2008年11月05日

金彩マロン釉高台向付

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これは有田焼の高台組向です。
マロンの釉薬が器全体を引き締め 金彩のポイントでアクセントを付けています。
こんな色合いですから是非秋に使いたい食器ですが 白身魚のお造りなど 食材の色彩を対照的に際立たせるお誂えの器ではないでしょうか。
お刺身ばかりではありません。
今や食事も食器もボーダレスの時代です。 一工夫されて中華風サラダや イタリア風カルパッチョなどの盛り付けにでも 生かして戴けたらなどと思っています。
亦 時期はズレていますが ホタテの貝柱やタコにイカ,鶏のササミなどを使ったお料理でも良く合いそうで つまりは時知らずの器という事が言えそうです。
そして思い切って旬に拘れば スズキでは遅く鯛には早すぎますので チョット高級魚ではありますがヒラメなど如何でしょうか。
新鮮であれば何と言っても昆布締めの薄造りが一番ですが ホワイトソースを使ったムニエルなど 結構このサイズにこの色使えます。
もう一メニュー ムニエルは無理な魚ですが 先日の披露宴でのテッサは昨日のホテルの器より この器のほうががピッタリのように思いますが ご列席された皆様は如何思われますか。
私的な用件で恐縮です。話は一昨日に戻っています。
恐縮序に 手ぶらで出席した私共でありましたが 長岡家の皆様からは取り巻きの私共にまでお気遣い戴き その上瀬戸内のお土産まで頂戴致しまして大変恐縮致しております。
浩正君と菜っちゃんが 二人で尋ねて来て下さった時にでも何とかお返しをさせて戴きます。

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2008年01月24日

創作料理

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私共の業界でもセールを行なったり 或いはプロパーであっても目玉商品というのを設定して 折込チラシや売り場にメリハリを付けるりますことがあります。
目玉商品とは 勿論目玉のある商品というのではありません。
特定の目的を持たれたお客様を対象にするのではなく フラッと入ってこられたお客様 或いは何気なくチラシに興味を持たれたお客様に対して店をアピールするために 店を代表する選ばれた商品のことを指しているのです。
ですから先ず品物そのものが魅力的なものでなければならない事は言うに及びませんが 尚且つ品質は基より 場合によっては価格においても大変お値打ちと感じて戴ける設定をしなければなりません。

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2007年06月07日

漆器を使う

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もとは食器の主役の座を占めていた漆器ですが 今や完全に陶器にその座を奪われた観があります。
今 漆器がその座をキープしている食器といえば 汁椀であり 茶托であり お盆であったりと脇役ばかりになってしまったと言えるでしょう。
そこで 例えば漆器の飯椀を想像してみて下さい。
陶器と違いしっとりと手に馴染み 口当たりも抵抗がなく軽くて扱い易い漆器ですが 黒塗,朱塗,溜塗,春慶塗,摺漆塗とベースは殆どこの5色で 椀であればご飯の白さが際立つはずです。

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2007年05月08日

器の汎用性

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貴方に好きな器があるとすれば それはどんな器でしょうか。
器には一つ一つ個性があり 使う側の工夫次第で新たな魅力を発見する事もあります。
そのためには夫々の器の個性を熟知していなければなりません。
使い込むほどに幅が広がるのも良い器の条件です。
この事は何度も書いてきましたが 所謂使い回しの効く器というのは個性的なものより シンプルなものの方が一般的には適っています。
逆に個性的な器ほどこの料理にはこの器と限定されてしまいますが 似合う料理を創作する楽しさもあるように思います。

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2007年04月09日

色物の器

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料理と器の相性も今回で6回目を迎えました。
今月は黄瀬戸や織部,瑠璃釉に朱巻きといったベタ塗りの単一色物の器と 料理の関係について触れてみたいと思います。
先ず黄瀬戸などの黄土色の器ですが この色調は原色黄色の派手さではなく といって土色の地味さでもありません。 
この色合いは 渋味があって奥深い落ち着きを与えてくれものです。
この点 灰釉も同じ事が言えるかと思います。
このようにお感じになられたものであれば しっかり利用価値も高く一品は揃えたいところではないでしょうか。
亦こっくりと深みのある濃緑色の織部は 食卓に温か味を感じさせ 器自体が主張しながらも料理を選ばないという包容力があります。
こちらも一品は揃えたい器と言えます。

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2007年03月10日

焼〆の器

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この料理と器の相性というコラムも今回で5回目です。 
今日は焼〆の器との相性をお話しますが 「ものの見方」は十人十色ですので こんな見方もあったんだぐらいに読み流して戴けばよろしいかと存じます。
(焼〆につきましてはこちらをご参考にして下さい)
土を練って成形し釉薬を掛けずに高温で堅く焼く「焼〆」ですが 無釉故ザラッとした肌の土の感触が持ち味です。

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2007年02月05日

色絵の器

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白,黒,染付と参りました。 今月は色絵の器です。
九谷焼や京焼,古伊万里などに見られる赤や緑に黄色 それに金銀などの顔料を使った雅な器です。(今は有害顔料は一切使われていません どうぞご安心下さい)
この器にはこの一品を,そして食卓に華を添えたい そんな時の取って置きの器です。
と同時に眺められる器でもあります。
ですからこれに耐え得る絵付けでなければなりません。

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2007年01月06日

染付の器

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白,黒の器と参りましたので 3回目の今月は染付です。
全ての陶磁器食器の中で 最も生産量が多いのがこの染付です。
最大の理由はどのような料理を盛ってもシックリと馴染み 確り受け止めてくれるという懐に深さにありますが 無地ではチョット寂しい 料理の下に絵柄が見え隠れするというところが 想像を膨らませ食事を楽しくするということではないかと思っております。
白地に藍のコントラストも清々しさを演出します。

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2006年12月05日

黒い器

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imgutuwanoaishous.jpg先月より始めました「料理と器の相性」についての2回目です。
先月が白い器でしたので 今月は黒い器について触れてみようと思います。
黒い器も白同様 天目あり鉄釉あり瀬戸黒ありと こちらも様々な表情が楽しめます。
ただ メインディッシュに黒では大胆過ぎてと 尻込みされている方も多い事でしょう。
確かに黒はシャープな印象で 迫力もあります。

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2006年11月04日

白い器

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imgutuwanoaishous.jpg先月お約束した「料理と器の相性」パート1です。
器の価値は言うまでもありませんが 飽くまで料理あってのものです。
私達が食卓に並んだ料理を見て美味しそうだと感じたら そこには料理と器の相性があって器の持つ形状や質感 それに色彩が料理と絶妙に調和しているからなのです。
このように器には料理の美味しさを高める力があります。
ここでは見る人によっても受ける印象が変る種々多用な器と 料理特に和食との相性について触れてみたいと思います。

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