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2011年09月20日

絵付焼成の方法

装置産業としての洋食器の絵付焼成の方法には 大別して三つの方法があります。
それはオングレーズ絵付とイングレーズ絵付 そしてアンダーグレーズ絵付であります。
先ずはオングレーズ絵付。
上絵付とも言いますが 焼成された釉面に絵付けをし 低い温度で焼き付ける方法です。
多彩な色遣いや ゴールドやプラチナなどの色 或いはマイカと呼ばれる雲母を使用し  パールのような質感を出す絵の具を私用する場合などに用いられる方法です。
もう一つ厚盛と呼ばれる方法で 絵の具を厚く盛り上げてレリーフのような表現を作り出す場合などがありますが 何れも低温焼成のため 使用中に絵の具が剥げてしまうという難点があります。
次はイングレーズ絵付。
釉上に絵付けをして高温で本焼する方法で 高温ゆえ絵の具は釉層中に溶け込むため光沢と耐久度が増大します。
使える色の範囲は制限されますが 今はゴールドやプラチナでも高温焼成に耐える絵の具が開発されていますので(写真はそれを使ったイングレーズによる製品です) 何時までも美しく保つことが出来ます。
最後はアンダーグレーズ絵付。

素焼き或いは締め焼きした素地の上に絵付けをし(所謂下絵付です) その上に釉薬を掛けて焼く方法です。

投稿者 Sugino : 2011年09月20日 06:26

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