« ロック | メイン | トウモロコシ »

2015年09月22日

のどぐろ

正式名は「アカムツ」でありますが 山陰地方の方言なのか「ノドグロ」と呼ばれています。
魚類は得てして このように地方やその成長度に因って名前が変わることが多く厄介なのですが そこが亦,魚の魚たる所以でもあるのですね。
話を戻しますが 私は魚に余り詳しくないので このアカムツもノドグロも聞いた事はあっても実際にはどんな魚だか存じませんでしたが 一般的にも漁師さんや釣り仲間の間ではこのノドグロの方が通っている名のようであります。
アカムツとは申しましてもムツとは別種で ムツの旬は冬の一時であるのに対し このノドグロは秋から冬に掛けてとやや旬の期間が長く また成魚はムツが1mに達するのに比べ このノドグロは精々40cmであり 生息域もムツがほぼ全国区であるのに対し ノドグロは福島,新潟を北限としているようであります。
味はどちらも淡白ながら脂がのった魚で ムツは方言で「脂っこい」を指す事からアカムツと呼ばれているのかも知れません。
(ムツの肌色は黒っぽいですから)
しかし最大の相違は市場の評価で 東のキンキ,西のノドグロと呼ばれるほどの高級魚なのであります。
余り鮮魚としては料亭が中心で 市場には出回らないそうで残念でありますが 鮮度さえよければ刺身か焼き霜造り(皮は引かない)の他 塩焼きや煮つけも甲乙付け難いのだそうです。
高級魚ほど 調理法も多いといったところでしょうか。
そしてやっと写真に辿り着きました。
写真はノドグロの一夜干しです。
先に鮮魚は余り見かけないと申しましたが この一夜干しは比較手に入り易く 生より更に美味だと仰る方も見えます。
焙ると脂がジュワーッと全体に回り身がふっくらして 本来の上品な味が引き出せるのだそうです。
調べあぐねてしまいましたが 鮮度落ちの早い魚なのかも知れません。

水揚げ高は長崎に越されていますが ここ島根の浜田市はどうもこのノドグロで町興しを企画されているようですね。
名品や特産品があってそれがグルメに繋がれば そこで町興しのスタートが切られたと言ってもいい位で 何時か「のどぐろサマ様」がやって来るかも知れませんね。
もう一つ付け加えさせて戴ければ マスコミ等でも大活躍の「さかなくん」 この方の出番をもっと増やされて 魚の啓蒙を図って戴ければ 和食の原点でもある魚料理が復権を果たすと思いますが 如何でしょうか

投稿者 Sugino : 2015年09月22日 17:52

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.sugino-toki.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/2544

コメント

コメントしてください




保存しますか?