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2010年12月28日

おせち・2,010

おせちとは お正月が農耕の始まりの節句と見做され 豊作,そして家族の息災をお祈りし 更に普段には食べることの出来ない ご馳走そのものを指していたのはないかとも言われているようであります。
未だそのお料理を御歳神様にお供えした祭事を指したものであるのか 或いはその料理そのものを指していたものではなかったのかなど 定かにはなっておりません。
何世紀も続いた伝統には 続いた理由というものがあるはずです。
それを失くしたくないため 長々と話してしまいました。
ご容赦下さい。

さて脱線して 一寸私事を話題に恐縮です。
実感とはかけ離れているのですが 今年も知らず知らずにもうエンディングが迫って来たのですね。
此の年末のカウントダウンは 生と死の狭間が間近にある私どもにとりまして 黄信号でもあり赤信号でもあることを充分に承知しております。
しかし若い皆様におかれまして 毎年,毎年此の一年を前年までと同じ一年としてしまっては来る年はありません。
特に近々の気になる事例につきましてはトコトン どうぞ何時までもご記憶にお留め下さいまして実りある将来を築いて戴くよう 目的を見据えて精進して下さい。
科学、化学、数学、文学とどの分野に於かれましても。

さて 脱線して申し訳ございませんでした。
話をおせちの話題に戻します。 
ところで私は今でも おせちはお重に詰めるとの決まりが効いているように思っています。
詰めるお重は正式には四段重であり 上から一の重,二の重,三の重,与の重と呼ばれている重箱(じゅうばこ)であります。
しかし今日では此のおせちも洋風や中華風 更には自在なマイペース風なども取り入れられているようですので ここに至って 何処に何を詰めるのかなどと厳しく仰る方も少なくなってまいりました。 
過っては詰め方の取り決めに 確かに確たるものがあったのであります。
その上 確たる人々もいらっしゃいました。
このおせちにつきましては再度の投稿となるかと思われますが もう一度ご紹介しておきます。 
どうぞこの歳末 おせちを見直し是非ご参考になさってみて下さい。
では先ず一の重。
数の子,田作り,紅白かまぼこなどの祝い肴と 甘みの栗きんとんや伊達巻に二色卵 そして黒豆などの口取りを詰めます。
二の重には焼き物(関東)か酢の物(関西)が入ります。
料理は関西風ですと紅白ナマスにタタキゴボウ コハダの卯の花和えや白板昆布巻きなどとなりますね。
そして三の重は焼き物か煮物 或いは揚げ物となります。
ここでは海老の旨煮にブリの西京焼き そして鶏のつくねなどが詰められていますね。
最後の与の重は煮物。
レンコンにクワイに椎茸 里芋にタケノコなどです。
これら全てをつくるには何日も徹夜作業が続き 只今の奥様にとってはとても無理なことでありましょう。 
しかしこれらの食材をずーと見まわしましてみましも 殆どが縁起食でありますね。
毎年幾品ずつか増やしていかれればよいと思っていますが 如何でしょうか。
何方様も真冬ですから 部屋では暖房を効かしてみえますよね。
ですからどうぞ作り置きは涼しい部屋で保管して下さい。

好評 重箱,屠蘇器 即売中!!
当店は大晦日まで無休です。
売り切れ品に付きましては 年明けお取り寄せとなりますので ご容赦下さい。

投稿者 Sugino : 2010年12月28日 05:48

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