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2011年10月02日

陶器の日

10月4日は何の日だかご存知でしょうか。
日本広しといえども 業界の方でもない限り無理なほど マイナーに甘んじて来たのでありますが。
という訳で 再度のPRでございます。
今の日本の陶磁器を古代まで遡ってみますと 凡そ一万年前の縄文土器に始まり 次いで紀元前後に焼かれた弥生土器 そして古墳時代の後につくられた土師器 その後5世紀から12世紀にかけて 今の日本の陶磁器の源流となった 須恵器と呼ばれる陶質の土器へと変遷して参ります。
もう少し詳しく経緯を見てみますと 奈良,平安時代には我が国で始めて緑釉,二彩,三彩という釉薬のかけられた陶器が焼かれています。
当時はこれを陶瓷(とうし:この読み方に因んで10月4日を陶器の日と定めているのであります)と呼んでいました。
そしてこれらの釉薬の製法や技法につきましては 天平年間に行われた興福寺・西金堂の造営にかかる記録が残っているのですが その中に造瓷に関する部分がかなり詳しく記されているのです。
この陶瓷を辞典で調べますと 「トウシ」と読み キメが細かく質の硬い陶器,即ち磁器との説明がございます。
そしてこの度 何方も毎日お使いになっている陶器ではありますが 陶器そのものをお伝えするばかりでなく 使い方などのソフト面も同時にお伝えする必要があると考え この陶器の日を同時に関係4団体によって 「お茶漬けの日」と定めた次第であります。
お茶漬けといえば 最も日常的でポピュラーでシンプルなメニューでありますが 実はそれだけに日本全国を見渡せば奥の深いものであることが 再認識されるはずであります。

「陶器の日」と同様「お茶漬けの日」も どうぞよろしくお願い申し上げますとともに どうぞお忘れにならないで下さい。

投稿者 Sugino : 2011年10月02日 07:18

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