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2008年06月23日

式場食器今昔

これはある結婚式場が披露宴会場で使用していました有田焼・揃い食器の一部で 焼物皿でございます。
どことなくノスタルジックな柄であり器だと お感じの方もみえるかも知れません。
前菜に始まりフルーツに至るまでひと頃は全てこのように 一つの揃い柄の食器を使用していた時代があったのです。
フォーマルなフルコースの洋食器と同じ感覚ですね。
今では夫々お料理の一品一品に相応しい器が用いられ 会席料理という一連の流れを損なうことなく 演出にも細心の注意が払われるようになって参りました。
何も揃いの食器がお手軽で安易な選択だとは申しませんが 当時と違い今のご時世お客様の舌も目も肥えています。
通り一遍の演出ではご満足戴けなくなった というのも理由の一つでありましょう。
今ではこの様な純和風のお料理を選択される方は少ないと思いますが 何しろ二時間余りで一万円札が紙吹雪の如く飛び散ってしまうのですから シビアになられて当然です。
亦 或いは生き残りをかけた式場間の差別化ということもあるかも知れません。
尤も 基本に帰ればお客様同様 料理にも夫々の持ち味に適った器を誂えるのは当然のことではあるのですが。

それにしましても このような食器がドンドン出て行った時代を懐かしく思うのは 私ばかりではないのではありませんか。
ご同業の皆さん

投稿者 Sugino : 2008年06月23日 03:44

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