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2009年05月12日

鮎 皿

過っては鮎皿という名称のお皿がございました。
未だ一部の方が使われているようでもありますが このような正角ではなく細長い付出皿風の器でありました。
今では替わりに「さんま皿」や「ホッケ皿」といった 魚の名称をお皿に付けた器が登場していますが。
この料理にこの様な正角の器をお使い戴きますと 手前に付け合わせを向うに薬味皿をと バランス良く配置できます。
ですから余り器の名称に捉われずにお使い戴きますようお勧め致しますが 勿論何の根拠もなく名付けた訳ではありませんので 先ずは名称通り使用され 次の機会に色々お試し下さればよろしいのではないでしょうか。
亦コース料理となりますと この焼物は主菜格の料理です。
食材が小さなものであっても 料理にそれなりの格を与えなければなりません。
そんな時このように少し大き目の器を使いますと 料理に風格が感じられるようになります。

亦 織部の深い緑色に染まったこの正角皿は 所々に微妙な緑の濃淡をつけ そこが目に優しい印象を与えています。
時にはダイナミックに 或いはデリケートにと演出してみて下さい。
季節を目で確かめられる器ですね。

投稿者 Sugino : 2009年05月12日 06:00

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