« 五 辛 | メイン | 総裁選 »

2006年05月29日

和の設え

ひと頃迄は 愛飲家といえば日本酒党か洋酒党の二つの範疇で括られていましたが そこに焼酎が加わった事により 私共の業界でも微妙な変化が現れて参りました。
焼酎カップや焼酎サーバーが生まれ グラスに和陶器がとって替わろうとしています。
尤も焼酎カップとなると 今でも従来の寿司湯呑を使われている方もいらっしゃるでしょうし 酎ハイタンブラーを使われている方もみえるでしょう。
数年前まで遡りますと フリーカップというネーミングの湯呑(?)がございました。
非常に曖昧な表現のネーミングだったのですが 如何にも何でも使えそうだというイメージを出した事で 結構長期に亘り各社挙ってこの名称を使い続けて参りました。
これをリードしてきたのが和陶器業界です。

今回のこの焼酎カップを仕掛けたのもこの和陶器業界です。
それではこの業界はパイオニア的精神が旺盛なのかというと そうでもありません。
ただ洋陶器や硝子器のような装置産業と違って小回りが利くといいますか 応用力があるといいますか そんなところだろうと思っています。
日本人は外国から物が入ってきますと それを単純な模倣ではなく日本流に咀嚼して日本の文化にしてしまう そんな特技を持っていますが この業界の人達もそんなところじゃないかと思っています。
よく日本固有のものだと思われていたものが 完全に変質して実は元々は外国から来たものだったという話はよく聞かれるところです。
亦 ただ単に呼称だけの問題のようにも思えます。
売り場では大き目の長湯呑を焼酎カップと名付けるとか 或いはそのグループに取り込むことによって売れ行きが違ってきているのも事実です。 
話を軌道修正します。
焼酎の隆盛により 写真の和陶による氷入や水差が生まれたのです。
勿論それ以前からもつくっていましたが 微々たる出荷量でした。(圧倒的にガラスか金属製)
それともう一つ 落ち着いた和の設えへの潜在的願望もあると思います。
不思議に若い方たちのほうが この潜在意識が強いように思われますが如何でしょうか。 

投稿者 Sugino : 2006年05月29日 07:45

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.sugino-toki.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/161

コメント

コメントしてください




保存しますか?