« 骨蒸し | メイン | 懐石塩器 »

2011年01月10日

楽茶碗

京都の楽焼は400年の伝統があり 柔らかで温もりのある焼物です。
長くお使い戴くほどに 味わいと風合いが増しますが 何分生地自体が柔らかいため破損し易い器であり 手荒く扱われないようご注意下さい。
そこで取り扱う上での注意点を2~3挙げておきます。
先ずはお使いになられる前には 必ず水かぬるま湯に暫く浸け置いて下さい。
茶碗が汚れ難くなりますし また破損防止にもなります。
そして生地が柔らかいということは 吸水性や通気性が高く 使用後はきれいな水ですすいだ後 充分乾燥させてから収納して下さい。
水分と共に汚れを吸収したまま収納しますと 臭気が発生しカビの原因ともなります。
万一茶碗に臭いが付いた場合は その茶碗を使って一週間ほど続けてお茶を点ててみて下さい。
自然に臭いが取れます。
また梅干や酢の物など 非常に酸の強いものに長時間触れますと 変色変質の原因となることがあります。
どうぞご注意下さい。

<ヤットコの挟み跡について>

楽茶碗 特に黒楽はヤットコで挟んだ跡が残ることがあります。
高温の窯の中から鋏で掴み出すことにより残る跡で 利休・長次郎の時代より今日まで 変わることなく続けられている焼成法です。
侘び茶の風合いとして また景色としてお楽しみいただければ幸いです。

投稿者 Sugino : 2011年01月10日 07:01

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.sugino-toki.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1917

コメント

コメントしてください




保存しますか?