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2010年02月10日

外食というイベント

サラリーマンであれば 昼食はお弁当か外食というのが一般的でありますが 我が家では普段の家庭料理から離れて家族揃って外食する これはは滅多にないことですが 確かにファミリーのイベントと言えるのではないかと思っています。
長年商店街のイベント企画に携わっていらっしゃった熊野卓司さんによれば 「イベントは意変図」という文字を当ててみえますように 普段とは違った異変を起こすべく意図することと解釈できます。
ですから逆に普段外食に頼ってみえる方であれば 家庭料理にありついた時こそがイベントとなります。
特に家族の胃袋を預かる主婦の皆さんにしてみれば 用意から後片付けに至るまで 全てが据え膳でお店任せなのですから 最上のご馳走ではないかと思われますが如何でしょうか。
さてさて こうしたイベントでは職業柄どうしても器に目が移ってしまうのですが(一種の職業病かも知れません) 器の持つ役割という事に感じることが多々あります。
家庭料理では毎日見慣れているという事もあって 気づき難いものなんですね。
一つご紹介しますと 器とは只単に料理を盛り付けるだけの道具ではないという事であります。
料理がテーブルに届けられそして口に運ばれるまで そこにはショープレートという空の食器しかないのですが しかしその器がこの空白の時間とスペースをキチンと埋め 目を楽しませてくれています。
このように印象に残る料理屋さんやレストランでは 味はもちろんのことですが お客様の五感すべてに響く演出がなされているのです。
器にはこの様に料理とお客様との 或いはお店とお客様との距離をグッと縮めるパワーがあるように思います。

器に限らず 繁盛店ほどお客様への気遣いが感じられるものです。
私はこのように本来の食事から少し離れて外食しています。

投稿者 Sugino : 2010年02月10日 07:14

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