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2008年06月21日

仕入れについて

丁度今 私共の業界は見本市のシーズンであり 向う一年の業績を占う上でも非常に大切な時期を迎えていると言えます。
しかし「仕入とは」という命題に対して 安易な取り組みは許されない状況にあることも事実です。 
巷に溢れている物の大半は実はあってもなくてもいいものばかりだ とはよく聞かれる話でありますが では何故こんな事になってしまったのか 心当たりを探って見ますと根本的にそれは私たち自身の欲望にあったのではないかと思ってしまいます。
例えば食事。
只単に食べるだけなら 適当なボールかプレートで充分。
否 手掴みで済ませばそれすら必要ありません。
これは一寸極端ですが そのボールやプレートが使い易く美しいものであれば尚満足。
更に楽しく気分よく食事をしようとすれば 食卓全体を見直す必要が出て参ります。
欲望に際限が無い限り このように物は増えるばかりであります。
そうなれば物を増産しなければならず そのためにはそれなりのエネルギーを必要とし 現在地球の問題として問われている環境の負荷を 益々進行させてしまうことになるのは必定であります。
このような二律背反の矛盾を解消するには 偏に私達の欲望が何処で抑えられるかに係っているとも言えます。
今までの消費水準を維持してという前提では 到底不可能なことは自明の理であります。
何も不景気を歓迎しているというわけではありません。
無駄をなくしたい そしてシンプルにという一念です。
この点について私たち商業者にとって出来ることは 仕入れる前に本当にこの商品で良いのかと もう一度振り返ってみることだと思っています。
どの店にも定番商品というのがあります。
これすら既成事実に胡坐という意味で 今一度振り返って見る必要があるように思っています。

とは申しましても 残念ながら現在その次元(無駄)で商売が成立しているのも事実であり よって苦渋の選択を迫られているところであります。
お粗末でした。

投稿者 Sugino : 2008年06月21日 02:57

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