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2011年05月03日

発酵茶

昨日は八十八夜でありましたので 今日はお茶の話題と致しますが その中で発酵茶について 毎日新聞発行の「わたしの食卓」にあった記事をご紹介します。
紅茶や烏龍茶など 世界の主流のお茶はこの発酵茶なのだそうで 日本の緑茶のように発酵させないお茶は少数派なのだそうです。
そしてこの多数派の紅茶や烏龍茶は 茶葉自身に含まれる酸化酵素(自己分解酵素)によって自家発酵したもので 日本の発酵茶やプーアル茶は 自家発酵出来ないため 空気中の微生物などを利用して発酵させます。
しかしプーアル茶と 日本の発酵茶の製法も若干違います。
プーアル茶は水分を含んだ茶葉を 高温多湿な場所に積み上げて発酵させますが 日本の場合は水分を含んだ茶葉を 桶(味噌や醤油の醸造樽のようなもの)に漬け込んで発酵させます。
丁度漬物のような乳酸発酵のお茶なので お茶と乳酸飲料の両方の良さを併せ持ったものと言えそうです。
今は少なくなった茶農家ですが 高知県の碁石茶は茶葉を漬け込み庖丁で切断してから 干し固められ碁石ほどの塊となります。
飲むと微かに酸味がして成るほどと納得するのですが このお茶もプーアル茶同様脂肪の代謝を促進する働きがあるのとともに ヨーグルト同様の整腸作用も認められているようであります。
他にも愛媛県の石鎚黒茶 徳島県の阿波番茶と 四国にこのお茶の生産が偏っていますのは偶然でしょうか。
ともあれ産地によって 少しずつ製法が異なっているようです。
以上が「わたしの食卓」からの抜粋でした。
さて写真は木製二段茶筒。
二段とも内蓋が付いていますので 二種類のお茶が別々に入れられます。

是非一段はこの発酵茶としてみて下さい。

投稿者 Sugino : 2011年05月03日 18:40

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