« しめ鯖 | メイン | バースレコードスプーン »

2008年11月20日

秋田の郷土料理

コーラスグループ・デュークエイセスの古いヒットナンバー 「日本の歌」の中でも歌われていました秋田の特産品(と言いましても食品ばかりですが) ショッツル,ハタハタ,キリタンポでありますが 今日はこの三つを話題に致します。
先ずはショッツル。
実は私は以前 ショッツル=ショッツル鍋であると誤解しておりました。
皆さんはご存知かと思いますが ショッツルは鍋料理ではなく ハタハタを塩漬けして発酵させて出来た魚醤のことであります。
このような魚醤文化と言えるものが今も残っているのは 日本や中国を含め東南アジアの沿岸部を中心にした地域であります。
タイのナンプラーやベトナムのニョクマムは 日本でも瓶詰めで販売されている世界的な調味料でありますが 他にもフィリピン,カンボジア,ラオス,ミャンマー,インドネシア,マカオなどにも 同様の魚醤があるのです。
多くはイワシなどの小魚やその内臓を利用してつくられますが 何れもアミノ酸や核酸といった成分を豊富に含んでいるため 濃厚な旨味を持っています。
亦 塩味を効かす料理にも用いられるなど 調味料的な役割も同時に果たしています。
日本では過って能登半島の魚汁(いしる) 香川のいかなご醤油と共に このショッツルが三大魚醤の一つに数えらた時代がありました。
このショッツルを煮汁にハタハタを煮込む鍋がショッツル鍋であり そしてここ秋田でこのハタハタはご飯に漬け込まれて ハタハタ寿司という押し寿司ともなります。
これはご当地秋田ではお正月には欠かせない 伝統的な行事食となっています。
さてそして最後のキリタンポ。
これは何方もご存知でしょう。
流石に米どころ秋田ですね。
炊いたご飯を潰して秋田杉の太い串に塗り付け 炉辺で立てて焼く秋田の郷土料理です。

しかしこれも現地では焼いたキリタンポを ショッツル鍋に加えて更に煮込むという料理もあるそうで 正に特産品が三品一式となった料理となっているようであります。

投稿者 Sugino : 2008年11月20日 04:14

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.sugino-toki.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1277

コメント

コメントしてください




保存しますか?