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2011年10月03日

伊賀焼土鍋

滅法寒くなってまいりました。
地域によってはコートを羽織っている方もチラホラとか。
いよいよ土鍋を囲む季節が近づいてまいりましたが 地元(万古)の土鍋は何度もご紹介しましたので 今日はお隣の伊賀焼をご紹介します。
伊賀の地は太古の昔 琵琶湖の湖底にあったようです。
この地層から採れる陶土は耐火度が高く 江戸期より直火用の土鍋や土瓶に行平などがつくられて来ました。
伊賀陶土の特徴は 中に炭化した植物を多く含んでいるため 焼成しますと多孔性の素地となります。
そのため土鍋本体がしっかりと熱を蓄え 食材の芯までジックリと火を通し 旨味を逃がさず美味しい料理に仕上げてくれるのです。
またこの素地は遠赤外線効果を発揮し 煮る,焼く,蒸す,炒るなどの調理器具として プロの料理人に愛されて来たのであります。
一方 多孔質であるということは 吸水性を持った素地であるといえます。
ですからそのままご使用になられますと 水漏れ致します。
本格ご使用の前に 私は水溶き小麦粉でいいと思っていますが これを使用される位置(八分目程度)まで張って弱火で沸騰させて下さい。
そして火を止め徐冷します。
冷めましたら中身を捨てて下さい。
それでも煮えが悪かったり漏れがある場合は この作業を繰り返してください。
メーカーではご飯を勧めていますが 勿体ないので小麦粉と致しました。
また普段のお手入れについて 2~3ご紹介しておきます。

先ずは土鍋に残った料理や煮汁は 出来るだけ早く他の容器に移して下さい。
そして汚れは必ず中性洗剤を使い 水を含み易い鍋底をひっくり返して充分乾燥させて下さい。
これが不十分ですとカビの原因となります。
万一カビた場合は 水を張って大さじ2~3杯の酢を加え 煮立てればOKです。
また臭いにつきましては カビ同様酢の替わりに茶葉一掴み これで消臭できます。

投稿者 Sugino : 2011年10月03日 06:43

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