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2009年05月16日

酒 盗

五月の食材は何と言っても上りカツオ。
脂ののった戻りカツオのお好きな方もいらっしゃるかと存じますが 私はあっさり味に軍配を揚げたいと思います。
そう言えばもう直ぐ解禁の若鮎も 子持ちとなってコクの出る落ち鮎となり二度楽しめる魚でしたね。
今日はこのカツオの内臓を塩漬けにして 熟成させた塩辛を話題にしたいと思います。
ご飯にも合いますが 何と言っても酒盗と呼ばれるくらいですから 酒肴として絶品であるに違いありません。
このカツオの内臓は 大きなものでも僅か50g程しか採れないのだそうで もともとは鰹節の加工業者が 加工の際に出る内臓を塩漬けにしたのが始まりと言われているようであります。
私はそのまま酒肴とするのがベストだと信じていますが 和え物にしたり合わせ酢に使ったり 或いは炒め物や煮物の隠し味にと 今では幅広く使われるようになって参りました。
でもこれを肴に お酒が盗まれるほどまで召し上がられますと 明日がきついですよ。
どうぞ程々に。

肴の珍味入れに 写真の雲鶴小付を選びました。
雲間を飛び交う鶴を染付で描いた 清々しい絵柄です。

投稿者 Sugino : 2009年05月16日 07:30

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