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2011年04月10日

なまり

今日の話題は「なまり」です。
なまりと申しましても重金属の鉛や 言葉の訛りのことではありません。
惣菜としての「なまり」を採り上げることにしました。
一般に惣菜と呼ばれているものを 京都では「おばんざい」と呼んでいます。
そして京都は古くからの神事や仏事そして祭りなど ずーっと今日まで伝統行事として守り抜いてきたという経緯がございます。
しかもどういう日にはどんなおばんざいをつくるのかという事が 決まり事になっていて春の祭りにはこの「なまり」をつくる慣わしなのです。
このなまりは「なまり節」とも呼ばれていますが いわゆる鰹節をつくる製造過程で製品化されたものとは違い 卸した鰹を蒸して生乾きさせた惣菜の一種であります。
山に囲まれた京都では 貴重なタンパク源であったに違いありません。
しかも傷みの早い鰹を 如何に保存させるかという生活の知恵でありました。
本日のおばんざいは 網焼きしたなまりとフキの炊き合わせです。

煮物や和え物 サラダなどにも使いますが 熱湯を掛けて なまりの生臭さを取るよう心掛けて下さい。

投稿者 Sugino : 2011年04月10日 18:50

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