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2007年07月15日

「贈り物に心を込めて・・・」

只今台風4号は潮岬を通過し直ぐ其処まで来ていますが 現在当地は雨も風も全くない不気味な状態です。
どうぞ進路に当る地域の方 呉々もご用心下さい。

さて本日のテーマ 「贈り物に心をこめて・・・」
これは私共の店のキャッチフレーズであり お客様に向けた当店からのひと言メッセージであります。
今日はこの贈り物をするという事について 少し触れてみようと思います。

私達は親しい間柄であればあるほど お互いに意識や気持ちの共有が生まれ 喜びや悲しみ そして感謝の情がごく自然に現れ その気持ちを形として表現しようとします。

その結果が贈り物をするという行為となるのですが 飽くまで基本は気持ちがベースにあってのことです。
贈り物という品物は そうした気持ちが託されたものなのです。
ですから戴いた側にとっても 理由のない贈り物は気持ちの負担となり気まずい関係に発展しかねません。
亦 「誰に」「何時」「どんな目的で」 ということがシッカリしていなければなりません。
これには 相手に対しても都合などの細やかな心遣いが必要です。
そして最も悩ましいのは品選びです。
ポイントは幾つか考えられますが 先ずは相手を良く知って相手のライフスタイルや趣味に合わせた品 或いは自家製など手造りでオリジナルな物 結婚や出産などの目的に合わせた品等々が挙げられますが ラッピングにも気を遣いながらひと言添えることも大事です。
逆に戴いた側であれば 何が何でも先ず物で返すというのでは 事務的過ぎて味気ないもので 返って仇となってしまうこともありますのでご用心。
ですから無言で返礼品を贈らず 礼状を添えるなりして感謝の気持ちを伝えるることが大切です。
お返しを単なる義務と捉えず 喜びや悲しみの気持ちが共有し合えたことを喜び合う そのような気持ちから返礼品を贈るということを忘れないで欲しいのです。

最後に「お移り」という仕来たりについて触れておきます。
「お移り」というのはお返しではありません。
金品を持参してこられた方は 大抵盆や袱紗を使ってそれらをお届けします。
受ける方はその器ごと一旦お受けしますが 盆や袱紗はお返しします。
その際 半紙や燐寸などを載せてお返しするのです。
懐紙や紙ナプキンを用意されているところもあります。
これはわざわざに対する 当座の受け手の一寸した心遣いなのです。
これも情緒のある残しておきたい仕来たりですね。

投稿者 Sugino : 2007年07月15日 06:18

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