2012年08月02日

製氷器

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もう皆さん ご使用になられた方,或いはご覧になられた方も多いかと存じますが 涼感をストレートに伝える器の登場です。
なにもホテルや料亭への専売品ではありませんから ご家庭におかれましても 夏のお料理にはズバリこの器を是非一度お使いになってというご提案です。
それではこの製氷器の取り扱い方に付いて 少々触れさせていただきましょう。
先ずアルミ合金製の受け鉢に水を入れ蓋をします。
この時,氷は膨張しますので 水位を1cm弱低くして下さい。
(意識的に浅めの鉢にしたい場合も同じです 但し舟型につきましては船首と船尾の出っ張りが最上部にありますので低くすることは出来ません)
次に蓋をしたらネジを締めますが 一杯に締めますと氷にヒビが入りますので 1cm程あけて下さい。
また余談ではありますが パーティーなどでのご使用の場合は 花を入れて凍らせますと華やいだ演出となります。
次に冷凍室(庫)の平らな場所に -10度~-30度の温度で6~12時間入れて置きます。
これ以上余計に温度を下げますと 氷にヒビが入ったり 気泡が入り易くなりますからご注意下さい。
また器を早くつくりたい場合は 細かく砕いた氷を水と一緒に入れてみて下さい。
そして透き通った透明な鉢にしたい場合は 蒸留水または一度沸騰させた水や細かな透明の氷を使用して下さい。
次に冷凍庫から出したら 表面に結露が出来るまでそのままに放置して その後水を掛けるか水の中に浸けておいて下さい。
その際は出した直後に水を掛けると必ずヒビが入りますので 30分ほど外気に放置した後,蓋を外します。
そして一寸した気遣いではありますが サラダやお造りに使用する場合は 鉢の底に穴を開けておいて下さい。
またこの鉢が沢山必要な場合は ビニール袋に入れて冷凍保存しておいて下さい。
製作上の注意事項ばかり述べてしまいましたので 敬遠される方もいらっしゃるかと存じますが それだけにサプライズも期待できるというものではないでしょうか。

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2012年07月19日

水(氷)出し茶ポット

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当地では一昨日梅雨が明けました。
同時に各地では熱中症対策が叫ばれていますが 何より水分補給が大切ですね。
そこでご紹介するのは 耐熱ガラス器メーカー,ハリオガラスからの新製品情報です。
先ずは水出し茶ポット。
お手持ちの茶葉(煎茶若しくは深蒸し用煎茶をお勧めします)と 水を入れるだけで簡単に美味しい水出し茶がつくれます。
水でジックリ抽出するので渋味や苦味がなく 茶葉本来のまろやかな旨味が味わえます。
左のポットは1000cc入りで 長いストレーナーが入っていますが これは上下に外れますので洗浄も簡単にできます。
右手の短いタイプは700cc入りで 何れもピンクとグリーンがございます。
どうぞ水出しのお茶を 存分に味わってお愉しみ下さい。
次は更に冷たい氷出しの茶ポットです。
溶けた氷の雫一滴一滴で更にジックリ抽出するので 甘味の詰まったお茶が味わえます。
亦お茶の緑と結露によって ガラスの透明感を通して涼やかさを演出します。
これも水出し茶ポット同様 玉露や深蒸し煎茶がお勧めですが ダージリンやアールグレーといった紅茶にも使ってみて下さい。
つくり方はこれも簡単。
上ボールに茶葉と氷を入れ ジックリ待って上ボールの蓋を下ボールに移し 器に注げば完了です。

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2012年07月16日

グラスリゾート

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愈々本格的な猛暑の夏を控え 全国各地で甲子園へ向けての予選会が行われるようになりました。
You Tube等でネット配信されている番組では 「甲子園,あの一球」など興味がそそられるタイトルに目が向かうのですが これが不思議にどれもスカッとした後味の良い番組となっているのです。
勝負事ですから致し方ないことですが 当然勝者と敗者に分かれます。
何れのケースも当事者の事後談付きなのですが 勝者は今でもその時の勝利に奢ることなく チーム内での友情や 「フォアザチーム」のスピリッツを掲げ また敗者であっても当時のトラウマをその話から全く感じ取ることが出来ず 皆さん前向きに貴重な体験とされているのです。
これは指導されてきた監督さんやコーチの皆さん そしてチームの潤滑油でもあったマネージャー初め関係者の皆さんの お人柄や指導法の良き現れであろうと思います。
全国的に中学,高校では虐め問題がクローズアップされていますが 特に現場の方たちにおかれましては こんなスポーツマンシップを今一度思い起こされては如何でしょうか。
それでは本題に入りますが 久し振りにグラスウェアのご紹介です。
伝統の琉球グラスのアイデンティティーを纏った グラスウエアであります。
先ずご覧のように凸凹した表面が 手に持った時のシックリした安心感に繋がります。
これは華奢なガラス器にとって とても大切な事なのですね。
その上,海の青,波の白,太陽のオレンジと 色使いが如何にも南国沖縄を象徴しているようで 一気にテーブルが明るくなり また南からの涼やかな潮風が入り込んでは吹き去っていく そして木陰から降り注ぐ陽の光 そんな中,心地よい倦怠感にまどろむ昼下がといった夏の日の一日 そんなイメージがこのグラスから膨らみませんか。
清冽で鮮やかなガラス器ですね。
ところでこの写真は 右手のグラス(ビアグラス)にピントを合わせて 他は少し呆けていますが 積み重なったお皿(殆ど平らで長辺14.5cmのお皿)が写っていますね。
分かりますか。
これの名称はゴーヤ皿というのですが 一体ゴーヤのどんな料理を戴くのでしょうか。
私はゴーヤチャンプルーしか存じませんので このお皿では役に立たないように思うのですが。

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2012年07月14日

漆器の麺用品

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大分,熊本の皆様 豪雨お見舞い申し上げます。
居座った前線で今年の梅雨は男梅雨の典型となってしまい その上これ程長い期間の降雨も経験がなく 今後の復旧が思い遣られるところです。
こんな言葉しか掛けられず卑屈になってしまいますが どうぞ皆さん力を合わせて頑張って下さい。
梅雨が明けますとギラギラ太陽の夏となりますが 梅雨も凌ぎ難ければ若い方なら兎も角この太陽の季節も 根っから大好きという方は少ないのではないでしょうか。
ビールばかりガブガブ飲んでは 食欲も落ちる一方であります。
食事をご用意される方にとりましても 献立には悩ましい季節でありますよね。
そこで今日はツルツルと喉越しの良い 夏の定番料理の素麺でありますが これだけではチョット厳しい夏を乗り切れません。
そこで何処のご家庭でも考えられていることは 栄養価はもちろん彩りや清涼感をこのソーメンに付加する事であります。
器は昨年暮れにご紹介いたしました 金沢に拠点を持つ漆器メーカーでありますが 漆器が冬の器の定番という先入観が これで崩れたのではないでしょうか。
しかも内側に細くて赤いラインが一本入ってはいるものの 黒の器であります。
氷を張っていることも効果的ですが 何より白い素麺が際立ちます。
如何でしょうか 食器は余り先入観にとらわれない事も大切と考えますが。

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2012年06月28日

深緑 丸大皿

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美術品ではありませんが その存在感に目を奪われそうな大きなお皿ですね。
その魅力は何といっても その大きさに負けない風格であり,格調であります。
気に入った器という物はどっしりとした風格の中にも 繊細な模様や絵柄 そして土の持つ逞しさが見え隠れしていますね。
差し詰め料理と器が車の両輪であるなら 大胆にそして豪快に盛り付けられても負けない器のインパクトが要求されます。
特にハレの日や大切な日のおもてなしは 料理に,器選びに,盛り付けにと 日常では味わえない豪華さや華麗さなど 差をつけたいものでありますから。
写真は深緑丸大皿で直径は35cmですが リムスペースの余白が活きていますね。
新緑の季節に合わせた器使いのご紹介でした。

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2012年06月24日

夏の卓景

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四季は巡り巡って 3月のうつわ歳時記に引き続き夏の卓景へと参りました。
愈々凌ぎ難い季節の到来です。
料理も同様 悪戦苦闘の毎日ですよね。
「夏は如何にも涼しきよう」は利休の言葉 それは「涼一味」の言葉にも通じます。
簡素に一点一物に心を傾けるよう説いているのですが もとよりおもてなしに極意などあり得ず そしてこの当たり前のようなことが如何に難しいことかと 誰もが感じているのであります。
昨年は節電が叫ばれました。
原発や代替エネルギーの状況からも 誰もが今年も節電継続を覚悟しているに違いありません。
そこでせめて大切な食事を涼しげにとなりますと 最後の武器である器の力を借りなければならないでしょう。
薄手のひんやりとした磁器が中心となりますが 水を潜らせた土物や焼き締めの器も別味の趣があり これも一興であります。
出来れば涼味を引き出すという点で 皿,鉢は浅めで口の広い器がお勧めです。

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2012年04月19日

40周年のミラノ

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ナルミボーンチャイナのミラノ(絵柄番号9682)が 今年で発売以来遂に40周年を迎える事となりました。
一口に40年と申しますが これは大変な偉業であると申し上げても過言ではないと思っています。
1972年 一客の碗皿の製造からスタートした「ミラノシリーズ」でありますが この長い年月を象徴するかのようなお客様からの温かいエピソードやお言葉が 私共やメーカーにも多数寄せられています。
梅の花をモチーフに飽きないブルーの色調で クラシカルエレガンス調に仕上げたデザインは 当時としても今日あることが予感された逸品であったのですが この40年の歩みは同時に100年以上の価値観ギャップをもたらした時期でもあったようにも思います。
例えば洋食器にしても和食器にしても 多様化したこのライフスタイルの時代にあって 余程のフォーマルな席でもない限り同一柄で食卓を構成することはなく つまり今や「揃い」ではなく目的に応じた器が主流となって来ているのです。
そして同時に 食事はシーンを楽しむコミュニケーションの場という 私たちの暮らしの中でも重要な役割を担うものともなっているのです。
この様な大きな変化にこの節目の年を契機とし 従来のミラノをコンテンポラリーにリファインした「ミラノ・ビアンカ」を発売することと致しました。
白を基調色に ゴールドのラインとパールの煌きが印象的な仕上がりです。
そしてまたお手持ちのミラノともコーディネートしてご利用戴ける 同じ色調の軽やかさの中にも落ち着いた印象の和食器も謝恩企画致しました(写真)。
更にはナルミ伝統のスタジオアートによる 手描きの技が映える逸品も5点ご用意致しております。

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2012年04月11日

九重桜

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散り際かもしれませんが 何とか間に合ったのではないでしょうか。
どうぞ長期に亘っての休稿 お許し下さい。
京都の常照皇寺は 光厳法皇により貞治元年(1362年)に開かれ 歴代天皇の帰依を得た皇室縁の禅宗(臨済宗天竜寺派)寺院であります。
その境内(この境内も京都府の史跡に指定されています)には 国の天然記念物である「九重桜」を始め 御所より株分けされたと言われる「左近の桜」 そして一重と八重が一枝に咲き 御水尾天皇をして余りの見事さに車を引き返したと言われる「御車返しの桜」 と三本の桜の名木を有していまして 観桜期ともなりますと大変な賑わいを見せるスポットであります。
この九重桜は開寺前 光厳法皇自らのお手植えによるとされていますから 樹齢ばかりなら全国的にも凌ぐ老木がございますが 700年近くの樹齢を誇るこの桜の幹の周囲は5m 高さは7mの巨木であります。
亦この九重桜(枝垂桜)は 既に幹の根元に大きな洞が出来て衰えは隠せませんが 季節には幹の姿からは想像できないほどの可憐な花を咲かせてくれます。
斯くありたいものだと思うばかりであります。
この常照皇寺の九重桜をモチーフにした食器が 京焼の窯元から記念発売となりましたので ご案内申し上げます。
どうぞご賞味下さい。

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2012年01月26日

柴田 光次郎

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美味しく食べたり 楽しく飲んだり出来ればそれでいいと その器は私たちに語りかけているように思えます。
確かに器はこうでなくてはならぬというお仕着せがあっては 窮屈でなりません。
陶工・柴田光次郎氏から生み出された器は 自由に解き放たれて見え 穏やかな自然体から生まれる作風からも優しさが滲み出ています。
氏が作陶に目覚めたのは遅咲きの15年前で 焼物の故里であるこの土岐には 何十人という新進作家がいるのですが 彼はその中の一人であります。
既にもう若くはなく 作陶に魅了されるまでの人生も経験し それでもそれまで築いてきたものと離れてこの片田舎の古民家に窯を築いたのです。
ここには彼が求める自然と 人生を捧げる窯があります。
そして師を持たない彼は 自分の流儀で作陶し そして何も縛られることのない 彼らしい作風を創り上げました。
長閑な工房に一人気儘に土と戯れ その手の中では土が踊るように 器のカタチを成していきます。
自然と対話するかのように彩色し 我が子を寝かし付けるかのように窯へ入れる。
柴田氏は自らを「楽陶家」と名乗っています。
この「楽」にはラクな気持ちで楽しむ作陶という 二つの意味が込められ そこから生まれる作品を信じて止まないのです。
この柴田氏の作品であるゆったり碗(径約13cm)と小粋碗(径約14.5cm)を 一客木箱に入れて季節に合わせて夫々4種つくりました。
そしてゲストの方々に四季を感じていただくために 期間限定販売とさせていただきました。
悪しからずご了承下さいますようお願い申し上げます。
四季は上から順に春夏秋冬で 春は3~5月 夏は6~8月 秋は9~11月 冬は12~2月の販売となっています。

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2012年01月02日

ハレとケ

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今日はお正月三ヶ日の中日です。
食器の中でもこの漆器の出番が多いことと存じますので その話題を採りあげてみました。
どんな道具にも扱うにつけては 幾つかの注意事項があります。
特に漆器となりますと 殊更に扱い難いのではと思われたり 普段使いなどには勿体ないなどというイメージを持たれている方も多いようであります。
もちろん上手に使うには幾つかの注意事項がありますが 正しく理解されれば 然程手間なく何時までも美しくご使用いただけます。
気に入ったものだからこそと仰って 大切に仕舞い込んでしまう人がみえますが それには反対で そうだからこそ普段に使って 豊かな漆器の持つ魅力に触れてみて下さい。
最近ではそうした方たちも増えていると伺っています。
俗にハレとケという言葉があります。
ハレは儀式や祭りや行事といったイベントのことで ケとは普段の生活である日常のことを指しています。
冒頭申しましたように 漆器には一般的にハレの日の器というイメージがありますが ライフスタイルが多様化した今 ケこそ大切にしたいという思いから 普段の食生活にも上手く漆器を取り入れている人が多くなってきました。
喜ばしい事だと思います。
今年の目標はこのケを大切に日々精進して参りますので どうぞよろしくお願い申し上げます。

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2011年12月30日

梅MOYOU

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お正月がもう直ぐそこまで近づいて参りました。
晴れやかなその雰囲気を盛り上げる一品のご紹介です。
白磁の器に金の梅模様が施されていますが これは本場金沢の本金箔が貼られているのです。
金箔は僅か1万分の1mmという薄さで 箔の持つ研ぎ澄まされた美しさを最大限引き出しています。
これだけでも相当高度な技術力に違いありませんが これぞ伝統と申し上げても差し支えないでしょう。
この箔を変色させることなく 白磁の器に焼き付ける。
微妙な温度差で成否が問われることになる技 これも卓越した技術の賜物でありましょう。
つまり伝統の箔との融合によって 新しい和のスタイルが生まれたという訳であります。
当に現代アートと呼ぶに相応しい 上質でモダンなティーセットではないでしょうか。
タイトルは「梅MOYOU」となっています。

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2011年12月29日

信楽のお正月

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手前どもの話で恐縮ですが 毎年華やいだ器ばかりで過ごしてきたお正月でありました。
一度はこんな渋い器でと思いながらの 毎年のお正月でありました。
おせちそのものが華やいだ料理なのですから きっと料理を上手に受け止めてくれるのではと思いつつ過ごしたものでありましたが 期待通りに成りそうです。
写真の三段重や盛皿の他 取皿,小鉢に盛鉢や向付など フルアイテムでお揃え戴けますが 何も全てこのような地味目にすることはありません。
否 そうしてしまいますとかえって重い席になってしまいますから ポイントを決めて1~2点挿入するのが正解かと存じます。
若しくはある程度点数をお揃えになって 組み合わせてみるのもよい方法でしょう。
日常の器ではありませんから それほど傷んだりはしていないと思いますが 買い増しされるのであればこんな方法もあるということを どうぞ頭の隅っこにでも仕舞っておいて下さい。

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2011年12月21日

重箱について

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お正月といえばお節料理 おせちといえば重箱 つまり重箱はお正月とセットの感覚でありましたが 最近では お花見や運動会に行楽にといった行事にもよく使われるようになりました。
しかしもう一歩踏み込んで 普段の食卓にも使ってみては如何でしょう。
冷めても美味しい料理であれば 重箱に詰め込んでおきましょう。
いざという時もこれなら楽ですし 何より何時もの食卓に 新鮮なアクセントが生まれるのではありませんか。
またお弁当をつくる方たちにとっては 詰めるものを何にしようかと考えながら 手順に従って焼き物や揚げ物などを料理し 彩りを考えながら詰めていく こんな時が一番楽しい時間なのかも知れませんね。
もちろん蓋を開けた時の皆の歓声 そして口にした時の皆の感嘆の瞬間は もっと楽しいものに違いありませんが。

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2011年12月15日

ワインとグラス

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今月はクリスマスの月でもありますね。
普段は番茶の私も この日ばかりは取って置きのビンテージワインと洒落込みますか。
ワインの召し上がり方など個人差もありますし 杓子定規に考えることもありませんが これも更においしく味わっていただく為とご理解下されば幸いです。
決してこの食器業界が仕掛けている訳ではありませんので 誤解なさらないようお願いします。
さて 一般に赤は白より大きなグラスでと言われていますが これも只単にグラスによって色分けするばかりでなく 白は適温が低く冷やして召し上がる都合上 温くならないうちに呑み切ってしまい 冷えたままで香りを逃がさないよう スッキリと呑み干すため赤より小さ目のグラスとなっているのです。
そこで 白には写真のようなワインクーラーが欲しいところでもありますよね。
そして赤は味や香りが複雑ですから どれもキチンと常温で味わえるよう大き目のグラスとなっているのです。
更に長期熟成型のボルドーになりますと タンニンの渋みや重厚な香りを縦長・大容量(600cc)のボデーが引き立てます。
同様にブルゴーニュのほうは 香りと酸味をタップリ味わえるよう幅広タイプが使用され しなやかでエレガントな味わいがお楽しみ戴けるよう配慮されているのです。
最後は一般の方には不要のグラスでありますが テイスターが使用するテイスティンググラス。
こちらはISO(国際標準化機構)により 形状,寸法,容量,鉛の含有率が定められているグラスです。

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2011年12月13日

冬の卓景

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9月の秋の卓景に引き続き 暫らく振りに「うつわ歳時記」の出番です。
季節は移ろい 愈々冬将軍のお出ましでしょうか。
まだまだ本格的な底冷えの時期には程遠いのでしょうが この季節のご馳走は何と言っても火のご馳走。
そして器は土の温もりですね。
実りの秋は過ぎ去りましたが 鱈,牡蠣,河豚,鮟鱇などなど 海の幸が豊富に出回り愈々美味しい季節の到来です。
土物の口変り皿や向付に蓋向 温か料理がそのまま包まれます。
小鍋立ては暁の茶事などにも使われますが 材料は何でも構わないでしょう。
身近にある旬のものであれば。
グツグツ煮立った音も これもまたご馳走。
蓋を取った時の バーっと広がる湯気までがご馳走そのものですね。
何より「温かいものは温かいように」 それだけが冬の膳の決まり事ですから。

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2011年12月03日

清水焼とクリスマス

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昨日に引き続き清水焼の話題で一席設けました。 
清水焼とクリスマス。
何処もリンクするとは思えないような異質な組み合わせではありますが これがナカナカ多彩な色遣いと可愛いアイテムで おもわずプレゼントしたくなるようなものばかりが集合です。
先ずはサンタさんやツリーの置物(写真) 京絵付けのワイングラスにビアグラス 箸置のような小物はサンタさんやツリーはもちろん ベルやクリスマスリースに雪だるまさん そしてお星様にトナカイなど クリスマスモチーフがオールラインナップです。
まだまだ抹茶碗に香合 そしてタペストリー(麻100%)や色紙など どれもクリスマスの食卓やお部屋を楽しく華やかに盛り上げてくれるものばかりですね。
チョット違和感を感じられた方も これだけ揃えれば今年のクリスマスは 見事に雅な和風クリスマスが満喫できますよ。

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2011年09月29日

酒井抱一

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酒井抱一は鈴木基一や池田孤邨らの門人を擁し 江戸琳派の先駆けといわれた人であります。
大名家に生まれた抱一は 若くしてその才能を発揮し 繊細で風情のある作品を数多く残しました。
俵屋宗達の風神雷神図は有名ですが これを光琳が模写 そしてその後この抱一も光琳の模写を模写しています。
光琳を敬愛して止まなかった抱一は この金地の風神雷神図の裏に 銀地で風神に対応した風に揺れる秋草を 雷神には夕立に濡れる夏草を対応させています。
此れはほんの一例でありましたが この度彼の生誕250年を機会として 京焼の抱一倣い十二ヶ月花鳥図抹茶碗がつくられました。
ご賞味いただければ幸いです。
因みに写真は9月の秋草。
1月は梅椿,2月は桜,3月菜の花 4月は牡丹そして杜若,立葵,朝顔,菊,(写真),柿,芦,雪木と続きます。

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2011年09月17日

秋の卓景

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暦の上では秋の真っ盛りでありますが まだまだ厳しい残暑の続く毎日ですね。
また台風15,16の2連発も心配ですね。
台風さえ来なければこの時期 ちらほらと秋の気配を感じたりして 私は気に入っている季節でありますが 皆様如何お過ごしでしょうか。
さて秋は万物が実る豊かな季節でありますから 必然,食欲の秋にも通じます。
また静かに灯火を落とし名月を賞玩するもよし 或いは名残りの月を眺めながら夜長を楽しむのもよいでしょう。
どちらも侘びの心に通じますね。
この豊かな秋の実りをジックリと楽しむには これを抜いてはありえないというのが お酒でしょうか。
高台付きの盃に瓢型の銚子を傾ければ トクトクトクと何やらそそられる音色がします。
盃に映る月影と共に呑み干せば もう他には何もいらない至福の時の到来です。
今年は3・11以来被災された方はもとより 日本全国が落ち込んでしまいましたが 一日の締め括りにほんのささやかな喜び 許されることではないでしょうか。
この間移ろう季節を感じる余裕もございませんでしたので 久し振りの器歳時記のコラムとなりました。
今後も時折続けて参ります。

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2011年08月07日

天ぷらの魅力

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天ぷらの魅力は何と言っても 野菜に魚介そしてキノコに至るまで 全ての素材の味わいを楽しめることにあります。
しかも素材別に衣の具合を変えてみたり 浸けダレに辛味を効かせたり 岩塩を使ってみたりと変化させれば 飽きることなく全て戴けます。
そんな揚げたての香ばしい天ぷらを戴くための器は これまでも幾つかご紹介して参りましたが スタイルによって使い分けていただけないかという提案です。
例えばコース料理の中の揚げ物としての天ぷら 一品料理としての天ぷら そして揚げながら食べる卓上天ぷらなどのスタイルです。
そして野菜やキノコと魚介を皿で分けるスタイルに 小道具のタレ入れや呑水などに凝って見るのも面白い趣向かと思います。

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2011年03月28日

岩国の郷土料理

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当地では昨日桜の開花宣言が出されました。
開花日は昨年が特に早かったこともありましたが 今年の開花は例年並みであるそうです。
そこで桜をこよなく愛された 宇野千代さんにご登場いただくことと致しました。
宇野千代さんの故郷は錦帯橋で有名な岩国だそうで その橋の架かる錦川の土手は桜並木となっていて 幼い頃から馴れ親しんだ桜は 宇野さんにとって幸福の花だと仰ってみえます。
ですから宇野さんが監修された食器のモチーフにも この桜がたくさん見られます。
宇野さんはご来客の際のおもてなしに このご自身の郷土料理である岩国寿司と鯛ソーメンを定番とされていたようで お客様からも催促を受けられていたようであります。
成程 見た目の彩りやら何層にも重ねられた豪華さに 瀬戸内の海の幸やら山の幸がビッシリと敷き詰められ とても美味しそうです。
起源は江戸期まで遡り 城下町である岩国の殿様が合戦に備える保存食として考案されたものとされ そのため殿様寿司の別名まで付けられています。
大きな木枠の押し寿司器でつくり これを切り分けて盛り付けます。
ですから一度にたくさんの人数分が出来上がります。
もう一つの鯛ソーメンは 一般的にはソーメンは冷して夏場に戴くものですが こちらはアツアツのソーメンです。
出汁は鯛の骨に野菜を加えて弱火で煮込み それを濾してスープ出汁とします。
宇野さんはこのソーメンも大好物だったそうで このように使いますから一年中切らすことがなかったとありました。

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2011年01月27日

拘りの酒器

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もうお屠蘇気分は抜けたと思いますが 皆様如何でしょうか。
普段焼酎や洋酒の方でも この正月ばかりは日本酒に回帰します。
お正月は年中行事の一つであっても ハレの日に違いありませんから お神酒と申すように他のお酒ではサマになりません。
そして本当に日本酒の愛好家であれば 酒器にも拘りしかも何種類もの器をお持ちなのではないでしょうか。
下衆な話で恐縮ですが 単価と酒量を掛け算しますと 私の場合日本酒が一番高価なアルコールということになるようです。
夏には冷たく冷したお酒を 好みのグイ呑みでキイーンと戴く。
冬には程よい燗酒を 平盃でキュッと戴く。
お酒好きにはこたえられませんね。

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2010年12月26日

輪島塗のお正月

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クリスマスを経て お正月がカウントダウンの段階まで迫ってまいりました。
一般のご家庭ではおせち料理にお屠蘇にお雑煮 この3点セットでお正月を迎えますが この3点,夫々に付きましては これまでに詳しく記して参りましたので どうぞそちらをご参考にして下さい。
今日はこの3点セットを戴くための 道具のご紹介です。
道具は何れも漆器です。
ここで初めて漆器が主役となりましたね。
これまで越前塗りでご紹介してまいりましたが 今年は最高級の輪島塗です。
何故最高級なのかも記してきましたので どうぞお目通し下さい。
さて塗り物の絵付け技法は大きく分けて 沈金と蒔絵がございます。
蒔絵の絵付けはご覧のように華麗な絵柄に用いられ 一方繊細さを強調したい絵柄には沈金が使われることが多いのです。
そして末永く,何時までもをテーマとされるなら 是非この輪島塗をお選び下さい。
ご覧の重箱,屠蘇器,雑煮椀は これも伝統的な花丸蒔絵の絵柄です。

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2010年12月23日

加賀野菜

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加賀野菜とは県都・金沢を中心に昭和20年以前から栽培され そして今尚,生産され続けている野菜であり 金沢市農産物ブランド協会より認定された野菜を指しています。
品目は金時草,源助ダイコン,セリ,ヘタ紫ナス,加賀レンコン,赤ずいき,五郎島さつまいも,金沢春菊,赤皮甘栗かぼちゃ,くわい,金沢一本太ネギ,二塚からしな,タケノコ,加賀つるまめ,加賀太キュウリの15点です。
名前からしてこの土地特有の品種も多いようですね。
これらの季節野菜は 日本三大市場の一つに数えられております近江町市場が市内にあるのですが この市場には美味しい食材を求めて 市民ばかりでなく観光客も混じっての連日の大賑わいです。
またこの協会では 品質の良いものや等級規格に於いて秀品のものに付きまして イメージアップを図るべくブランド認定シールを貼付して 市場に出荷しているのだそうであります。
そしてPRも欠かせない要素の一つでありますが こちらも手を抜くことなく盛んに行われています。
会場ではこの加賀野菜のイメージキャラクターである 「ベジタン」のマスコット人形や着ぐるみ そしてチラシにポスターや幟旗などを使ってなど 大いに消費拡大を図っているのです。
そもそもこの協会の設立目的は 今日,食文化というジャンルも例外とはならず多様化している中で 伝統的な良さが見失われつつある加賀野菜や特産農産物について 生産振興と消費の拡大を図ることにあったのは言うまでもない事であります。
さて 以前にもご紹介致しましたこの地元の郷土料理として 治部煮は余りに有名でありますが 今日は加賀野菜の一つであります源助ダイコンを使ったお寿司を 写真でご紹介致しました。
そして器も地元九谷の吉田屋の鉢に盛り付けてみました。

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2010年12月21日

カジュアル シャンパングラス

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シャンパングラスには深皿のような形状のソーサータイプと フルートを縦笛にしたようなフルートタイプの二種類があることは これまでに何度もご紹介してまいりました。
お酒はシャンパンであったりスパークリングワインであったり 今日の主役のお酒は何れも泡立つ洋酒であります。
どちらのお酒にしましてもグラスに注げば泡立つのでのすが この夏このグラスも ご紹介しましたあのビアグラス同様 泡が立ち上りやすい内面加工を施したというグラスであります。
あのビアグラスの技術を このフルートグラスにも応用したという次第であります。
無地で3種 うち2種は口部強化のHS加工 そして3種とも口元が滑らかなコールドカットを施しました。
他方プリント柄は キラキラ輝く立体的な星たちがゆったりとしたハートを描く 「スターハート」シリーズで2種。
グラスの高さは170から200mmでいろいろですが 容量は全て165ccです。
ペアー箱もご用意しましたので プレゼントにもご利用いただけます。
クリスマス必須のアイテムですね。

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2010年12月20日

鶏のファルシー

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詰め物料理のことを仏語ではファルシー 英語ではスタッフド・・・と呼んでいます。
今年のクリスマスメニューは この鶏一羽を使った「鶏のファルシー」で如何でしょうか。
器が鶏であるだけに 詰め物は使う鶏のレバーや砂肝以外 肉類は挽き肉程度にして椎茸やタマネギに栗などをふんだんに使います。
しかしこの詰め物 身体を割かずに詰めるには お尻の穴しかございません。
また骨も除かねばなりませんが 皆さんこれ出来ますか。
ふだん魚は平気で捌いている奥様でも 一寸こればかりはグロテスクで 躊躇なさるのではないでしょうか。
オーブンで焼く前には この詰め物の入り口をかがっておかねばなりませんしね。
例え平気だとしても焼き上げるまでに この鶏とかなり長時間格闘しなければならないでしょうね。
そして最後はどうもグチャグチャにしてしまいそうですし オーブンに入るかどうかも心配です。
何より私たちはプロのシェフの方々と違い 日常こうした動物性の食材は切り身で捌き 魚の姿造りのように一体を丸ごと使うという習慣に慣れていませんね。
どうしましょう 諦めますか。

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2010年12月19日

楽焼のサンタさん

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巷では一斉にジングルベルが鳴り出し いよいよ子供さんたちが待ちに待ったクリスマスの到来が間近に迫ってまいりましたね。
今年は何がもらえるかな。
慌てん坊のサンタさんは もうお仕事に取り掛かっているはずであります。
ところでこの写真のサンタさんの箸置は 京都の楽焼であります。
京都の名所,名物でもあり 何方様も修学旅行の必須のコースでありましたから この焼物の作品づくりが記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。
(楽焼につきましては このコラムに年明けにも再度載せる予定でありますので どうぞ是非ご参考になさって下さい)
話が彼方此方飛び交い恐縮ですが 今年も新しくクリスマスの物語や歌などが幾つもご披露されています。(特別クリスマスに限ったことではないのですが)
これを唯単にクリスマスに結び付けたコマーシャリズムと捉えては 身も蓋もなく,夢も希望もないのであります。
日本人にとってキリスト様もクリスマスも 私自身もとよりご縁があったものとは思ってなく 何処でどう関わりあったのかも存じませんが それでも年に一度の世界的な記念の行事に仕上げたのは確かに私たち人間であり 業界とマスコミの結託と考えるのも子供っぽく思いますし 取り立てて目くじら立てることは大人気ないのではと考えている次第であります。
年に一度の善良な虚構の世界なのですから。 
こうしたことから今後もテーマをクリスマスに選ぶのであれば ハッピーなシナリオであり そしてハッピーなメロディーである事が必須の条件であります。
これは世界共通の認識でもあるのです。 
そうそうこの箸置も 袋いっぱいのプレゼントを トナカイのソリに乗りスキーを履いて配る 何とも愛らしいサンタさんでありましたね。

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2010年12月14日

シャンパングラス コレクション

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巷は私たちの子供の頃程のシンボリックなものから 今や少々懸け離れたものとなってしまったようではありますが それでも未だ々だ月日は巡り 全世界において立派に年中行事として君臨しているクリスマスを迎えているようであります。
そこでこの時期 つき物のシャンパングラスを話題に 今日はその第2弾とまいります。
世情を気にせず 今年のクリスマスは取っておきのワインと そしてそれに相応しいグラスで乾杯とまいりませんか。
どれもハンドメイドならではの絶妙なバランスの美しい曲線 そして口当たりの良さが嬉しい繊細な口縁が自慢のグラスです。
豊かな香りを引き立てるヴィンテージタイプと 華やかな泡立ちを楽しむトールタイプ そして優美なラインのフルートタイプの3種 何れも24%クリスタルの素材をハンドメイドで成形いたしました。
どれも極上のワインに相応しいコレクションでありますが ワインにも夫々個性がありますので その個性を充分に引き出すグラスをどうぞお選びください。
写真のようにお酒の邪魔にならないよう 控え目なプリント柄もご用意いたしました。

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2010年11月28日

鍋焼きうどん

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鍋焼きうどんとは 焼きうどんが醤油などで味付けはするものの 炒める料理であるのに対し 焼きという名がつけられた料理ではありますが 焼いたり炒めたりする料理ではありません。
寧ろどちらかと言えば具と一緒に煮込む煮込みうどんに近い 土鍋を使ったうどん料理であると言えます。
土鍋に主として醤油味の出汁とうどんを入れて煮立てますが 上にのせる具は様々であります。
ネギに椎茸,ニンジンに蒲鉾などは定番と言えますが その他天ぷらが入ったり生卵或いはゆで卵であったり ツミレや伊達巻であったりと多用な姿となります。
これはきっとスキ鍋にうどんを入れる料理があったり タヌキやキツネがあったりなどからもお分かりのように うどんという食材の懐の深さゆえの賜物ではないかと思われます。
尤も 最初から煮立ててグツグツを供する料理ですから かけうどんや釜揚げうどんと違い 時間がかかるためか駅などで見掛ける立ち食いのお店では 殆どメニューとして扱ってはいないようであります。
そしてアツアツが身上の料理ですから 冬場の限定メニューとされるお店が多いようですが 愛媛の松山ではアルミの田舎鍋を使って この鍋焼きうどんを通年提供されているお店も沢山あると伺っています。
しかし讃岐が近い所為なのか でもコシの強い讃岐うどんではなく柔らか麺のところが多く しかも大抵どのお店も何故か甘めの味付けのようですが 理由は判然と致しません。

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2010年09月06日

土瓶蒸し

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秋の味覚を代表する香りキノコの王様 西洋のトリュフと並ぶ希少性と 秋の一時しか味わえないという特殊性から 大変高価なものとなってしまいました。
しかも国産品は年々減少し続け 今では中国,韓国,カナダ産が大半を占めるに至っております。
このマツタケもトリュフ同様 人工栽培が何度も試みられたようでありますが(トリュフは過去に成功事例あり) 残念ながら特殊な生育条件なども相俟って 未だ成功には至っておりません。
高価な食材ですので選び方にも注意して 出来るだけ笠が開き切ってなく香りのよいものを そして出来るだけ太くて短い軸で掴んで硬い物を選んでください。
柔らかい物は虫食いの可能性があります。
このマツタケ料理法も色々ありますが 香りと歯応えを最大限生かすには 写真の土瓶蒸しか奉書に包み水に浸して炭火で焼く 奉書焼が最適です。
この他 マツタケご飯やスキ焼などいろいろ楽しめますが 下拵えは総じてキノコの場合香りを大切にしますから 水洗いはしません。
表面の柔らかい皮を破らないよう 注意深く濡れ布巾で泥を落として下さい。
亦 出来れば庖丁で切るより 手で裂いた方が香りが強く出ます。

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2010年08月22日

豚肉の生姜焼き

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きのうは何を召し上がりました。
我が家はソーメン。
何と言っても 夏はこうしたさっぱり目の料理にはしりがちです。
しかしずーっとこればかりでは 厳しい夏を乗り切ることは出来ません。
ソーメンにも一寸手を加えて 具材や薬味に一工夫されればゴチソーメンであり バランスの取れた一品となるのですが。
しかし時には スタミナ料理も必要でしょう。
写真は豚肉の生姜焼き。
渋めの器に緑の敷物 そして小さな赤のラディッシュの飾り切りが涼感を演出します。
この他 茹で豚を刺身風に向付鉢に盛ったり 牛肉のタタキなど小口切りのキュウリと和えて小鉢に盛るなど 何れも涼味を感じさせる盛り付けに気を配り 夏の食卓を演出してみて下さい。
コッテリした料理に五感全てを動員して 涼一味の食卓にしてしまいましょう。

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2010年08月07日

季・器・機

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おもてなしの基本は 何も走りの食材や高価な家具を使うことではありません。
その季節の旬の食材を料理して 似合いの器に盛り付け その機会の席を如何に満足のいく充実したものとするかに心配りをすることであります。
その為に相手を思い 知恵を出し切ることにあります。
それでも失敗は起こるでしょうが 気になさらなくて大丈夫。
精一杯の心が通じ合うことが大切なのですから。
その心入れの基本を この「季・器・機」の三つの文字で簡潔に言い表した と何かで読んだ記憶があります。
立秋とは名ばかりのまだまだ猛暑続きでありますが この時期の主役の器は何と言ってもギヤマンに尽きます。
否 この時期でなくとも ギヤマン一器が食卓全体を清潔な涼感で満たしてくれます。
季節知らずのギヤマンは 年中商品として扱っていますが 何分これからは店内が徐々に秋色に染まって参ります。

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2010年07月27日

氷のおもてなし

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梅雨明けと同時に 連日猛暑日が続いており亡くなられた方もたくさんいらっしゃって 大変な毎日です。
皆様如何お過ごしでしょうか。
熱中症にはくれぐれもご用心なさって下さい。
さてこんな毎日ですが 料理に氷を添える。
夏のおもてなしとしては ストレートに涼感が伝わり最高のおもてなしと言えるのではないでしょうか。
しかし料理に使うとなれば 大量の氷が必要となります。
我が家では 市販されている豆腐のプラスチック容器(ボールなどでもOK)に水を張り 冷凍してつくります。
氷結しますと容器にくっつきますが ひっくり返して水を掛ければ 中の氷がスポッと取り出せます。
これをアイスピックなど(もっと細かくしたい場合はアイスクラッシャー)で割り そして砕き或いは削って器に敷き詰めます。
この割り氷は 夏の甲子園名物である「かち割り」として全国区となっていますね。
写真はマグロと車海老の刺身が盛り込まれていますが 煮物やフルーツにデザートなどに利用されても良いでしょう。
また彫刻刀やノミを使って好みの形に加工したり 中央をくりぬいて氷鉢として使われても涼しさを感じて戴けます。
これが面倒な方には アルミやプラスチック製の氷鉢製氷器も扱っています。

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2010年06月28日

梅酒グラス

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梅干をつくる甕(常滑焼) そして梅酒や果実酒をつくる瓶(石塚硝子,東洋佐々木ガラス製)につきましてはこれまで既にご紹介しておりますので 本日はその梅酒を飲んで楽しむ器のご紹介です。
梅の実は古来 人の英知により薬用されてまいりました。
その梅を浸けたお酒も つまり梅酒も同様身体に良いお酒とされています。
その梅酒を召し上がるテーブルウェアーが 石塚硝子より新発売です。
耐熱ガラス製ですので 夏はロックで 冬は電子レンジでお手軽にホット梅酒をという次第です。
マグやグラスのもう一つの特長は 中程の位置に二箇所窪みが付けられています。
梅の実も一緒にグラスに入れて召し上がる方 これでグラスを傾けても梅の実はこの窪みでピタリと止まります。
冷たさや温かさを逃さないため 蓋もご用意いたしました。
種類は300ccのグラスとマグ 200ccのミニグラスがございます。
またつくった後の梅の実の保存容器として 梅壷なる蓋付ジャーも280cc,440cc,670ccの3種が同時発売です。

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2009年11月26日

四季の器

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またまた新しい年を迎えます。
迎春の食卓をイメージして 蓋物は福寿 手付きの盛鉢は祥瑞 前菜皿は金銀彩とお目出度尽くしの器をご用意致しました。
そして気持ちも新たに迎える食卓ですので 器も出来るだけ新鮮な感覚のものを選んでみました。
こうしておいて 中心に重箱,屠蘇器を据えれば迎春の準備は完了です。
取り敢えず3点のご紹介ですが そこそこ高価な器ですので毎年一点ずつでも増やしていかれては如何でしょう。
そうすれば毎年気分も改まることになるのではないでしょうか。
次にやって来るのは本格的な春です。
春には 何方も晴れやかな解き放たれた開放感をイメージしますが 冬篭りの季節が長ければ長いほど 来る春への反動と期待は大きなものとなります。
春のイメージカラーは何と言っても 桃に続く桜のピンク。
華やいだ中にも淡いピンクを中心に デザート皿には少しアクセントを効かせた色を配してみました。
春風を 花吹雪を 若葉を楽しみながらの食卓です。
同時に門出の季節でもありますので やはり一品ずつ買い増しされては如何でしょうか。
梅雨が明ければ酷暑の長丁場です。
この季節を好む方は少ないでしょうが 皆さん涼をとるのに本当にご苦労されています。
食卓も基本は見た目の涼感にあります。
青磁や染付にトルコ釉などの陶器に 硝子器や竹製品を加えてみて下さい。
中心の盛鉢は夏の定番料理,ソーメン鉢ですが トロピカルフルーツなどを盛りましても涼やかですね。
ともあれ 知恵を総動員してこの長丁場を乗り切りましょう。

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2009年08月23日

デザート

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食事は最後のデザートまでお楽しみが続きます。
近頃は男性でも甘味のデザートを好む方が増えてきたようでありますが 大抵はコッテリしたディナーの後ですから 消化が良く口当たりが爽やかなものが適っていますので アイスクリームやババロアのような冷菓が多く用いられております。
ご家庭でのディナーであれば 大きくつくったものでも一人前ずつつくったものでも 大皿盛から取り分ければいいのですが 冷菓は盛りつける器と共に 食卓に出す直前まで冷蔵庫で冷やしておかれる配慮が必要です。
写真のシャーベットはペパーミント入りのソルベで 正式にはソルベグラス(ソーサータイプのシャンパングラスが代用できます)に盛るのでしょうが こうした和食器をお使い戴くのもアイデアです。
逆に料理が軽い場合はデザートとして リンゴのベニエのように揚げたスナックのようなものを出されても良いでしょう。
和食の揚げ物もそうですが 揚げたものの盛り付けにはレースペーパー(懐紙の代用)を敷いてから 盛り付けて下さい。

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2009年07月12日

う巻き卵

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来週は土用となり 梅雨明けも愈々近づいてまいりました。
そこで「うなぎ」の話題を一つご紹介させて戴きます。
出汁を加えて焼く玉子焼きを出汁巻き卵と呼んでいますが 主に関西地方に多い調理法であります。
甘味を抑えた薄味の出汁を加えます。
出汁が多いほど柔らかくなり焼き難くなりますので 出汁が大サジ1杯に対して卵2~3個を目安にして下さい。
同様 出汁を加えた卵料理に卵豆腐や茶碗蒸しがありますが 卵豆腐の場合は卵一個に出汁が大サジ1~2杯 茶碗蒸しは卵一個に出汁が3~4杯が目安となります。
この玉子焼きの芯にウナギの蒲焼を入れたのが う巻き卵(写真では器の奥の料理)です。
つくり方のポイントは 細切りの蒲焼を卵の端にのせて巻くこと そして卵液を何回かに分けて流し込み 焼きながら厚く巻いて仕上げることです。
焼き上がりましたら 芯となっている蒲焼が姿を見せるよう切り分けて 盛り付けて下さい。

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2009年07月07日

硝子食器のおもてなし

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四季を通じてのおもてなしでは やはりこの夏が一番難しいのではないかと思われます。
冷えたビールさえあれば良いという訳にもいかず といってご家庭にはおもてなしに使える硝子食器がそう幾つもあるわけではございません。
こんな時には ご自慢のお料理一点に絞って硝子器をお使い戴くと 大変効果的だと思います。
例えば前菜の珍味であれば長皿と小付の組み合わせ。
煮物や炊き合わせであれば蓋向。
針ショウガや茗荷を香り付けにあしらった小吸い物であれば 箸洗を使うとか どれか一点硝子器が入ることによって 涼味ばかりでなく清潔な印象を与えてくれます。

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2009年07月03日

冷酒盃

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このブログを始めまして 3回目の夏を迎えました。
そしてその都度冷酒のことを書いてきましたが 今年もこれまでご紹介出来なかった酒盃を ご披露させていただこうと思います。
酒盃には陶器製で浜の付いた盃と浜の無いグイ呑 そしてガラス器のステムのように足の付いた馬上盃があります。
今日はガラス製でこの足の付いた盃3点をご紹介します。
酒器という道具は もともと非常に趣味性の高いものでありますので どのメーカーも他の食器に比べて 大変凝ったものまでつくります。
この3点の足の付いた盃も 只飲むために呑むというグイ呑と違って 何かゆったりとした時間を過ごすために どうぞお使い下さいと話しかけている様な気がします。
ここには昼間のコセコセした時間から 開放された空間があるように思います。
冷酒には清酒が本来持っている風味が 加工されること無く凝縮されています。
冷酒党の方はそこを味わっているのです。
その風味を味わいながら ゆったりとした至福のひと時をどうぞお楽しみ下さい。
数をお揃え戴けば 食前酒の盃としてご家族で乾杯も出来ます。


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2009年04月01日

桜 飯

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さあ 4月です。
学校はもとより 新年度を迎えた職場も多いことでしょう。
スタートの月でありますが 同時にハナムケの月でもあります。
そしてこうした時期に 桜の開花とはどうした巡り合わせでしょうか。
今日はこの桜に因んだ食材やら料理などを紹介しようと思っています。
先ずは 「桜飯」。
お酒と醤油の味付けで炊いたご飯を桜飯と言います。
同様にほうじ茶を煎じた汁で炊いて 塩やお酒で調味したり 味付けしたご飯に刻んだ煎茶を混ぜ込んだご飯もあって こちらは茶飯と呼ばれています。
どちらもほんのり薄茶色に染まった 美味しいご飯です。
次は 「桜肉」。
ご存知のように馬肉のことですが 桜と馬が何故リンクするのか私は存じません。
また食べたこともないので味を評価することは出来ませんが 脂肪の少ない赤身の肉と聞いています。
生は馬刺し 鍋にすると桜鍋となりますが 何れも今後の宿題です。
次は 「桜エビ」。
日本広しと言えども駿河湾のみで漁獲されるのだそうですが 日持ちしないので 生や釜揚げでは流通せず 専ら乾燥品のみがお目にかかれるという小さな海老です。
天日干しされた乾燥品は殻ごと食べられ 私共では掻き揚げにしたり お好み焼きに入れたりしています。
次は 「桜デンブ」。
続いて海老の話題となりますが 芝エビなどを茹でて擂り潰し 塩や砂糖にみりんなどを加えて 解しながら炒りますと桜色のきれいなデンブが出来ます。
同様にタラなどの白身魚を使って 食紅で染めることもありますが 太巻き寿司やチラシ寿司にと使われます。

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2009年03月03日

チラシ桶

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雛祭り定番料理のチラシ寿司ですが 一昨年はチラシ寿司の大皿盛りでしたので 今年は銘々盛りで参りましょう。
この一人用のチラシ桶 意外に重宝します。
鉄火丼やうな丼などの丼ものは勿論ですが マツタケご飯や炊き込みご飯のような献立では飯器としてもお使い戴けます。
亦 このように朱塗のものをお使い戴けば 陶器にはない如何にも華やいだ雛祭りという演出が出来ます。
私共は女房と嫁以外の家族は全て男でお姫様はいないのですが このように毎年の雛節句には決まってチラシ寿司が戴けます。
春は匂やかで優しい季節 塗りの器,漆器一点を加えて優しく食卓を纏めてみて下さい。

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2008年12月29日

迎春演出卓上小物

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もういくつ寝るとおしょうがつ~ ♪♪
今年はお屠蘇気分を煽るようですが 酒肴の正月飾りです。
元旦から勤務の方もいらっしゃる中 不謹慎とのお叱りを頂戴するやも知れませんがお許し下さい。
正面には桧の羽子板皿(クリアラッカーにて塗装済みですので,直接おせちを盛られても結構です)に 柚子の珍味入れをあしらってみました。
奥には餅つきの杵と臼 とは申しましても珍味入れサイズの超ミニ版です。
ではありますが杵,臼とも木製で 臼は本漆の溜塗で本物志向です。
そして金の水引の注連飾りで 華やかさを演出してみました。
更に周囲には独楽や羽根の小物(箸置),鏡餅の装飾品などを散らし 背景には金屏風で〆てお正月の演出です。
小手先の演出などと仰らないで下さい。
お正月を一年の最大に節目として 残したいという気持ちからの提案です。

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2008年12月26日

前菜風おせち

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三が日が過ぎる頃には おせちも残り少なくなって参ります。
そんな時 隙間だらけのお重のままですと 如何にも貧相で誰も手を付けてくれない なんて事にもなりかねません。
一番お手軽なのは 写真のようにお盆に皿鉢を組み合わせて 酒肴風と申しますか前菜を盛り付ける要領で供します。
夫々の折敷にメインとなる料理がなくなった場合は つくり足して器の中心を飾るようにすれば良いでしょう。
お正月ですから 朱塗のお盆がお目出度い席を盛り上げてくれます。
器との組み合わせは写真のような明るい扇面の染付か 若しくは縁起の紅白に倣って 白い器が色彩バランスが良いようです。
盛り付け次第では失笑を免れないかも知れませんが 何事もチャレンジ精神を持って場数をこなすことが大切かと存じます。

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2008年12月19日

金沢箔

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石川県の伝統産業は加賀友禅をはじめ 輪島塗や山中塗の漆器 九谷の焼物に加賀や七尾の仏壇など 国の指定を受けた伝統工芸品を数多く有する地域であります。
その中でこの金沢箔は発祥が明らかではないようですが 16世紀(戦国時代)後半には既に京都の箔打ちの方々が この地に移入されていたようであります。
この金銀箔は漆器や陶器 織物や仏壇など伝統工芸品の製作には欠かせない材料であり 同時にこれ等の産業がこの地で発展してまいりましたのは この金沢箔の存在があるからに他ありません。
そしてこの箔につきましては ここ金沢が国内生産のほぼ100%に近い 独占的シェアーを占めるに至っております。
金箔は文字通り金が主原料ではありますが 極少量の銀と銅を混ぜた合金を地金としてつくられます。
十円玉ほどの地金をひたすら極限まで打ち延ばし 畳一枚ほどの大きさにまでしてしまいます。
最終的には何と1万分の1mmという厚さです。
神業とも言えるような作業ですね。

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2008年12月18日

ワンタッチプレートスタンド

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3年前には空間利用ということで 同じラッキーウッドの組み立て式固定プレートスタンドをご紹介しました。
今年はワンタッチ折りたたみ式のプレートスタンドです。
容易にワンタッチで折りたためますので手間がかからず 収納にも便利です。
3年間での進歩です。
腕自慢の奥様なら二倍のメニュー料理を 同じ限られたテーブルのスペースに並べることが出来ます。
三段重ねはございませんが 組み立て式同様ステンレス製と金仕上げの2種類 そしてサイズも22cmと27cmのプレート用の2種類です。
お薦めは金仕上げ。

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2008年12月16日

モルトグラスコレクション

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カガミクリスタルの「モルトグラスコレクション」と名付けられた 至高のストレートグラス・コレクションです。
台座付きのスキステムグラスが2点 色被せカットのショットグラスが4点揃いました。
被せグラスも大きくカッティングを施し ウイスキーのあの琥珀色の邪魔にならないよう配慮されています。
何れも1.5ozのサイズで 如何にもストレートで呷る男性向けのシャープなデザインですね。
一個入れの化粧パッケージにての販売ですが 6点全部を纏めたコレクションパッケージもご用意しています。
ウィスキー党の彼に モルトウィスキーと共に至高のクリスマスプレゼントです。

<モルトウィスキー>

グレーンウィスキーに対する言葉ですが グレーンがトウモロコシなどの穀類を原料とするのに対し モルトウィスキーは大麦を原料としています。
現在は複数のモルト或いは他のグレーンとブレンドされたブレンディッドウィスキーが殆どですが 中にはマッカランやグレンリヴェットといったスコッチのように 蒸留所の名前を冠したモルトウィスキーもあるのです。 
そういえば日本にもありますね。 「余市」に「山崎」「白州」などがそうです。
もう一つ シングルカスクウィスキー 或いはシングルバレルウィスキーというのがあります。
カスクもバレルもウィスキーを貯蔵する樽を指していますから その一樽のみで瓶詰めされた純粋(?)なウィスキーと言えますが 普通は飲みごろの度数(40度程度)まで加水されて市場へ送られます。
しかし稀にカスク・ストレングスといって 樽詰め状態(60度)のまま瓶詰めされるウィスキーもあります。
しかしこれ等は余り市場に出回ることはなく 蒸留所内での限定販売が目的であるようです。

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2008年12月08日

ツヴィーゼル

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南独・バイエルン地方に広がる森の中の小さな町 そこがツヴィーゼルです。
そこにツヴィーゼル・クリスタルAG社があり グラスやホームアクセサリーをつくり続けてまいりました。
品質に拘りながら環境に負担をかけない物づくりを目指し その答えとして開発されたのが全く新しいこのグラスです。
このグラスは無鉛クリスタル「トリタン」と命名され この素材は世界特許を取得しています。
亦このグラスは環境に負荷がかからないばかりでなく 写真は如何にも華奢な引き足で チョットした圧力でも折れてしまいそうですが チタンを加えたことで耐久性が飛躍的に向上し 更にジルコニウムを加えて 従来のクリスタル以上の輝きと透明度を実現しています。
この耐久性により洗浄機にも対応でき お手入れが簡単なので日常でお気軽にお使い戴けるクリスタルガラスです。
そう言えば今は廃盤ですがHOYAも Hi-Crystalのネーミングで強化のクリスタル製品(こちらは酸化鉛含有でありました)をつくっていました。
アイテムは「ディーバ」(女神)の名に相応しい エレガントな6点のワイングラスのラインナップ。
ドイツ若手ソムリエのデザインによる スタイリッシュな7点のワイングラスは「トップテン」。
「ヴィーニャ」は04年の世界ソムリエ大会で 公式グラスに認定された本格派のワイングラスで6点。
写真の「エノテカ」は ハンドメイドで赤,白,シャンパンのラインナップで9点。
更にステムの他 タンブラー類に3種。
ボトムを厚くしたモダンなタンブラーは 「トッサ」コレクション。
スピリッツからロングドリンクまで5点のラインナップ。
「テングラッド」のネーミング通り 10度傾斜させたタンブラーは3点。
花の都「パリ」の名に相応しく ピュアでクラシックなタンブラーが これも3点。

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2008年12月07日

ライフ・シェルズ

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発想は卵の殻だそうですが 何やらアートを連想させるユニークな造形ですね。
「ライフ・シェルズ」と名付けられています。
インテリア・アイテムには違いありませんが さて貴方ならどう使いますか。
なにも特別使わなくったって 心が癒されるようなゆったりとしたオーガニックな美しいラインです。 
目を楽しませてくれるオブジェとして 洋間に飾っていただくだけでいいのです。
しかし何かに生かそうとされるのであれば 使い勝手は どんな季節の花も生かせる花器(陶器の花立付) またある時は灯りを和らげるキャンドルスタンド 更にはテーブル上の雑多な小物を入れ込んですっきりとさせる小物入れになど 日常の生活シーンの中で自由な発想を浮かばせる 貴方任せであります。
エスプリを持った貴方から エスプリを生かすあの方への粋なクリスマスプレゼント。
サイズはS(13cm) M(16cm) L(20cm) LL(26cm)の4種となっています。

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2008年12月06日

サン・ルイ

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今日から時節柄クリスマスの話題を続けますので ご容赦願います。
フランスのロレーヌ地方は 古くからガラスに縁の深い土地柄であります。
15世紀にはこの地のロレーヌ公の庇護を受け 多くのガラス工房が生まれました。
このSAINT・LOUIS(サン・ルイ)工房は 18世紀後半に時の国王ルイ15世の命により 工場として正式発足していますが 既に当時(15世紀)において直系の祖先による工房が存在したと記されています。
この背景には 燃料となる木材は周囲の森から 主原料となる硅石は砂岩質のその土地から そして羊歯の灰からはカリと ガラスづくりに必要なもの全てが調達できる環境にあったと言われています。
工場設立の2年後には フランスで始めてクリスタルガラスの製造に成功し その品質はフランス王室科学アカデミーのお墨付きとなります。
そして19世紀後半には 現在も世界中のコレクターの垂涎の的であり あの有名な芸術的ともいえるペーパーウェイトを手掛けるに至っているのであります。
このペーパーウェイトやフォトフレームなど 日本では思いの及ばないようなものが 注目される商品となるのですね。
こうして色々外国の商品を目にしますと 育まれた文化の違いに改めて気付かされます。

口元と台座に華麗な金加飾を施した写真のグラスは サン・ルイを代表するデザインで「ティッフル」と呼ばれ ワイングラスやゴブレットのようなステムグラスの他 オールドファッションやハイボールグラスのようなタンブラーに至るまで フルラインナップとなっています。

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2008年12月03日

蛸 壷

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続いてもう一日 忘年会の話題で失礼致します。
蛸漁の道具は網を使えば獲物が傷つくことが多いため 今でもこのような壷が使われているそうです。
明石蛸の本場・明石が発祥の地と言われていますが どうも写真のような陶器製であったようであります。
潮の流れの激しい明石海峡では この流れの影響を避けるため 一方の側面を平らにしてカマボコのような形にしました。
亦 海洋の特性も然ることながら 蛸の保身は岩場の陰に隠れることであり 併せてこの習性を熟知した上で この道具がつくられたようであります。
この蛸壷を海底より引き上げましても 安全性に何ら疑問を抱くこともなく この壷から逃げる蛸は殆どいないということで 今のところ人間の知恵の方が勝っていると言えます。
しかし 余りにも作業が非効率なため 本場・明石でもこの漁を行なっている漁師さんは 現在たった2名なんだそうです。
今後はどうなるのでしょう。
話は変わりますが 蛸の旬ってご存知ですか。
蛸に旬なんてないと思っていましたが どうも関東圏は冬で ナマスと共に酢蛸もおせちに加わるとか 反面関西圏では夏というより 年に2度旬がやって来るとのことです。
夏と冬では味も変わり 嗜好の差によって旬が分かれたのかも知れません。
前置きが長くなりました。
この蛸壷をモチーフにした 宴席のサイドアイテムが出来ました。
文字通り酢蛸や刺身に珍味などの盛付食器として 或いは写真のようにお品書きや伝票類などを差し込む容器としてなど 様々な用途が考えられます。
忘年会もこれから佳境に入って参ります。
どうぞ飲食店を営まれている皆様 一つの器がお店のメニューや雰囲気を ガラリと変えてしまうパワーを持っていることをどうぞお忘れなく。
チョット出来過ぎです。反省してます。

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2008年12月02日

焼酎忘年会

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12月に入り 昨日おせち料理を話題にすることをお約束しましたが 12月という月はおせちに限らず話題に事欠きません。
今日はそのなかの一つ 忘年会の話題と致しましょう。
忘年会も近頃は焼酎をオーダーされる方が増え 焼酎の人気は未だ衰えを知りません。
本当のところの理由は分りませんが プレミアム付は兎も角 比較的安価な上爽やかな呑み心地にあると言えるからではないでしょうか。
米の他 麦,蕎麦,芋,黒糖(昨年私はは牛蒡の焼酎を戴きました)などなど いろいろな味や風味が味わえるのも焼酎の強みでしょう。
その上低カロリーで酔い覚めが良い(これは焼酎党の弁 焼酎に限らず呑み過ぎればどのお酒も一緒の筈です)とも言われ 流儀を問われない呑み方が出来るのも 焼酎ならではといったところでしょうか。
ところで 写真の焼酎サーバーですが ひと頃爆発的にヒットしました。
今は沈静化していますが 毎日消費してしまう焼酎と違い 一般のご家庭では一台(一度)買えばもうそれ以上は不要です。
ですから今日の記事は これから購入しようとお考えの方への情報発信です。
既に使ってみえる方からご意見頂戴されても良いですが お勧めは甲類焼酎。
独特の風味や香味を持った乙類の場合は 折角のその特徴が和らげられてしまい 刺激を求める方には 何やら頼りなく感じられるかも知れませんから。

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2008年09月04日

重陽の節句

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中国より渡来した五節句の内 この9月9日の重陽の節句のみが今日本では消え去ろうとしています。
中国の陰陽思想では偶数は陰の数,奇数は陽の数とされ その陽数の極である9という数字が重なる日という事で重陽と称し 大変お目出度い日であるとされているのであります。
ところで菊酒というのをご存知でしょうか。
この日に飲む菊の花を浸したお酒を菊酒と申します。
食用菊はお料理では酢の物や和え物に使ったり 吸い物の吸い口に利用したり 場合によっては天ぷらということもありますね。
この菊酒のルーツは他の節句と同様 この節目に当って長寿を願い邪気を祓うというものですが この日は菊の花を飾りこの菊酒を呑むのが慣わしでありました。
元は仕込みの段階から 菊の花びらを浸した水を使って造られていたようですが 現在では一部の料亭などで 食用菊を浮かべたものを供するのみとなってしまったようであります。
まだまだ残暑厳しく台風到来の恐れもあり 亦各地では秋祭りの準備に忙しい時期でもありますので こんなところから消え去ってしまうのかも知れません。

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2008年09月03日

あやみなも

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ノリタケのプレステージコレクション 「あやみなも」シリーズです。
山から里へと川が流れる如く 春から冬へと四季夫々の美しい日本の情景を 季節の花や風物で彩りました。
咲く花を見て春の息吹を感じ 吹く風の音で秋の到来を感じる私達日本人が 太古の昔より大切にしてきた感性を和食器の形に表しました。
季節を愛で 季節を食する日本の食卓を ノリタケが新しい日本の器たちを皆様にお贈りします。
桜がテーマの春(写真)はティーセットをはじめ 12アイテム揃えました。
この世の全てを祝福するかのような華やかな食卓となります。
夏は杜若がテーマ。
大皿はじめ4アイテム。
食卓を飾って 透き通った清流に手を浸し 暫し清涼感を満喫しましょう。
秋は如何にも秋色。
天上から降りしきるくれない色の 童の手のような愛らしい紅葉です。
ティーセットや菓子鉢を中心に全部で5アイテム。

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2008年09月01日

京焼の食卓(秋編)

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「気が早い」との謗りを承知の上で 書かせていただきます。
本日は私共にとりまして 新年を迎えるに等しい記念の一日でありますので どうぞご容赦下さい。
日常使いの食器 飯碗にお茶呑み茶碗 珈琲碗皿にミルク呑み お預け鉢に銘々皿 箸置に酒器など 京都の秋をテーマにした器が揃いました。
色とりどりの小菊をあしらった「華小菊」
たわわに実った柿や葡萄をモチーフにした「実りの秋」
乾山調の生地に軽やかな秋の草花を描いた「京の秋」
落ち着いた土色に 白盛りした萩とのコントラストが美しく格調高い「萩がさね」
しっとり深まる京の秋を写した「錦秋」など どれもこれも京都の秋が満喫できるものばかりであります。
また 秋の食卓には欠かせないのが 集い囲む土鍋のシリーズ。
鍋の蓋は伝統の技法が冴える優美な京焼。
胴(身)はこれまた耐熱性で優れた定評のある 当地四日市の万古焼。
この機能性と感性が見事にマッチングした土鍋の登場です。
図柄は琳派芸術の巨匠 俵屋宗達の「風神雷神図」
蓋の表と裏(見返し)の両面に 金彩をふんだんに施した雅な世界が表現されています。
邪気を祓い開運を誘う吉祥の土鍋であります。

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2008年08月04日

竹の食器

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涼感があって網目の美しい竹製品は 日本の夏の食卓演出には欠かせないものです。
今や国際食となり多くの国の人たちに愛されている寿司や天ぷらにしましても エキゾチックなオリエンタルフードという範疇を超え 日本特有の食文化として世界に根付き始めています。
食文化とは料理そのものばかりを指す言葉ではありません。
そこに集う人たちの心を和ませるのは 料理を包む食器も含まれた部屋や調度などの他  仕来たりや作法に精神をも含めたトータルな演出にあります。
取り分け 夫々の料理を引き立たせるため 夫々の料理に見合った器が使われる日本料理ですが それでいて全体の雰囲気や流れをを壊すことのない日本の器に対しましても 諸外国に於いて注目が集まっています。
主役となることの少ない竹製品ではありますが 竹を食器とする少数派に共感を持ち その小さな製品の中に木目細かなさり気ない気配りを感じ取っているのです。
見事な名脇役を演じるのはこの様な竹の存在であり 確実にジワリジワリと少しずつではありますが 日本人の感性が世界に伝わりつつあるように思います。

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2008年08月03日

アイスクリームカップ

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子供の頃の夏の思い出といえば 鬼ごっこに蝉取りやはさみ将棋などの遊びの思い出と共に スイカにアイスクリームなど 何故かおやつに因んだものが多いのですが 皆様は如何でしょうか。
今のように空調設備が整っている筈もなく 団扇か精々扇風機の時代でありました。
このため良く冷えたスイカやアイスクリームは 子供にとって何よりのこの上ないご馳走でありました。
そのアイスクリームも今のようにカップからデッシャーにとって 丸く形を整えコーンを添えたりなんてしません。
今でもありますが 飽く迄木のバーを付けたものが主流でありました。

デッシャーのサイズは直系30mmの#28から 78mmの#6まで13種ございます。
これも一寸アイデアを生かしてアイスクリーム専用となさらないで ポテトサラダの付け合せなどお料理にもこれを使って丸く添えてみて下さい。
この他 クリームスコップやデッパー アイスボーラーなどもございます。
亦 クリームスプーンも数点扱っています。
チョット気取って写真のカップに盛り付ければ 美味しさはもちろん 涼しさも一入となるでしょう。

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2008年07月13日

青風グラス

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上越クリスタルは 温度計や電球の製造に始まる昭和22年の創業ですが 昭和30年より手造り硝子工芸の技法を生かし 食器や花器などを手掛けるよう転換してまいりました。
その技術は卓越技能賞の受賞や日展の入賞を果たすとともに 赤坂迎賓館のシャンデリアの製造や 正倉院宝もつの復元に携わるなどの実績から 更に周知されるところとなっております。

ご紹介の「青風グラス」ですが
青に群青,藍に瑠璃色など 或いはスカイブルーにマリンブルーなどなど どれもみんな青を表現する言葉であります。
豊かな感性をもつ日本人は この青の微妙な色の相違に夫々の名前を付け 生活に幅を持たせて楽しんでまいりました。
この青は正倉院の御物である「紺瑠璃壷」を復元するに当り 開発された味わい深い青となっています。 
(この正倉院宝もつの復刻品は 一部オンラインショッピング出来ますので 一寸覗いてみてください)
以来 この社の製品は群馬県の伝統工芸品として指定を受けるに至っています。

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2008年07月12日

七宝かまくら

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昨日は氷のかまくらをご紹介しましたが 本日は連続して金属で透かしのかまくらをご紹介させていただきます。
日本の代表的な七宝文様(尖った長円形の両端を繋いだ連続模様で 七宝つなぎ文とも呼ばれています)を 一編み一編み丹念に編み上げた 手づくりの一品です。
シルバーで透かしとなれば こちらも貴重な夏の装いでしょう。
陶器,漆器などどんな器にも合わせることが出来て 気品ある宴を演出します。
このかまくら専用お皿もございますが 色彩の対比から写真のようなプレートと併用されても構いません。
手づくり製品のため 欠品の際は多少日数を要しますのでご了解下さい。
こちらもお造りの様な主力メニューに お役立て戴ければ幸いです。

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2008年07月11日

氷 室

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従来のアルミダイキャスト製の製氷器ですと一台2万円を超える価格でしたが これなら一万円でお釣りが返って来ます。
パーツは2点。
18-8ステンレスの凹型容器と 凸型の蓋を兼ねたシリコンゴムです。
氷室がビックリするほどお手軽に出来上がります。
出来上がりサイズは径,高とも約13cmで お手頃な大きさとなっています。

では つくり方をご紹介しましょう。
先ず凹型ステンレス容器の目盛りまで水を張ってください。
次に凸型シリコンゴムを上からピッタリとシールしてください。
そして冷凍保管ですが 凍結時間は冷凍機の能力によって多少の差はありますが テストデータではマイナス10度で約3時間 マイナス20度で約2時間です。
凍りましたら常温で2~3分置き 霜が取れてから静かに氷室を取り出してください。
冷凍庫から取り出して急に水の中へ入れたり 無理に取り出そうとしますと 折角の氷室が割れてしまうことがありますので ご注意下さい。

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2008年07月09日

義 山

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暑中の器は何と言っても硝子器が涼味があって欠かせないものでありますが この硝子器は別名ビードロとかギヤマンとも呼ばれています。
ギヤマンの語源はポルトガル語のディアマンテ(ダイヤモンド)だそうですが 古く遡れば正倉院の宝物を波璃と呼んでいたように 江戸期にはこれをギヤマンと聞き「義山」の文字を当てていたようであります。
私共の店でも暑中のおもてなしは ギヤマンの冷茶グラスに冷えたお茶を出していますが 中には全くこれに手を付けないお客様も見えます。
後からお尋ねすれば お茶は暑中であっても熱いものしか召し上がらないのだそうで こうしたお客様にはお茶請けに 写真のようなギヤマンの銘々皿を使うと良いでしょう。
切れ味爽やかなギヤマンが一つ出される事によって 席に一筋の涼風が流れます。

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2008年07月02日

七夕の節句

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オッと7月の年中行事で 忘れてはいけない行事がもうひとつありました。
このところこの日は生憎の天候続きで トンと星空を眺めることは出来ませんでしたが でもどうぞご安心下さい。
この天候では天の川が増水し 織姫と彦星の逢瀬は叶わないだろうと 闇夜の向うでは無数のカササギが自ら身を挺して橋を架けてくれるそうですから。
とは日本の七夕伝説ですね。
この七夕の文字は音読みすれば「しちせき」となりますが 棚機(たなばた)と表記した名残から「たなばた」と発音しているようであります。
全国各地でも商店街を中心にこの7月7日 或いは月遅れの8月7日前後に合わせて 七夕の節句を祝い盛大に七夕祭が催されています。
取り分け東北四大祭に数えられる 仙台七夕は有名ですね。
私が子供の頃には 当商店街も手づくりの七夕飾りを作り この商店街に飾りつけたものでした。
商店街全員が挙って手づくりを競い合うという 雰囲気がありました。
亦 近場では織物産地でもある尾張一宮の七夕祭りがございまして その祭屋台を下見に行くのも私共商店街の年中行事の一つでありました。
もう少し詳しく書かなければ何の事だかご理解戴けないのでしょうが 単なる個人的なノスタルジーと解釈していただいて結構です。

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2008年06月19日

冷酒ロックグラス

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日本酒のお好きな方は 夏でも清酒をお召し上がりのようですが それでも燗酒にされる方は少ないでしょう。
大抵 冷やして冷酒とされているようであります。 
理由は色々あるようですが 一つには日本酒の持つ本来の香りを味わいたいという事があります。
私はこの香りは兎も角 辛口と表示されていても全く糖度がないわけではなく この甘さとべた付きがどうしても気になるのです。
そこで私は写真のように冷酒をロックで戴くことにしています。
香りは多少逃げるかもしれませんが 口の中は爽やかです。
同じ感覚の方もみえるようで この度カガミクリスタルより清酒のロックグラスが発売されました。
種類はスモークとルリの被せが2点 スキが4点ですが何れも糸巻きや千筋 玉時雨に棒霞に網代など 和柄のカッティングです。
形やサイズは使い易さの追求から ソバ猪口(160cc)と致しました。

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2008年06月14日

マイビアグラス

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淡い琥珀色に輝くクリスタル硝子に 大正浪漫のレトロモダンなカットを施しました。
一寸贅沢なビール専用のマイグラスです。
専用一客入りの木箱のパッケージを使用していますので パーソナルギフトとしてもお洒落にご利用戴けます。
ビールはグラスに移すという手間を掛けることによって 更に美味しくいただけるものなのです。
どうぞ憩いの一時を 美味しいビールと共にお過ごし下さい。

一昨年には泡立ちグラスをご紹介しました。
視覚的にもビールを美味しく戴くためには 如何にキメの細かいクリーミイな泡を立てるかが決め手となります。
そのために先ずグラスは洗剤でよく洗い 拭わずよく乾かしましょう。
拭わないのは布巾に油などの汚れがが付着している場合もあり 亦グラスが濡れていては泡立がきれいに出来ません。
とは申しましても 2杯目以降は致し方ございませんが。

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2008年06月13日

ヌカ漬け容器

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またまたお漬物のシーズンです。
食欲の衰える夏場に向かうにつけ サッパリしたお漬物が恋しくなってきませんか。
私などご飯とこのお漬物だけで 済ませてしまう事だってあります。
さあ今年も ビタミンや乳酸菌の豊富なヌカ漬けに挑戦してみてください。
ヌカ漬けのヌカには元々ビタミンB1,B2が多く含まれていまして ヌカ床から野菜に浸み込み 野菜は生の時の5倍ものビタミンを持つようになります。
亦 乳酸菌の働きにより旨味成分がお漬物の味わいとなり 同時に乳酸菌の摂取にも最適です。
こちらはご存知 塩や酸に強い耐熱ガラスのパイレックス製なので 長期使用にも安心です。
その上 ガラス本体も蓋も熱湯消毒が出来ますので 大変衛生的でもあります。
亦 29×16×9cmと高さを抑えたコンパクトサイズながら 2.3L(ヌカ床は1.5kgまでOK)と大容量ですが 冷蔵庫に収まる設計です。
ですから盛夏でも気温に関係なく温度管理が出来て チョット手入れが出来ない日があっても安心です。
カブラにキュウリにナス 今から楽しみですね。

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2008年06月09日

ユーティリティーアイテム

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イタリア生まれのファンタジアというクリスタル製のユーティリティーアイテムです。
全部で4点のアイテムです。
円形のソースボールを中央に据え それを囲むように扇形の小皿を4個使えば 円形のパーティープレートが出来上がります。
同様に長角小皿を縦に2枚並べ クォーターラウンドディッシュ4枚を使って両サイドにつなげれば 楕円のパーティープレートが出来上がります。
勿論 個別にお使い戴いても構いませんし どのように組み合わせて戴いても結構です。
親しい方のおもてなしなら 銘々盛りよりこの方がより遥かに親しみを感じて戴けるるのではないでしょうか。
後は取り箸かトングを添え 取皿をご用意すればいいのです。

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2008年05月27日

冷酒桶

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これは大小二個の椹桶を入子に組んだ冷酒桶です。
外側の大きい桶には氷を張り 内側の桶に清酒を入れます。(逆になさっても結構ですよ)
普段と違った召し上がり方 これが酒徒の特権です。
木の香りを楽しみながら柄杓で掬って召し上がる 酌人(相方)がいてもいなくてもドンドン飲ってしまいそうです。
こうして酒徒は お酒を嗜まれない方の何倍も人生を楽しんでいます。
とは申しましてもお酒さえあればということですから ささやかな楽しみなのかも知れません。

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2008年05月06日

緑彩組向

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目にアオバ 山ホトトギス 初ガツオ 
爽やかな5月ですから この3拍子を揃えようかと思っていますが アオバにカツオは兎も角 ホトトギスはどうしたものでしょう。
黒潮にのってやって来ました上りカツオ もう召し上がりましたか。
脂がのりコッテリとした濃厚な味の戻りカツオに比べ アッサリとした上りカツオはタタキに向いているといわれていますが 刺身だってタタキだって一向に構いません。
この器に盛り付ければ 取り敢えず2拍子揃います。
さてこの時期 何故ホトトギスなのか調べてみました。
ホトトギスはこの時期南方より渡って来る 夏の渡り鳥だったんですね。
この鳥の声を聞こうと古来からいろいろ詩が詠まれていますが 鳴かされたり 待ってもらったり 殺されたりととても忙しい鳥でもありました。

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2008年05月02日

串焼きコンロ

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先日串物皿をご紹介しましたが 釣りファン待望の鮎漁解禁が間近となって参りました。
うるめにしたり背越で食べたりと色々楽しめる魚ですが やはり塩焼きが最上のご馳走でしょう。
それも持ち帰りガスレンジで手早く焼いたのでは 風情がありません。
折角ですから釣ったその場での炭火焼 この上ないご馳走です。
それも写真のように串を打っての姿焼き。
そして出来れば「タデ酢」をポットなどに用意して。
スポーツの後の食事 それも大自然という背景で これこそレジャーの極みではないでしょうか。
私は釣りとは無縁ですので 全て想像で書いています。

直径42cmのこのコンロには串が14本セットになっています。
亦 串の補充は5本セットで販売しております。
屋外ですので串を持って被り付いても構いませんが 屋内では串から外して一口分ずつ切って食べるようにしましょう。
タレ付きのものなど タレが落ちたり口の周りにタレが付いて行儀悪いものですから。
またまた余計な一言でした。

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2008年04月10日

ワラビ料理

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春の山菜の代表として 「ワラビ」を挙げる人も多いのではないでしょうか。
このワラビ 苦味に渋味 そしてえぐみが強くてそのままでは召し上がれません。
調理前にアク抜きをしなければなりませんが その苦味ゆえ春が待ち遠しいというファンもいらっしゃるようです。
たくさん戴いたら(買ったら)先ずはおひたし お好みでアク抜きしたものを もう一度茹で直して柔らか目にしても良いでしょう。
ワラビおひたしには 味付け調味料の組み合わせが色々ございます。
しょう油をベースに生姜,ワサビ,辛子,鰹節,マヨネーズなどは一般的ですが チョット変った味付けのお勧めは マヨネーズに七味 或いはポン酢を単独でというのがあります。
何れにしましても おひたしであれば写真の小鉢
形も楕円形ですが 春らしい華やかさを演出してくれます。
次には鶏肉や豚肉と一緒に炒めもの ソバやうどんに味噌汁の具 酢の物,和え物の材料や寿司飯に混ぜ込んで稲荷寿司などなど 結構レパートリー広く使えます。
春限定というところが 欲求をくすぐるのかも知れません。

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2008年04月01日

桜 鯛

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今年は全国的に桜前線が早くやって来たようです。
四月といえば桜 古来日本人は唯単に花と言ってもそれが桜を指すほど 桜は暮らしに溶け込んだものとなっています。
「花は桜木 人は武士」 散り際の潔さが日本人の心を打つのでしょう。
今年はもう花見に行かれましたか。
私共の商店街では次の土(5日),日(6日)に 恒例でありますエキサイトバザールの開催です。
このエキサイトバザールは別名さくら祭とも呼ばれていまして 私共の商店街と交差する通りが桜並木となっているのです。
「花より団子」ではございませんが 毎年何処かへ花見に行かれるという方 今年もこの桜街道に名物料理の屋台がずらりと並びます。
市(いち)も見応えありますが この花と団子は必見です。 是非,是非ご来場下さい。 お待ち申し上げます。
ところで話題は変わりますが この時期旬を迎えるは如何でしょうか。
誰が名付けたのか この時期産卵を迎える鯛は美しい桜色となって 浅瀬に集まってきます。
この桜色の鯛を桜鯛と呼び 鯛飯良し 塩焼き良し 煮付け良し 蒸し揚げても良しとどんな調理でも素材が良いから大変美味しく戴けます。
切り身で召し上がるなら 写真の桜を散らした高台皿に盛り付けてみてください。
鯛の白身が際立つ盛り付けとなり 桜尽くしの一品となりますよ。

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2008年03月29日

箸休め

カテゴリ:[うつわ歳時記]

蕾が綻びはじめ 春めいてまいりました。
季節というのは 人の心情まで左右します。
長かった冬篭りから身も心も開放され 何故か浮き浮きとしてまいります。
さて 食卓となれば私共の出番。
海と山から一品ずつ 自分が食べたいものをご紹介しながらつくって貰おうと思っています。 (未だ厨房に入っていませんので 悪しからず女房の世話になっています)
先ずは海から 焼き蛤。
殻が開いて火が通りましたら 身を取り出して酒としょう油の漬け汁に浸し 漬け汁をフライパンで煮立てた中へ蛤の身を入れてサッと煮ましょう。
串を通せば食べ易いかも知れませんが これだと串皿が必要ですので写真の小付に粉山椒を添えて出して下さい。
コリコリした歯ざわりと 山椒のピリ辛が何とも言えない箸休めの一品となるでしょう。

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2008年03月15日

京都の春

カテゴリ:[うつわ歳時記]

京都は四季折々何れも美しい街ですが ほぼ真ん中に位置する円山公園の枝垂桜は 名所の桜としても市民や観光客に親しまれた古木(樹齢は分りません)です。
特に夜にはライトアップされ かがり火に映し出されたその姿は 古の京の都を彷彿させ幻想的な世界をつくり出します。(開花は全国平均の3~4月)
もちろん本物には敵いませんが 京焼の枝垂桜シリーズをご紹介します。

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2008年03月01日

雛祭りの卓景

カテゴリ:[うつわ歳時記]

未だ寒さが行きつ戻りつのこの頃ですが そんな中でも日に日に春の実感は深まって行きます。
早いものですね。
もう三月です。
月の初めのこの雛節句は長かった冬ごもりに終わりを告げる絶好のタイミングでもあります。
そして一斉に全ての生命が芽吹き 春の慶びをうたう祝宴となります。
非毛氈を敷いて雛を飾り 散し寿司に白酒を用意致しましょう。
チョット小道具が煩いようですが 如何にも雛祭り。
これくらいはご愛嬌ということで ご勘弁下さい。

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2008年01月22日

俳句と日本料理

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伝統あるヨーロッパでも 密かに日本の文化がブームとなっているようです。
島国である日本の文化は なかなか外国と地続きの大陸国では理解され難い面が多いと思われますが 何故かその一つに日本料理と共に俳句があるのだそうです。
微妙なニュアンスを持つ日本語を外国語に置き換えることは 至難のように思われますが 五・七・五と最も短い言葉でその時々の情景や心情を表す俳句は 日本の美を象徴するものであり たどたどしくも理解され得たのかも知れません。
例えば今なら厳寒の候などと挨拶しますが これが冬の入口では向寒の候 出口では余寒の候などと同じ寒さでも多種多様な表現をします。
そして俳句には季語という隠し味を忍ばせますが このように微妙で繊細な表現は日本ならではのことで ここに興味を持たれたのではないしょうか。

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2008年01月05日

人日の節句

カテゴリ:[うつわ歳時記]

中国よりいろいろ伝えられたものの中に 伝統的な年中行事を行なう季節の節目となる日としての節句があります。
年間通して5日ありますが その中の最初の節句がこの人日の節句(1月7日)であります。
何故 人日(じんにち)と言うかと申しますと 中国では正月の1日は鶏,2日は犬,3日は豚,4日は羊,5日は牛,6日は馬の殺生をしない日と決まっていまして そして7日が人日 つまり犯罪者の処刑を行なわない日となっているのです。
(日本でもこの極刑に対する処遇の是非が 問われ続けて参りましたが)

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2008年01月03日

迎春の卓景

カテゴリ:[うつわ歳時記]

年の始めを寿ぐにはお目出度尽くしが相応しいかと存じます。
玄関や客間に加え 食卓にこそそのようなご配慮が必要なのではないでしょうか。
松に金屏風 白木の三宝に朱の器 鏡餅に屠蘇の水引飾り。
あとはご自慢のお手製おせち。
ほんの少しご用意していただけば もうお正月気分ですね。

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2007年12月30日

大晦日

カテゴリ:[うつわ歳時記]

明日は大晦日。
泣いても笑ってもこの一日です。
明晩はNHK恒例の「行く年,来る年」を見ながら 往く大年を惜しみつつ 来たる新年に期待の思いを馳せながら 全国各地の除夜の鐘を聞くという方も多いことでしょう。
今年一年無事であったことを感謝しつつ 年越しソバでも召し上がりながら 静寂の中 響く音色に心洗われる一時をお過ごし下さい。

今年一年の皆様から戴いたお引き立を心より感謝申し上げ 来たる新年も倍旧のご愛顧を賜りますよう どうぞよろしくお願い申し上げます。

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2007年12月28日

干支の食器

カテゴリ:[うつわ歳時記]

お正月の習慣は夫々のご家庭の事情から色々あると思いますが 過っては毎年食器(飯碗と湯呑)を替えるという方がたくさんいらっしゃいました。
普通は破損した時に買い換えますが これ等の方々は壊れなくても何はともあれ三ヶ日は新しい食器を使うというものです。
その後は破損した時の予備として保管しておくのだそうですが。
暮れのこの時期に必ずご来店され 飯碗と湯呑をご家族分買って行かれますので 私共と致しましては毎年新柄との入れ替えが必須となります。
その上毎日使っているものですから 形状や大きさそして重さが極端に違ったものは敬遠されます。

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2007年12月02日

金襴手

カテゴリ:[うつわ歳時記]

ご存知「いい仕事してます」の中島誠之助氏監修による 備前の金襴手シリーズです。
17世紀には釉上に赤,緑,黄などの顔料で絵付けをする「色絵」 そして釉下の染付と色絵で描く「染錦」と 本場中国に勝るとも劣らない素地と絵付けで 主にヨーロッパに向けて伊万里港より出荷され西欧の人々を魅了して参りました。
それに金彩を加え 更に華やかさに磨きを掛けたのがこの「金襴手様式」と呼ばれる紋様です。
この「からくさ美術館」は全て当時の復刻版ですので 「染錦窓絵霊芝文」と名付けられていますが どの部分をとりましても当時の絵付けの技法が読み取れるようになっています。

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2007年11月16日

京都の秋

カテゴリ:[うつわ歳時記]

東本願寺の銀杏,光明寺や永観堂の紅葉などなど 秋の京都は見所,名所が数々あり 夫々に趣を変え甲乙付けがたいのですが やはり渡月橋一帯の嵐山の紅葉は圧巻で 皆さん異論のないところでしょう。
シーズンともなりますと まるで錦の織物のような山々を愛でつつ散策される人々で後が絶えません。
まさに錦秋の二文字を絵に描いた光景に 暫し呆然自失となります。

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2007年11月03日

炊き込みご飯

カテゴリ:[うつわ歳時記]

秋は目移りするほど食材が豊富 それだけに毎日日替わりで違った料理が食べたくなるのも頷けます。
決して欲張りなのではありません。
先ずはお米からして新米の時期であり そして食品店には海,山の幸のオンパレード。
今日はこのお米と旬の食材を組み合わせて 秋をご飯に炊き込む 炊き込みご飯と参りましょう。
相性の良い組み合わせのご指導は テレビ,雑誌など幅広くご活躍の藤野嘉子さん。

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2007年10月24日

吹寄せの器

カテゴリ:[うつわ歳時記]

吹寄せとは秋風によって吹き集められた落ち葉や木の実を総じての呼称ですが 転じてこのような材料を使ったり模ったりした料理や和菓子のことも指しています。
秋になると料理屋さんや和菓子屋さんで この名称を前菜や干菓子などに取り入れ メニューや品目に季節料理(菓子)として載せたり 或いは店頭に貼り出しているお店がありますが 如何にも商店街ならではの秋の演出です。  
亦 私共の業界でも小皿や箸置などの小物に この吹寄せがいくつか見られます。

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2007年10月22日

豊穣柿

カテゴリ:[うつわ歳時記]

実りの秋は果物も豊富に出回ります。
その代表の一つに柿が挙げられますが この時期に田園地帯を走りますと結構庭に植えてみえるお宅が多いのに気が付きます。
実が付くまでに8年待たねばならないのでしょうが 私など素人は葉っぱの状態では何の木だか判別できませんので ここへきて初めて気が付くのです。
さてこの柿の木 日本原産だとか中国から渡来したものだとか言われていますが 数千年前からの遺跡より種が発見されるなど 可也古くからのお付き合いであったようです。
私共も時折頂戴しますが 偶にしっかり渋いものに当ったりすることもあり これらを外見から見抜く事はできません。

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2007年10月15日

時ならざれば食せず

カテゴリ:[うつわ歳時記]

「時ならざれば食せず」という言葉がございますが このホームページをご覧になられた方は 既に「旬」という言葉が何度か出てきたことにお気付きのことでしょう。
今でこそ 栽培法や捕獲技術や冷凍保存技術の進歩に依り この「旬」が定かでなくなってしまったようですが 懐石料理の基本精神は殊更贅を求めず季節の恵に感謝するという まさにこの「旬」の食材を生かすことにあったはずです。
例えばこの時期から初冬にかけて「旬」であった鮭など 土地の漁師さんは川を遡る直前のまさにこのタイミングで沖獲りしたものが最高だと仰ってみえます。

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2007年09月19日

お手軽塩辛

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スルメイカはこれからが美味しい季節です。
我が家では胴とえんぺらは殆ど刺身か塩焼き 足は塩焼きか天ぷらになりますが イカを捌く際 足を引っ張りますと一緒にワタが抜けてきます。
今日はこのワタを使った鈴木登紀子先生による塩辛のレシピをご紹介しましょう。

<材料>

・ 新鮮なスルメイカ・・・・1ぱい
・ 塩 ・・・・・・・・・大さじ 1/2
・ 酒 ・・・・・・・・・大さじ 1/2
・ 七味唐辛子・・・・・・・・・少々

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2007年09月15日

洸琳窯

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白磁に染付で繊細な筆遣いの波佐見焼・洸琳窯の製品です。
モチーフは替わっても薄手の磁器に か細いほどの線描のタッチは何時も変わらず 故に長年に亘り固定したファンを掴んでいます。
今回のモチーフは秋の七草の一つである桔梗を使用していますが 形状まで桔梗となって まさに秋の食卓の主菜の器に相応しいものとなっています。
こうした形状の食器は怖くて使えないと仰る方も見えますが 先入観を捨ててどうぞ一度使ってみて下さい。
堅く丈夫な磁器ですからなかなかの強度があり 少々乱暴に扱っても平気なのがお分かり戴けると思います。
食卓に並べられますと 「小さい秋見つけた」となりますよ。

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2007年09月14日

時知らずの器

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味わい深い生地に北哉窯(清水焼)ならではの力強いタッチで描かれた抹茶碗。
色絵の六瓢の絵柄で 季節を問わずお使い戴けます。
元より瓢箪から駒の言葉があるように 欲張りな六つの吉運を運んでくれる無病息災に通じるという縁起の良い絵柄です。
径12cmとやや小振りながら深みもあり 女性でも点て易く飲みやすい形状です。

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2007年08月09日

笹舟皿

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立秋とは名ばかりで 毎日暑~い日が続いています。
地球温暖化なんて生優しい言葉でなく 地球灼熱化と言って欲しいぐらいですね。
毎年の事ながら夏はご家族の健康を司る主婦の皆さんにとって ご苦労が絶えない時期でもあります。
取り分け食事には 大変気を遣われていることとお察し申し上げます。
そこで食欲をそそる方法として食材選びはもちろんですが 食器の選択をお役立て戴けたらと思っています。
例えば涼やかに盛り付けるばかりでなく 量的にもあと一口に留めることをお勧めします。
その為には 器も適量を盛り付けるに相応しいやや小振り目のサイズが必要です。
そして形状としては写真のような木の葉型なら 両端の遊びの余白が充分生かせます。
主菜とはまいりませんが 先ずはこの器で先付を出されてウォーミングアップしてみて下さい。

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2007年08月03日

枝豆について

カテゴリ:[うつわ歳時記]

日本全国で梅雨が明けましたが またまた台風が上陸とあって真夏の太陽が2日と続かない今夏ですね。
天候は兎も角私などこの時期 店の定休日ともなれば朝昼晩とビール片手の一日となってしまいます。
デパートの集計でも 毎年貰って嬉しいお中元の筆頭となっているビールですが おつまみとなると何と言っても枝豆が筆頭でしょう。
私の場合は勝手に飲っているのでしょと無視され おつまみはございません。

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2007年07月22日

涼一味

カテゴリ:[うつわ歳時記]

夏場,冬場と言う言葉がありますが これは直ぐに過ぎ去ってしまう春先や秋口といった言葉に対して 「長丁場」という言葉に代表されますように 凌ぎ難いスパンが長く感じられるところから生まれた言葉のように思います。
特に古来 日本人はこの夏場を如何に快適に過ごすかという事に終始腐心して来たようです。
今でこそスイッチ一つで適温が得られますが 電気仕掛けの無い頃ではあの手,この手と縦横に知恵を働かせており 今でもその名残を垣間見ることが出来ます。
例えば 縁側の障子や部屋を隔てる戸などを取り払って広く風通しを良くし 更に家具や調度なども少なくして簡素な設えとしてきたのもその一つと言えるのではないでしょうか。

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2007年07月18日

アイスクリーム

カテゴリ:[うつわ歳時記]

洋風冷菓の代表を一つ挙げるとなれば 誰しも異存なくアイスクリームとなるでしょう。
過っての子供達(私たちが子供の頃)にとっては夢や憧れの対象でありましたが このように単純な図式が成り立たなくなった今の子供達に 何か寂しさや悲しさを感じるのは私だけでしょうか。
紙カップやコーンのような容器であれ どんな器で出されようともアイスクリームさえあれば良かった当時の子供達を懐かしく思い出しています。
愛おしさすら感じています。

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2007年07月06日

冷茶碗とソバ千代口

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夏が来れば思い出したように冷茶とソーメンですね。
これに応える器が冷茶碗でありソバ千代口であります。
これらは明らかに季節商品でありますが 夏の暑さ如何で売れ行きがはっきり左右される商品でもあります。
何れも陶器に漆器そしてガラス器という素材の製品がありますが 最も需要の多いのはやはり時節柄ガラス器のようです。
暑ければ当然使用頻度も増えますし 素材的に最も華奢で尚且つ積み重ねたりしますので(ガラス器は段差を付けたスタッキング可能な物でない限り重ねないで下さい くっ付いて外れなくなります) 扱いも乱暴になりがちで破損需要が発生します。
破損による同一品の補充は単品扱いのものでない限り 不可能なことが多いのです。

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2007年05月12日

五月の器

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五月はお茶の世界でも夏の装いとなる季節で 新緑という瑞々しいイメージがあります。
入梅前の時期であり そよぐ風にも香りを感じる一年を通して最も凌ぎ易い季節ですね。
(と これは例年の五月ですが 実は当地での今年の風は少し荒れています)
こんな爽やかな季節に相応しく 食卓にもグリーンのガラス器を取り入れられては如何でしょう。
キュウリにピーマン そら豆にグリンピースやさやいんげん等 緑の野菜も旬を迎えます。
それなら一層グリーン尽くしと参りましょうか。

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2007年04月02日

桜 餅

カテゴリ:[うつわ歳時記]

当地では2月の暖冬が一転3月の冷え込みで 桜の開花が平年並みとなっています。
ところで桜餅は関東と関西では若干の違いがあり 厳密に言えば別個のお菓子のようです。
それも江戸中期に関東で生まれたのを皮切りに どちらもお互いに影響し合って現在の形となっているため どちらもルーツからは可也違ったお菓子になってきたようです。
例えば関西は粒餡を使っていたのが 今では関東風の漉し餡になってしまったり 皮に道明寺粉を使った関西風桜餅を 関東の人がこの桜餅を道明寺と呼ぶように(関東は小麦粉を使い 今では逆に道明寺の呼称は関西では余り馴染んでいません)なっています。
桜餅に関して当地は関西文化圏といえますが 道明寺でも通じているところがあって 丁度分水嶺的な地域なのかも知れません。

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2007年04月01日

野 点

カテゴリ:[うつわ歳時記]

今日は4月1日。 新年度のスタート日でもあります。
気持ちも新たにブログを綴って参ります。
さて 野点は自然を相手にした茶会ですが 土を掘って石を積み上げ炉となし(ポットのお湯もよし) 腰下げの道具で一服点てます。
謂わば野趣がいのちの茶会でありますが 野掛茶(南方録にはふすべ茶と記されています)とも言われています。
この野点においては約束事のようなものはなく 自由気ままな流儀で結構なようですが 真の格式をわきまえた上でこそ許されるのであって 基礎なくして応用はあり得ないのです。
写真はもっとくだけた野点弁当 花見の必携品です。

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2007年03月26日

草 餅

カテゴリ:[うつわ歳時記]

草餅づくりに挑戦してみませんか。
この桜の時期ともなれば ヨモギの香り一杯の草餅が素朴な味わいのお菓子ですね。
上新粉をお湯でこねては蒸し水をくぐらせてはこね これを柔らかな腰のあるお餅になるまで充分繰り返します。
ヨモギは茹でてアクを抜き 細かく刻んでお餅に加えて更にこねましょう。
お餅が出来ましたら 小豆餡を入れて包みましょう。
これで自家製草餅ができました。

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2007年03月16日

春の小鉢

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酢の物や和え物も夕餉には一鉢欲しいところです。
素材は何と言ってもその時期の旬のものを使い 季節が感じられるような彩を心掛けてください。
小鉢物は素材と合わせ酢や和え衣との組み合わせによって いろいろな味が楽しめるところが良いですね。
しかし生の魚介やサッと火を通した生に近い野菜などの組み合わせになりますので 素材の鮮度に大きく左右されます。
そういう意味では対面販売の魚屋さんや八百屋さんで 相談しながら買い求められたほうがハズレが少なくなるかも知れません。

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2007年03月07日

骨蒸し

カテゴリ:[うつわ歳時記]

鯛の旬は初夏に産卵を控えた晩冬から初春に掛けてのこの時期です。
王様である上祝宴には欠かせない食材で 貝塚から鯛の骨が発見されたとありますから 日本人とは随分古いお付き合いをして来たようです。
亦 このは捨てるところがない魚とも言われておりますように 頭から尾びれに至る隅々まで無駄なく食して参りました。
刺身良し、塩焼き良し、煮魚良しとどんな調理法にも日本人の食感に適った魚です。
今日はその鯛を使った料理と器を一つご紹介します。

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2007年03月02日

夢見月

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この3月を象徴するかのような音楽に ストラヴィンスキーの「春の祭典」という管弦楽がありますが 長かった冬ごもりに別れを告げ 一斉に全ての生命が息吹き 抑え切れずに躍動する季節であります。
(と 本来の3月はこのような季節であるはずですが 今冬は各地から異変報道が届けられました。)
亦 この3月は別名「夢見月」とも呼ばれていますが これは翌4月に本格的な春の新年度を控え 期待に胸を膨らませるというタイミングから こう名付けられたのではないかと思われます。

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2007年02月23日

志野・織部

カテゴリ:[うつわ歳時記]

織部と志野は相性が良いという事を以前にも述べました。
写真の付出皿は幅7cm弱と細長いお皿ですが 志野織部が市松模様で均等に掛け分けられています。
数えてみましたら 当店にはこうした商品が20点程ありました。
そしてこの掛け分けの比率を替える事によっても 亦掛け分けの仕方(デザイン)によっても 出来上がった器の趣が異なったものとなり こうして陶器の世界も際限なく面白さの広がる世界なんだと思いました。

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2007年02月13日

白 魚

カテゴリ:[うつわ歳時記]

昨日は名代の伯母の命日で 一周忌の法要が営まれ私も出席して参りました。
そしていつものようにお勤めの後には 食事会が開かれました。(写真は本文とは無関係です)
いつもの席にいつも主役の本人がいらっしゃらないのは寂しい限りですが この世の習いと諦めねばなりません。
ところでこの席の料理が何とシラウオ尽くしの会席で 私など何時も呑む方に忙しく殆ど料理に手を付けないのですが 昨日に限り最後の甘味に至るまで全て食べ尽くしてしまいました。
この解禁明けのシラウオ料理をご紹介します。

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2007年02月03日

雪見酒

カテゴリ:[うつわ歳時記]

例年なら只今「厳寒の候」とご挨拶しなければならない時期ですが どうしたことでしょう。
暖冬の今年は特に「地球温暖化」という言葉が毎日のように飛び交っていますが 温暖化という言葉には優しい響きがあってどうも切迫感がなくていただけません。
近年当地では滅多に拝めなくなった雪ですが それでも子供の頃は暮れから3月にかけて数回の出会いがありました。
雪の苦手な都会では日常を最優先するあまりに麻痺するのであって くすんだ都会も日常を離れれば白銀の詩情に満ちた風景となり ノスタルジーさえ覚えます。(こんな暢気なこと言ってられない方もたくさんみえるかと思います)

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2007年02月02日

稲荷寿司

カテゴリ:[うつわ歳時記]

稲荷神社の総本山は京都の伏見稲荷大社ですが 屋敷神として企業などでは工場敷地内に祀ってみえる所もたくさんあり 社は無数と言ってもいいほどです。
本来は農耕を司る神であったようですが 今や産業全般の神と信仰されるようになり このように広まって参りました。
ご存知この神の使いである狐は こうした稲荷神社の門前に狛犬に代り鎮座しており その好物である油揚げも供えられるようになっております。

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2007年01月29日

もみじ卸し

カテゴリ:[うつわ歳時記]

天ぷらや鍋料理を美味しく召し上がるには 食材や調理と共にツユも大切な要素となります。
ポン酢を使われる方が多いと思いますが このポン酢にもみじ卸しという組み合わせを使われる方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。
「大根と人参を一緒に卸すと栄養を損なう」ということが言われていますが 確かに人参には大根のビタミンCを破壊する酵素が含まれています。
しかし酢にはこの破壊を食い止める働きがありますので ポン酢にもみじ卸しも理に適った組み合わせということになります。

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2007年01月03日

松の内

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松の内とはお正月の松飾をつけておく期間 つまり15日までをこう呼びますが 近頃は仕事始めが5~7日ということもあり そう何時までもお正月気分ではいられないという事情の方が増え 七草粥の7日(7日正月)を目処にされているようです。
さて 三ヶ日間の来客にははおせちでおもてなしをしますが 明けてのおもてなしはどうすればいいのでしょうか。

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2006年12月26日

源平と二色

カテゴリ:[うつわ歳時記]

源平とは源氏と平家の旗色から出た言葉ですが この紅白の二色を生かした料理をこの世界では源平と呼んでいます。
お正月のおせち料理の一つに大根と人参,或いは大根と小海老,亦は大根と干し柿の紅白ナマスがありますが これなどその代表と言えます。
古来日本人は新鮮な生を酢で食するというナマスを 食生活の知恵として知っていました。
暴飲暴食の後のお腹や肝臓に優しい酢であり 生ものでも酢で調理すれば安心して食べる事ができます。
どうぞ源平時代の武人の浪漫を偲びながら この小鉢を使って召し上がって下さい。

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2006年12月24日

林九郎窯

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有田は17世紀初頭 朝鮮の陶工・李参平が肥前の泉山に良質の白磁鉱を発見し 天狗谷に窯を築いて以来 旧鍋島藩の強力な庇護の下 御用窯として質の高い磁器製品を多数産み出して参りました。
広い意味での古伊万里は 柿右衛門様式,色鍋島様式,古伊万里様式と大別されますが 東インド会社を通してヨーロッパに渡り 王侯貴族の東洋趣味もあって次第に装飾性を重視する美術品へと変質して参ります。

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2006年12月22日

重箱の活用

カテゴリ:[うつわ歳時記]

重箱といえば1年1度の出番というご家庭も多いかと存じます。
お正月用の華美で大上段に構えたようなデザインのものでは そうなってしまうのも止むを得ないことかも知れませんが 写真のようなシンプルなデザインで持ち出して傷付けても然程気の傷まないものであれば 年中出番があります。
例えば行楽のお弁当 これなら既に皆さん実証済みかと思いますが 意外に洋風料理にもよく調和します。

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2006年12月21日

メリー・クリスマス

カテゴリ:[うつわ歳時記]

師走に入り 街中では何処へ行ってもジングルベル。
辟易されている方もいらっしゃるでしょうね。
でもこの日ばかりは 定石通り先ずはシャンパンで乾杯と参りましょう。
 「メリークリスマス」
人を呼ぶとなると ホスト,ホステスの気構えが必要で大変なようですが 気のおけない友人であれば適度な緊張があって良いかも知れません。
静かな会話の前奏に始まり 次第に盛りあがってなかなかお開きできないって事にでもなれば成功ですね。

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2006年12月17日

冬至の南瓜

カテゴリ:[うつわ歳時記]

今年の来る22日は冬至に当ります。
「冬至の南瓜は風邪をひかない」と言われていても この真偽を疑っている方もみえるようですが この日は我が家では必ず煮た南瓜を一品添えます。
夏野菜である南瓜が冬でも美味しく食べられるのは 南瓜の貯蔵性にあります。
こうした野菜は他にも 冬瓜のように夏が旬の野菜でありながら冬の保存食としていたものがあります。
寧ろ取れたてより澱粉質が糖分へと分解され 甘みが増して美味しくなるようです。
こうして南瓜は冬場の貴重な食糧確保に一役買ってきました。

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2006年12月01日

お歳暮

カテゴリ:[うつわ歳時記]

今日から師走。 また一年が終わろうとしています。
去年も同じ台詞を言ったかも知れません。
過ぎ去る一年を締め括る行事も多く 迎春の準備もあってこれから何かと忙しい毎日であろうと存じます。
東洋にはこの締め括りの月に歳暮を贈るという慣わしがあって 元は新しい年を迎える歳神様への供え物を親元へ贈るという行事でした。
従って贈る品も塩鮭,餅,数の子などの正月食品が中心でありました。

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2006年11月28日

飾り皿

カテゴリ:[うつわ歳時記]

写真の大皿は食材や料理を盛ったりする盛皿ではなく 床の間などに飾っていただく飾り皿で 概ねポイント柄ではなく写真の様に皿全体にモチーフが描かれる事が多いのが特徴と言えます。
サイズも色々ありますが1~2尺のものが多く 全体柄となっていますので色彩的にも床飾りの中にあって 他を圧倒し存在感があります。
春は桜 夏は流水 秋は紅葉 冬は雪持といったように四季折々の代表的な図柄もあり 季節や節目節目に応じて取り替えてみてください。
この図柄は「美男かずら」 果実が柄の先に多数球状に付き 晩秋には紅熟して美しい彩を見せてくれます。

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2006年11月26日

燗 瓶

カテゴリ:[うつわ歳時記]

今日はもう11月最後の日曜日 やがてカレンダーは残り一枚となってしまいます。 
熱燗の恋しい季節がやって来ました。
冷えた身体を温めリラックスした気分に浸るには この熱燗で一杯が最も手っ取り早い方法ですね。
それも直ぐにという方にはこの酒燗器。
耐熱陶土を使っていますので直接ガスレンジでも電子レンジでも いずれもOK!
どちらも2合用 丁度身体を温めるには程よい大きさです。
なかにはこの季節を待ち焦がれていた方もみえるでしょう。

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2006年11月14日

ヒレ酒

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晩秋から春先までのこの短い期間が旬のフグ(九州や下関では「フク」と濁点が入りません)ですが 人も温まりたいこの季節に 絶好のタイミングで現れますね。 
今HUGUと入力変換しますとフグの次に河豚が出てきました。 きっと提灯の様に膨れるからこの字が当てられたのでしょう。
さてあぶったヒレに熱燗を注いだフグの「ヒレ酒」ですが その仕上がりは材料のヒレと熱燗のマッチングにあるといわれています。
ヒレも素材と同時にそのあぶり加減が大切で お酒の方もヒレの旨みを充分引き出すためには 口当たりも優しく香味を抑えた淡麗なお酒がいいとされているのです。

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2006年11月05日

牡蠣のみぞれ和え

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海のミルクと言われるカキの美味しい季節となりました。
苦手の方もいらっしゃるようですが 我が家では新鮮であれば勿論生(ナマ)で戴きます。
レモンやスダチに梅肉も相性が良いのですが 大根おろしに酢を含ませたミゾレ和えも冬の味覚の一つです。
カキの剥き身のヌメリや汚れを落とす際にも 大根おろしをまぶして冷水の中でよく洗い キッチンペーパーなどで水気を拭き取る方法があります。
真っ白なお料理ですので 芽たで等を天盛されると良いでしょう。

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2006年10月30日

筑前煮

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実りの秋の食材をふんだんに盛り込んだ筑前煮。
鶏肉,サトイモ,椎茸,人参,コンニャク,牛蒡・・・なにやら山の幸総出演
元は名前の示すとおり九州地方の郷土料理だったのですが 今や全国区の家庭料理となって参りました。
これだけ贅沢な味を一鉢に詰め込んだ筑前煮は 秋の花形メニューの一つでもあります。
夫々にジックリ味を含め 最後の仕上げは冴え冴えと茹で上げたサヤエンドウの青みで決まります。
普段のおかずとしてばかりでなく お祝い事にもチョットしたパーティーにもこの賑やかさがお役に立ちますね。

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2006年10月21日

土鍋パーティー

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当地では珍しくカラッとした晴天が続き有り難いのですが 朝夕と昼間の寒暖差が10度ほどあり晩夏と晩秋が同居しているような毎日です。
どうぞ健康管理にご注意下さい。

土鍋が恋しい季節となりました。
食卓の中心に据えた土鍋を囲む楽しみは 何と言っても家族の団欒です。
お喋りも然ることながら 美味しい鍋料理を更に美味しく戴くには幾つか気を付けて頂きたい事があります。
先ずは鍋の大きさにも限界がありますので 一度に食べ切れる量を入れ煮えたものから順に戴くようにします。
次には浮いたアクはマメに取り除きます。 どんなお料理でも煮炊きするものはこれが大切ですが ツユも一緒に戴くのであれば特に丁寧にすくい取りましょう。
亦 骨や殻付きのものを材料にした場合は殻入れを用意しておきましょう。 取ったアクを捨てる器にもなります。
最後に好みもありますので 薬味はたくさん揃えておきたいですね。

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2006年10月09日

名残月

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10月は茶事の世界に於いて名残月と呼ばれ 風炉から炉に移る直前に茶事(名残の茶事)が催されます。
そして11月には炉を開き その年採れたお茶を詰めた茶壷の口を始めて切り 挽いて出す口切の茶事へと移ります。
その頃には一年間楽しんで用いた前年のお茶もいよいよ底をつき そのお茶に対してそして5月に開いた風炉にも別れを告げる茶事で締め括ります。
深まり逝く晩秋への惜別の気持ちも手伝って 名残惜しい文字通り「名残の茶事」となります。

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2006年10月07日

雲錦手

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春は桜 秋は紅葉と夫々の季節を代表している日本の風物です。
雲錦手とは花(桜)を雲,紅葉は錦の比喩で 乾山,道八と続く京焼の伝統的意匠であり これによって日本の一年を表現している欲張りな絵柄です。
中国伝来の図柄と違い これこそ日本人の観察力と感受性そして表現力によって生まれた絵柄といえます。

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2006年10月05日

紅葉狩り

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今朝の新聞では東北地方の「秋・旬景」がレポートされていました。
やがては当地にも紅葉前線が北から降りて参ります。
私共の商店街には 欅やハナミズキといった落葉樹が植えられ 春に芽を出し夏には日傘となりますが 秋が深まるにつれ紅葉し冬の落葉と同時に日差しが街路に差し込んで参ります。
例年の事とはいえ この寸分違わぬ絶妙の自然の節理に素直に感嘆しております。

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2006年10月03日

紅葉と鹿

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10月の花札には紅葉と鹿が描かれています。
「奥山に 紅葉踏み分け なく鹿の 声聞くときぞ 秋は悲しき」 と歌われていますように 鹿にとって秋は交尾期でもあり 雄が雌を呼ぶ求愛の声といわれています。 
この10月の花札をテーマにした長角皿がこれです。
因みに無視することを「シカト」と言いますが この10月のシカからの由来でこの鹿は正面を見つめないで横を向いています。

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2006年10月01日

秋の食卓

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早くも10月がやって参りました。
感傷的な季節感とは裏腹に 秋はベテラン主婦でも献立に迷うほど山海の幸が巷間に溢れて参ります。
実りの秋に感謝し しみじみと味わい深い献立を用意しましょう。
酢の物なら少し酸味を控え優しい酢加減とし 味付けはコクのあるしっとり味が季節に適っています。
食材が多い事はありがたいのですが ここぞとばかりに食卓を賑やかに派手な演出をしてしまっては 返って季節感が損なわれるかもしれません。

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2006年09月24日

秋の売出

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新秋の候 平素より格別のご高配,お引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
酷暑続きの一夏でございましたが 漸く秋の気配が感じられる頃となって参りました。
今年も恒例の「秋の売出」を下記要領にて開催させていただきます。
今度の企画はオモテ面に今が旬で栄養豊富な秋の味覚の王様 「秋刀魚」をメニューと同時に特集いたしました。
塩焼きを筆頭に蒲焼丼につみれ鍋 そしてマリネと夫々メニューに応じた器や道具を御用意致しました。
メニューを替え毎週召し上がって戴いても良いのではないかと思っています。

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2006年09月12日

月見酒

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酒徒なれば 何かと理由をつけては酒宴を開くものですね。
お月見もその一つです。
さあ 盃をお酒で満たしてください。
写真の酒器なら 酒盃に満月が写ったように見えます。
両方の月を愛でながら 灯火を消して酌み交わしましょう。
花見酒や雪見酒も情趣がありますが 冴えた月の美しさは決してこれに劣らない肴となります。

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2006年09月10日

「おはぎ」と「ぼたもち」

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同じものでありながら 春の牡丹の季節には「ぼたもち」と呼び 秋の萩が咲く頃には「おはぎ」と呼ぶのは 季節の花に掛けた洒落心でしょうか。
あんこは粒あんでも漉しあんでもどちらでもOKですが 牡丹と萩の花の大きさに掛けた呼称であれば 我が家の場合は断然おはぎです。
ぼたもち大ですと大きさにも圧倒され一個がせいぜい おはぎ大ですともう一個,更にもう一個ということになり 確実にそして早期に消化いたします。 
食べ盛りの多かった過っての我が家では 大皿盛してテーブルに置いておけばこちらがご相伴に預かれないうちに空になっていました。

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2006年09月01日

実りの秋

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本日 私達は芽出度く新年度を迎える事となりました。
気持ちも新たにスタートしますので どうぞよろしくお願い申し上げます。
幕開けはまだまだ残暑が厳しい折柄ではありますが せみ時雨に替り微かに虫の音も聞こえてきそうな気配ですので 「実りの秋」と参りましょう。
実りの秋は文字通りいろいろメニューも豊富ですが 「代表的な食材は」と問われれば 秋刀魚とマツタケを挙げる方が多いのではないでしょうか。

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2006年07月26日

染付サラダ鉢

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サラダの語源は塩だという説があるそうですが 確認していません。
そういえば英語のソルトと発音が似ているともいえますが。
そうであれば 野菜と塩の組み合わせがスタートだったのかも知れません。
スタート以来料理のバリエーションが少し広がってきましたが 夏こそふんだんに野菜を摂らねばなりませんので 一日一度はサラダメニューが欲しいところです。
サラダボールといいますと 洋食器かガラス鉢亦は漆器の寄木鉢を連想されるかもしれませんが このような染付磁器のボールも和風サラダには似合います。
和風サラダと言いましても 和食の中の一つの献立というのではなく むしろ洋風料理のための日本人の工夫として生まれた献立でしょうか。
見た目も涼やかですので これならガラス鉢に引けをとりません。
夏向けの菓子鉢としてもお使い戴けます。 お試し下さい。

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2006年07月06日

土用丑の日

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夏のスタミナ料理 うなぎの蒲焼です。
本来 土用は立春,立夏,立秋,立冬の季節の変わり目前18日間の事を指しますが 今日では立秋前の18日間のみを土用と呼んでいます。
土用の入り(ほぼ7月20日前後)から明けるまでの丑の日(今年は7/23と8/4)に うなぎを食べるという習慣はどうして出来たのか存じませんが 夏負け予防の古人の知恵であったのでしょう。
うなぎにとっては災難でしょうが 栄養価の高いうなぎには諦めていただく他ありません。

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2006年07月03日

小 付

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「山椒は小粒でピリリと辛い」と言いますが 食卓での山椒は写真の小付です。
例えば「夏のテーブル」というコラムにも載せましたが 夏のテーブルの演出はとかく白,藍といった磁器ものや硝子器で纏めがちになります。
その中に赤絵やグリーン交趾の小さな器を一つ配する事によって 見違えるほど全体がピリッと締まります。

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2006年07月01日

ソーメン

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梅雨の真っ只中 何もしなくても気だるくなるこの季節 食欲も減退します。
こんな時は ツルツルと食べ易い麺が我が家でも好評です。
ソーメンの決め手は何と言っても「ツユ」
(当市のソーメンは 美味しい特産品「大矢知ソーメン」です)

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2006年06月18日

スイカ・メロン皿

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今日は朝からソワソワしている方が多いかも知れません。
それはさておき 産地ではスイカの出荷を迎え 大変お忙しい頃かと存じますが 今日はスイカに纏わるエピソードをご披露させていただきます。
スイカ・メロン皿 確かにこんな名前の一寸大き目のガラス皿が有りました。
私がこの仕事に就いたころの懐かしい皿です。
今は何処のカタログにもこの名前では載っていないでしょうが(こんなネーミングでは売れないでしょう) 当時はそこそこヒットした商品でした。
あの頃は何でもそこそこヒットしていて それも懐かしい思い出です。

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2006年06月17日

ガク紫陽花

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梅雨の花 紫陽花が今どこも見頃となっています。
写真は当店の「ガク紫陽花」。
自宅の花でありながら ガク紫陽花のガクを今日の今日まで花びらを保護する外側のガクと思い込んでいましたら 女房殿に笑われました。

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2006年06月13日

露 打

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懐石においては 夏場は配膳前に膳や器に茶筅で水を振り掛けます。
これを「露打」といいますが 振りかかった露によって膳には清らかな清涼感が漂います。
私の日課は店先の清掃から始まるのですが その際に打水をします。(ホースではなく手桶に柄杓を使えばいいのですが)
これはお客様を迎える礼儀というよりも 埃抑えのつもりでしているところが 未だ未だなんでしょう。
この打水と同じ効果が露打にあります。
膳ばかりではありません。懐石の器は使用前に必ず水に通す決まりがありますが これは器をいつまでも大切に使う為という実利の他に 清浄な水でお客様をお迎えするという心じゃないかと思われます。

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2006年05月26日

夏のテーブル

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6月は衣替えの季節です。                            
茶事においては既に5月より炉が風炉へと夏の装いとなっていますが ご家庭の食卓も涼しげにお料理の着物の衣替えといきたいですね。
失われがちな食欲と涼しさを ガラスの器と伴に 涼しげな寒色系のテーブルマットやナプキンをセッティングして取り戻しましょう。
見た目の涼しさも大切に 冷えたビールばかりではこの夏乗り切れません。
亦 全てを硝子器や寒色系でまとめるより 例えば赤絵の小鉢ですとか花の装飾を1点加えますと テーブルがピリッと引き締まります。

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2006年05月15日

梅 干

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世界は広しと言えども 日本ほど漬物の種類が多い国は他にないでしょう。
亦いくら洋食通の方でも 日本人は「あの漬物で白い飯が食いたい」と漏らしてしまうのです。
元来漬物は保存食として利用されてきたものですが 生の野菜が持っている本来の栄養素を損なうことなく むしろ発酵で生まれる酵母や乳酸菌が付加された健康食品であるといえます。
しかし漬物好きの方にとってはそんなことよりも コッテリした料理の後のサッパリした対極の食感が魅力なのでしょう。
昨日沖縄が梅雨入りし前線の北上とともに 亦その代表の一つである梅干作りのシーズンとなりました。

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2006年03月02日

預ける

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懐石にはいろいろと約束事があって大変だと思われている方も多いことでしょう。
私もその一人ですが。
約めて言えば その約束事の多くは長い歳月の中で収れんされ 無理無駄を省き去った簡素なもてなしであり もてなし,もてなされる人の心の行き着いたエッセンスであると思われます。
それだけに奥深いものであるとも言えます。                    移り行く季節に折り目をつけ 主客ともども心を尽くす茶事。
この心のかよい合いを一座建立という言葉で表現しています。
ここに人と人の交流の基本を見る思いがします。
商いも一期一会 かくありたいと思うばかり。 付焼刃を承知の上で書かせていただきました。

写真は 「面取風炉釜セット」 茶事では五月より炉が風炉へと変り万事夏の装いとなります。

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2006年02月11日

硝子器について

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透明で冷たく手荒く扱えないはかなさを持つ硝子器。
食器の中で最も華奢な硝子器は それ故に他の器にはない異質の魅力があります。
壊れ易いゆえ愛おしく思うと同時に 私達が硝子器に対して要求するのは 素材の持っている透明性であるのですが 今仮に此処で硝子器の無い暮らしを想像してみる事にしましょう。
不便な事は勿論ですが 日常がひどく濁り澱んだ世界に見えてくるのではないでしょうか。
硝子は純粋な透明性を追求してつくられますので 不純物の付着は目立ちます。 間違っても汚れ易いのではありません。
従って硝子器の使用に際しては明るい清潔さを保つため 常に磨かれていなければなりません。
こうした事からも 硝子器が現代生活に及ぼした「清潔感」とも言うべき意識をもたらしたのは 大きな功績ではないかと思われます。

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2006年01月21日

花見酒

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いよいよ桜前線も北上して参りまして 花見のシーズンに入ろうとしています。
日本の国花でもあり 古くは花といえば桜を指したほど日本人に親しまれてきた花ですが 花は塩漬けにすれば桜湯となり 葉はこれも塩漬けにして桜餅となり 何れもその香を大変好んで参りました。
木は均質でこれも美しく版木の最適材とされてきましたし また昨年ご紹介しました秋田・角館の樺細工もその樺を使った伝統工芸品となっています。
つまり日本人は桜の全てを愛し 知り尽くした上で付き合ってきたといえます。

さて散り往く桜の花びらに諸行無常の人生を垣間見て もののあわれを感じながらも例年の恒例行事として 花見酒を酌み交わす方もみえるのではないでしょうか。
今年は是非写真の酒器を使ってください。

「酒なくて 何のおのれが 桜かな」

* 大和路半酒器(ドーナツ型銚子 1、グイ呑 2)   ¥8.925-

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2006年01月20日

春の売出しのご案内

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早春の候 皆様いかがお過ごしでしょうか
朝夕に寒さを感じるものの 日毎に春の息吹が実感できるこの頃でございますが 本年も恒例となっております「春の売り出し」を開催させて戴きます。
今回のテーマは「料理と器の相性」ということで チラシのオモテ面には春から夏にかけてのメニュー(レシピ)と器をセットで提案をさせて戴きました。
お節介と言われるかもしれませんが どれも肩肘張らないメニューと器です。
それともう一つ 季節柄パーッと明るく涼やかな器を中心に掲載致しました。
手前どもの秋の売出しまで向う半年間 ご利用戴けるのではないかと思っております。
どうぞお試しいただきまして この春から夏を乗り切って下さい。
また 3月は卒業,4月は旅立ちのシーズンでもあります。
店内には はなむけに相応しい贈答品も多数取り揃えてございますので この機会に是非ご利用下さいますようお願い申し上げます。

* 期 間 : 3月17日(金)~19日(日)まで 
        営業時間は 9:00~19:00です
        営業の詳細,地図に附きましてはトップページのボタンをクリックしてご参照下さい
* 尚 期間中は店内全ての在庫品を2割引させて戴きます
        但し 赤札商品は除きます

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2006年01月09日

桃の節句

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桃の節句の定番料理は何と言っても五目チラシに蛤の潮汁 そしてお酒は白酒。
色鮮やかなチラシ寿司は大皿盛しますと それだけで食卓が華やいだひな祭りになります。
具に決まりなどありませんが 丁度産卵期前の身が充実して美味しい貝類が旬を迎えます。
清まし汁だけでなく お寿司に取り入れてもいいのではないでしょうか。
具沢山の場合 寿司飯は酢を控え目にあっさり仕上げた方が具の持ち味が引き出せます。

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春の食卓

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日本には春から夏 そして秋が来ればやがて冬へと移ろう四季があるように 食材にも旬の時期があります。(近頃は温室栽培や冷凍技術により それも適わない事が多くなりましたが)
そんな食材を生かすのは器次第ということになりますか。
否々 それ以前にいくら高価な器で高級な食材であっても つくり,盛り付け,セットする人の人柄が反映されるものと心しなければならないでしょう。

水ぬるむ春は多くの生命が息吹く匂やかな季節です。
食材と伴に食卓にも華やいだ季節感が欲しいところです。

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2005年11月25日

迎 春(その3)

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<雑煮椀>
お正月の必須アイテム「お雑煮」ですが、その土地や家庭によって角餅か丸餅か 餅は焼くのか煮るのか すまし仕立てか味噌仕立てか味噌は赤か白かナドナド千差万別のようです。
写真は木質の山中塗稲穂紋様の雑煮椀ですが、これ一つで暮の年越しソバから明けて7日の七草粥、11日の鏡開きと4度の出番です。
普段なら椀ものとして 炊き合わせなど盛りつけても良いでしょう。
蓋物は蓋を開ける楽しみがありますよね。
* みのり羽反雑煮椀揃(径13cm、5客)      ¥10.500‐
* 欅線引きおもてなしトレー(長辺30cm、1枚)  ¥800‐(特別価格)

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2005年11月23日

迎 春(その2)

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<おせち料理>
おせち料理はお正月に主婦の手が省けるように保存食としてつくられました。
お重は本来五段重が正式ですが現在は殆どが三段重です。
一の重には祝肴を 二の重には口取りや甘味のものを詰め盛りし 三の重には焼物そして与の重には煮物を混ぜ盛りします。(最後のお重は控えの重です)
おせち料理こそ夫々の家族の味をいくつか加え伝承していきたいものですね。
角重は縁高に円重は中高に盛りつけると見栄えしますよ?
<金閣銀閣三段重 乃りたけ製 ¥157.500‐>

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2005年11月22日

迎 春(その1)

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お正月 何と待ち遠しい日だったことでしょう。それが今では 毎日がハレの日なのか 特別な1日ではなくなったような寂しい気持ちにさせられます。
ここでは お正月を復活させる小道具をご紹介します。
・重箱と屠蘇器
会津塗(木製)溜沈金宝来松6.5三段重  ¥47.250‐
     〃         〃   屠蘇器  ¥84.000‐


・食用純金箔「金の舞」                                          食用の純金箔です。おせち料理の仕上げやお屠蘇など飲み物に浮かべると、ぐっと華やかになり、引き立ちますよ。
0.1g紙筒入         ¥1.050‐

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2005年11月05日

クリスマス特集(その3)

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<空間利用>
パーティーとなれば テーブルの上には食器が満載。
そこで このプレートスタンドが活躍します。
お気に入りのプレートを置いて,ケーキやクッキーを盛れば もうすっかりパーティー気分。


* 21cm用2段    ¥6.300‐
* 27cm用2段    ¥7.350‐
* 21cm用3段    ¥8.400‐
* 27cm用3段    ¥9.975‐
(プレートは付属していません、組み立て式ですので収納便利)
<関連商品>
ケーキナイフ、ケーキサーバー、ケーキフォーク、ケーキスプーン 有り

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クリスマス特集(その2)

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<キャンドルの効果>
聖夜 普段と違ったディナーを演出するには チョットした小道具があれば OK !
照明を少し落し 部屋のコーナーにスタンドを置いて テーブルにはキャンドルの灯りはいかがでしょう。
チラチラと震えるキャンドルの炎は 不思議な優しさが感じられ 美しい奥様にハッとされるのではないでしょうか。


* クリスタルキャンドルスタンド     ¥3.675‐
* クリスタルワイングラス(145cc)   ¥1.995‐

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クリスマス特集(その1)

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光陰矢の如し 気が付けば早12月。
お歳暮、年賀状、忘年会やお正月の準備と何かと気ぜわしい師走です。
おっと、もう一つありましたね。                       
子供さんにとって気になるサンタさんからのプレゼント。
年中行事は例年通りという方へ スギノトーキからのクリスマス提案です。

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