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2010年12月27日

錫製屠蘇器

迎春の話題を続けます。
今年はもう一つ 金属製の屠蘇器のご紹介です。
写真は富山の高岡でつくられた 錫製の屠蘇器であります。
錫はこのように酒器,茶器,茶壷,茶托,瓶子など お茶やお酒の容器として使わることが多いのですが これも訳ありなのです。
この錫という金属は金銀に次ぐ希少の高価な金属なのですが 酸化せず抗菌作用が強いという特性を持っていまして その上金属アレルギーにもなり難いという素材であります。
また科学的には立証されていないのですが 錫の器に入れた水は腐り難く 酒器や茶器にした場合お酒やお茶の雑味が抜けて美味しくなる と可也の方々が証言されています。
そこで今年は錫製の屠蘇器(屠蘇台は付属していません 銚子と盃台と三つ組み盃のセットです)をご紹介したというわけであります。
この錫は柔らかい素材なので 多少は形状を変化させることが出来 曲げると独特の音がしますが これはスズ鳴き(Tin cry)と呼ばれ錫の分子が擦れ合う音であって 破損したわけではありません。

また銅鍋の内面メッキに錫が使われていますように 熱伝導率が高いので 錫の器を冷蔵庫で冷して使用するなど お料理の幅を広げてみて下さい。

投稿者 Sugino : 2010年12月27日 06:07

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