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2010年04月17日

クワ焼き

ご存知でしょうか。  「クワ焼き」という料理ですが。
昔々 農作業の合間に野鳥などを捕らえて 農具の鍬を使って焼き鳥にして食べたという料理です。
今 勿論この様な焼き方をする人などいませんが 名前だけが残っています。
実は 現代でもこれに類似した料理がございます。
何だと思います?
正解は寿喜焼きなんですね。
文明開化と同時に洋食と呼ばれる肉料理が広まり この牛鍋ベースの肉料理もその一つであったのです。
鉄鍋に牛肉や野菜 豆腐やシラタキに椎茸などを入れて 割り下で煮上げる誰でもご存知の料理です。
これも今 寿喜焼きの文字を当てましたが 本来は鋤焼きであったのです。
さてこの鍬焼きですが 現在では醤油やお酒などで タップリ時間をかけて下味を付けた鶏肉や鴨肉を フライパンなどで中まで火を通し 表裏ともキツネ色になるまで焼き上げます。
そして食べ易いサイズに切って 盛り付けたのが写真の鍬焼きです。

鬼殻焼きや焼き蛤なども 元は猟師の方達が狩猟現場で獲物を調理して食べたのが 起源のように思われますが如何でしょうか。

投稿者 Sugino : 2010年04月17日 00:51

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