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2009年10月20日

砥部焼

坊ちゃん縁の松山から南へ車で30分程でしょうか 穏やかな山並みとミカン畑に囲まれた長閑な町と出会います。
そこが砥石クズを原料に 豊富な松の木を燃料として登り窯で磁器を焼いていた砥部焼の産地 砥部町です。
江戸期から大阪淀川べりは 全国の商人で大変な賑わいを見せていて 「くらわんか」と川船に呼びかけては飯を売る屋台が軒を並べていたそうです。
その時使われていたのが この砥部焼の「くらわんか茶碗」だったのだそうであります。
あの独特の分厚い生地は手挽きによるものですし 模様の染付は古い時代を感じさせる落ち着いた含みのある藍を用いています。
この様な原点とも言える染付磁器の持つ風合いは もう砥部焼以外には見当たりません。
機械化による生産が悪とは申しませんが 技術の進歩と同時に何か大切なものを失ってしまったような気がします。

砥部焼はもっともっと全国発信されて良いのではないでしょうか。

投稿者 Sugino : 2009年10月20日 07:23

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