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2010年12月18日

ホタテ貝

和洋中華と ともに幅広く利用される今が旬の帆立貝でありますが 貝殻は大きいものですと直径20cm程にもなる あの有名なビーナス誕生の貝であります。
殻以外は全て食用されると言われていますが 貝柱とヒモの間にあるウロ(ワタ)と呼ばれる中腸腺につきましては 貝毒やカドミウムなどの重金属が集中している部位でもあり 食用されない方が無難でしょう。
この部分は他の部位(貝柱とヒモ)が淡いピンク色であるのに対し 黒っぽい色をしていますので 私たちでも簡単に見分けられ取り除く事が出来ます。
主な食用部位は先述の貝柱でありますが 肉が厚く適度な甘味にネットリした食感があり もちろん新鮮なものであれば刺身や寿司ダネ 大粒のものであればフライ 小粒でも煮込みなどに幅広く利用できます。
亦 洋食でも最もポピュラーなものは コキーユサンジャックと呼ばれるグラタンやそしてサラダなど また中華でも炒めやスープに欠かせない食材となっています。
冒頭にも申し上げましたように 天然ものは何と言っても冬から春先が旬でありますが 人気の食材の一つでもありますので 現在では養殖も盛んに行なわれており また水煮缶や乾燥ものなど年中出回っていますので 今は時知らずでご利用戴けます。
そしてヒモと呼ばれる外套幕も 生であれば粘膜を取り除いて刺身や煮物に利用出来ますし 燻製や塩辛にして酒肴とされてもいけますよ。

ところでこの貝殻 そのまま鍋や器としても使えますが 大部分は産廃となって処理されていまして 現在再利用の方法が色々と模索されているところであります。
土壌改良剤や融雪剤などでありますが 是までのところでは加工のための費用がペイできず 未だ本格的な実用化には至っていないようであります。

投稿者 Sugino : 2010年12月18日 02:06

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