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2010年02月17日

アラビア

フィンランドにあって アラビアとはこれ如何に。
実はこの本社のあるヘルシンキの郊外には 以前世界中の国や地域の名前を付けた通りがあるのです。
その中にアラビア通りというストリートもあって そこに立つ製陶会社であることから その通りの名前が会社名となったようであります。
一年の大半が雪に閉ざされた大変厳しい環境ではありますが 同時に美しい大自然と共存して来た北欧の人たちが生み出す食器には 人間の知性と感性を共々に感じさせてくれます。
テーマカラーも青い湖,土色の大地,白い雪,緑の森など 自然をイメージした色調に おおらかなモチーフが映し出されています。
亦 アラビアのもう一つの特徴は 華奢な味わいの陶磁器と違って どっしりとしたデザインでストーンの生地を用い 土の温もりを感じさせる器が多いのです。
北欧人の土への憧れが こうした器にまで反映されているのではないでしょうか。
更に土地柄から火やオーブンを使う料理が多く この生地は直接オーブンに使用できる耐熱性という機能性と テーブルにセッティングされた時の美しさを併せ持った器といえます。

フィンランドはデザイン国家とも言えるほど 建物から生活の道具に至るまで 洗練されたモダンで優れたデザインに溢れています。
今はイッタラ・グラスの傘下にありますが 北欧を代表する陶器メーカーの一つであります。

投稿者 Sugino : 2010年02月17日 06:46

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