« 客室備品 | メイン | スイカの功罪 »

2014年06月16日

アンカーホッキング

グラスウェアーのメーカーがフランスやイタリア チェコやドイツといったヨーロッパに偏在する中 アンカーホッキング社は アメリカのオハイオ州ランカスターにあります。
100年ほど前 この地はガラスの原料となる硅砂の産地であったのですが 今でこそ全国各地から輸送されて来るものの 当時は輸送も儘ならないという事情があったため ここに立地したと言われています。
このアンカーホッキング社は 今やグラスウェアーの製造メーカーとしては リビー社と並ぶ世界のリーディングカンパニーに成長しておりますが グラスウェアー中心のリビー社と違って 写真のような大きなジャーの製造技術にも秀でた伝統を持ち この技術は右に出るものがいないとまで言われています。これは一見簡単なことのようにも思えますが ガラス製品に於いて大きい製品と小さな製品では 製造設備も生産技術も全く異なるものであり これが両方出来るメーカーは指折り数えるほどしかございません。
(実はこの事は陶器の製造業界でも同じことが言えます)
2011年に、同社の耐熱ガラス容器のブランド名『ファイヤーキング』を社名にファイヤーキングジャパンを設立しており当時の製法を知る職人と日本の職人とで、再現、再開発することに成功しています。
さてこのアンカーホッキング社の製品 アメリカ国内でも街角のカフェなどで さり気なく使われていたり 展示されている雑貨屋さんでも お客様の目線を奪っていたりなど 生活に深く根ざしたものとなっています。
このように何気なく人々の生活の細部にはいり 密やかに生活全体を潤す役割を担っているのが これらの生活雑貨であります。
写真は最大7.6リッター入りの ガロンジャーです。
この共蓋の他ステンレス蓋もあり 我が国でも懐かしい斜め置きの猫瓶タイプもございます。

投稿者 Sugino : 2014年06月16日 07:19

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.sugino-toki.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/2504

コメント

コメントしてください




保存しますか?