« 鉄 灸 | メイン | 野菜の保存 »

2009年02月18日

形状記憶食器

ステンレスのスプーン,フォークに 形状記憶ポリマーが出合ったことで 使う人の手に合わせ使いやすい形状を自由につくることが出来るカトラリー 「ウィル」が生まれました。
手や指が変形し痛みを感じ握力の低下によって握る力が弱い人 或いは肘や肩の関節に運動障害のある人などを対象に 開発された食器であります。
謂わば自助食器でありますが 介護される方にとりましても朗報であるに違いありません。
それでは早速 形状のつくり方をご紹介します。
先ずボールなどの容器に70度以上の熱いお湯を注ぎ その中にこのカトラリーを入れます。
この際 湯温が低いとグリップの中心まで充分に柔らかくならず 形状を決められませんのでご注意下さい。
その後3分以上浸け置きした後 トングなどを使って取り出します。
この場合もお湯は熱湯に近く カトラリーも同様大変熱い状態です。
タオルなどでお湯を完全に拭き取り くれぐれも火傷にご注意ください。
作業出来る状態になったら ゴムのように柔らかくなったグリップを ゆっくりと曲げ手に合った使い易い形をつくっていきます。
急に硬くなることはありませんので 冷めるまで落ち着いて待ちましょう。
(金属の先端はグリップに差し込んであるだけで 接着剤やネジなどは使っていませんので グリップが柔らかい間はクルクル回転します)
形が決まりましたら 20度以下の水で冷やします。
この時手に巻きつけたまま冷やしますと 手がグリップから抜けなくなる恐れがありますので 必ず手から外して冷やして下さい。
重度の方には 介助される方のご助力も必要かと存じます。

出来上がった形がどうしても手に合わない場合は もう一度最初から同じ要領でやり直してみて下さい。
少し厄介な印象を持たれたかも知れませんが 症状には個人差がありますので 形が決まれば貴方の大切な道具の一つとなるでしょう。
小児用を含めてシリーズNO.4までの発売です。

投稿者 Sugino : 2009年02月18日 02:37

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.sugino-toki.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1215

コメント

コメントしてください




保存しますか?