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2012年06月24日

夏の卓景

四季は巡り巡って 3月のうつわ歳時記に引き続き夏の卓景へと参りました。
愈々凌ぎ難い季節の到来です。
料理も同様 悪戦苦闘の毎日ですよね。
「夏は如何にも涼しきよう」は利休の言葉 それは「涼一味」の言葉にも通じます。
簡素に一点一物に心を傾けるよう説いているのですが もとよりおもてなしに極意などあり得ず そしてこの当たり前のようなことが如何に難しいことかと 誰もが感じているのであります。
昨年は節電が叫ばれました。
原発や代替エネルギーの状況からも 誰もが今年も節電継続を覚悟しているに違いありません。
そこでせめて大切な食事を涼しげにとなりますと 最後の武器である器の力を借りなければならないでしょう。
薄手のひんやりとした磁器が中心となりますが 水を潜らせた土物や焼き締めの器も別味の趣があり これも一興であります。
出来れば涼味を引き出すという点で 皿,鉢は浅めで口の広い器がお勧めです。

また冷たさを保つため 写真のような蓋向をお使いになるのも正解です。

投稿者 Sugino : 2012年06月24日 00:05

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