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2008年04月17日

パール蓋向

先月パール加工のマグカップをご紹介しましたが 今月のご紹介は同じくパール加工を施したドームのような格好の蓋物です。
さて貴方ならこの器 どう料理されますか。
このような蓋物は今までも何度かご紹介してまいりましたが このタイプは初登場となります。
これまで登場しました蓋物をおさらいしてみますと 口径が6寸程の蓋向に7寸程の骨蒸し そして4寸程の円菓子碗とございました。
何れも身の部分がこのように平らで浅くはなく 料理人が最も心を砕くとされる煮物,炊き合わせ,蒸し物用としての器でありました。
汁気を含んだお料理をカバーするというものであります。
引き換え こちらはサイズも5寸5分と中間に位置し 底部は平らで深さも殆どございません。
しかし渕を少し立ち上げて 汁物にも充分対処出来るようデザインされています。
つまり煮物や蒸し物以外にも 焼物や揚げ物までカバーしようという欲張りな設計の器であるようです。
どうもこれは料理人がどの種の料理であっても 調理直後のベストの状態でお客様に供したいという発想から生まれた 器であるように思われるのです。
料理人の心意気が卓上に伝えられる 貴重なメッセージでもあるのです。
勿論蓋無しでも フルーツやデザート用にお使い戴けます。

しかも春から夏に向けて 或いはハレの舞台での出演という限定品でもあります。
こうした料理人の拘りが 新しい器の開発に随分関わり合っているのだということをお伝えしたくて ご紹介致しました。
蓋の見返しの写真も添付しておきます。
見返しですから 控え目です。
しかしここには 料理人と料亭経営者のケンケンゴウゴウの結末が見えます。
料理という作品と コストという算盤の熾烈な応酬があったのではないでしょうか。
桜と紅葉をあしらって さり気なく季節限定品の枠が外されてしまいました。

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投稿者 Sugino : 2008年04月17日 04:11

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