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2009年05月13日

竹型向付

日本の伝統的な器には自然をモチーフにしたものが沢山あり 中でも野山を彩る木の葉などは器としても多目的に利用でき その食器を利用するだけでも季節が表現できるというものであります。
亦 器に自然の木の葉をあしらうということも 季節に敏感な日本人ならではのことでしょう。
楓や銀杏,紅葉に朝顔などとともに 笹舟と呼ばれる付出皿などがその代表的な器でありますが これは瑞々しい竹をくり抜いたような鮮やかな緑が美しい向付です。
底はフラットで盛り付け易くなっていまして 盛り付けられた料理のイメージが膨らみ 亦食卓にアクセントを付けてくれます。
旬の料理を旬の器に盛り付ければ 爽やかな季節と自然を食卓に運んでくれる逸品であります。

向付は懐石のおもてなしで 飯,汁の向うに置かれることからお向うとも呼ばれていますが 後に続く料理の取皿として利用されることもあり 最初から最後まで卓上に置かれ衆目にさらされる器であります。
ですから料理人にとりましても 大変気を使う器でもあります。

投稿者 Sugino : 2009年05月13日 06:59

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