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2010年02月21日

白木押し寿司器

私の子供の頃の記憶ですが これと同じ道具が確かに我が家にもありました。
母が使っていた道具ですが 今は所在不明です。
母は家業の商売には一生懸命でありましたが 料理を好んでつくっていたかと言えば 余りレパートリーも広がることなく そうではなかったと思っています。
商売の片手間に炊事をするのですから これは止むを得ない事だったと思いますが 大体食卓がパターン化していまして これを補うかのように よく父は自分の食べたい食材を買ってきました。
父も私同様食べる人でありますので 調理は母にお任せです。
食材の調達から全て母任せですと 食卓はこうはまいりません。
この時初めて 食卓のパターンが変化します。
私たち子供らも これは大歓迎で嬉しかったですね。
兎に角時間をかけずに調理できるメニューというのが 最優先されていましたから そんな料理そう幾つもあるものではありません。
手の込んだ料理というものの記憶が殆どないのです。
(今頃アチラでくしゃみしているかも)
さて写真の道具ですが これは白木の押寿司器です。
母のワンパターンは未だ続きます。
お祭や家族の誕生日といったハレの日のメニューは お寿司が定番中の定番。
年に何度か出番がありましたので この道具を記憶しているのです。
(ここでも時々父の買出しメニューにありついていました)
そして私が結婚してキッチンを女房に明け渡すまで このパターンはズーッと変わりませんでした。

今 あの懐かしい味をしみじみと思い出しています。

投稿者 Sugino : 2010年02月21日 06:53

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