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2012年07月11日

カジキ

子供の頃 あのヘミングウェイの名著「老人と海」を被り付いて読んだ記憶があります。
その頃は小説を余り何度も読み返すことのない私でありましたが 悲劇的なストーリーに感動したのか 何度も読み返したことを覚えています。
カジキと言えば今でこそスポーツフィッシングの対象となっている魚でありますが この老人にとっては当に生活そのものであったわけで しかもその上サメが相手ともなるのですから 子供心にもサスペンスの臨場感が弥が上にも駆り立てられたのでありましょう。
さて今日の話題は この一方の主役でありますカジキを採り上げます。
私と致しましてはマカジキ,メカジキ,バショウカジキぐらいしか存じませんが 大型種ともなれば全長4m程にもなり体重も何と700kgを超え しかも水中でのスピードが時速100km超というチーター並みの最速スプリンターでありますから その魚を相手にした時の格闘(この部分が微に入り細に入り 克明に描写されていたように思いますが)たるやさもありなんと言えるのではないでしょうか。
また話題を逸らすようですが この巨体は一体何人の胃袋を満たすのでしょうか など暇潰しの疑問ももたげて来ております。
キューバのハバナに移り住んだといわれるヘミングウェイは 大変な酒豪でもあったようですが あの身体でありますから 白身のカジキ料理を肴に好物のフローズンダイキリの盃を何枚も重ねて 小説の構想を練り上げていたのかも知れません。
勿論こんな大きな魚 鮮魚売場にそのまま並べられることはありませんから 私は切り身でしか見た事がありません。
そして大型の魚にしてはその運動量の所為か余り大味ではありませんが 私は好んで食べる方でもありません。
現在でも一般的にはそれ程水揚げされることもなく また養殖ともなればこれはもう殆ど不可能に近い魚ですから 食糧難の解決にもほど遠く そしてマダマダ大衆魚という訳には参らない魚ですね。

照り焼,味噌煮,ソテーなどが一般的調理法でしょうか。

投稿者 Sugino : 2012年07月11日 07:49

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