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2009年01月21日

スープと器・ラーメン編

横浜の中華街なら兎も角 私共のような地方でも「ラーメン街道」と呼べそうな光景を目にします。
国民的な大衆料理であり これだけ軒を連ねてもよくやっていけるものだと 妙に感心していますが 実は水面下でもあの手この手と 他店との差別化を図りしのぎを削っているのであります。
私は然程頻繁にラーメンを戴くことはないのですが 差別化の方策として最も大切なことは 何方も味であることに異存はないでしょう。
特に麺とスープには どの店も最大限の工夫をなさっておられます。
最近気付きましたのはこのスープですが スープ出汁に何を使うかによって微妙に色の濃淡が出来ます。
豚骨,塩,味噌,ショー油という順に 次第に濃くなっていきます。
そこでこのスープの色に器の色をどう組合せば ベストのカラーコーディネーションとなるかと検討してみました。
実はこの代表的な中華丼のカラー(白,青,赤,黒)は 中国古来の四神を表す色なんだそうで 白は白虎,青は青龍,赤は朱雀,黒は玄武と対応します。
そう言えば 柄のモチーフもこの四神の何れかが使われていますね。
そこで例えば乳白色の豚骨スープ。
このスープに対して 白磁や青磁の器では全くインパクトがありません。
赤か黒がお勧めとなります。
逆に最も色の濃いショー油ラーメンとした場合 赤や黒の麺鉢ではこれもスープの色彩的な印象が殆ど伝わって参りません。
白や薄い青地なら 濃いスープの色が器との絶妙のコントラストを描きます。
という訳で 数種のラーメンを提供されているお店では 最低2種の鉢をご用意されますようお勧め致します。

写真では黄色のラーメン鉢を掲載しましたが この黄色は中国では皇帝の色とされ 古代中国の黄帝に通じる高貴な色と最も尊ばれた色であります。
これは大地を表す色でもあり 農を支えた大河・黄河の色にも通じるものであります。

投稿者 Sugino : 2009年01月21日 07:40

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