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2010年04月08日

皿鉢料理

起源は神事の際に供えられた神饌と呼ばれる供え物を 神事の後参加した人たちが大皿(鉢)にその供え物を盛り直し 分かち合って食べたことによるものと言われています。
このような習慣は直会(なおらい)と呼ばれ全国各地で行なわれていたのですが この四国地方でより盛んなのは この皿鉢(皿鉢と書いて「さはち」亦は「さわち」と呼びます)料理に欠かせないのが 地元で生(なま)と呼ばれている刺身なのです。
北は瀬戸内 南は太平洋の黒潮とここは海産物の宝庫であります。
料理の基本はこの刺身をメインに寿司 そして組み物と呼ばれる副菜的な煮物や焼き物 そして酢の物や和え物などの料理と この3点で構成されます。
もとはこのような直会でありましたが 今では婚礼や法事に他の行事にも殆どこの料理が利用されています。
構成の基本は昔と殆ど変わりませんが 今はこの料理を請け負う料理屋さんによって 組み物に酢豚や八宝菜といった中華 或いはサイコロステーキやフライなどの洋風料理 亦は皿鉢の替わりに魚介の活け造りを舟盛にするなど 更に趣向が凝らされて来たようであります。
私も過って身内の祝言で一度高知へ行ったことがありますが まるで町中の人が集まったのではないかと思われるくらいの大勢の宴席で やはり料理はこの皿鉢でありました。

出席者の人数が把握し難いこのような宴席では 大変合理的な料理と言えます。

投稿者 Sugino : 2010年04月08日 01:22

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