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2006年11月16日

商店街雑感

全国的に都市の顔である駅前商店街の崩壊(当市も例外ではありません)が伝えられて久しくなりますが その中身はと申しますと二つあると思われます。
一つは大型店の郊外移転 もう一つは専門店の廃業です。
この二つ目の専門店の廃業について 次世代にバトンタッチするタイミングが近づいてまいりました当店ですので その責任を感じてか最近よく考えさせられます。
そもそも街というものは 夫々の役割を担った商店が集積してそこに人と人が交流するというコミュニティーであったはずです。
私達の子供の頃は 鉛筆買うなら近所の文具屋さん 運動靴も近所の靴屋さんと殆ど近所の専門店で間に合わせる事ができましたし その店のご主人とも親しくなったものでした。

こうした事を思い起こしますと地域のコミュニティーづくりにも 専門店の果たした役割は小さくなかったと思われます。
では何故専門店が廃業せざるを得なくなったのかと申しますと 一言で言えば競合店との競争に負けたという事です。
今のお客様は買い物先を選ぶ優先順位を店舗の規模におかれます。
つまりデパートや量販店のような大型店 次に全国展開されているようなチェーン店や100円ショップのようなカテゴリー店 そして最後にふるいに掛けられた(失礼な表現ですがお許し下さい)お客様がやっと専門店へと辿り着きます。
私共でも来店されるお客様のお話から やっと見つけたという事がうかがい知れます。
またまた不適切な表現でお叱りを受けますが 本当に厄介なお客様ばかりです。
それは非常にマニアックなお客様であったりとか これまで尋ねた所では数が揃わなかったりとか 或いはTV等の媒体で目にした同一品が欲しいといった様な方ばかりです。 
これらを全て叶えようとしますと店のコンセプトが危うくなりますが 最後の砦たる自負を持つことは許されるはずです。
実はここに私共が生き延びるヒントがあると思っています。

投稿者 Sugino : 2006年11月16日 12:04

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