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2010年06月09日

カルパッチョ

イタリア料理の前菜の一つでありますが 所謂伝統料理ではなく半世紀ほど前 ベネチアの有名な料理店のオーナーシェフが考案した創作料理なのだそうであります。
料理名も色遣いが似ているところから 咄嗟に閃いたルネサンス期の画家ヴィットリオ・カルパッチョの名を借り 「ビーフ・カルパッチョ」と名付けられました。
そう言えば料理の盛り付けも キャンバスに向かって絵を描くつもりでなどとよく言われますが この点でも相通じるところがあったのではないかと思われます。
この時の料理は薄切りの生の牛ヒレ肉に マスタードを混ぜたマヨネーズソースを網の目状にかけたものでありましたが その後チョッピリほろ苦いルーコラやパルジャミーノチーズをのせて オリーブオイルをかけたり 牛肉の替わりにマグロや鯛(写真)などの魚介の薄造りなどへと発展して参ります。
このように日本料理である「牛肉のタタキ」や「刺身」と通じ合うところもあって 国内でも急速にこの料理が浸透していったようであります。
どんな料理でもオリジナリティーを発揮することは大変なことでありますが このように原点に捉われずにどの料理も進化発展していくものですね。

日本人の最も得意とするところでもあるようです。

投稿者 Sugino : 2010年06月09日 06:19

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