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2006年09月02日

洋食器雑感

この食器業界もここ数年チョットした異変が起こっています。
特に丸型で大きいか小さいか 或いは深いか浅いかしかなかった洋食器の分野に顕著に現れています。
元よりサイドアイテム的なオブロング(長方)トレーやクレセント(三日月)ディッシュなど テーブルに変化を持たすお皿はありましたが そんな端役の次元ではありません。
歴としたメインとなるディッシュそのものの形状が ラウンドからオーバルやスクエアーへ 或いはティアドロップと呼ばれるしずく型に変形したり 亦はリムスペースを中心から意識的にズラしたり 中に仕切りを設けたり トレーに載せたりと数えあげればキリがありません。

これは何を意味しているのか私にはよく分りませんが 恐らく外食分野の競争が激しく他店との差別化に力を入れざるをえない結果ではないかと思っています。
食事も和食,洋食,中華と三パターンで括られていたカテゴリーに イタメシに始まりアジアンやエスニックなど そして食べた事はありませんが無国籍と 結局何を食べたか分らないようなカテゴリーが加わろうとしています。
否 カテゴリーで括らないほうが良いのかも知れません。
結果 この業界も従来の形式や習慣に囚われない発想が必要になってきたのではないでしょうか。
しかしフォーマルは依然主流として残り続けるでしょうし そしてこの新しいスタイルが料理する人,食する人に本当に根付くかどうか今後見続けていかなければ判断しかねるのです。
果たしてこの変化が目先,小手先の変化ではなく 進化なのかどうか興味を持って見極めたいと思っています。

投稿者 Sugino : 2006年09月02日 13:08

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