)

続きを読む "食器の贈り物"

投稿者 Sugino : 14:07 | コメント (0) | トラックバック

茶事と茶飯事

カテゴリ:[店主の独り言]

貴方は一日何杯お茶を召し上がりますか。
日本人はお茶が好きですね。
お茶といっても 番茶や煎茶から紅茶やハーブティー 他に薬用茶までいろいろありますが 抹茶を自宅に用意して毎日召し上がっている方は少ないようです。
茶事の稽古場かお茶会の場合に限られているのではないでしょうか。
もっとも お茶会ともなればそこは真剣勝負の場ですから 招く人(主)も招かれる方(客)もそれなりの準備が必要ですし 作法の心得はもちろん 何より向上心をもって臨まねばならないでしょう。
その点 家庭で抹茶を楽しむ分には流儀にとらわれる事も無く 気楽にそして道具もポットのお湯と抹茶に茶碗 そして茶筅さえあれば点てることが出来ます。
いきなり構えて茶の道に入ろうとされるより 日常から自然に抹茶に親しみ 日常の一部として抹茶がある。
このようにしていかれてはは如何でしょうか。

続きを読む "茶事と茶飯事"

投稿者 Sugino : 11:01 | コメント (0) | トラックバック

2005年12月11日

治郎さんをご紹介します

カテゴリ:[店主の独り言]

私の影の参謀をご紹介します。
とは申しましても 実はこのページ 殆どがこの方の手に成るもので
私の義弟、「藤崎治郎」と申します。
 (詳しくはリブデザイン,サイミューズのリンクページをご覧ください)

<空 撮>
トップページに「空撮」ボタンがあります。
 クリックしてみてください。
上空から私たちの街,諏訪新道が 中央部を東西に走っているのが見えます。
右(東)寄り南北の広い道路は三滝通りです。
ほぼ中央の大きな建物がステイツ四日市というマンションで
その右(東)隣, 写真のど真ん中が(残念ながら小さくてその影になっています)「スギノトーキ」です。 (南向い側は三菱東京UFJ銀行)
これはアメリカの衛星写真で ご紹介中の治郎さん経由で入手したものですが 国防上問題(?)があるといけませんので その先の経路は悪しからず。

投稿者 Sugino : 19:36 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月12日

和食器について

カテゴリ:[店主の独り言]

洋食器に比べ 大きさや形状,絵柄など多彩な和食器は、不思議に洋風料理を引き立てるものがあります。
またこれも不思議に、洋食器と取り合わせても調和するものがあります。
これは洋食器が単調なため調和し易いのかもしれません。
日本人がつくり、日本人が使ってきた和食器と料理や食卓とのコラボレーションを工夫すれば、毎日が日常でなくなること請け合いです。
どうぞ お試し下さい。

投稿者 Sugino : 16:57 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月05日

火 箸

カテゴリ:[店主の独り言]

今朝一番のお客様。
「火箸」を買いにみえました。
お隣のいなべ市からの遠来です。
朝早く出て 市内の仏壇屋さん等あちこち回られて
「あそこなら古い店だから有るかも」と言われ
何とか店を探し当てて来られたのです。
紹介していただいたお店は「古い在庫が残っているだろう」
と予測されたのでしょう。
実は半月ほど前の仕入れで 近頃厄介な買い物をされるお客様が増えたのを感じ 品揃えの再考をしていた矢先のヒットでした。

 日常のカテゴリーが当てはまらなくなっているようです。

手前の写真は「灰ならし」

投稿者 Sugino : 15:53 | コメント (0) | トラックバック