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2009年12月09日

中華庖丁

和洋の庖丁に付きましては先に掲載致しましたので 今日は中華庖丁についてお話しようと存じます。
中華料理と聞けば あの料理の多さとその複雑な調理の過程を連想してしまいますが 意外に調理道具にしても種類は少なく どうしてこれだけの道具であれだけの料理がつくれるのかと 不思議に感じてしまいます。
ザッーと挙げさせていただきますと 鉄の中華鍋に穴明のジャーレンにお玉 銀杏の丸いマナ板に幅が広くて重い中華庖丁 そして蒸し器ぐらいでしょうか。
何れもその大きさに 他国の調理道具には見られない特徴がありますが 写真の中華庖丁などはその重さゆえ 材料に載せただけで自重でスーッと切れてしまいます。
重さに慣れれば 手放せなくなるかも知れません。
終戦間もなくの頃まで 日本で使われていた中華庖丁は刃先が弧を描いたように 丸くなった写真のような中華庖丁(上海庖丁)が主流でありましたが 現在多く使われている中華庖丁は 刃先も90度の角度がある殆ど長方形の四川庖丁が主流に変わったようであります。

理由はよく分りませんが 刃線が刃先まで全部マナ板について安定していますし 長く引き切るにも都合が良いからではないでしょうか。

投稿者 Sugino : 2009年12月09日 07:56

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