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2015年03月29日

ブロイラーと地鶏

ブロイラーは本来、肉などを焼く調理方法(器具)を指していたのですが アメリカではその料理に向く若鶏をそう呼んでいたことから このアメリカ式の解釈が食材と共に輸入され 日本に定着してしまったようであります。  徹底した品種改良で、通常4,5ヶ月かかる成長を2ヶ月弱ほどで成鶏まで育てます。これにより大量生産が可能となりますが 柔らかくてクセのない肉質である反面 旨味に欠けるといったところもあるようです。
こうした不満から生まれたのが 各地で生産し始められた地鶏と呼ばれる鶏肉で 概ねブロイラーとは逆の飼育が成されています。
例えば条件として 在来種由来の血統を半分以上保持していなければなりませんが 平飼いや飼育密度を下げるなど 生産効率最優先のブロイラーに対抗した飼育法でもって 夫々の地区における特徴付けを行っています。
代表的なものを挙げるとしますと 東京・軍鶏,名古屋コーチン,秋田・比内地鶏,茨城・奥久慈軍鶏,青森・シャモロック,徳島・阿波尾鶏,鹿児島・薩摩地鶏,宮崎・地頭鶏など 近年は嗜好の多様化にも伴って各地でも盛んに飼育されるようになりました。
国産銘柄地鶏ガイドブックによれば 現在50種を超えるに至っております。
このように何かにつけ 大量生産から消費者個別対応へと市場は変化していくのでしょう。
何れも肉の歯応えや 味のよいコクが自慢の地鶏ばかりであります。

投稿者 Sugino : 2015年03月29日 12:52

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