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2009年01月28日

軽量スープカップ

日本全国 箸より重いものを持たなくなってしまったのでしょうか。
確かに重過ぎる器には抵抗を感じますし 安っぽい重さというものを感じることだってあります。
一方 フワフワと軽すぎる器は何となく頼りないと感じるもので 適度な重さというものが重要な器の条件だと思っていますが それにしても各地の陶磁器メーカーは盛んに軽量化を競っています。
夫々の産地によりどのように軽量化に取り組んでいるのか 公表されていませんので詳しくはご報告できませんが 原料となる土に何かを加えているか 口縁部だけ厚みを残し全体のボデーを薄くしてるのか どちらかではないかと思っています。
写真のスープカップも軽量です。
軽量化に伴って強度を落としてしまってはどうにもなりませんが これはメーカー発表によれば従来の強度を維持しているようであります。
さて 今夜はこのスープカップを使って 肉団子スープと参りましょうか。
この肉団子について 今日は「つみれ」と「つくね」というもう一つの話題を書き加えさせていただきます。
魚のすり身でつくったものを「つみれ」 鶏や豚などの動物の挽き肉でつくったものを「つくね」と区別されている方もみえるようですが 実は元々は調理法の区別によって呼称が違っているようであります。
漢字を当てますと その違いが分ります。
「つみれ」は「摘み入れる」が変化した言葉で 「つくね」は「捏ねる」という動詞が当てはまります。
つまり 「つみれ」はつなぎを加えて調理した生地を スプーンやお玉などで成形した上 お湯や汁で茹で上げます。
「しんじょ」と同義語のように思いますが 専門家ではありませんので間違っているかも知れません。
一方 「つくね」は調味料やつなぎを加えて手で捏ねて丸めるところから 丸(がん)とも呼ばれていますが その丸を揚げたり焼いたり煮たりと調理してつくられます。
従いましてこの調理法によって 「つくね揚げ」「つくね焼き」「つくね煮」という言葉も生まれているようであります。

語源の由来が正しければ 「鶏のつみれ」も「鰯のつくね」もあり得るわけですが 混同して使われているのが実情のようであります。

投稿者 Sugino : 2009年01月28日 07:23

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