« ジビエ | メイン | オーガニックモダン »

2011年11月13日

口変り皿:その2

おっと豪華な前菜ですね。
昆布で締めて焼いたカキと タラバの焼きガニです。
この時期ならではのお通しですが ヨーロッパのオードブル並みの料理ですね。
このようにその店で最初に出されるお料理を 日本では前菜と呼んでいますが 小さな小付に一品の場合もあれば 突き出し皿に三品盛りをすることもあり はたまた写真のように 口変り皿を使ってお客様の反応を探ってみる事もあるのです。
本来ならば懐石の八寸に相当する器でありますが 最初のお料理ですから 店側も相当気を使っている筈で このような器を使う事もあるのです。
そこで料理に負けじと 長辺27cmの織部板皿に盛り付けです。
何やら複雑な幾何学紋が彫られたお皿ですが 料理との相性も横綱同士がガップリ四つといったところでしょうか。
色合いもカニとカキの紅白が 織部の背景によく映えていますね。
この口変り皿は本来,起承転結の転に当る器で 懐石の流れに意外性の印象を付加する役割を演じることもあり 形状の面白さが味わえる器でもあります。

料理と器の相性でした。

投稿者 Sugino : 2011年11月13日 05:45

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.sugino-toki.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/2228

コメント

コメントしてください




保存しますか?