2012年09月12日

ギフトギャラリー

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ギフト商品の寿命は精々長くて4~5年と短いのが相場でありますが ここに掲載の「ナルミ ギフトギャラリー」シリーズは 10年を遥かに超えるギフトの長寿商品であります。
これは単品を単純に10年つくり続けるのとは 一線を画してお考え下さい。
例えば引出物となる記念品 招かれたゲストが選ぶというスタイル(カタログギフト)もいろいろある中で 基本であるゲストのために選ぶ記念品という立場が貫かれることは おもてなしという心が大切にされている証でもあり 私共の考えとも完全に一致するところであります。
とは申しましても,商いである以上背に腹は変えられぬとの事情から 私共もこのカタログギフトは取り扱っているのですが それは飽くまで二次的な手段であって 主役の若いお二人に おもてなしの心を託すのは酷だとも考えるからであります。
製品は18世紀の末 英国に於いて苦労に苦労を重ねて世に出されたボーンチャイナ(これに就きましては当店HPトップの検索小窓へキーワードを挿入の上 記事を引き出し
ご参考にして下さい)でありますが この技術を日本でいち早く取り入れ 量産化に成功したのがこの我が国でも屈指の伝統を持つナルミ製陶であります。
透光性のある白一色の無地でありながら 匠の技が息衝く繊細で優美なレリーフは 光と影が微妙に織りなす気品となって 清らかで凛とした印象を与えてくれます。
その上ギフトセットでありながら フルーツのアソート柄(ラズベリー,ぶどう,ピーチ,いちじく,さくらんぼ)を採用していますのは これはご来客様用の器ではありません どうぞご家族で気に入った柄を選んで気楽にお使い下さい との送り主様(つくり手)からのメッセージでもあるのです。
そして仲立ちの任務を終えた私たちは このパステルカラーのパッケージを開かれた先様が 其処には何方にも愛される食器のアイテムが詰められていて 思わずにっこりされるそんな笑顔まで想像してしまうのであります。
送り主様,そして贈られた先様 更につくり手に仲を取り持った私共 これら全ての人たちの気持がピタッと一致する これ程商人冥利に尽きる嬉しい事はございません。
どうぞこの秋 ご婚礼などご予定されているお客様 このシリーズは未だ未だトップレベルで健在です。
記念品でお悩みの方 是非このシリーズを選択肢の筆頭にお加え下さいまして 感謝とよろこびの気持ちを先様であるゲストの皆様へお伝え戴きますよう どうぞよろしくお願い申し上げます。

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投稿者 Sugino : 14:02 | コメント (0) | トラックバック

2012年04月12日

引越しのご挨拶

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一部の大学等に於ける新学年を秋へ移そうとの動きもございますが 勤務先やそれに伴う転居など 従来通りこの3~4月は移動の時期でもありますね。
そこで引越しの話題であります。
転勤族と呼ばれる方たちに取りましては日常茶飯事で 今更採り上げることもないかもしれませんが 一般的には少数派と言えるのではないでしょうか。
先ず引っ越されましたら近隣の方へのご挨拶は 当日か翌日にして出来るだけ早くなさった方が無難です。
一戸建ての場合は基本的には両隣と向かい3軒 そして真裏のお家となりますが 場合によりましては近所で 自治会長さんと組長さんのお家を教えてもらい 挨拶をされたほうが良いケースが多々あります。
また集合住宅の場合は 両隣と真上と真下の部屋 そして管理人さんにご挨拶されるのが基本ですが 訪問時間にご留意下さい。
そして手ぶらでは挨拶できませんので 過っては引越しソバなどが定番でありましたが 今はソバアレルギーの方も見えて 食べ物は控える方が多くなりました。
そこで代用品としてよく使われるのが タオルや石鹸など日常の消耗品に白羽の矢が立ったという次第であります。
予算は1,000円まででよろしいかと存じます。
熨斗の表書きは「ご挨拶」で結構です。

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2011年09月04日

リンゴ

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これは食べられませんが 甘味と酸味が程よくマッチした 何方もお好きなリンゴであります。
紅玉 ふじ 陸奥などなど 日本だけでも100種を超える品種があると言われていますね。
これを陶器でつくってみました。
チョット個性的な贈り物となることを期待して。
自分が欲しくなるものは きっと人に贈っても喜ばれる筈。
これは贈り手の一方的な心理でありますが この押し付けが贈り手の顔をハッキリと印象付けるのです。。
奥のリンゴは一輪挿し 手前の赤と青のリンゴは蓋物であります。
きっと食卓ばかりでなく玄関先や事務所のデスクなどでも 器としてインテリアとして 空間のアクセントを演出することでしょう。

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2010年09月12日

敬老の贈り物

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「いつまでも元気で長生きしてね」の気持ちを込めて 今年の敬老の日には京焼の器をプレゼントしてみませんか。
長寿の象徴 鶴亀や宝紋に富士などの縁起の器や 日常使いの上質な器を取り揃えました。
毎日使うものだから 上質なものがいい。
京焼きだからこそ 種々の技法を駆使して 個性豊かな器が揃います。
お爺ちゃん お婆ちゃんの喜ぶ姿が目に浮かぶようですね。
ところで我が家にも3歳と7ヶ月の孫が二人いますが どちらもこの可愛さたるや何者にも例えようがないですね。
これまで生きてて良かったと 本当に実感できる毎日をありがとう。

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2009年06月12日

結婚記念日

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人は夫々にさまざまな思い出を持っています。
しかし その中でも最も思い出深いものといえば 殆どの方がご自身の結婚式の一日 と答えられるのではないでしょうか。
私のことはお尋ねにならないで下さい。
状景はいろいろ思い出せますが 記念日は何時と聞かれましても 既に遥か記憶の彼方に消えてしまっているのです。
何時まで記憶していたのかも ハッキリ致しません。
それ程私たちはこの記念の日に何もしてこなかった ということになります。
今思えばチョットさびしい事ではありますが。
そこで若いお二人に提案します。
結婚記念日には是非 普段お世話になりながらもついご無沙汰しがちなご両親やお仲人さん 或いは親しい友人を招いて 日頃の生活などを話題にしながら 食事をするというのは如何でしょうか。
または二人っきりで お互いの日頃の慰労や感謝を込めて 二人のホームパーティーを開くというのも 私は賛成です。
私のように後から後悔しないよう 毎年習慣付けてみて下さい。

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2009年04月12日

十三詣り

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余り馴染みのない言葉かも知れませんが 京都・嵐山の法輪寺で行なわれるこの日(新暦4月13日)のお参りには 全国各地より参拝にみえる方も多いと聞いています。
この日は 無限の知恵と福徳を授けると言われている仏様(虚空蔵菩薩)の 縁日に当る日であります。
この13日という数字に因んで女の子が13才(数え年)になると 両親と共にお寺を参詣するという行事です。
男子の元服のような儀式ですね。
この13才というタイミングは 女の子が精神的にも肉体的にも女性に移る過渡期であり こうした大切な時期に 両親共々連れ立って仏様をお参りするということは 大変意義あることのように思います。
家族間のコミュニケーションが よく取沙汰される昨今です。
この時期に家族が一緒に 娘さんの大人の仲間入りを祝ってあげるということは ご本人としても心の安らぎを覚えるのではないでしょうか。
この場合は 予め十三詣りの参拝とお寺に申し出ておいて下さい。
そして謝礼(5千円程度)を半紙に包み 表書きは「御香料」として下さい。

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2009年03月14日

昇進祝

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私自身も僅かな期間ではありますが サラリーマンの経験があります。
このサラリーマン社会は 日本では未だ完全な縦割り社会であります。
この社会で年功序列が維持されていれば 大方のサラリーマンは不平不満を漏らすこともないと思われますが それが崩れた時に 周囲に波風が立つことはこれも人情として当然の成り行きであります。
しかし当人にとって昇進,栄転は 自分自身が認められ報いられたという 大きな喜びであるに違いありません。
とは申しましても 余りに大袈裟に喜びを表現してしまっては 周囲に傷つく方も見えるでしょうし 亦ヒンシュクを買うことにもなり兼ねません。
ここはされる立場の方は慎ましく する立場に方は素早くそしてさり気なくが 妥当のように思います。
亦 送別会でも開かれるようであればこれもはしゃぎ過ぎず かと言って余りにシンミリとした雰囲気も相応しくありません。
ここもご本人をねぎらい 今後もよろしくといった前向きの姿勢が 温かい雰囲気を醸し出してくれるように思います。
この場合 お餞別を差し上げたりすることもあるでしょうが 転勤ですと急に荷物が増えて困る場合もありますので 品物の場合は早めに贈られるよう心掛けて下さい。
尚 昇進,栄転,引越し,旅立ち,退職につきましては 原則返礼は不要とされています。
亦 お餞別品の表書きは目上の方であれば「御礼」 そうでなければ「御餞別」とさせていただいています。

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2009年02月11日

贈り物の贈り方・戴き方

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訪問を受けて贈り物を戴いた場合 直ぐに開けても良いものかどうか 迷ってみえる方も多いのではないでしょうか。
上司や先輩に当る方であれば お礼を述べながら両手で持っておしいただき その部屋の上座に置くのが無難でしょう。
若し親しい友人などでしたら 開けることをお断りした上で その場で素直に喜びを表すのも良いでしょう。
そして贈り物を戴いた方のなかには 直ぐに品物の返礼をされる方がみえますが 先ずは有り難く戴いた気持ちを 口頭や手紙で表すことの方が先決です。
そうすることが 後々のお付き合いをより円滑にしてくれます。
亦 贈り物を直接届ける場合は 先ず先方の都合をお尋ねになって下さい。
都合により直接お届けできないケースでは 託送ということになりますが その場合も贈り物の趣旨を予めお伝えしておいて下さい。
同じものを贈ったとしても 一言,言葉が添えられているか否かで その贈り物に特別心がこもったものと感じていただける筈です。

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2009年01月17日

花のプレゼント

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花が嫌いな方は 先ずいないのではないでしょうか。
何時戴いても心の和むプレゼントですよね。
結婚祝や誕生祝に出産祝 新築祝に発表会や展覧会などのお祝いに また更にはお見舞いやお悔やみなどにも 日常的に最も良く使われるプレゼントといえます。
今は花屋さんでもいろいろなアレンジメントをつくってくれますし JTFDの加盟店であれば 全国殆ど何処へでも贈ることが出来ます。
花言葉も念頭に入れて 何れの場合もメッセージカードやリボンを添えられると より気持ちが通じ合い効果的です。
例えば 出産祝に「赤ちゃんの吐息」の別名を持つ カスミ草を交えて「おめでとうございます 母子共々お健やかに」などのカードを添えてみては如何でしょう。
因みに本日1月17日の誕生花は「胡蝶蘭」 花言葉は「貴方を愛します」だそうです。

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2008年12月30日

年始まわり

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昨今の正月は家族揃って水入らずという風潮であり 余り行なわれなくなってしまった年始まわりですが これにもキチンとした謂れがございます。
年のはじめに当り 歳神様のご来臨を仰ぐことによって 「五穀豊穣」「家内安全」「社運隆盛」を祈念するという仕来たりであるのです。
日頃お世話になっている方の家を 扇子や葉書などを持って一軒一軒回り 挨拶を交わすのです。
何故扇子であったのかと申しますと 正確な理由を存じ上げなくて無責任で申し訳ありません。
恐らく扇子は噺家の常備する小道具でありますが 今よりずっと生活に密着した必需品であり 要を象徴し縁起の開扇を表す日用品でありますので 相手を敬い開運を願う気持ちから使われたのではないかと想像しております。
今では扇子にそして葉書に至りましても 余り使われなくなってしまいましたので タオルやお茶 私共の扱い品であれば縁起の干支置物,箸置セット,祝箸などがございますが 名刺代わりのものという意味から外れないよう ご配慮されたうえご利用下されば結構かと存じます。
長く続いた慣習に無意味なものは無いと心して 来る年から是非実行してみて下さい。
但し 今迄なさっていないのであれば 年内にアポを取られたほうが無難かもしれませんし 伺っても先方様には挨拶を交わす程度として長居は無用です。

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2008年11月01日

喪中葉書

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本日より年賀葉書が売り出されますが ご不幸にしてこの一年にご家族を亡くされた方は 年賀状に替えて喪中葉書を出さねばなりません。
ここで皆さん迷われるのは 何処までの身内が亡くなった時に どのような方に差し出すのかという問題です。
身内の範囲に特に規定はないようですが 一般的には血族,姻族共に二親等以内を目安にされているようです。
亦 出す方の範囲も特に規定はありません。
ご自身がこれまで年賀状をやり取りしてきた方は勿論ですが 故人本人のやり取りにも気配りが必要です。
葬儀に参列された方については 忌明けの挨拶状を出していますので原則不要となりますが ここで迷われるのは喪中葉書によって初めて不幸を知り 余計な気遣いをされるのではないかと こちらも気を遣ってしまうことです。
しかしここは事実を厳粛にお伝えすることが 優先されます。
亦 気の早い方は年賀葉書の売り出されるこの月から もう年賀状の準備に入られていますので 早目に出されるようお薦めします。
私共にも昨日 今年第一号の喪中葉書が届きました。
私共の御得意様で 生前から健康状態を危惧されていた方ではありましたが 根の明るい方でありましたので 寂しさ一入です。
ご冥福をお祈り申し上げます。

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2008年10月04日

結納について

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当節の婚礼事情は 私達の頃に比べ随分簡素になって参りました。
そして以前にも増して ご当人中心となって参りました。
その筆頭とも言えるのが 結納ではないでしょうか。
結婚はそれまで他人であった人と人を結び 新しい家族がスタートすると共に お互いの家族同士が親戚となって繋がって参ります。
結納を敬遠する最大の理由は堅苦しさにあるようですが 仲人を立てない略式でも結構です。
両家の家族も親戚として繋がっていくのですから せめて両家のご両親が一堂に会して 酒肴を共にする場が必要なのではないでしょうか。
そこでは家族書などを交わして お互いにより理解し合える場とすることも大切だと思います。
それでは本番と参りますが どの会場を利用されるにせよ そこにはプロのスタッフが居ますので 相談されれば気軽に応じていただけます。
しかし 本人や両家にも都合というものがありますので 飽く迄主導権はこちらが握れるよう ある程度の基礎知識は身に付けておかれた方が良いと思います。
当日の引出物に付きましては「寿」 後日の返礼に付きましては「内祝」の表書きが一般的で この場合ののし紙はのし付紅白(金銀)10本結び切りとなります。

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2008年09月07日

長寿祝

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今や白寿や百寿も珍しくない世界一の長寿国日本ですが この長寿を祝う仕来たりは 奈良時代より行なわれてきたといわれる 日本ならではの風習であります。
勿論 当時としては白寿や百寿は至難のことであったに違いありませんが 「40にして惑わず」の「初老の賀」,「60歳の還暦」,「77歳の喜寿」,「88歳の米寿」などの儀式が 中世以降の文献には数多く残されています。
これらは全て数え年により行なわれてきたのですが 今では満年齢に従う方が増えているようであります。
この場合の祝の品は 所謂長寿の縁起色というのがございまして その色に因んだ物を選ぶ慣わしとなっています。
例えば 60歳の還暦は赤で赤のチャンチャンコ 70歳の古稀と77歳の喜寿は紫 80歳の傘寿と88歳の米寿は金茶 90歳の卒寿,99歳の白寿,100歳の百寿は白 という具合です。
金杯銀杯の他 食器や調度品には夫々の色絵のものがございますので 長寿をお迎えのご家族がいらっしゃるのであれば 一度陶器屋を覗いてみて下さい。
どんな色でも揃います。

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2008年08月28日

新築祝

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長い人生の中での大きな事業の一つに 家或いは社屋を新築するということがあります。
正式には地鎮祭,上棟式,落成式,新築祝という手順で行事が行なわれますが 現在では中の二つを端折られるケースが多いようです。
工事に入る前に神主によりその土地を清め 工事の無事を祈念し 一家や会社の繁栄を祈るというのがこの地鎮祭です。
祭壇には神饌と呼ばれるお神酒の他 水,塩,米 そして海の幸に山の幸が供えられ 式が粛々とすすめられます。
若しご参加を勧められた場合のお祝いは 清酒を持参されるのが通例で のし紙はのし付紅白花結びで結構ですが 外のしとします。
そして 表書きは「奉納」「奉献」或いは「御祝」とします。
この日の建主は神主への謝礼 工事関係者へのご祝儀 ご近所への挨拶へと走り回り 大変忙しい一日であります。
そして完成の暁には 新築に当っての記念品を出されるケースもありますが 戴いたお祝いの返礼もしなければなりません。

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2008年07月01日

お盆と御中元

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今日は7月1日。
7月の代表的な年中行事といえば タイトルの「お盆と御中元」ですね。
古代中国・道教の三官信仰に基づく三元の日(上元:1月15日,中元:7月15日,下元:10月15日)の中で 7月15日の中元は仏教の盂蘭盆会(お盆)と結び付き 日本に伝わったと言われています。
このお盆には仏様にお供えする供物を 親戚やお世話になった方々に贈るという習慣が広まり 「御中元」として根付いて参りました。
一部の地域を除き この御中元は7月15日までに行い お盆は月遅れの8月15日に行なうことが多いようですが 御中元のタイミングを失してしまった場合は 8月8日の立秋までぐらいに 「暑中お伺い」の表書きで贈られれば良いとされています。

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2008年06月16日

お見舞

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お見舞いも病気見舞いに災害見舞いそして陣中見舞いなど色々ありますが 病気見舞いに付きましては 予めご家族に容態の確認をされるようお勧めします。
そして出来れば病院にも確認された上で 見舞い品やお見舞いの日程を決められると良いと思われます。
アレンジメントフラワーとかアートフラワーなど 花瓶を必要としない花が一般的ですが これは場合によって 生花を受け付けないこともあり得るからです。
亦 食事制限を受けられていることも考えられますので ご確認の上見舞って下さい。
果物や缶詰類なども一般的な見舞い品と言えますし 気分転換用に書籍や雑誌なども喜ばれるかも知れません。
いずれの場合でも事前の確認が前提となります
このように若し品物を贈られるのであれば のし無し紅白5本結び切りののし紙かのし無しの短冊に「お見舞」と表書きします。
現金の場合は 渕紅の見舞い専用袋がありますので それをお使い下さい。
そして花などの場合は お見舞いに相応しくない花もありますのでチェックしてみて下さい。
例えば 花首が落ちる椿や山茶花 死苦を連想させるシクラメン 根付く(寝付く)に通じる鉢花などです。
更に色にも淋しさを連想させる白 血を連想させる真紅などがありますので どうぞお気遣い戴きますようお願いいたします。

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2008年05月15日

昇進・退職

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長い人生いろいろな出来事に出会いますが 大切な取引先のトップ交代の知らせを受けることなど 何度も遭遇することでしょう。
そんな場合はお祝いの気持ちを祝酒に託して 出来るだけ早い時期に訪問されるのが望ましいと思います。
そして「祝 御昇任」或いは「祝 ご就任」と のし付紅白花結びののし紙に表書きします。
亦 この場合の返礼は同様ののし紙に「御礼」或いは「粗品」と記しますが 現在ではお礼状程度に留めることが多いようです。

亦 定年退職された方へ感謝の心を伝えたい場合は 目上の方に対しましてはお金では失礼に当る場合も多く 今後の人生をより健康に楽しんで戴きたいとの気持ちから ホビーやレジャー 健康にスポーツ用品などの品を贈られた方が無難と思われます。
私共の取り扱い品であれば 奥様がご健在の場合圧倒的に夫婦茶碗(湯呑)となります。
この場合ののし紙はのし付紅白花結びで 「祝 御退職」或いは「祝 ご退任」と表書きします。
定年退職ではなく自己都合によって退任された方には 「御贐(はなむけ)」。
亦 目下の方であれば「御餞別」の文字が当てられます。

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2008年04月07日

出産祝

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年中行事なら兎も角 お目出度い事でも誰も触回ったりしないものですから ツイツイ義理を欠くということもしばしばあります。
亦 出産などの吉報を受けた時など お見舞いやらお祝いやらのタイミングを迷われる方も多いようです。
この場合近親者でもなければ 出産直後の産婦は肉体的にも疲れが蓄積し 精神的にも落ち着いていないため 出来れば退院されて暫く経過してからの方が無難です。
それでも直ぐにお祝いの気持ちを伝えたい場合は 祝電か手紙を送り 改めてお祝いに出向くようにしましょう。
亦 退院された後のご自宅訪問も 出来れば長居は避けるようにするのが礼儀です。

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2008年03月09日

目録について

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褒章の贈答や記念品など 会社から社員やお得意様などへ品物を贈る場合は 通常「目録」がを使われます。
書き方は慶弔何れも変わりません。
縦に三つ折にした右側には「目録」「贈呈」「謹呈」などの文字を真ん中へ 二文字ですからやや大きめにバランス良く入れて下さい。
中央部には贈り物の品名と数量を記し 続いて行を替え「右の品○○○の○○○としてお贈り申し上げます」の文言を入れ 日付,社名,役職名,氏名の順に記します。
最後の左側には 贈り先の社名と敬称を中央上段に入れます。
この目録を奉書紙で外包みしますが 今度は慶事と弔事では折り方が異なります。

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2008年02月09日

表書きについて

カテゴリ:[贈り物心得帖]

過っては贈り物に品名と数量を記した「目録」を付けたものでしたが 今ではのし紙の表書きに変ってきています。
この表書きは 万年筆やボールペンではいただけません。
是非 筆を使って読み易い楷書で書いて下さい。
この場合慶事は濃い墨で書きますが 弔事は「墨を磨る時間を惜しんで駆けつける」 或いは「悲しみの涙で薄れる」といった意味から 薄墨としています。
そして下段の氏名はフルネームが基本ですが 上段の表書きより小さめの文字とします。
亦 のしや水引に文字が掛からないよう注意しましょう。

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2008年01月13日

のし紙について

カテゴリ:[贈り物心得帖]

のし紙は「のし」と「水引」によって構成されています。
「水引」は和紙を縒って紙縒り状にして 縒りが戻ってしまわないよう水糊を引いて固めたもので のし紙の中央で結ばれているものです。
物事の成就など 結ぶことに託した役割を担っていたと言われています。
この水引の右上に付けられているのが「のし」であり 鮑の肉を薄く長く剥ぎ 引き伸ばして乾したものを「のしあわび」と言った事に由来しています。
この「のし」は「引き伸ばす」という意味から 病気(災害)見舞や弔事には使われません。
亦 この水引の中央上部に書く印書きを「表書き」と言い 「御祝」や「内祝」「志」など 用途目的が書かれます。
そして中央下部には贈り主の氏名が書かれますが 表書きより小さめの文字とします。

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2007年12月06日

祝儀袋

カテゴリ:[贈り物心得帖]

このコラムも3回目を数えることになりました。
今日は比較的日常的にやり取りが行なわれます 祝儀袋についてコメントします。
正式とは大変お堅い儀礼的な所作で一般的ではない と思われているかも知れませんが 知っていてマイナスとはなりませんのでご容赦下さい。  
では主題に戻しますが 祝儀袋はポケットやバッグから直に手渡すのは略式とされ 正式には袱紗を用意して包んで持参します。
慶事用は赤系 弔事用は紺や若草の無地を使用します。(紫の無地は両用使いが可)
私共が毎日行なっている商品包装という作業もそうですが この袱紗のたたみ方も慶事と弔事では逆になります。
慶事の場合は 左側から折り次に上そして下右の順ですが 弔事は右側から折り下上左の順となるのです。

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2007年11月07日

数のルール

カテゴリ:[贈り物心得帖]

中国伝来の五節句(1月7日,3月3日,5月5日,7月7日,9月9日)などに見られますように 陰陽道の影響から奇数は陽,天,日,動,表など 積極的な面を表すお目出度い数とされている一方 偶数は陰となり「かげ」の数とされています。
そこで慶事における引きで物の数やお祝い金など 奇数を選びます。
都合により2万円のご祝儀を用意された場合は 一枚の一万円札と二枚の五千円札を包み 金包みには「金弐万円也」と記しておきます。
但し 洋食器やグラスのようにダース単位の物であるとか 夫婦茶碗やペアーカップのような物は 例外として認められています。

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2007年10月14日

贈り物心得帖

カテゴリ:[贈り物心得帖]

今月より「贈り物心得帖」と題したカテゴリーを追加致します。
私達の身の回りでは 贈り物をしたり,されたりという行為が日常的に為されています。
ここで大切なことは 贈り主の相手を祝福する(或いは慰める)という気持ちが託された金品であるという事でありますが ここでは一般常識的な範囲でのルールのようなものを採り上げてみようと思っています。
ご参考になれば幸いです。
先ずは贈り物として相応しくない物を挙げてみましょう。
当然ではありますが 相手を軽視した物や縁起の良くない物 そして肌に近い物などは避けなければなりません。
亦 高価過ぎる物は相手に気持ちの負担まで贈ることになり これも避けるべきでしょう。

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