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2011年10月04日

洋食器が完成するまで

洋食器の製品企画から完成するまでを NIKKO(ニッコー)の場合を例にご説明させていただきます。
手づくり和陶器を製作する窯と比較しますと 洋食器メーカーはそれぞれの工程で必要な機械を備えた 装置産業でありますから少し様子が異なります。 
先ず企画の段階では 製品の安全性や機能性 そして将来性や社会性が配慮され 標準化が進められています。
品質の安定した製品をつくり出す事が安全性追求の第一歩で 加えて使い易さや洗い易さ そしてキッチン機器への対応なども同時に追及されます。
更には時代にマッチしたもの 或いは時代を超えたデザイン等 そして社会環境の変化を見据えたものであるかなどが検討されます。
そして受入検査が行われてクリアした原料が受け入れられ 粉砕機,攪拌機,圧濾機,土錬機とかけられます。
次にフォーミングと呼ばれる成形に入りますが 方法は主に練り込み成形,ロクロ成形,プレス成形のどれかで 製品に合わせて行われます。
この段階でも生製品検査が行われ 焼成へと移ります。
絵付焼成の方法は 先月ご紹介致しましたので省かせていただきますが この段階でも釉焼検査,最終製品検査,荷造り検査など 幾つかの検査を経た上で出荷となります。
ではこの検査で何がチェックされるのかと申しますと 変形,歪み,機能の形状検査に始まり 寸法やワレ,カケ,キレや 鉄粉の混入や色調,光沢といった外観が検査されます。

以上は全品において行われる検査でありますが 重量や耐久性,強度に完成度 そして食品衛生法,FDA基準を基に鉛やカドミウムなどの有害物質が溶出しないか 抜き取り検査が行われています。

写真はNIKKOのボーンチャイナ製 「エリートモダン」です。

投稿者 Sugino : 2011年10月04日 06:52

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