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2011年03月21日

雉子焼き

雉子は日本の国鳥でありながら狩猟の対象にもなっている鳥で 昔から「雉子も鳴かずば射たれまい」と言われていますように 美味しい肉は大変なご馳走であったのでしょう。
私は食べたことがございませんが 何だか人間の身勝手さをこの鳥に押し付けたようで 気の毒になってきます。
キジ焼きは本来文字通り キジ肉を白く焼いたご馳走でありましたが これを寺院の精進料理に取り入れようとして豆腐を選び キジ肉のつもりで食していたようであります。
以来 キジ焼きと言えばこの焼き豆腐料理を指すようになったのですが 今では出来るだけキジ肉の味に近づけようというのでしょうか。
鶏肉や鴨肉といった鳥肉に加え マグロやカツオにブリといった魚肉などを 醤油と味醂のタレに漬け 照り焼きした料理へと変容しているようであります。

これとよく似た言い回しの料理に シギ焼きやタヌキ汁などがあり 何れも本来の食材から想像もつかないような野菜が主役に選ばれています。

投稿者 Sugino : 2011年03月21日 07:21

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